2021年は、プレイステーション5で遊ぶことを意識したテレビが数多く発売されます。
中でも注目は、
4K120P入力に対応しているテレビはどれ?
っていうところじゃないかと思います。
そんなわけでこのページでは
プレイステーション5に適したテレビと選び方
について紹介したいと思います。
現在の状況
PS5発売の直後の段階ではHDMI2.1に対応している機種は限られていました。
ですが、2022年以降発売の4KテレビではHDMI2.1への対応が進みました。
ざっくり言えば、今は"倍速対応のテレビであればHDMI2.1に対応"といえる状況となっています。
関連記事 テレビの倍速ってどんなもの?
-
【実は倍速が最重要】家電店の店員がテレビの"倍速"についてわかりやすく解説
続きを見る
プレステ5で遊ぶ際にあると良い機能
まずは、PS5と接続する際にあると良い機能から紹介していきます。
HDMIの機能
プレステ5と接続する際によく話題に上がるワードとして、"HDMI2.1"というものがあります。
ところが、テレビのカタログなどを見てもHDMI2.1対応と書いていない場合もあります。
というのも、HDMI2.1の規格には様々な機能が含まれており、その全てを網羅しているわけではないからですね。
そんなわけで、カタログやスペック表にはHDMI2.1の中でも・・
対応する機能ごとに個別に記載されています。
▼PS5を接続する際に重要になる機能は次のようなものがあります。
4K120P入力
これは動きの滑らかさや、くっきり感に関わる機能です。
多分、これが一番注目される部分じゃないですかね。
これまでのテレビでは4K映像は60Pまでの対応となっていたのに対し、2022年以降発売のテレビには4K120P対応のモデルが多くラインナップされています。
対象のモデルは後半で紹介しています。
ALLM
オートローレイテンシーモード(自動低遅延モード)の略称です。
例えば、
▶︎ゲームの場合は高画質処理よりも低遅延優先
▶︎映画の場合は遅延対策よりも高画質化の処理を優先
というように、入力危機からの情報に連動して、自動で低遅延のモードに切り替えてくれる機能です。
VRR
PS5とテレビの駆動する速さの違いにより、表示が崩れたり、カクついたりするのを防ぐ機能です。
eARC
eARCはエンハンスド・オーディオ・リターンチャンネルの略です。
ドルビーアトモスなどの、新しいサラウンド規格に対応したシアタースピーカーを接続する場合に効果を発揮します。
主に、UHDBD(ブルーレイの新し世代)で映画などの見る際に関係してきます。
8Kは?
ですが、現時点ではテレビの中での選択肢が極端に少ないため、ここでは触れないことにします。
価格的にも今のところ現実的じゃないですからね・・。
4K120P対応テレビはどれ?
おすすめメーカーは?
2022年モデルが出揃った現在のタイミングでは・・
倍速ありのモデルは基本的に4K120P入力に対応しています。
おすすめはソニー
価格なら東芝
多くの方が予想がつくんじゃないかと思いますが、
おすすめメーカーはやはりソニー
ですね。
▶︎4K120Pに対応する機種が豊富
▶︎4K120P以外にVRRなども対応するモデルが多い
といった特徴があります。
プレステ5でゲームすることを考えるなら、
ソニー最優先で選んでいけばOK
という感じですね。
価格優先の場合は、最近東芝から発売されたZ570Kシリーズに注目です。
ということで、次はモデルごとの違いを見ていきましょう。
注目モデル
今年は4K120Pに対応するモデルが数多く発売されました。
ちょっと多いので、先に注目モデルをいくつかピックアップしておきます。
①ソニー XRJ-50X90K
人気モデル。テレビとしての性能もそれなりに高く、PS5にもしっかり対応と、安心感のあるモデルですね。
②ソニー KJ-43X85K
「ソニーの中でなるべく予算を抑えて」という場合に候補になるモデルです。
③東芝 55Z670L
視野角も広く、スピーカーもそこそこ良く、首振りできて便利。それでいて割安な価格設定が魅力です。
④東芝 43Z570L
PS5で遊ぶのに欲しい機能を一通り備えつつ、価格を抑える時に候補になるモデルです。
ソニー
さすがソニーというところで、4K120P入力に加え、ALLM・VRR・eARCまで対応のモデルが揃っています。
ゲームメインでテレビ購入を考えている方は・・
「そこそこの大きさがあればOK」
「値段もなるべく抑えられるといいなぁ」
こんなケースが多いんじゃないかと思います。
そういった基準でおすすめモデルを紹介していきたいと思います。
液晶テレビ
X90Kシリーズ
サイズ展開50・55・65・75インチ
ソニーの液晶テレビの中で上から二番目のグレードとなっています。
テレビの性能&PS5対応で、価格のバランスが一番良いグレードかなぁと思います。
「テレビとしてもそこそこ良くて、PS5とも相性が良いといいな」
「55インチくらいで探してるんだけど」
こんな時におすすめなのがX90Kシリーズです。
50インチモデル
XRJ-50X90K
