今回はジャパネットのエアコンの話です。
印象的なCMでお馴染みのジャパネット。
夏が近づくとエアコンの紹介も多く
「今回はジャパネットで買ってみようかな?」
なんて思っている方もいるでしょう。
そこで気になるのが・・
「ジャパネットって本当に安いの?」
っていうことだと思います。
それで、価格コムとか、家電量販店なんかで価格を比較しようとしても、同じモデルが見つからないってなるんですよね。
ご存知の方も多いと思うんですが、ジャパネットはオリジナル仕様のモデルが多く取り扱われています。
というわけで、このページでは
ジャパネットのエアコンと家電量販店のエアコンについて
価格はどっちが安いのか
機能の違い
など、チェックしていきたいと思います。
ジャパネットはオリジナル仕様多め
先ほども書いた通り、ジャパネットのエアコンはオリジナル仕様が多めです。
まぁ、オリジナルと言っても、完全にオリジナルというわけではなく・・
既存のモデルにちょい足ししたような内容
になっていることが多いです。
型番を見ると、ベースモデル+T、もしくはTKみたいな表記になっていますね。
例 日立 しろくまくん
家電店モデル RAS-G22R
ジャパネットモデル RAS-GT22R
ベースモデルの型番に、多分TAKATAのTを入れたっていうことなんでしょうね。
オリジナル仕様は・・
▶︎お得感のアピール
▶︎ユーザー満足度向上
を目的としているといった説明がされることが多いですが、正直、「家電量販店との直接的な価格競争を避ける」っていう狙いが大きいように感じます。
家電店モデルと型番が違うので、比較しにくいんですよね。
ということで、次は個別のモデルごとにチェックしていきましょう。
日立
ジャパネット RAS-DT22R
家電量販店 RAS-D22R
ジャパネットのWEBページにいくと、トップで出てくるのがこのモデルです。
機種の位置付けはこんな感じです。
ジャパネット | 家電量販店 | |
ハイグレード | X | |
ミドルグレード | GT | W G |
エントリー | DT | D |
ジャパネットモデル
RAS-DT22R
2024年モデルで、ベースはDシリーズと思われます。
価格は6月5日時点で(税込)
本体 79,800円 (工事代別)
工事代 7,150円(半額キャンペーン適用の場合)
5年保証 4,348円
送料 3,960円
ここまでで合計95,258円
延長保証も有料・工事費の他に送料がかかるので、思ったよりは値段が上がりますね。
家電量販店モデル
RAS-D22R
価格は店によってバラバラなんですけど、家電量販店のネット通販をいくつかチェックしたところ、安いお店で105,000円程度のようです。
ここから工事など入って、約12万円程度になりそうです。
ということで、価格はジャパネットモデルの方がかなり安いですね。
次は違いについて見ていきましょう。
RAS-DT22Rと
RAS-D22Rの違い
主なスペックをまとめると次のようになります。
ジャパネット RAS-DT22R |
家電量販店 RAS-D22R |
|
省エネ基準達成率 他段階評価 年間電気代の目安 |
87% ★×2.0 19,400円 |
87% ★×2.0 19,400円 |
フィルター自動掃除 | × | × |
凍結洗浄 | ○(LIGHT) | ○(LIGHT) |
ステンレスクリーン | ○ | ○ |
カビ抑制 | ヒートアタック | カビバスター |
冷房能力(kw) | 0.3〜2.7 | 0.3〜2.8 |
低温暖房能力(kw) | 2.8 | 2.8 |
ちょこちょこ違いはあるものの、同じと考えても問題ない程度なのかなって思います。
カビ対策機能がちょっとだけ違うので、補足しておきます。
ヒートアタック
冷房・除湿運転後に熱交換器を加熱し、カビを抑制します。
カビバスター
常にエアコン内部をモニタリングし、必要に応じて加熱することでカビを抑制します。
どちらも加熱することでカビを予防するというものなんですが、ヒートアタックは冷房・除湿後のみ行います。
それに対して、カビバスターは年中見張っているわけですから、ヒートアタックの進化版と言っていいんじゃないかと思います。
どっちを買う?
