今回買ってみた家電はこちら。
マキタのコードレス掃除機です。
以前、掃除機アップした掃除機のショート動画がびっくりするくらい再生されて、その時にコメントもたくさんいただきました。
その中で多かったのが「マキタもやってみてほしい」「なぜマキタが入っていないのか」など、マキタついてのものでした。
正直、マキタのコードレスは店でさんざん試していますし、発売からも時間が経っていて、今更という感じもあります。
とはいえ、家で試したことはないですし、今では定番アイテムになっているということで、1台買ってみてもいいかなって思ったわけです。
それで、とりあえず手頃な価格のモデルを買ってみることにしました。
ということで本日は・・
▶︎マキタのコードレスを使ってみたり
▶︎家にある他のコードレス掃除機と比べてみたり
したいと思います。
▼動画版はこちら
概要・スペック
型番はCL107FDSHW
発売は2016年ながら今でも価格コムの人気上位にランクインしている超ロングセラーモデルです。
Amazonで約1万5千円で買いました。
・集塵方式 紙パック式
・バッテリー電圧 10.8V
マキタには他に・・
14.4V・18V・40Vがあります。
価格が手頃な代わりに、パワーはあまり期待できないっていう位置付けですかね。
もっとパワーあるやつ買いなよっていう声が聞こえてきそうですが、18Vの機種だとバッテリー込みで2万円台後半の価格になるじゃないですか。
それくらい出すなら日立の18Vの方が欲しいってなるので、これにしました。
やっぱり、値段の手頃さあってのマキタという側面もあると思うんですよね。
・本体重量 カタログ数値で1.1kg
・バッテリーをつけた状態でハンディーにすると実測で約1.2kg
・パイプとヘッドをつけた時で約1.4kg
コードレス掃除機としては若干軽いくらいの部類ですが、作りがシンプルなわりにはそんなに軽くはないっていう感じですね。
運転は標準・強・パワフルの3段階
運転時間は
標準で25分
強で12分
パワフルで10分
と、結構短め。
その代わり、充電時間は22分とめちゃくちゃ早いです。
吸込み仕事率は
標準で5 強で20 パワフルで32となります。
吸込仕事率について
ここで一旦、吸込み仕事率について補足を入れておきます。
吸込み仕事率は掃除機のパワーの目安みたいなもので、
ざっくりいえば、ヘッドをつけずにどれくらい空気を吸えるかを数値化したものです。
大まかには数値が大きいほどパワーがあるっていうことにはなるんですけど、
実際に床からゴミを吸い上げる力を表しているわけではないので、その点には注意が必要です。
吸込み仕事率だけ比べて大きい方がゴミを良く取り除くのかというと、そうとも限りません。
パワーだけあってもダメで、パワーをうまく発揮するためのテクニックみたいなものも大事です。
バトル漫画なんかでよく、ムキムキキャラがバランス型のキャラに負けたりするわけですが、それに似たようなことが掃除機でもあるわけです。
もう一つ、吸い込み仕事率はどの掃除機でも記載があるわけではありません。
コード付掃除機はどれも数値の記載があるんですけど、コードレスは記載のないモデルの方が多いです。
コードレスで吸込み仕事率の掲載があるモデルを見てみると
パナソニックのハイパワーモデルMC-SB85Kが150Wで多分これが最高。
他にはパナソニックのMC-SB32Jが100W
ツインバードのTC-E264Bが70W
価格コムで人気トップのキャニスター型掃除機 MC-PJ22Gが600W。
これと比べると、コードレスはどれもあんまりなんですけど、その中でもマキタのCL107は非力な部類と言えます。
付属品
それじゃあ話を戻して、付属品をチェックします。
中に入っているのは本体、パイプ、隙間ノズル、バッテリー、バッテリーチャージャーです。
別売りでサイクロンアタッチメントというものがありますが、今回は買っていません。
まずは手軽に紙パックで使いたかったというのと、あんまりお金かけると結局他の掃除機買えるじゃんってなるからです。
じゃあ、前置きはこれくらいにして、実際に使ってみましょう。
吸い込みテスト
フローリング
