テレビ関連

【VA・IPS どっち?】液晶テレビのパネルはVAとIPSのどっちがいいの? メリット・デメリットは?

今回は液晶テレビの

▶︎VAパネル

▶︎IPSパネル

この2つの違いについてお伝えしたいと思います。

ネットでテレビの比較ページなんかをみていると

「VAパネルとIPSパネルではどっちがいい?』

みたいな話題を見かけることもありますね。

でも、VAパネルとか、IPSパネルって言われてもピンとこない方も多いんじゃないかと思います。

そんなわけで、このページでは

VAパネル・IPSパネルそれぞれの特徴と、おすすめパターン

を説明していきたいと思います。

▶︎動画版はこちら◀︎

よくある質問と回答

Q. どっちがいいの?
→視聴環境やモデルによります。

パネルの種類だけでテレビの良し悪しの判断はできないです。

Q. どこ見ればわかる?
→パネルの種類はカタログに記載されていないこともあります。

長らくパナソニックがIPSディスプレイを採用していましたが、2023よりVAパネル採用となりました。

現在の主流はVAパネルとなっています。

2023年の状況

パナソニックの上位液晶テレビでは長らくIPSパネルが採用されてきましたが、2023年発売のモデルからはVAパネル採用へ切り替わりました。

これにより、主要メーカーでIPSパネルという選択肢は無くなってしまいました。

IPSパネルに近い特徴を持つものとしてADSパネルというものがあります。

ADSパネルは主にハイセンスの液晶テレビに採用されています。

他にレグザはパネルの種類は非公表ではあるものの、55インチ以上のモデルでは見た目で判断するとADSパネル採用と思われます。

 

VA・IPSパネル
それぞれの特徴

では、それぞれの特徴をみていきましょう。

どちらのパネルだとしても、価格によって弱点の出やすさが変わって来ます。

どのメーカーであっても、倍速ありのリビングむけモデルは優秀なパネルを採用しています。

逆にお手頃モデルの場合はイマイチなパネルを使っているケースが多くなっています。

VAパネル

ソニーのX95J X90K・シャープEN1など、各社の主力モデルに多く採用されています。

色合いはどっちかというとスッキリ系です。

よく言えば明るく華やかな印象ですが、場合によっては色が薄く見えることもあります。

メリット・デメリット

⭕️ 明るく華やかな画質が得意

❌ 斜めから見ると白くモヤがかかったように色が変わる
 

採用されているモデルが多いこともあって、「ああ、うちのテレビも横から見ると白っぽくなる」って思い当たる方も多いんじゃないでしょうか。
 

価格による差

優秀なVAパネルは、(IPSパネルには及ばないものの)斜めから見た時の色の変化が比較的小さいです。(白くなりにくい)

いまいちなVAパネルは、横から見た時の色の変化が大きいです。(白くなりやすい・暗くグレーっぽく見える場合も)

VAパネルである以上、斜めから見たときにある程度色が白っぽくはなります。

ですが、その程度が価格によって変わるんですね。

 

