テレビ関連

【K→L世代】ソニー ブラビア 2022モデルと2023年モデルの違い まとめ

ブラビアの新型も大体で揃ったということで、2022・2023モデルの新旧比較をしていきたいと思います。

今年はモデルチェンジなしで旧型を継続販売というパターンも多く、なかなか機種選びが難しいとなっています。

その辺のポイントも踏まえつつ、おすすめ品も紹介していきたいと思います。

初めに
2023発売はL年度

まず、旧型・新型という呼び方がどの年のモデルを示すのかお伝えしておきたいと思います。

旧型
→2022年発売で2023年まで販売(一部継続)するのが"K世代(K年度)"

新型
→2024年に発売し、2024年まで販売(見込み)するのが"L世代(L年度)"

この表記で進めていきたいと思います。

型番の末尾にKとかLの文字が入っており、ソニーの場合これが年式を表しています。

G→H→J→K→Lという感じで、1年で1つずつ(抜けあり)進んでいく格好です。

 

2022(K)→2023(L)全体図

では、最初は全体を見渡すということで、ラインナップ構成とシリーズ名の変更から見ていきましょう。

ソニーブラビア4Kモデルラインナップ

  2022発売(K) 2023発売(L)
有機EL A95K 継続
A80K A80L
A90K 継続
ミニLED液晶 X95K X95L
液晶 X90K
X90L(65以上)
継続(55以下)
X85K
X85L(55以上)
継続(50以下)
X80K X80L

例年ではほとんどのモデルが1年の周期でモデルチェンジするのですが、今年はモデルチェンジせずに継続して販売するモデルも多いですね。

原材料費高騰の影響でコストを抑えてるのかもしれませんね。

そんなわけで、新型として登場したのは・・

有機ELではX80L

液晶ではX95L・X90L・X85L・X80L

合計で5機種となっています。

それでは1機種ずつ何が変わったのか見ていきましょう。

有機EL
A80K→A80L

有機ELで3グレードあるうちの真ん中のグレードに当たります。

最上位 A95K
2番手  A80K/L(←これ)
3番手  A90K

数字の大小が順番通りになっていないので、わかりにくいかもしれませんね。

最上位にはA95Kというモデルがあるのですが、これは最高を目指したようなスペックのためかなり高価な設定となっています。

そんなわけで、実質このA80K/Lが有機ELのメインモデルという雰囲気になっています。

旧型
XRJ-55A80K

2022年発売のモデルで、現在はほぼ完売状態になっています。

新型
XRJ-55A80L

 

A80K(旧)→(A80L)の主な違いは

▶︎新型は発光性能向上で明るさ10%アップ

▶︎XRクリアイメージでノイズを低減が強化

このようになっています。

XRクリアイメージ

XRプロセッサーが映像を分析し、放送波・低解像コンテンツのノイズを低減します。

主なスペック

主要スペックを表にまとめるとこのようになります。

  旧型
A80K
新型
A80L
パネル 有機EL 有機EL
サイズ 77 65 55 77 65 55
プロセッサー XR XR
高精細 4Kアップスケーリング 4Kアップスケーリング
  XRクリアイメージ
倍速
XR OLED モーション

XR OLED モーション
スピーカー出力
画面から音
50W※
50W※
ネット動画アプリ 豊富 豊富

※77インチは60W

個人的印象

新型のA80Lになり明るさが向上したのが1番の変更点でしょうか。

結構明るくなってキレイになったと感じます。

ただ、家電店のネット通販価格の最安で55インチが30万円弱と、価格の高さが気になります。

この価格出すなら他にも選択肢いっぱいあるよなぁって思ってしまいます。

「メーカーはソニーに決めている」という人にとっては"良いモデルチェンジ"だったんじゃないですかね。

 

ミニLED液晶
X95K→X95L

昨年ソニー初のミニLED液晶として登場したのがX95K。

今年は2世代目となり、さらに画質が良くなっている印象です。

新旧共にサイズは65インチ以上でのラインナップとなっています。

旧型
XRJ-65X95K

 

新型
XRJ-65X95L

 

X95K(旧)→X95Lの主な違いは

▶︎コントラストブースター15→20に進化

▶︎アコースティックマルチオーディオ→アコースティックマルチオーディオプラスに進化

▶︎XRクリアイメージなし→あり

となっています。

コントラストブースター

暗い部分の電流を明るい部分に集め、コントラストを向上させる技術。

明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗く表現されることでリアルさが増すような印象です。

 

