エアコン

【2024】エアコン エントリーグレード 各社の特徴と店員的価格についての印象

今日はエアコンの話です。

6月になり、エアコンコーナーが賑わうことも増えてきました。

この時期なんですが、旧型のお買い得モデルはすでに完売が多く、新型から選ばざるを得ないという状況となっています。

少し前、3月あたりに各社のエントリーグレードの特徴をまとめた動画を投稿しているんですけど、この時に紹介したモデルはすでに完売して、今は新型に切り替わっているというわけです。

モデルチェンジしたと言っても、そこまで大きな違いはないんですけど、ちょっとした改良や、いくつかのメーカーではフルモデルチェンジしていたりもします。

また、新型に切り替わったことで、価格の状況も大きく変わっています。

ということで、本日は

各社のエントリーグレードについて・・

▶︎特徴

▶︎昨年モデルとの違い

▶︎価格を見た時の正直な印象

などお伝えしたいと思います。

 

2024年6月の状況

ではまず現在の状況から。

今このページを編集しているのが2024年の6月の初め。

2023年の旧型品はほぼ完売しています。

大体ゴールデンウィークあたりが、旧型狙いができるラストチャンスでしたかね。

私の勤め先で言えば・・

▶︎少し大きめ、10畳以上のモデル
ちょこちょこ旧型が残っていたりするんですが、どれにしようか悩めるほどは種類はないっていう状況です。

▶︎6畳とか8畳用の小さめのタイプ
どのメーカーも旧型は完売で、新型から選ばざるを得ないという感じです。

と、こんな状況なので、6月以降のタイミングでエアコンを購入する場合、旧型のお買い得品を探すというよりは、新型をいかに値段を抑えて買うかを考える方向にシフトしてもらう方が現実的といえます。

このページでは、その辺も考慮しつつ、価格の印象をお伝えしていきます。

 

登場するモデル

それじゃあ次は、今回紹介する主なモデルをさっとみていきます。

今回はエントリーグレードをチェックします。

家電店に置いてあるメーカーの総合カタログを見た時に、一番最後に載っているモデルです。

フィルターの自動掃除機能なんかがついていないシンプルなモデルと思ってもらえればOKです。

 

メーカーごとの印象

次はメーカーについてです。

エアコン売り場で1番よく聞かれる質問は「どのメーカーがいいですか?」というものです。

場合によるっていうのが正直なところなんですけど、

エントリーグレードに限っていうなら、省エネ性能などは変わらないですし、機能も控えめということで、ある程度価格優先して選んでいいのかなって思っています。

ハイグレード・ミドルグレードも含めて、エアコン全体で考えるなら

ダイキン・パナソニック・三菱・日立・富士通で希望に合うもの、もしくは価格状況がいいものをおすすめします。

東芝・シャープはあんまり注目することはないですが、エントリーグレードに限っては安ければ候補に入れるっていう感じです。

ポイント

ミドルグレード以上で東芝、シャープが候補に入らない理由は、ざっくり言えば売りにしている部分が弱い、ラインナップが少なくてエアコンに力を入れている雰囲気が感じられないという理由です。

ラインナップが多ければいいわけではないんですけど、ここは欲しいよねっていう部分にないのはちょっと印象が良くないですよね。

他にそれぞれこんな理由があります。

東芝

最安グレード以外は空気清浄が特徴となっています。

フロントパネルを開くと空気清浄ユニットがあり、エアコン内部の状態をチェックすることが困難です。

また、埃を熱交換器にくっつけて捕集する仕組みなんですけど、夏は結露水で洗浄できるからいいとして、冬はエアコン内部に埃を溜め込んだままになります。

それでいて効果は単体の空気清浄機に遠く及ばないということで、おすすめ度が低いです。

シャープ

良くも悪くもプラズマクラスターが最大の特徴。プラズマクラスターは個人的には好きですが、エアコン選びの決め手にするようなものではないと思います。

加えて、今年は最上位モデル以外はフルモデルチェンジがあったのですが、それを機に外せるルーバー機能が廃止されたモデルがいくつかあります。

せっかく貴重な機能だったのにもったいないですね。

他に、コロナ・アイリスオーヤマ・ハイアール・ヤマダ電気のリエアなどもあります。

この中でどれがいいかってなったら断然コロナですね。

エアコンを長く作って、国内で販売している実績は大事です。

それ以外は安心して推めるにはまだまだという印象です。

 