違いは0ではないものの、ほぼ同じ性能と思って良い範囲かと思います。
価格を調査した時点ではジャパネット方が安かったので、ジャパネットで購入するのもアリじゃないかと感じました。
日立
ジャパネット RAS-GT22R
家電量販店 RAS-G22R
今度は一つランクが上がって、フィルター自動掃除機能がついた2024年モデルです。
機種の位置付けはこんな感じ。
ジャパネット RAS-GT22R |
家電量販店 RAS-G22R |
|
ハイグレード | - | X |
ミドルグレード | - GT |
W G |
エントリー | DT | D |
ジャパネットモデル
RAS-GT22R
価格は6月5日時点で(税込)
本体 104,800円 (工事代別、下取り値引き後)
工事代 7,150円(半額キャンペーン適用の場合)
5年保証 5,598円
送料 3,960円
ここまでで合計121,508円
家電量販店モデル
RAS-G22R
家電量販店のwebで安いところだと、工事費まで入れて148,000円程度のようです。
これもジャパネットの方が安いですね。
RAS-GT22Rと
RAS-G22Rの違い
ジャパネット RAS-GT22R |
家電量販店 RAS-G22R |
|
省エネ基準達成率 他段階評価 年間電気代の目安 |
87% ★×2.0 19,400円 |
87% ★×2.0 19,400円 |
フィルター自動掃除 | ○ | ○ |
凍結洗浄 | ○(LIGHT) | ○(LIGHT) |
ステンレスクリーン | ○ | ○ |
カビ抑制 | カビバスター | カビバスター |
プラズマイオン 空清 |
○ | ー |
冷房能力(kw) | 0.3〜2.8 | 0.3〜2.8 |
低温暖房能力(kw) | 2.8 | 2.8 |
どっちを買う?
この2つも基本的な性能は同じですが、ジャパネットモデルの方はプラズマイオン空清が追加されています。
空気清浄はおまけ程度の効果しか見込めないものではあるんですけど、機能が多くて安いということで、お得感はあると思います。
日立
ジャパネット RAS-HT22R
価格は6月5日時点で(税込)
本体 99,800円 (工事代別、下取り値引き後)
工事代 7,150円(半額キャンペーン適用の場合)
5年保証 5,348円
送料 3,960円
ここまでで合計116,258円
家電店では該当なし
HTシリーズは・・
フィルター自動掃除はあるけど、凍結洗浄は無し
という、今の日立の特徴からするとイレギュラーな内容となっています。
家電店モデルや住宅設備ルートモデルを探して見ても、ベースとなるモデルが見当たりません。
1つ上で紹介したGTと5,000円ほどしか価格差がないので、どうせならGTを選んでもらたらと思います。
ダイキン
ジャパネット AJT224AJS
家電量販店 AN223AES
次はダイキンのJシリーズとEシリーズです。
他にもモデルはありますが、大体のラインナップはこんな感じになります。
ジャパネット AJT224AJS |
家電量販店 AN223EAS |
|
ハイグレード | - | R A |
ミドルグレード | - - |
F C |
エントリー | J | E |
どちらもエントリーモデルです。
ジャパネットモデル
AJT224AJS
2024年発売のジャパネットオリジナルモデルです。
価格は6月5日時点で(税込)
本体 94,800円 (工事代別、下取り値引き後)
工事代 7,150円(半額キャンペーン適用の場合)
5年保証 5,098円
送料 3,960円
ここまでで合計111,008円
家電店モデル
AN223AES
こちらは2023年モデルのため、ほとんどの家電量販店で販売終了になっています。
家電量販店の2024年エントリーモデルはフルモデルチェンジしており、高さコンパクト室内機に変更されています。
このことから、ジャパネットのJシリーズは2023年以前のEシリーズをベースとしていることが予想できます。
参考 ダイキン
2024年 Eシリーズ
カーテンレールを避けて設置など、高さに制限がある場合にも設置しやすいサイズとなりました。
AJT224AJSと
AN223AESの違い
主なスペック・特徴をまとめると以下のようになります。