アコースティックマルチオーディオプラス

テレビの枠の部分(フレーム)を叩くことで、ダイレクト感のある高音を作り出します。

X95Kにも本体側面側左右の位置に高音の補助がありましたが、フレームを振動させるのは新型からとなっています。

主なスペック

X95KとX95Lの主なスペックを表にすると以下のようになります。

  旧型
X95K
新型
X95L
パネル ミニLED液晶 ミニLED液晶
サイズ 65 75 85 65 75 85
プロセッサー XR XR
コントラスト
ブースター
15 20
高精細 4Kアップスケーリング 4Kアップスケーリング
  XRクリアイメージ
倍速
XRモーション
クラリティー

XRモーション
クラリティー
スピーカー出力
フレーム振動
60W
60W
ネット動画アプリ 豊富 豊富

 

個人的印象

昨年X95Kが登場した時に「4K液晶史上最高にキレイだろ」って思ったんですが、今年はそれを超えてきましたね。

明るい・色もキレイというのはもちろん、高コントラスト&低ノイズでクリアな印象もあり本当にキレイだなぁって思います。

こんなふうに言ったら怒られそうですが、「下手に有機EL買うよりこっちの方がいいよね」って思います。

特にコントラストブースターが20になった部分に大きな違いを感じます。

必要な部分がしっかり明るく表現されていると、リアルでクリアな映像に感じるんですよね。

ライトがちゃんと光っているように見えるっていえばいいでしょうか。

是非一度実物を見てほしいです。

音質はまぁ、それなりという感じですかね。

価格を考えれば普通というか、むしろちょっと寂しいかもしれません。

新たに採用されTAフレームを叩いて音を出すという仕組みは特別感はありますが、どれほど違いを感じられるかという点では疑問が残ります。

ソニーは、音の面ではサウンドバーを買ってようやく完成するという雰囲気なので、過度な期待は禁物です。

価格面としては、昨年のX95Kは発売直後は65インチでも50万円近い価格で登場し、1年経過でも35万付近と非常に高価でした。

それに対して、今年のX95Lは40万円台前半で発売し、今の段階で同じ35万円付近と、いくらか買いやすい状況となっています。

サイズは65インチ以上のみで、下がったとはいえ30万円越えと購入のハードルは高いですが、画質は最高峰です。

狙える人は是非狙ってほしいモデルです。

 

液晶
X90K→X90L

XRプロセッサーを搭載した液晶テレビの売れ筋モデルです。

新型のX90Lでは65インチ以上のみが発売されています。

旧型
X90K(55インチ)

元々は50インチから85インチまでありましたが、現在は50・55インチのみ現行となっています。

 

新型
X90L

 

X90L(旧)→X90L(新)の主な違いは・・

▶︎XRクリアイメージなし→あり

これくらいですかね。

  旧型
X90K
新型
X95L
パネル
バックライト
液晶
全面直下部分駆動
液晶
全面直下部分駆動
サイズ 50 55
65 75 85
65 75 85
プロセッサー XR XR
コントラスト
ブースター
10
(50インチ除く)
10
(50インチ除く)
高精細 4Kアップスケーリング 4Kアップスケーリング
  XRクリアイメージ
倍速
XRモーション
クラリティー

XRモーション
クラリティー
スピーカー出力
フレーム振動
30W※
30W※
ネット動画アプリ 豊富 豊富

※50インチは20W

個人的印象

新型にはXRクリアイメージが加わっているものの、画質面の差は小さいと感じています。

一番の注目ポイントはサイズ展開の変更ですね。

50・55は旧型のX90Kを継続して販売。

65以上はX90Lにモデルチェンジ済み。

新型と旧型の両方が選べる状況だとして、性能の違いで決めるというよりは、どのサイズを買うかで自然と決まるという格好です。

ソニーの主役とも言えるモデルなんですが、新型では65インチ以上のみ発売という点が気がかりです。

X90Kがあるうちはいいですけど、これもいつまで販売するのかわからない状況です。

「サイズは55インチ、20万円以内でなるべく画質もいいもの」という希望の方はそれなりにいるんじゃないかと思います。

その場合は旧型のX90Kが販売しているうちに買っちゃった方がいいような気がします。

 