基礎知識(省エネなど)

次はエントリークラスのエアコンを選ぶ上で、最初に知っておいた方がいい知識をまとめて紹介しておきます。

省エネ性能

まずはみなさんが一番気になるであろう省エネについて。

  ダイキン
Eシリーズ
AN224AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-224DJR
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2224
日立
Dシリーズ
RAS-D22R
富士通
Cシリーズ
AS-C224R
シャープ
Nシリーズ
AY-S22DG
東芝
Mシリーズ
RAS-N221M
省エネ基準達成率 87% 87% 87% 87% 87% 87% 87%
他段階評価
(5点満点)
2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
年間電気代目安 19,400円 19,400円 19,400円 19,400円 19,400円 19,400円 19,400円

各社の2024年エントリーグレードの省エネ性能を並べた表がこちらです。

ご覧の通り、省エネ達成率87%、年間電気代の目安19,400円とどれも同じです。

カタログ数値で比べた場合、電気代で差がつくようなことはありません。

冷暖房の能力

次は冷暖房の能力の能力です。

冷やしたり温めたりするパワーのことです。

  ダイキン
Eシリーズ
AN224AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-224DJR
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2224
日立
Dシリーズ
RAS-D22R
富士通
Cシリーズ
AS-C224R
シャープ
Nシリーズ
AY-S22DG
東芝
Mシリーズ
RAS-N221M
冷房 0.6~2.8 0.5~2.8 0.5~2.8 0.3~2.7 0.8~2.8 0.5~2.8 0.7~3.1
低温暖房 2.8 2.9 2.8 2.8 3.0 2.7 2.8

これも微妙に差はあるんですけど、特別取り上げるほどの違いはないです。

時々、能力の数値について、最大値が大きいほどパワフルで、最小値が小さいほどきめ細かい運転ができるみたいな説明を見かけることもあると思いますが、この表の範囲であれば気にする必要はないと思います。

ここまでを一旦手短にまとめると

省エネ性能・冷暖房性能での差はほとんどないということになります。

意外に思う方も多いかもしれないですが、エアコンは同等グレード同士で比べた場合、こんなふうに似たり寄ったりの性能になりがちです。

 

差がつくポイント

次は逆に差がつくポイントとして、基本的な機能を見ていきます。

性能はほぼ横ばいですが、機能の面ではちょっとした違いがあります。

左右の首振り

基本的な機能の部分で言えば、まず左右の首振り機能。

リモコンを使って左右方向の風向きを調節したり、左右に自動で首振りしたりする機能のことです。

どのエアコンであっても、上下の角度調節・首振りは備えていますが、左右方向の調節はついている機種、ついていない機種に分かれます。

  ダイキン
Eシリーズ
AN224AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-224DJR
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2224
日立
Dシリーズ
RAS-D22R
富士通
Cシリーズ
AS-C224R
シャープ
Nシリーズ
AY-S22DG
東芝
Mシリーズ
RAS-N221M
左右調整
左右首振り
× × ×

リモコンでの左右調節に対応していないモデルは、羽根を手動で調節するようになります。

扇風機の首振りみたいに風を送りたい場合は、◯がついているモデルから選んでください。

温度設定

  ダイキン
Eシリーズ
AN224AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-224DJR
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2224
日立
Dシリーズ
RAS-D22R
富士通
Cシリーズ
AS-C224R
シャープ
Nシリーズ
AY-S22DG
東芝
Mシリーズ
RAS-N221M
温度設定 0.5℃ 0.5℃ 0.5℃ 1℃ 0.5℃ 0.5℃ 0.5℃

