テレビの2022→2023モデル比較をしていきたいと思います。
今回はシャープのアクオスを見ていきたいと思います。
全体図
まず初めに、ラインナップ構成と型番の変化から見ていきましょう。
アクオスの場合・・
数字の後のアルファベットがE○→2022発売モデル
(例 4T-C55EN1)
数字の後のアルファベットがF○→2023発売モデル
(例 4T-C55FN1)
基本的にこんな感じで型番が変化しています。
アクオス 4Kテレビのラインナップは以下のようになります。
2022発売 | 2023発売 | |
有機EL | ES1 | FS1 |
↗︎ EQ1/2→ |
↗︎FQ1 →継続 |
|
ミニLED(液晶) | EP1→ | 継続 |
液晶 | EU1↘︎ | 終了 |
EN1 | FN1 | |
EN2 | FN2 |
2023年モデルが発売している状況ですが、一部2022年モデルも継続して販売する格好となっています。
それではモデルごとに変更点を見ていきましょう。
有機EL
ES1→FS1
有機ELの最上位グレードに当たるのがこの○S1シリーズです。
旧型
ES1
完売傾向ですが、家電量販店のネット通販でチラホラ扱いがあるようです。
新型
FS1
2023 9月発売
ES1(旧型)→FS1(新型)の主な違いは・・
▶︎パネル
S-Bright有機EL→量子ドット有機EL
放熱板パネル→クールダウンシールドⅡ
▶︎エンジン
メダリストS3→メダリストS4X
▶︎映像調整
スパークリングドライブEX→クライマックスドライブ
▶︎スピーカー出力
80W→85W
このようになっています。
量子ドット有機EL
量子ドット層で色変換を行うことで、純度の高い色彩を表現する仕組みです。
ざっくりと言えば、「色がくっきりしている」、もっと砕けて言えば「色が濃い」というA
クールダウンシールドⅡ&
クライマックスドライブ
放熱構造が強化され、放熱性能がアップしています。
これにより、これまでよりもより明るい映像表現が可能となりました。
そして新しいパネルの性能を引き出すための制御として、コントラスト制御もクライマックスドライブへと進化している格好です。
主なスペック
主要スペックを表にまとめると以下のようになります。
旧型 ES1 |
新型 FS1 |
|
種類 | 有機EL | 有機EL |
サイズ | 55 65 | 55 65 77 |
パネル | S-Bright 有機EL |
量子ドット 有機EL |
エンジン | メダリストS3 | メダリストS4X |
コントラスト | スパークリングドライブ | クライマックスドライブ |
倍速 | ○ | ○ |
スピーカー出力 上からも音 |
80W ○ |
85W ○ |
ネット動画アプリ | 豊富 | 豊富 |
個人的印象
量子ドットパネル採用が採用され、それに合わせてエンジンやコントラスト調整なども新世代のものへと進化しています。
フルモデルチェンジという雰囲気ですね。
新しい放熱構造を採用ということで、有機ELの中でも屈指の明るさを実現しているように見えます。
量子ドット採用ということで、色合いはかなり華やかというか、派手目な印象となっています。
これをみた後に他の有機ELを見ると物足りなくなるかもしれません。
映像によっては「色がきつい」「違和感がある」ということもありますが、個人的には「こういう映りのテレビがあってもいいよね」と思っています。
現状では30万円台後半と非常に高価ということで、すぐに候補に挙がるようなことはないと思います。
ただ、際立った映像は一件の価値ありということで、シャープファンの方にはおすすめです。
有機EL
EQ1→FQ1
有機ELの2番手グレードがこちらです。
EQ1はスタンダードな有機ELという位置付けでしたが、FQ1はハイグレードよりのスペックとなり、高級路線化した印象です。
旧型
EQ1
多くの家電量販店で継続して販売しています。
新型
FQ1
2023年8月発売
EQ1(旧)→FQ1(新)の主な違い
▶︎パネル
標準有機ELパネル→高輝度S-Brightパネル
▶︎エンジン
メダリストS3→メダリストS4
▶︎コントラスト技術
スパークリングドライブ→スパークリングドライブEX
▶︎スピーカー出力
50W(フロントオープンサウンド)→70W(アラウンドスピーカーシステム)
このようになっており、画質・音質共に進化しています。
S-Brightパネル
放熱性能を高めることで、従来よりも明るくダイナミックな映像表現を可能にしています。
アラウンドスピーカーシステム
下方向のスピーカーだけでなく、上方向にもスピーカーが配置されています。
画面を包むように配置されたスピーカーが臨場感のあるサウンドを再現します。
主なスペック
主なスペックを表にまとめると以下のようになります。