AN223AESは既に生産完了してしていますが、AJT224AJSのベースは旧型のEシリーズと思われるので、年式違いで比較します。
ジャパネット AJT224AJS |
家電量販店 AN223AES |
|
省エネ基準達成率 他段階評価 年間電気代の目安 |
87% ★×2.0 19,400円 |
87% ★×2.0 19,400円 |
フィルター自動掃除 | × | × |
ストリーマ | ○ | ○ |
ヒートブースト | - | ○ |
室温パトロール | - | ○ |
低外気 タフネス暖房 |
- | ○ |
冷房能力(kw) | 0.6〜2.8 | 0.6〜2.8 |
低温暖房能力(kw) | 2.8 | 2.8 |
Eシリーズから目立たない機能をカットしたのがJシリーズという感じですね。
それぞれの機能がどんなものかはこちら。
ヒートブースト
暖房運転開始時に、従来よりもパワフルにスタートします。
室温パトロール
暑すぎる時、寒すぎる時に自動でエアコンが運転を開始します。(設定ON時のみ)
低外気タフネス暖房
外気温マイナス15度でも暖房運転が可能です。
と、こんな感じで少し違いがあります。
とはいえ、機種選びの決め手になるようなものはないので、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。
どっちを買う?
この2機種で考えた場合、AN223AESは生産終了ということで自然とジャパネットモデルに決まります。
家電量販店モデルの2024年Eシリーズはまだまだ高いというところで、ジャパネットモデルが有利なんじゃないかと思います。
ただし、ダイキンのエアコン自体が元々価格高めの設定のため、十分値下げされていてもまだ他社よりは割高な印象です。
省エネ性能や冷暖房性能で見れば先ほど紹介した日立のDTシリーズあたりと変わりません。
強くダイキンが欲しいと思っているならいいですが、そうでもなければ他メーカーを検討した方がいいんじゃないかって思います。
三菱
ジャパネット MSZ-LT2224
家電量販店 MSZ-R2224
次は三菱のLシリーズとRシリーズです。
機種の位置付けはこんな感じです。
ジャパネット MSZ-LT2224 |
家電量販店 MSZ-R 2224 |
|
ハイグレード | - | FZ Z X |
ミドルグレード | LT | R |
エントリー | ー | GE |
フィルター自動掃除付きのミドルグレードに位置します。
ジャパネット
MSZ-LT2224
ジャパネットオリジナル仕様の2024年モデルです。
価格は6月5日時点で(税込)
本体 129,800円 (工事代別、下取り値引き後)
工事代 7,150円(半額キャンペーン適用の場合)
5年保証 6,848円
送料 3,960円
ここまでで合計147,758円
家電量販店には、2018年頃までLシリーズというモデルがあったのですけど、このモデルはそのLシリーズがベースになっていますね。
今はLシリーズはなく、後継的な位置付けでRシリーズというグレードがあるので、Rシリーズで比較します。
家電量販店
MSZ-R2224
家電量販店の通販では、工事費まで入れて168,000円程度となっています。
これもジャパネットの方が価格的に有利ですね。
MSZ-LT2224と
MSZ-R2224の違い
主なスペック・特徴を比較するとこのようになります。
ジャパネット MSZ-LT2224 |
家電量販店 MSZ-R2224 |
|
省エネ基準達成率 他段階評価 年間電気代の目安 |
87% ★×2.0 19,400円 |
87% ★×2.0 19,400円 |
フィルター自動掃除 | ○ | ○ |
ハイブリッド ナノコーティング |
○ 熱交換器 ファン |
○ 熱交換器 ファン |
外せるボディ | - | ○ |
ムーブアイ | ○ | ○ |
ダブルフラップ | ○ | - |
空気清浄 | ○ | ○ |
冷房能力(kw) | 0.8〜2.8 | 0.8〜2.8 |
低温暖房能力(kw) | 2.8 | 2.8 |
LTシリーズはダブルフラップありで、外せるボディは未採用。
Rシリーズはダブルフラップ廃止で、外せるボディ採用。
どっちを買う?