現在販売されているエアコンの大半は0.5℃刻みで温度設定ができますが、日立は1℃刻みになっています。

特に、冷房の時に温度設定に迷いがちな方は日立以外を選んでもらうといいと思います。

お手入れ・清潔機能

お手入れ

今回紹介するエアコンは全てフィルター自動掃除の機能はついていません。

定期的にフィルターを外して掃除する必要があります。

埃の溜まり具合は部屋によって全然違うと思うんですけど、大体2週間に1回の掃除が推奨されています。

この部分はどのモデルも同じです。

内部の汚れカビ対策

それで、もっと中の方。特に汚れやすいと言われるのが、この熱交換器と言われる部分なんですけど、洗浄とか乾燥はどのエアコンであっても備わっています。

冷房や除湿運転をすると、熱交換器が冷えて結露水がたくさんつきます。

例 ダイキン Eシリーズ

熱交換器についた水はホースを通って、外に排出されます。

この、水滴がついて、流れていくことを洗浄と言っています。

冷房で結露しないエアコンなんてないので、そういう意味では全てのエアコンに洗浄機能が備わっていると言えます。

そこからさらにどんな工夫をしているのかにメーカーごとの違いが現れます。

  ダイキン
Eシリーズ
AN224AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-224DJR
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2224
日立
Dシリーズ
RAS-D22R
富士通
Cシリーズ
AS-C224R
シャープ
Nシリーズ
AY-S22DG
東芝
Mシリーズ
RAS-N221M
内部洗浄
+α ストリーマ ナノイーX 凍結洗浄 加熱除菌 プラズマ
クラスター

日立の凍結洗浄が有名かと思いますが、他のメーカーも何かしらの工夫をしている場合もあります。

生産国について

今回紹介する中では唯一三菱が日本製、それ以外は全て海外製になります。

ダイキン・パナソニック・日立は、ハイグレードは国内、ミドル以下は海外生産となっています。

海外生産の場合、多くの場合は中国だと思います。

中国産とか聞くと、なんとなく嫌っていう人も多いと思いますが、今はそれを気にしていたら家電買えないっていう状況です。

新規参入のメーカーならともかく、海外製で長く生産があるメーカーのものであれば気にしなくていいと思います。

無線LAN対応

次は無線LANアダプターの対応状況についてです。

無線LANアダプターっていうのは、エアコンをインターネットに繋げるための通信機と思ってもらえればOKです。

ネットに接続することで、スマホでもエアコンを操作できるようになります。

各モデルの対応状況はこんな感じです。

  ダイキン
Eシリーズ
AN224AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-224DJR
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2224
日立
Dシリーズ
RAS-D22R
富士通
Cシリーズ
AS-C224R
シャープ
Nシリーズ
AY-S22DG
東芝
Mシリーズ
RAS-N221M
無線LAN 別売り 内蔵 別売り 別売り 別売り 非対応 非対応
自分で取り付け ?   × ×    

最初から内蔵しているのはパナソニックだけとなっています。

三菱・日立は工事屋さんに依頼して取り付けが必要と記載があります。

ダイキンは特に記載がないのですが、アダプター自体がかなりいい値段するので、わざわざ買う人は出会ったことがないです。

富士通はUSBメモリみたいなものを本体に差し込むだけで簡単なので、唯一後付けが現実的です。

スマホで外出先からオンオフしたり、スケジュール設定をしたい方はパナソニックか富士通を選んでください。

 

デザインについて

最近はミドルグレード以上を中心に艶消しのサラサラのフロントパネルが多く採用されてきています。

ツルツルのテカテカよりは、こういうサラサラの方が壁紙に馴染みやすいですからね。

  ダイキン
Eシリーズ
AN224AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-224DJR
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2224
日立
Dシリーズ
RAS-D22R
富士通
Cシリーズ
AS-C224R
シャープ
Nシリーズ
AY-S22DG
東芝
Mシリーズ
RAS-N221M
フロント
パネル
艶消し 艶消し 艶あり 艶あり 艶消し 艶あり 艶あり