IPSパネル

主に2022年モデルまでのパナソニックが採用しており、JX850(49インチ)・JX900・JX950シリーズが該当します。

色合いは、どっちかというとくっきり系です。

よく言えば色合いがはっきりしていて映像が際立ちますが、場合によっては色が出過ぎているように見えることもあります。

IPSのメリット・デメリット

⭕️ 斜めからみてもほとんど色の変化がない

❌ VAパネルほどの明るさはない

VAパネルほどの明るさがないため場合によってはインパクトにかけますが、どこから見ても同じように見えるというのが大きなメリットです。
 

価格による差

優秀なIPSパネルは、(VAパネルには及ばないものの)十分な明るさがあります。

いまいちなIPSパネルは、暗くくすんだ画質になりがちです。

一旦ここまでを整理しておきますと・・

  明るさ 斜めの強さ(視野角)
優秀なVA
イマイチなVA
優秀なIPS
イマイチなIPS

こんな風になります。

一概には言い難い

VAパネル・IPSパネルを比較して来ましたが、

優秀なVAパネルは、斜めから見た時に白っぽくなることへの対策があり、明るく華やかな映像

優秀なIPSパネルは、十分な明るさも確保しつつ斜めにも強い

というように、どちらにしても弱点が少なくなっています。
 

逆に、イマイチなVAとイマイチなIPSで比べた場合は、白っぽくなりやすい・暗くなりがちなど、どちらの場合も弱点がはっきりとでてしまいます。

ですから、どっちがいいというのを一概に決めるのが難しいんですね。 
 

おすすめパターン

では次は、それぞれどんな場合におすすめかなのかについて説明していきたいと思います。

VAパネルのおすすめパターン

VAおすすめパターン

  • 明るい映像が好みだ
  • いつも決まった場所から見る
  • リビングでもダインニングでもテレビの正面に座れる
  • 幅広いモデルから選びたい

スッキリとした明るめの画面が好きな方にはVAパネルがおすすめです。

バラエティ番組やニュース番組などは、明るく見やすい画面構成の場合が多いですね。

そんな場合に相性が良いのがVAパネルですね。

優秀なVAパネルであったとしても、斜めから見たときには若干白っぽく色が変わってはしまいますが、正面あたりをキープできるなら問題ないかと思います。

ソニー・シャープの主力モデルはVAパネルが採用されていますから、選択肢が多いのもVAパネルのメリットになるんじゃないでしょうか。

また、2023年モデルからはパナソニックの主力液晶テレビもVAパネル採用となりました。

現在の主流はVAパネルと言えそうです。

IPSパネルのおすすめパターン

IPSおすすめパターン

  • リビングだけでなく、いろんな場所から見る
  • 家族揃ってテレビを見ることが多い
  • くっきりした色合いが好みだ

IPSパネルの1番の魅力は、やはり視野角の広さですね。

リビングだけでなく、横方向のダイニングやキッチンからもテレビを見ることが多い場合は、IPSパネルがおすすめです。

また、家族揃ってテレビを見ることが多い方にもIPSパネルが向いています。

テレビの正面あたりに座れるのって、基本的には1人か、頑張っても2人くらいになちゃいますからね。

みんなが同じように見えるIPSパネルが有利に働く場面は多いかと思います。

これまで長らく主力モデルにはIPSパネルを採用してきたパナソニックですが、2023年モデルからはVAパネル採用へと変更になってしまいました。

高画質なIPSパネルということであれば、LX950狙いが最後のチャンスと言えそうです。

 

では、最後にそれぞれのおすすめモデルを紹介しておきたいと思います。

VAパネルのおすすめモデル

何度か買いたように、主力モデルでVAパネルを採用してるメーカーは多いですね。

人気はやっぱりソニーでしょうか。

ソニー X90L
XRJ-65X90L

おすすめ度(10点満点) 8.5
パネル VA液晶
スピーカー 30
倍速

VAパネル系で定番はこのモデルじゃないかと思います。

明るくパッとした画面で見やすいですし、華やかな雰囲気もあります。

予算が合えばもう一つ上のX95Lを目指したいところではありますが、こちらでも十分キレイと感じる方も多いでしょう。

画質はもちろん、アンドロイドOSを生かしたネット連携など機能も豊富です。

そんなわけで、VAパネルのトップ人気はこちらとなっています。

 

東芝 Z
55Z740XS

2021年に発売のモデルで、すでに販売終了しているお店が大半ですが、Amazonやコジマなどでは見かけることがあります。

おすすめ度(10点満点) 8
パネル VA液晶
スピーカー 80W
倍速

東芝の高画質シリーズであるZシリーズの2021年モデルです。

昨年のZ740Xは、悪くはないけどソニーに並ぶほどじゃないっていう感じだったんですね。

「ソニーよりも東芝の方がキレイに見える」という感想は聞くことがほとんどありませんでした。

ですが、今年のZ740XSはかなり色合いや明るさのバランスが良くなった印象です。

「これが一番キレイに見える」という感想も出るくらいですね。

発売から時間が経過し、価格面でも有利になってきました。

ソニーやパナソニックは値崩れしにくいですからね。東芝はそういう面では有利です。

東芝Zシリーズの新旧比較はこちらのページをご覧ください。

【レグザZ740XとZ740XSの違い】東芝REGZA 2020年740Xと2021年740XSを比較

続きを見る

 

IPSパネルのおすすめ品

IPSパネルの広視野角に魅力を感じる場合は、基本的にパナソニックから選んでいくことになります。

パナソニック内ではLX950シリーズが大人気となっています。

パナソニック LX950
TH-55LX950

おすすめ度(10点満点) 8.5
パネル IPS液晶
スピーカー 60W
倍速

パナソニックのIPS液晶の中でも、プレミアム液晶として最上位に位置するモデルがこちらです。

一般的なIPS液晶よりもやや明るく、そのためくっきりした色合いでありながらも、変なクセのないクリアな発色となっています。

また、スピーカーも上下に搭載されていて、合計で60W。

さらに転倒防止も採用と、画質・音質・使い勝手と3拍子揃った優秀モデルとなっています。

今年に関しては、ソニーのX90Lが65インチ以上のみのラインナップということもあり、最も売れ筋の55インチでは有力な選択肢となります。

この950シリーズですが、2023年モデルからはミニLED&VAパネルの組み合わせにフルモデルチェンジで全くの別物という感じです。

プレミアムIPS採用モデルを狙うなら、LX950が最後のチャンスになりそうです。

パナソニックの2022→2023比較は↓のページをご覧ください。

【L→M世代】パナソニック ビエラ 2022→2023モデルの違い まとめ

続きを見る

 

パナソニックその他のモデル

これまでIPSだった900シリーズも2023モデルのMX900からVAパネルが採用されています。

 

その他の広視野角パネル

IPSパネルと同じ特徴を示すパネルにADSパネルというものがあります。

おそらく商標などの関係でIPSと表記していないものと思われますが、内容としてはIPSと同等と考えて問題ないと感じます。

パネルの種類は非公表ではありますが、おそらくレグザの55インチ以上はADSパネルじゃないかと思います。

レグザ
Z770L

 

 

まとめ

最後に簡単におさらいしておきましょう

▶︎VAパネルは明るい画面が魅力

▶︎ただし、お手頃モデルほど視野角が狭く、色が白っぽくなりやすい

▶︎IPSパネルは広い視野角が魅力で、斜めから見てもほとんど色が変わらない

▶︎ただし、お手頃モデルほど暗くなりがち

▶︎明るいのが好みならVA、いろんな場所から・みんなで見るならIPSがおすすめ

こんな風になります。

少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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