今の三菱エアコンは外せるボディが大きな特徴となっているので、それがないっていうのは結構寂しいものがあります。
価格的にはややジャパネット有利ではあるんですけど、せっかく三菱で買うなら外せるボディ採用のRシリーズがいいんじゃないかっていう気がします。
「どうせ外して掃除なんてしない」という場合は、そもそも三菱を選ぶ必要があるかというからもう一度考えてもらえればと思います。
次に紹介する富士通とかでもいいんじゃないかっていう気がしますね。
富士通
ジャパネット AS-D224RTK
家電量販店 AS-D224R
次は富士通のフィルター自動掃除付きモデルです。
機種の位置付けはこんな感じです。
ジャパネット AS-D224RTK |
家電量販店 AS-D224R |
|
ハイグレード | - | X Z W |
ミドルグレード | D-TK | D |
エントリー | C | C |
ジャパネット
AS-D22RTK
ジャパネットオリジナル仕様の2024年モデルです。
価格は6月5日時点で(税込)
本体 109,800円 (工事代別)
工事代 7,150円(半額キャンペーン適用の場合)
5年保証 5,848円
送料 3,960円
ここまでで合計126,758円
ベースモデルは2023年のDシリーズでしょうか。
家電量販店の2024年Dシリーズは空気清浄がなくなったんですけど、その分価格設定が安めでのスタートになっています。
家電量販店モデル
AS-D224R
家電量販店のネット価格では工事費込みで11万円程度のようです。
空気清浄機能が無くなった分、やはり価格は安いですね。
AS-D224RTKと
AS-D224Rの違い
主なスペック・特徴をまとめるとこんな感じです。
ジャパネット AS-D224RTK |
家電量販店 AS-D 224R |
|
省エネ基準達成率 他段階評価 年間電気代の目安 |
87% ★×2.0 19,400円 |
87% ★×2.0 19,400円 |
フィルター自動掃除 | ○ | ○ |
加熱除菌 | ○ |
○ |
空気清浄 | ○ | - |
無線LAN | 内蔵 | 別売り |
冷房能力(kw) | 0.8〜3.0 | 0.8〜2.8 |
低温暖房能力(kw) | 3.0 | 3.0 |
ジャパネットモデルは無線LANアダプターも内蔵しています。
家にWi-Fiの環境があれば、スマホのアプリでエアコンを操作することができます。
家電店モデルの場合は、無線LANアダプター別売りで5000円くらいです。
USBメモリのような形状で、本体に挿すだけで取り付けができます。
特別な工事などはいらないので、気軽に追加することができます。
どっちを買う?
空気清浄・無線LAN内蔵が欲しければジャパネットモデル。
いらないなら家電量販店モデルの方が安上がりです。
繰り返しになりますが、エアコンの空気清浄はおまけ程度です。
安くなるならなくてもいいんじゃないかっていう気持ちです。
空気清浄がある場合、ユニットの手入れ(年に1回の水洗い)も必要になるので、手軽に済ませるなら家電店モデルをどうぞ。
まとめ
他にもジャパネットモデルはありますが、目ぼしいところはこれくらいですかね。
今のタイミングでは、ジャパネットが価格面で有利なケースが多かったですね。
モデルとして、発売から間もないものもが多く、家電店の価格がまだあんまり下がってないという感じですね。
夏以降、家電量販店の価格も下がってくるんじゃないかと思います。
また、動きなどあれば、お伝えしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。