エントリーグレードで艶消しフロントパネルが採用されているのはダイキン・富士通と、今年からパナソニックも艶消しになりました。

サイズについて

室内機の高さは概ね2段階あります。

多くのエアコンは高さが298ミリなんですが、一部250ミリに抑えているモデルがあります。

  ダイキン
Eシリーズ
AN224AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-224DJR
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2224
日立
Dシリーズ
RAS-D22R
富士通
Cシリーズ
AS-C224R
シャープ
Nシリーズ
AY-S22DG
東芝
Mシリーズ
RAS-N221M
室内機
高さ(mm)
250 290 295 280 250 290 250
室内機
幅(mm)
798 780 799 780 728 770 795

例えば、カーテンレールを避けて設置するなど、高さに制限がある場合、富士通・東芝と、今年から代金が高さ25cmになりました。

後は石綿関連です。

まだご存知ない方もいると思うんですけど、昨年10月から、お家の築年数によっては事前に石綿調査が必要になりました。

新規の穴あけはもちろん、配管穴の拡張も対象となっています。

これまでだったら配管穴を拡張するすることで取り付けできたようなケースであっても、今だと石綿調査が必要なこともあります。

そういう点でも高さコンパクトなモデルを選んでおくと安心です。

 

ちょっと長かったですけど、ここまでがチェックポイントになります。

次から個別のモデルごとに話をしていきます。

前置きが長くなったので、ポイントを絞って特徴を解説しつつ、個人的な印象をお伝えします。

前回は住宅設備ルートモデルも触れましたが、今回は家電量販店モデルのみ紹介します。

参考価格は家電量販店のネット通販で最安のものを乗せています。

商品リンクのサイズは全て2.2kw(主に6畳用)です。

参考価格

記事作成時点での家電量販店ネット通販の最安価格はこのようになりました。

この価格を見ての価格の印象をお伝えしていきます。

 

ダイキン
Eシリーズ

ダイキンで1番シンプルなのはEシリーズです。

左右スイング あり
温度設定 0.5℃刻み

前モデルとの違い

ダイキンEシリーズは今年フルモデルチェンジしており、室内機が高さ25cmのコンパクトなサイズに変更になりました。

あんまり伝わらないかもしれないですけど、従来のCシリーズみたいな外観ですね。

先ほどお伝えしたように石綿のこともあるので、高さが小さくなったのは好材料ですね。

ただし、価格は大きく上がり、室内機の運転音も少し上がっています。

特徴は次のようなものがあります。

特徴①
ストリーマ

ダイキンといえばストリーマなんですかね。

ダイキン独自の放電技術によって、熱交換器・通風路のカビやニオイの原因菌を抑制するというものです。

まぁ、ざっくりいえば、シャープのプラズマクラスターとかパナソニックのナノイーと似たようなものですね。

プラズマクラスターやナノイーは部屋にも放出されるのに対し、ストリーマはエアコン内部がメインという違いはあります。

メーカーさんが言うには、範囲が狭い分効果が高いらしいです。

余談なんですけど、ダイキンエアコンは空気清浄もすごいんですみたいに言って販売する人もいるようなんですけど、エアコンの空気清浄はほんとおまけ程度なんですけど、その中でもダイキンは弱い方っていう印象です。

おまけでついてくるって思ってもらう分にはいいですけど、空気清浄に期待して選ぶようなものではないです。

特徴②
スイングコンプレッサー

エアコンの室外機にはコンプレッサーという部品が入っているんですけど、ここがダイキン独自のスイング式となっています。

ブレードとローラー部分が一体化しており、高効率な運転ができるとされています。

これはちょっと言いたいことがあるので、印象のパートに書きます。

個人的な印象

いくら何でも価格が高すぎるように思います。

今回調べたタイミングでは、本体だけで10万円越えでした。

これ、一番安いグレードの1番小さいサイズですからね。

ほんといくらなんでもって思います。

前半でお伝えした通り、省エネ性や冷暖房の性能で他のメーカーよりも優れているわけではありません。

スイングコンプレッサーも説明を聞くとよさそうに思えるんですけど、省エネという割には他のメーカーと同じ省エネ達成率、低振動低騒音を唄っている割に運転音は大きいですし、高耐久を謳っている割に保証年数が長いわけでもなかったりします。

