では早速、本日のテーマはこちら。
テレビを安く買うならいつがいい?
この内容でお伝えしたいと思います。
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【2023は例外】年末・年始はテレビの買い時なのか? 傾向と対策
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お客様からよく聞かれる質問の1つに
というものがあります。
家電の安い時期はバラバラ
家電の買い時は、よく・・
▶︎決算時期
▶︎ボーナスセール
だとか言われますが、実際は商品によって全然時期が違います。
これからの春から夏の時期に買い時を迎える家電といえば、テレビと洗濯機ですかね。
その中でも、まず今回は、テレビに注目してご案内したいと思います。
買い時について
じゃあまず、買い時ってなんなの?という話からしていきたいと思います。
ここでいいう買い時というのは、安く購入できる時期という意味です。
価格と発売時期は深い関係
安い時期と高い時期できる理由は、商品の発売スケジュールに関係しています。
テレビは大体1年の周期で新型モデルが発売されます。
みんさんご存知だと思いますが、発売直後は価格が高く、時間が経つにつれて少しずつ値下がりしていきます。
そして、大体1年が経つと生産が終わり、また新型に切り替わる。
ですから、購入する時期によって、大きく値段が変わってしまいます。
販売期間は大体1年、その終わりに近いあたり。
この時期に家電店に行けば、1年分値下がりした状態のテレビが揃っているというわけです。
テレビの場合、初夏から秋がモデルチェンジシーズンとなっており、それがおおむねそのまま買い時シーズンになるという格好です。
注意点と
買い時パターン
ここで1つご了承いただきたいとことがあります。
店員であっても、正確な生産終了日は予想ができません。
というのも、モデルチェンジにもいくつかパターンがあるんです。
大まかに分けて・・
①旧型の入荷終了から、新型発売まで2ヶ月くらい開くパターン。
これは、旧型から新型に変わる際に、準備期間的なものがあるようなイメージです。
この場合、発売から10ヶ月後くらいが買い時になります。
②旧型の販売終了と、新型発売が大体同じ時期に来るパターン。
この場合、発売から1年経過あたりが買い時となります。
③そして、イレギュラーパターンもあります。
時々ですが、新型が発売しているのに、旧型も継続して販売するケースもあります。
この場合、店員も予測不可能で、いつ終わるんだろ・・みたいに思っています。
イレギュラーは気にしても仕方ないので放っておくとして、
完売の心配が少なく、セーフティなのは発売から10ヶ月という感じです。
ただ、ここ何年かは、早めに生産が終わったとしても、あっという間に完売となるケースは減ったように思います。
それに、買い物に行った家電店で売り切れていたとしても、スマホさえあれば、割と簡単に違う家電店の在庫も探せますよね。
ですから、大体発売から1年が買い時という感じでいいんじゃないかと思います。
値下がりについて
よくある誤解
もう一つついでに、よくある誤解についてお伝えします。
時々ですが・・
「新型が出たら、旧型が安くなる」
とか
「古くなればなるほど安くなる」
と思っている方もいるようです。
そういうケースもあるにはあるんですが、多くの場合はそうなりません。
新型が出たら安くなる?
まず、基本的に新型が出たら、旧型は無くなります。
大体は、新型が出る時点では、すでに入荷終了、在庫限りという状況です。
人気商品は在庫がなくなるのも早いので、あんまり待っていると買い逃すこともあるかもしれません。
時には在庫がたくさんあって、新型が出ても旧型が残っているというケースもあります。
残ったとしても値下がりとは限らない
ただし、ここでもう一つの注意点、時間が経てば経つほど安くなるとは限りません。
むしろ上がることもあります。
「そんなことあんの!?」って驚く方もいるかもしれませんね。
家電の値下げは、他店との競争あってこそです。
多くの家電店が、売り尽くしのために頑張っている時に買うのがベストです。
市場の在庫が減っていき、他の店との競争がなくなれば、値下がりも一段落してしまいます。
あんまりいい言い方じゃないですけど、「新型よりも安くしときゃ、欲しい人は買うでしょ」みたいな感じになります。
価格コムなんかで価格の推移を見ていると、最後の方に急に値段が上がって、ジャンプ台みたいになっている様子をみかけるのはこれが原因です。
そんなわけで、いつまでも待つよりは、旬を逃さずに買っちゃう方がお得なことが多いです。
買い時チェック
話を戻して、買い時シーズンをチェックしていきましょう。
「買い時は春から秋です」といっても幅が広すぎますよね。
ということで
今度はもう少し詳しく、現在販売中のモデルがいつごろ発売されているのかを、メーカーごとに見ていきましょう。