液晶
X85K→X85L

ミドルグレード的な位置付けのモデルですが、XRプロセッサーがないということもあり、X90Kに隠れて影が薄めという印象があります。

 

旧型
X85K

 

元は55インチもありましたが、現在販売中なのは50・43インチのみとなっています。

 

新型
X85L

 

X85K(旧)→X85L(新)の主な違いは・・

▶︎バックライト方式非公開→全面直下部分駆動

▶︎モーションフローXR→Xモーションクラリティー

となっています。

全面直下部分駆動バックライト

バックライトを画面全体に配置し、ブロックごとに明るさを制御することで、明暗のメリハリを強化する仕組みです。

Xモーションクラリティー

倍速対応のテレビの場合、一般的にはコマとコマの間に保管画像を作ることで動きを滑らかにします。

Xモーションクラリティーの場合、そこからさらに画面を分割し部分的に黒コマも挿入しています。

黒コマで視覚がリセットされることにより、さらなる残像感の低減が期待できます。

バックライトが部分駆動になったことで実現できた機能といえます。

主なスペック

  旧型
X85K
新型
X85L
パネル
バックライト
液晶
非公開
液晶
全面直下部分駆動
サイズ 43 50 55
55 65
プロセッサー HDR X1 HDR X1
コントラスト
ブースター
高精細 Xリアリティプロ Xリアリティプロ
倍速
モーションフロー
XR240

XRモーション
クラリティー
スピーカー出力
フレーム振動
20W
20W
ネット動画アプリ 豊富 豊富

 

個人的印象

全面直下バックライト採用ということで一見上位のX90K/Lに近づいたようにも見えますが、実際の画面を見るとミドルグレードの域を出ていないように感じます。

コントラストブースターがないせいかクリア感にかけますし、XRもなく色合いも平坦に見えます。

手短にいえばちょっともやっとした映像ですね。

まぁ、その分価格は抑えめとなっています。

バックライト部分駆動に倍速対応ということで、決してレベルの低い製品ではありません。

これくらいで十分という方も多いかもしれないですね。

検討の際にはX90Kと実物を見比べてもらうといいかと思います。

 

液晶
X80K→X80L

ソニーの4Kテレビとしては一番手頃な価格のグレードで、唯一倍速非対応となっています。

旧型
X80K

新型に切り替わっており、ほぼ完売状態となっています。

 

新型
X80L

 

旧型と新型で主なスペックに違いはありません。

サイズ展開のみ変更となっており、新型は85インチが追加されています。

  旧型
X80K
新型
X80L
パネル
バックライト
液晶
非公開
液晶
非公開
サイズ 43 50 55
65 75
43 50 55
65 75 85
プロセッサー HDR X1 HDR X1
コントラスト
ブースター
高精細 Xリアリティプロ Xリアリティプロ
倍速
スピーカー出力
フレーム振動
20W
20W
ネット動画アプリ 豊富 豊富

 

個人的印象

最下位グレードなので仕方ないところですが、ソニーの魅力的なものは感じられません。

もちろんが映像が汚いというレベルではありませんが、メインで使うテレビということであればおすすめすることもありません。

正直、手頃なメーカーの倍速ありモデルの方がいいんじゃないかなぁなんて思ったりします。

まぁ、ソニーが欲しいならいいんですけどね。

4Kテレビはこれで全部ですね。

最後に

注目はなんと言っても、ミニLED液晶のX95Lですね。

これだけが手放しで「新型いいですよ」っておすすめできます。

それ以外は何かしら引っかかるポイントが残ってしまいますね。

ソニーに限ったことではありませんが、メーカーは今苦しい状況なのかなぁというのが伝わってきます。

原材料費が高騰している上に、物価高でユーザーの財布の紐も堅いとなれば、以前と同じようにはいかないんでしょうね。

現状では旧型で継続して販売しているモデルもありますので、その辺も含めて検討していただくのが良いかと思います。

繰り返しになりますが、55インチでお探しであればX90Kが残っている間がチャンスですよ。

 

 

以上、ソニー ブラビアの2022→2023モデルの違いでした。

最後までご覧いただきありがとうございます。

▼トップページへ戻る

-テレビ関連

Copyright© 白物家電ブログ , 2024 All Rights Reserved.