価格が高い割に、数字に表れるような優秀さがないんですよね。

ダイキンが欲しいってう人が買う分にはいいですけど、店員に勧められて買うようなものではないかなって思っています。

まぁ、店員としてはダイキンをうるメリットが大きいので推めるんですけどね。

その辺のことはまた別の機会にお伝えしたいと思います。

 

パナソニック
Jシリーズ

家電店モデルで1番シンプルなのはJシリーズです。

左右スイング あり
温度設定 0.5℃刻み

前モデルからフロントパネルの見た目が変わっています。

前モデルまではツルツルの艶ありパネル。

今年からは艶消しのサラサラのパネルになっています。

小さな違いに思う方もいるかもしれませんが、どっちがいいですかってなったらやっぱり艶消しがいいってなることが多い印象です。

続いて特徴。

特徴①
ナノイーX

ナノイーXには、室内機内部のカビを抑制、部屋のニオイを抑制する効果が期待できます。

ナノイーXにもグレードみたいなものがあって、このJシリーズには9.6兆のものが採用されています。

 

個人的な印象

前のモデルCS-223DJRでナノイーXは48兆から9.6兆に減らされ、ホコリレスコーティングもなくなってしまったJシリーズ。

その部分はやっぱり今年もそのままですね。

ただ、今年はある程度価格を抑えて出てきたので、割高感までは感じないですね。

設置スペースに余裕があるならいいんじゃないかと思います。

 

 

三菱
GEシリーズ

左右スイング なし
温度設定 0.5℃刻み

前モデルからの変更点

1つ目 リモコンに簡単タイマーオンが加わりました。

簡単タイマーというのは、時刻を設定するものではなく、30分とか1時間後になったらオフのような簡易的なタイマーなんですけど、今年はオフだけでなく、オンも設定できるようになりました。

あと、停電後の自動復帰も加わったんですけど、これは自分では設定できず、取り付けの時に工事屋さんに設定を依頼する必要があり面倒というか、忘れられそうな気がします。

次は三菱の特徴です。

特徴①
フロアアイ

床面の温度を測るセンサーが採用されています。

同じ部屋の中でも天井付近と床付近では温度に違いがあることも多いです。

人のいる場所により近い床の温度も測って運転強度の調節に活用しようというというものです。

特徴②
ハイブリッド運転

送風を組み合わせた冷房運転のことです。

設定温度に達した後、送風に切り替えることで電気代を節約するというものです。

ハイブリッド運転は設定でオンオフが選択できます。

上位モデルでは暖房の時も送風併用できますが、GEシリーズでは冷房時のみ使用可能です。

 

特徴③
外せるフラップ

吹き出し口の羽根の部分を外したり、避けたりすることができます。

外した羽根は水洗いOK。

風の通り道も拭き掃除できますし、頑張ればファンも届くと思います。

個人的な印象

三菱のエントリーグレードは前からずっと価格高め設定なんですよね。

フロアアイ、ハイブリッド運転、外せるフラップ、日本製など、ある程度高くても納得感のある内容にも見えます。

一方で、風向きの左右スイングなし、三菱の売りである熱交換器ハイブリッドナノコーティングなしとやっぱりシンプルモデルという部分もあります。

ハイブリッド運転やフロアアイいいとは思うんですけど、それを魅力に感じる人は少ない印象です。

価格を考えるとあえて選ぶっていうシーンはあんまりないですかね。

 