手間から順にコーヒーの粉・細かい砂利、粒状の砂利、猫砂をセットしてあります。
普段使いを想定して、標準モードで試します。
うん。スパッとではないですけど、しっかり吸ってくれました。
結構大きなゴミでもいけるみたいですね。
次は髪の毛に見立てて、糸をセットしました。
これも問題なし。
次はドアレールの溝に落ちたゴミでチェックします。
これも標準運転です。
少し残りましたが、大体吸えましたね。なかなかいい感じです。
次は壁際。
これもオッケーですね。
フローリングでは実用的な吸引力という感じです。
カーペット
重曹パウダーと糸をセットして標準モードで試します。
これも何度か往復すればなんとか吸える感じですね。
ターボにすればもう少しスムーズに吸えます。
![](https://siromonoblog.com/wp-content/uploads/2023/11/スクリーンショット-2023-11-11-20.32.10.png)
どれくらいって言えばいいんですかね。
ということで、ここで一旦、家にある他のコードレスと力比べをしてみたいと思います。
他のコードレスと力比べ
1つはアイリスオーヤマの約1万円
もう一つはダイソンv12で約6万円です
本当はもう少し金額の近いモデルがあるといいんですけど、これしか持ってないのでご容赦ください。
テストにはお手製の力比べ用アイテムを使います。
2センチ四方に溝を入れたボードをアクリルの板で挟んであります。
右から順にコーヒーの粉・小さな砂利、粒状の砂利を落とします。
ここを掃除機で吸って、どれくらいの深さまで吸い込むかでパワーを比較してみようというものです。
まずはマキタ。
結構深くまで吸えていますね。
この状態で、アイリスオーヤマの1万円のターボで吸ってみます。
変化なし
アイリスのターボよりもマキタの標準の方が上っていう感じがします。
次はダイソンv12TO比較します。
続けてマキタのパワフル
この状態でダイソンのエコモードを使ってみます。
変化なし。
ダイソンのエコよりはマキタのパワフルの方が強いようです。
ダイソン強
流石にこれはダイソンが勝ちましたね。
ダイソンの弱とマキタの強が大体同じくらいになるようです。
じゃあ、普段の掃除の掃除のシチュエーションに戻って、チェックを続けます。
壁際
全部一番時間が長く保つモードにしてあります。
マキタ、ダイソンは吸えましたが、アイリスはちょっと残りましたね。
カーペット
重曹パウダーを巻いて、それぞれ一番強いモードで使います。
やっぱりアイリスよりは吸って、ダイソンよりは吸わない感じですね。
ちなみに時間長持ちのモードだとこんな感じです。
これはどっちも一回では吸えませんでした。
畳
チョークと片栗粉で汚れをつけてあります。
まずはアイリスと比べます。
標準運転
畳は苦手みたいですね。
パワフルでもう一回
やっぱりダメですね。
一応ダイソンとも比べます。ダイソンはエコ。マキタはパワフルです。
アイリス・ダイソンはヘッドに電動の回転ブラシが入っているので、畳の目に入ったゴミを掻き出して吸えているんでしょうね。
マキタは回転ブラシすらないので、その差が出たんだと思います。
テストはここまでです。
メリット・デメリット
次は、ここまで使ってみて、良いと思ったとこ、いまいちだと思ったところをまとめて紹介します。
良いと思ったところ
良いところは他のネット記事や動画なんかでも散々紹介されていると思うので、さっと言っていきます。
○価格が手頃
○フローリングなら十分使える
○それなりに軽く、持ち運びが楽
○充電はめっちゃ早い
○紙パック式なので、ゴミ捨てが楽
○バッテリーが他のマキタの工具と共用できる
こんなところですかね。
いまいちだと思ったところ
いまいちだと思ったところは結構あるので、こっちは細かめにお伝えします。
×カーペットで進みにくい
まず1番気になったのがカーペットでの動きの悪さですね。
カーペットで使うと、ヘッドが張り付いてかなり重いです。
フローリングで使うときは、ヘッドド床の間に適度な隙間ができるので、軽い力で動きます。
それが、カーペットでは車輪が埋もれ、隙間がなくなります。
加えて、ヘッドについているゴムベラが抵抗になって、進みにくくなっているんだと思います。