(注目モデルの①)
テレビ性能 | おすすめ度 | 7 |
種類 | VA液晶 | |
視野角 | やや狭い | |
倍速 | 対応 | |
スピーカー出力 | 30W ※50インチは20W |
|
PS5対応状況 | 4K120P入力 | 対応 |
ALLM | 対応 | |
VRR | 対応 | |
eARC | 対応 |
サイズが豊富で、50インチから用意されているのが良ポイントですね。
メリット
ソニーの液晶テレビの大きな魅力である全面直下バックライトを備えており、ぱぁっと明るめの画質が魅力となっています。
画質としてはこれで十分と考える方が多くなるんじゃないかという印象ですね。
デメリット
視野角はやや狭く、正面からずれるほど色がボケるというか、白くモヤがかったような色合いになります。
一人でゲームをする時なら問題ないと思いますが、家族と一緒にテレビ鑑賞となると視野角の狭さが気になるかもしれません。
また、スピーカー出力は30Wと、この価格帯のテレビとしては若干物足りないものとなっています。
別でサウンドバーなどを用意する予定があるなら気にしなくてOKです。
液晶テレビ
X85Kシリーズ
サイズ展開 43・50・55・65・75インチ
液晶テレビでは3番手に当たるグレードで、ソニーの倍速対応テレビで一番手頃な価格のグレードにもなっています。
なるべく予算を抑えつつ、PS5に見あった性能のテレビを探すならこちらが一番の候補になります。
「自分の部屋用だからなるべく小さめで」
「ゲーム重視でテレビはほとんど見ないから、予算抑え目で」
こんな時におすすめなのがX85Jシリーズです。
43インチモデル
KJ-43X85K
(注目モデルの②)
テレビ性能 | おすすめ度 | 6 |
種類 | 液晶 | |
視野角 | 狭い | |
倍速 | 対応 | |
スピーカー出力 | 20W | |
PS5対応状況 | 4K120P入力 | 対応 |
ALLM | 対応 | |
VRR | 対応(後日) | |
eARC | 対応 |
メリット
ソニーの4K120P対応では一番小さな43インチが用意されています。
倍速もしっかり対応していますので、必要最低限の機能は揃っている感じです。
デメリット
全面直下バックライトを採用しているX95Kや、X90Kに比べると、やや暗い画質になります。
上位モデルと比べなければ気にならない程度とは思いますが、なんというか普通の画質なんですよね。
テレビとしては、ソニーらしさが足りないというか、画質・音質面でこれと言って目を引くものがないような気がします。
東芝
東芝で注目は・・
①Z670L
②Z570L
この2つの液晶テレビシリーズです。
東芝は価格面で有利になるケースが多いんですね。
ソニーがなかなか値崩れしないのに対して、東芝は発売から時間が経つごとにどんどん値下がりしていきます。
中でも、Z570Kシリーズは初期価格も安く、今後の値下がりも期待できるモデルです。
「予算を抑えつつPS5に対応」という場合に候補になりそうです。
液晶テレビ
Z670L
東芝の液晶テレビとして、ミニLEDも入れると3番手のグレード相当というところでしょうか。
サイズは43・50インチ
2022年からは、この2サイズ展開となっています。
東芝
50Z670L
テレビ性能 | おすすめ度 | 7 |
種類 | 液晶 | |
視野角 | やや狭い | |
倍速 | 対応 | |
スピーカー出力 | 60W | |
PS5対応状況 | 4K120P入力 | 対応 |
ALLM | 対応 | |
VRR | 対応 | |
eARC | 対応 |
Z670Lはなかなかの多機能モデルなのですが、その割に価格は控えめなのがポイントです。
メリット
高輝度パネルが採用されており、明るくクッキリとした画質です。
また、この世代からは量子ドットが採用されており、色が際立つ映像となっています。
また、スピーカーが上下方向についており、合計60Wとこの価格帯としては優秀な性能となっています。
首振りできるスタンドも採用されていて、性能・機能・手頃さを併せ持ったモデルという印象があります。
デメリット
ネット動画アプリは決まったものだけ使える格好となっています。
主要なものは大体揃っていますが、DAZNには非対応という点にご注意ください。
液晶テレビ
Z570L
上で紹介したZ670Lよりも1つ下のグレードになります。
サイズは43・50・55・65インチ
パネルの種類は非公表ではありますが、見たところ43・50インチはVAパネル。55以上は広視野角パネル(IPSか、それに並ぶもの)となっているようです。
注目はPS5に対応するテレビの中では最も安価で狙える43インチです。
東芝
43Z570L
(注目モデルの④)
テレビ性能 | おすすめ度 | 6.5 |
種類 | 液晶 | |
視野角 | やや狭い | |
倍速 | 対応 | |
スピーカー出力 | 40W | |
PS5対応状況 | 4K120P入力 | 対応 |
ALLM | 対応 | |
VRR | 対応 | |
eARC | 対応 |