日立
Dシリーズ

左右スイング あり
温度設定 1℃刻み

前モデルとの違い

旧型との違いはほとんどありません。

あえていうなら、プレシーズン自動お手入れが無くなったくらいですね。

まぁ、自分でボタン押せばいいだけですから、なくても影響は少ないと思います。

特徴としは凍結洗浄ですね。

特徴①
凍結洗浄

 

これはご存じの方も多いですかね。

熱交換器に霜をつけて埃を絡め取り洗浄するというものです。

ただ洗い流すだけのものよりも効果的じゃないかと思います。

 

特徴②
内部ステンレス

吹き出し口・通風路にステンレス加工がされています。

ステンレスはキッチン用品に多く用いられるように、汚れに強い素材と言われています。

個人的な印象

日立は価格が手頃な傾向なんですけど、それは販売期間後半の話ですね。

発売直後は結構高いんですよね。

私の勤め先だともう少し安いので、今回の価格はたまたまという気もするんですけど、それにしても随分強気の価格だなって思います。

ここ数年、凍結洗浄のキャッチーさもあってエアコン好調なようなんですけど、人気があるから値上げしてもいいよねっていう判断なんですかね。

こういったら悪いですけど、日立のエアコンって、機器馴染みのあるメーカーで、凍結洗浄が良さそうで、それでいてパナソニックとか三菱よりも安いみたいなところで売れてたと思うんですよね。

最近は凍らせて洗浄する機能を持った格安エアコンも出てきましたし、日立特有の弱点みたいなものも見えてきています。

そこで価格が高いとなったら魅力激減です。

ちなみに日立特有の弱点については、長くなるので省略します。

気になる人は しろくまくん 水飛び とか ファンロボ カビで調べてみてください。

まぁ、問題なく使えている人も多いので、気にしすぎもよくないですけど、高い金額出してまで選ぶ理由はないかなって思ってしまいます。

 

富士通

家電店のレギュラーモデルで1番安価なのがCシリーズです。

左右スイング あり
温度設定 0.5℃刻み

こちらも昨年との違いはほとんどありません。

もともと、このcシリーズには音声お知らせと言って、冷房運転を開始しますみみたいに声でお知らせしてくれる機能があったんですけど、そこにお手入れの時期です。という案内が加わっただけです。

次は特徴。

特徴①
加熱除菌

日立が熱交換器を凍らせるのに対して、富士通はお湯を使います。

熱交換器についた結露をお湯に変えることで、カビ菌・細菌を除去するというものです。

ほとんどのカビは55℃のお湯の中ではタンパク質が変性し、除去されると記載があります。

他のメーカーは付着してしまったカビには効果がないと言っている中で、富士通は付着してしまったカビにも効果を発揮するとあります。

熱交換器に限っていえば、カビ対策は1番じゃないですかね。

 

特徴②コンパクト室外機

Cシリーズの室内機はコンパクトです。

前半でお伝えしたように、室内機の高さが25cmのものは他にもいくつかあります。

cシリーズは高さだけでなく、幅もコンパクトで、設置性能が高いです。

 

 

個人的な印象

今回調べたタイミングでは頭一つ抜けて価格安めでしたね。

コスパっていう意味ではダントツでいいです。

富士通っていうと、あんまり馴染みなくて不安という方も多いと思うんですけど、個人的には結構好感触です。

左右スイング・0.5℃刻みの温度設定など基本機能は揃っていますし、無線LANアダプターの後付けも楽ちん、コンパクトな艶消しボディは設置性も高い、それで加熱除菌もあるわけですから、エントリーグレードとしては優秀という印象です。

唯一の欠点は加熱除菌が手動で、毎回リモコンのボタンを押す必要があることですかね。

ちなみに加熱除菌の使用頻度は3日に1回程度です。

 

 