ソニーの発売日をチェック
まずはソニーの2022年モデルがいつ発売されたのかみていきましょう。
早いものでは7月の上旬から、売れ筋モデルは8月9月あたりに発売しています。
昨年は部品不足が原因の発売延期もあり、入れ替え時期は他社と比べ最も遅めとなりました。
注目モデルをチェック
この中で、注目のモデルはX90Kでしょうか。
↓X90Kシリーズ 55インチ
1つ前のX90Jはかなり売れ行き良かったですね。
コントラストブースター5→10
スピーカー出力20W→30W(49インチを除く)
今年はさらに画質・音質ともにアップしており、引き続き注目のモデルとなっています。
ただし、現状ではそれほど売れ行きが良いわけではありません。
昨年8月発売のモデルということで、まだもう少し高めなことが原因かと思います。
ソニーは2021モデルもあり
ソニーに関しては、2022年モデルよりも2021年から継続して販売しているモデルの方が、注目度は高いかもしれません。
価格コム人気ランキングでは、65X95Jが6位、55A80Jが7位にランクインしています。
どちらももうすぐ発売から2年と、イレギュラーパターンとなっています。
65X95Jは2021年7月末に発売のモデルで、当時の4K液晶最上位グレードです。
ソニーの液晶の強みである・・
▶︎XRと全面直下バックライトの部分駆動
▶︎そして、液晶最上位モデルに引き継がれるXワイドアングルも採用
ということで、
明るく華やかでありながら色味もしっかり出ていて、さらに視野角も広いと、隙のない画質性能となっています。
今でこそX95Kが出てきて、最強液晶の座は譲る格好となりましたが、この価格でこの画質だったらかなり魅力的だなぁって思います。
↓個人的現環境最強4K液晶
ミニLED採用ということで、画質は液晶最高峰。
価格も高いですが、それに見合うスペックかと思います。
正直、そこらの有機ELよりも、X95Kの方が魅力的に感じます。
55A80Jは、2021年6月発売の有機ELスタンダードグレードで、価格コムの人気ランキングでもトップ10に入っています。
↓A80Jシリーズ 55インチ
▶︎ソニーの有機EL
▶︎そして画面から音が出るスピーカー
▶︎それでいて発売から時間が経ち価格も下がっている
といえば、まぁ売れるのもわかります。
安値で安定
どちらも、2年分値下がりしているというほどでもないですけど、底値付近で安定しているような印象です。
選ぶことのできるサイズは限られていますが、お得感は高いんじゃないかと思います。
ただし、これらは1年を大きく超えて販売しているイレギュラーパターンであり、いつまで販売が続くのか読めません。
ソニーは売り尽くしでも値崩れしにくいメーカーでもありますので、手に入る時に買っちゃう方が安心という気もします。
ソニーは遅め
総合的には、ソニーはモデルチェンジ遅め、イレギュラーも多いという状況です。
目安としては、夏のボーナスあたりが狙い目という予想です。
パナソニックの発売日をチェック
次はパナソニックです。
同じように、現在販売中のモデルがいつ頃の発売だったのか見てみましょう。
パナソニックは比較的、例年に近いスケジュールでの入れ替えでした。
例年通り、夏休みくらいまでに発売しているモデルが多めとなっています。
注目モデルをチェック
この中で注目は、
①液晶最上位のLX950
②ちょうどいいスペックでお馴染みのLX900
↓①液晶最上位 LX950 55インチ
LX950は現行品でありながら、価格コムの総合人気ランキングでトップ10に入るほど注目度が高いモデルとなっています。
▶︎プレミアムIPSディスプレイ
▶︎上下の60Wスピーカー
と、画質音質ともにハイレベルな内容となっています。
さらに転倒防止スタンドで安心と、家族団欒のテレビとして人気となっています。
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【2022】今年は接戦!? 液晶テレビ 人気の4モデルを店員が解説【ソニー パナソニック レグザ シャープ】
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もう一つのLX900も、最近高い順位をキープしていますね。5位以内を保っている感じのようです。
↓LX900シリーズ 49インチ
こちらは標準IPSディスプレイ、下側スピーカー30Wということで、際立った特徴があるというわけではありません。
ですが・・
▶︎倍速にもしっかり対応
▶︎IPSパネルで視野角も広い
▶︎ヘキサクロマドライブで色も綺麗
▶︎転倒防止スタンド採用
ということで、全体的にバランスが良く、ちょうどいい性能となっています。
サイズは49インチと43インチがあるんですが、IPSディスプレイ採用は49インチのみとなっています。
50インチ以内で探しているという場合に、有力な候補になるモデルという印象です。
注目はこのあたりでしょうか。