これではカーペットで使う気にならないですね。
畳も先ほどご覧いただいた通りなので、フローリング専用という印象です。
×少し物足りないパワー
床に粉やら砂やら色々撒いてテストしたわけですが、見た目上はマキタでも吸えている様子でした。
ただ、若干床がざらざらする感じが残ったんですよね。
試しにダイソンのオートモードでもう一度掃除してみたところ、ゴミを感知してハイパワー運転に切り替わる箇所がありました。
ぱっと見ではわからない程度の細かなチリは残っているのかもしれません。
あと、排気性能が低くて粉を撒き散らしている可能性もあります。
排気についてはこの後の項目でもう少し細かくお伝えします。
×小回りが効かない
ヘッドがコンパクトなので狭い場所にも入りやすいのですが、意外と小回りは効きません。
前後には動きますが、左右の動きは苦手なようです。
ここの隙間は掃除できませんでした。
×吸引力の低下が著しい
畳のテストをしているあたりで、明らかに吸い込みが弱くなっているのを感じました。
粉とか砂とかたくさん吸ったから仕方ない部分もあるんですけど、紙パックがパンパンというわけではないですからね。
紙パック式はゴミが溜まるほどパワーが落ちるのはどのモデルでも同じなんですけど、元々パワーがあんまりないこのモデルだと露骨に吸わなくなります。
この状態で壁際をもう一回吸ってみると、今度は取り切ることができませんでした。
先ほどの力比べチェックだと、パワフルモードでもこれくらいになってしまいます。
まぁ、紙パックを交換さえすれば元に戻るので、考え方次第ではアリだと思います。
ちなみに紙パックを新しくして、畳を掃除しても、やっぱり結構残りました。
畳はダメっすね。
×充電が面倒
充電する際には本体からバッテリーを外して、充電器に乗せ替える必要があります。
充電のたびにこれをやるのは地味に面倒に感じます。
他の工具など持っている人なら・・
バッテリーが共用できて便利 とか
バッテリーを追加で購入すれば交互に充電できる
というメリットがあるのはわかります。
ただし、掃除機単体で使う場合ではただ充電が面倒なだけという印象です。
まぁ、大した手間ではないので、人によっては気にならないかもしれません。
×排気が汚い
毎回じゃないんですけど、マキタを使った後は口の中で変な味がします。
おそらく、排気に細かなチリが混ざっているんでしょうね。
排気口あたりをスポットライトで照らすとこんな感じです。
なんか細い粉がめっちゃ出てます。
ダイソンだとこんな感じ。
アイリスでもこう。
この手の掃除機では、排気の綺麗さは紙パックの集塵力頼みになると思うんですけど、細かなチリを捕集するのは得意じゃないようです。
小麦粉とチョークの粉を吸った後の紙パックに封をして、トントンすると、粉が少し漏れているのが確認できます。
掃除機をかけ終わった後でも、床が少しサラサラして感じるのはこれが原因になっているのかもしれません。
使って感じたことは以上です。
運転音をチェック
手元の位置で運転し、簡易的にスマホで運転音を測ります。
マキタ 標準70dB付近
強 77dB付近
パワフル 79dB付近
参考にダイソンでもやってみます
エコ 69dB付近
オートはゴミの有無で強さが変わるので対象外にします
強 81dB付近
長時間運転の時の運転音は大体同じ程度。
強運転のときはダイソンの方がやや音が大きいという感じですね。
マキタの強とダイソンのエコ運転が同じくらいの吸込みだったので、そう考えるとマキタも静かとは言えないように感じます。
まとめ
マキタCL107FDSHWは・・
お手頃価格でフローリングなら実用的なパワー
そこそこ軽量
充電は早い
ということで、ちょこちょこ掃除するには良い掃除機だと思います。
コスパが良いみたいな評価も多く見かけますが、そういう意見が出るのも納得ではあります。
ただし・・
フローリング以外は実用性が低い
パワーはやや頼りない面もあり
ヘッドの動きが悪い
など、いまいちな点も結構あります。
まぁ、元々家庭で使う目的の製品ではないと思うので、仕方ないところですかね。
我が家の使用状況というか、私の好みには合わないなって思いました。