旧型 EQ1 |
新型 FQ1 |
|
種類 | 有機EL | 有機EL |
サイズ | 55 65 77 | 55 65 |
エンジン | メダリストS3 | メダリストS4 |
パネル | 標準有機EL |
高輝度S-Brightパネル |
コントラスト | スパークリング ドライブ |
スパークリング ドライブEX |
倍速 | ○ | ○ |
スピーカー出力 上スピーカー |
50W ー |
70W ○ |
ネット動画アプリ | 豊富 | 豊富 |
※85インチは82W
個人的印象
画質・音質の両方で前モデルよりもグレードアップしています。
EQ1は手頃さ優先という感じがしましたが、FQ1は性能重視の方向性に切り替わった印象ですね。
放熱も強化され、全体的にハイレベルな良い仕上がりになっているように思います。
ただ、その分価格も上がっているので、おすすめかと言われると難しいですね。
2023年9月に出たばかりなので、値下がりを待ちたいところです。
液晶テレビ
EN1→FN1
非ミニLEDの液晶では最上位という位置付けです。
旧型
EN1
多くの家電量販店で継続して販売しています。
新型
FN1
2023年6月発売
EN1→FN1の主な違い
▶︎映像エンジン
メダリストS3→メダリストS4
▶︎バックライト制御
非公表→アクティブLED駆動
▶︎スピーカー出力
35W→50W
アクティブLED駆動
バックライトの点灯範囲を制御することにより、高コントラストな映像を実現する仕組みです。
主なスペック
主なスペックは次のようになります。
旧型 EN1 |
新型 FN1 |
|
種類 | 液晶 | 液晶 |
サイズ | 55 60 65 70 | 55 65 75 |
エンジン | メダリスト S3 |
メダリスト S4 |
バックライト制御 | ー | アクティブ駆動 |
倍速 | ○ | ○ |
スピーカー出力 | 35W |
50W |
ネット動画アプリ | 豊富 | 豊富 |
個人的印象
上位のEU1シリーズがなくなりFN1に統合され、ややハイグレード化した感じですかね。
グレード分けのイメージとしてはこんな感じになります。
↑高価
2022 | 2023 |
EU1↘︎ | 廃止 |
↗︎EN1 | |
FN1↗︎ FN2→ |
→EN2 |
2022年のEN1・EN2では画面サイズとAndroidのハンズフリー音声操作の対応くらいの違いで、ほぼ等々という扱いでした。
それが、2023年のFN1・FN2はスペック面でしっかりと差がつけられた感じです。
FN1では新たにアクティブLED駆動が採用され、明るさ・色の綺麗さは大幅に向上したように感じます。
また、スピーカーも50Wに強化されており、「音もいいテレビ」と言える範囲に入ってきました。
シャープは時間の経過で順当に価格が下がっていく傾向があるので、15万円付近になったらかなり推せるスペックと思っています。
EU1・EN1・EN2
FN1・FN2の違い
いくつか性能の違いが分かりにくいモデルがあるので、まとめて比較しておきたいと思います。
アクオス4K液晶(非ミニLED)
2022 | 2023 | ||||
EU1 | EN1 | EN2 | FN1 | FN2 | |
種類 | 液晶 | ||||
サイズ | 55 65 | 55 60 65 70 |
43 50 | 55 65 75 | 43 50 55 |
倍速 | 対応 | ||||
エンジン | メダリストS3 | メダリストS4 | |||
N-BLACKパネル | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
アクディブ LED駆動 |
○ | ー | ー | ○ | ー |
スピーカー 出力 |
70 | 35 | 35 | 50 | 35 |
ハンズフリー 音声操作 |
○ | ○ | ー | ○ | ー |
こんな感じで・・
▶︎FN1はEU1とEN1の間くらいの性能へ
▶︎FN2はEN2から据え置きの部分が多く、相対的にスタンダード寄りへ
という感じです。
EN2は50インチまででしたが、FN2は55インチも用意されています。
まとめ
最後に簡単にまとめておきたいと思います。
注目は量子ドット有機ELのFS1ですかね。
有機ELの中でも指折りの明るさ・色の際立ちを感じます。
売れ筋の価格帯で行くならFN1がいいですね。
画質・音質共に進化し、他者のハイグレードモデルに引けを取らないスペックとなっています。
今後の価格の動向に期待したいモデルとなっています。
以上、アクオス2022→2023モデルの違いまとめでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。