PS5向けに欲しい機能は揃えつつ、他はスタンダードな内容のモデルとなっています。
メリット
Z670L→Z570Lで比べた場合
Z670L | Z570L | |
パネル | 高輝度 | 標準 |
量子ドット | ○ | ー |
画質面で、主にこのような違いがあります。
そんなわけで、Z670Lと比べると、少し暗い映像という印象です。
また、量子ドットも非採用ということで、明るさ・色合い共に、他機種と比べると地味な仕上がりです。
よくも悪くも、"見慣れた映像"という感じですかね。
その分価格はお手頃傾向です。
倍速を備えており、リビング用テレビとしても充分に使える性能だと感じています。
「ハイスペックは求めない。そこそこでOK」という場合に候補になるモデルだと思います。
デメリット
Z670L同様に、DAZNには非対応となっています。
加えて、上でお伝えしたように、映像としてはプレーンな部類です。
単体で見るなら気にならないかもしれませんが、他の機種と比べると地味に見えるかもしれません。
パナソニック
リビング用テレビの人気メーカーで、ソニーとトップを争うのはパナソニックじゃないでしょうか。
パナソニックにも4K120P対応モデルがラインナップされています。
ただし、VRR対応は一部機種となっています。
PS5で遊ぶことを優先するならソニーで良いかと思いますが、
▶︎レコーダーがパナソニック
▶︎転倒防止スタンドが欲しい
こんな時にはパナソニックも候補になるんじゃないかと思います。
ここでは特に4K120P入力・VRR対応モデルをピックアップして紹介したいと思います。
液晶テレビ
43MX900
パナソニックの液晶テレビの中では2番手のグレードですね。
ソニーの43X85Jと同等グレードという感じですね。
「レコーダーがパナソニックだから、パナソニックで選びたい」
「パナソニックの色合いの方が好みだ」
こんな時におすすめのモデルとなっています。
液晶テレビ 43インチ
TH-43MX900
テレビ性能 | おすすめ度 | 7 |
種類 | VA液晶 | |
視野角 | やや狭い | |
倍速 | 対応 | |
スピーカー出力 | 30W | |
PS5対応状況 | 4K120P入力 | 対応 |
ALLM | 対応 | |
VRR | 対応 | |
eARC | 対応 |
価格が特別高いわけでもなく、それでいて必要な性能は一通り揃った優種なモデルです。
メリット
転倒防止スタンドが採用されており、揺れても倒れにくくなっています。
スタンドの中に大きな吸盤が入っていて、テレビ台にくっつくようになっているんですね。
また、上位モデルと同じ"ヘキサクロマ"という映像プロセッサがしっかりと使われています。
ソニーのX85Kだと、プロセッサ自体が上位からランクダウンしてしまいますからね。
パナソニックの方が色合いが好みという方もいるんじゃないかと思います。
デメリット
パナソニックは長らくIPSパネルという視野角の広いパネルが採用されてきましたが、今はVAパネルが採用されています。
ゲーム目的なら正面に座るでしょうし、サイズ的にあまり横方向から見るケースは少ないはずです。
そう考えばデメリットというほどではないかもしれません。
とは言え、少し調べた人だと"パナソニック=IPSパネル"って思っちゃうかもしれないので、誤解がないといいなって思います。
有機EL
MZ1800シリーズ
サイズ展開 (48)・55・65インチ
パナソニックの有機EL2グレードのうち、2番手のモデルがこちらです。
「テレビ視聴重視で時々ゲーム」
「せっかくだから音もいい目だったらいいな」
こんな時はLZ1800シリーズがおすすめです。
55インチ
TH-55MZ1800
テレビ性能 | おすすめ度 | 9.5 |
種類 | 有機EL | |
視野角 | 広い | |
倍速 | 対応 | |
スピーカー出力 | 80W | |
PS5対応状況 | 4K120P入力 | 対応 |
ALLM | 対応 | |
VRR | 対応 | |
eARC | 対応 |
有機ELテレビの中でも画質は良い方じゃないかと思います。
それもそのはず、かつては最上位有機ELに採用されていたダイナミックハイコントラストディスプレイが採用されています。
色合いのクセが少なく、広く好まれる映像という印象です。
音質面としては、従来の下方向のスピーカーに加え、上方向にも音が出るイネーブルドスピーカーも採用されています。
合計出力は80Wと、テレビとしてはハイレベルなものとなっています。
そしてさらにパナソニックお得意の転倒防止スタンドも採用と・・
▶︎画質・音質・便利さ
3拍子揃ったモデルとなっています。
これ1台で臨場感あるサウンドも楽しめるというのは魅力的じゃないですかね。
まとめ
長くなったので簡単にまとめておきます。
▶︎PS5優先ならまずはソニー・レグザで検討
▶︎テレビの性能も加味するならパナソニックの一部モデルもおすすめ
こんな感じになります。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。