パナソニックは早め
パナソニックに関しては、イレギュラー的に販売期間が伸びるみたいなことはあまり起こらない印象があります。
むしろ、「値段が下がってきて売れ行き好調」みたいな時でも、「予定分が終わったら終わり」という感じで販売終了となることが多いような記憶です。
旧型の入荷終了から、新型の発売まで2ヶ月くらい開くこともよくあるメーカーです。
昨年の発売日や、そういった傾向を考えると、パナソニックに関しては1番早めに入れ替えが進むと予想されます。
昨年のうっすらした記憶では、ゴールデンウィークあたりが1つの山場だったような気がします。
狙っているモデルがある場合は、早めのチェックをおすすめします。
レグザの発売日をチェック
次はレグザです。
有機ELとミニLEDが6月、液晶の主力は8月という感じですね。
注目度が高いのは、液晶のZ770Lでしょうか。
注目モデルをチェック
注目は55Z770L。
↓Z770Lシリーズ 55インチ
新たに量子ドットパネルを採用し、くっきり際立つ映像が好評を集めています。
また、
▶︎上下で合計60Wのスピーカー
▶︎タイムシフトマシンにも対応
▶︎手動首振りスタンド採用
ということで、なかなかハイスペックな1台となっています。
Z770Lシリーズは、どのサイズも8月に発売されていますので、比較的ゆっくり目で大丈夫そうです。
他には、有機ELのX8900Lシリーズですね。
↓X8900Lシリーズ 55インチ
手頃な有機ELの定番モデルです。
▶︎低反射&高冷却プレート採用
▶︎スピーカーも72W
ということで、価格を考えれば見どころのある内容となっています。
こちらは6月発売ということで、入れ替えはまだもう少し先になると思うんですが、価格コムを見る限り、各家電量販店の在庫は薄めな様子。
在庫が減っていき、そのままフェードアウトするように販売終了するパターンもあるので、狙っていた方はこまめにチェックした方がいいかもしれません。
まぁ、後からひょっこり出てきて、いつまでも販売なんていうパターンもあるので、なんとも言えないですけど。
イレギュラーなZ740XSも
で、その後からひょっこりパターンなのがこちら。
↓55Z740XSです。
発売は2021年3月と、丸2年以上が経過しています。
しかも人気ランキング1位。(4月1日時点)
少し前まで、少数の家電量販店でのみ継続して販売していたようですね。
当時の最上位モデルで、画質も良く、スピーカーは液晶では最高峰、タイムシフトマシンも対応と、ハイスペックな1台です。
家電量販店での格安販売は流石に終わっちゃったようですので、時期にランキングも落ちてくるんじゃないかと思います。
買えた方はラッキーでしたね。
Z770LとZ740XSの違いはこちらで紹介しています。
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レグザは夏頃?
ということで、レグザはこういったイレギュラー要素もありつつも大まかには・・
▶︎有機ELが初夏
▶︎液晶は夏頃が狙い目
というところでしょうか。
シャープの発売日をチェック
最後はシャープです。
有機EL・液晶等もに夏の早い頃に発売が集中しており、ミニLEDだけ別サイクルという感じですね。
ただ、シャープに関しては、入荷が終わっても、しばらくの間在庫が残るっていうイメージがあります。
また、意図的に他メーカーとモデルチェンジ時期をずらしているような様子も見かけます。
2年近くにわたって販売するようなケースこそないものの、売り尽くしのタイミングを1番読みにくいメーカーという印象です。
注目モデルをチェック
性能もそこそこ良くて、値頃感もあるという意味では液晶のEN2とか有機ELのEQ1が注目でしょうか。
↓液晶EN2シリーズ 50インチ
スタンダードな内容ながら、倍速パネル&アンドロイドTV搭載となっています。
他メーカーに比べると、価格が手頃なところが魅力です。
↓有機EL EQ1 55インチ
こちらもアンドロイド搭載・首振りスタンド採用となっています。
こちらも価格は抑えめで、有機ELのエントリーモデル的な雰囲気となっています。
どちらも7月に発売ということで、その周辺が買い時かなぁと思います。
まとめ
じゃあ、最後にまとめておきます。
▶︎テレビの買い時は春の終わりから夏頃です。
▶︎メーカーやモデルごとに少しずつ時期はずれています。
現在販売中のモデルの発売日は・・
・パナソニックが春の終わりから初夏で早め
・レグザ・シャープが夏ころでボーナス時期が良さそう
・ソニーは夏から秋ころでゆっくり目
という感じになります。
繰り返しにはなりますが、売り尽くしの時期は店員でも正確に予想することは難しいです。
昨年の発売日をもとにお話していますが、同じようになるかはわかりません。
その点はご了承いただければと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。