シャープ

家電店最安グレードはDGシリーズ

左右スイング なし
温度設定 0.5℃刻み

前モデルとの違い

今年フルモデルチェンジしており、今まで中央にあったプラズマクラスターのぶどうマークが端っこの方に行って、小さくなっています。

機能面ではエアロダイナミックフォルムがなくなっています。

エアロダイナミックフォルムは、空気力学に基づいた送風システムのことらしいんですけど、6畳とか8畳くらいの部屋なら気にしなくていいんじゃないかと思います。

特徴はプラズマクラスター

これもご存じの方が多いでしょう。

プラズマクラスターを部屋に放出し、ニオイ・カビ・ウイルスなどを抑えるというものです。

プラズマクラスターにもランクがあり、NEXT・25000・7000とあるんですが、DGシリーズには7000が採用されています。

個人的な印象

もともと価格抑えめの設定なんですけど、今回のタイミングでは富士通よりも高かったですね。

個人的にはプラズマクラスターは好きなんですが、エアコン選びの決め手にするようなものではないかなって思っています。

しかも7000ですし。

タイミング次第では主要7メーカーの中で1番安いのがシャープになることもあるので、そういう時なら候補になると思うんすけど、この状況ならなしですね。

東芝

家電店最安はMシリーズ

左右スイング なし
温度設定 0.5℃刻み

特徴は価格が安いことと室内機の高さが25cmなこと。

個人的な印象

家電量販店に置いている機種の中では最もプレーンな部類だと思います。

左右首振りもないですし、東芝の売りである空気清浄もありません。

清潔機能に関しては、一応熱交換器マジック洗浄ということになっているんですけど、やっていることは水で洗い流すだけという感じです。

前半でお伝えしたように、水で洗浄というのはどんなエアコンにも備わっていますので、特徴と言っていいほどのものなのか悩むところです。

この中で1番安いというタイミングであればあり、そうでなければなし。

完全に価格でおすすめ度が決まる感じです。

運転音について

最後に運転音を比べておきます。

(カッコ内)は前モデル比

単位
dB
  ダイキン
Eシリーズ
AN223AES
パナソニック
Jシリーズ
CS-J223D
三菱
GEシリーズ
MSZ-GE2223
日立
Dシリーズ
RAS-D223N
富士通
Cシリーズ
AS-C223N
シャープ
Nシリーズ
AY-R22N
東芝
Mシリーズ
RAS-K221M
冷房 室内機
室外機
63(+1)
60
59
57
62
59
62
57
56
57
60(+1)
59
57
57

運転音は気になる方も多いと思いますが、基本的にエアコンはどれもうるさいです。

今年フルモデルチェンジしたダイキンとシャープが1dB音が大きになっています。

音の静かさを売りにしているエアコンは基本的になくて、唯一ダイキンがスイングコンプレッサーは静音性に優れるような記載をしています。

ただ、この表からも分かる通り、他のメーカーよりも運転音が静かというわけではありません。

むしろ数値的には一番音が大きいです。

dBの数値を見てどれくらいの違いかを判断するのは難しいと思いますが、1とか2くらいの違いなら2台並べて比べないと気付きにくいくらいかと思います。

音に関してはカタログの数字の1とか2の違いよりも、運転の強さとか設置場所の影響・使用年数の方がずっと大きいと思っています。

数値が小さいものを選んだからと言って、静かに感じるとも限りませんので、参考程度に見てください。

 

最後に
私ならこれを選ぶ

長くなったのでまとめはしないんですけど、この中で私だったらどれを選ぶかという話だけしておきたいと思います。

この価格状況なら迷わず富士通を選びますかね。

加熱除菌は使ってみたいですし、目立った弱点もなく、価格も手頃といい感じです。

富士通は嫌だっていう場合はパナソニックですね。

ダイキン・日立はこの価格ならなしです。高すぎます。

東芝・シャープも最安の時以外はなしです。

三菱はちょっと高めでしたけど、羽根を外して通風路を掃除したいとか、日本製じゃないと気が済まないという場合ならアリかと思います。

以上、エアコンエントリーグレードの選び方とモデルごとの特徴紹介でした。

 

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