東芝の人気テレビ、レグザZシリーズの2021年モデルが発売となりました。
2021のZ740X(生産完了)→2021のZ740XS(2021新製品)
と、型番はあまり変わっておらず
なんて思っている方もいるんじゃないかと思います。
ところがですね、主要な特徴の変更こそないものの、全体的に良い方向に変更されたように思います。
そんなわけで、今回は
東芝液晶テレビ レグザの
2020年 Z740Xと2021年 Z740XSの新旧の違い
を紹介していきたいと思います。
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変更点は?
大まかにまとめるとこんな感じです。
ぱっと見のスペックはそれほど大きく変わっていないのですが、実は随所で性能がアップしているんです。
ちなみにZ740Xはすでに全サイズで生産終了となっています。
サイズ
740XSの画面サイズは、今のところ
▶︎50インチ (50Z740XS 4月発売)
▶︎55インチ (55Z740XS)
▶︎65インチ (65Z740XS)
の3サイズ展開となっています。
Zシリーズには43インチもあるのですが、こちらのサイズは今の所モデルチェンジするのか不明です。
50インチ
種類 | VA液晶 |
倍速 | 対応 |
スピーカー出力 | 80W |
外付けHDD通常録画 | 対応 |
外付けHDDタイムシフト | 対応 |
おすすめのお部屋の広さは6畳程度と言われています。
50インチで6畳だとテレビが大きすぎるように感じる方もいるかもしれませんが、今はそんな風になっているんですね。
10年前だったら50インチなんてすごい高級品でしたけど、今ではリビング用としてはちょっと小さめくらいの部類になっちゃうんです。
55インチ
種類 | VA液晶 |
倍速 | 対応 |
スピーカー出力 | 80W |
外付けHDD通常録画 | 対応 |
外付けHDDタイムシフト | 対応 |
リビング用テレビとしては一番主流のサイズで、おすすめのお部屋の広さは8畳程度と言われています。
一番主流なサイズだけあって、価格が割安になりやすい傾向があります。
65インチ
種類 | VA液晶 |
倍速 | 対応 |
スピーカー出力 | 80W |
外付けHDD通常録画 | 対応 |
外付けHDDタイムシフト | 対応 |
お部屋の広さでいうと10畳におすすめのサイズと言われています。
55インチが主流ということで、言い換えれば55インチはもはや普通のサイズになってしまったとも言えるんですね。
そんなわけで「大き目の画面でみたいな」と言う場合は65インチが候補となります。
画質の改良
スペックだけみると、旧モデル・新モデルとも
▶︎映像エンジンは同じ
▶︎全面直下バックライトも同じ
▶︎VAパネルも同じ
と言うように、大きな変更点はないように見えます。
ところが、バックライトの色合いが変化したせいか、発色がぐっとよくなったんですね。
旧型の印象
旧型のZ740Xはちょっと色合いにクセがありました。
具体的にいうと、肌の色が若干、黄土色による傾向があるというか、少しくすんで見えることがあったんですね。
もちろん、特に気にならないシーンも多くありますが、クリア感がいまいちだったように思います。
お客様に他のメーカーと比べてもらった場合も、Z740Xの方がキレイに見える・好みだといった意見は少なかったですね。
新型では
それに対して、新型のZ740XSではすっきりとクリアな画質になっています。
肌色に限らず、主に明るい部分がキレイに発色されるようになった印象です。
私の周囲のテレビコーナースタッフも、「新型はキレイだ」っていう意見で固まっています。
もちろん、お客様に見比べてもらった際にも好評ですね。
そんなわけで、画質はかなりよくなったなぁと感じています。
音質の変化
旧型・新型ともに80Wの前向きスピーカーを搭載しており、液晶テレビとしては指折りのスピーカー性能を誇っています。
旧型の音質は
東芝Zシリーズといえば"バズーカオーディオシステム"と言うことで、低音を効かせた音質が特徴でした。
良く言えば"迫力がある"、悪く言えば"必要以上に響く"といった音のなり方でした。
映画やドラマなどで迫力を求めるような時には良いかもしれませんが、普段使いにはちょっと低音が響きすぎるような印象だったんですね。
もちろんこの辺は好み次第ですけどね・・。
新型の音質は
低音の迫力を残しつつも、新搭載のフィルターで余分な低音の響きがカットされています。
低音のモヤつきが減って、クリアで聞き取りやすい音質になったといえばいいでしょうか。
周りのテレビスタッフもだいたい同じ意見です。
とはいえ、音の聞こえ方や、低音の強い弱いの好みは個人差がとても大きいので、必ずしも新型有利とはいえないかもしれません。
ただ、個人的には新型の方が、歌番組やニュースなど幅広いシーンで快適かなぁと思っています。
デザインの変更
これも好みの問題だとは思うのですが、新型の方がデザイン的には高級感があるかと思います。
旧型のデザイン
画面の枠部分、全面のスピーカー部分やスタンド部分は明るめのシルバーでした。
テレビを消している時のパネル部分が黒いのに対して、周囲が明るめのシルバーですから、良くも悪くも本体色が目立つと言うか、浮くような印象がありました。
色合い的には昔のオーディオ機器とか、ビデオデッキなんかで良く見かけた色合いですね。
新型のデザインは
全体に暗めのメタル調のデザインになり、馴染みが良くなりました。
また、スピーカー部分のメッシュもプラスチックからメタルへと変更され、高級感が増しています。
音質同様に、好みの問題にはなりますが、概ね新型の方がデザイン面でも好評となっています。
共通の特徴
ここまで新旧の変更点を紹介してきました。
ここからはおさらいとして、新旧に共通の特徴も見ていきたいと思います。
▶︎タイムシフトマシン対応
▶︎豊富なネット動画も対応
▶︎VAパネル
タイムシフトマシンって?
東芝のZシリーズといえば"タイムシフトマシン"も大きな魅力の一つですね。
別売りの外付けHDDが必要になりますが、他社にはない便利な機能です。
タイムシフトマシンは、その名の通り、テレビをみる時間をずらすことのできる機能です。
「過去の番組を探して見れる」っていえばいいですかね。
どういうことかと言いますと、
放送中の番組(地デジ最大6チャンネル)を一旦全部録画して保存しておくわけですね。
それをずっと行うことで、過去に遡って番組を探すことができるわけなんです。
外付けHDDがの容量から溢れた分は、自動的に古い番組から消えて、新しい番組が追加されていくんです。
ココに注意
①自動で録画して、自動で消去されていく分で1つ(タイムシフト録画用)
②自動で録画されたものの中で、自動で消去されないように保管しておく分で1つ(通常録画用)
と、HDDを役割別に2台用意する必要があるんですね。
ちなみに、タイムシフトマシン対応の社外品HDDは限られていますので、しっかりと確認してから購入することをおすすめします。
(レグザ対応って書いてあっても、通常録画のみ対応と言う場合も結構あります。)
タイムシフト用HDDのおすすめは
エレコムのSGD-MYシリーズ
エレコムのELD-FTVシリーズ
この2つですね。(Z740X・Z740XSに限る)
純正のDシリーズHDDの場合は、1台あればOKです。
豊富なネット動画
最近のリビング向けテレビは、ネット動画視聴にも対応したモデルが主流となっています。
youtubeやNetflixなどをテレビでみることができるようになっているんですね。(要ネット環境・有料のサービスもあり)
ちなみに、特別東芝だけと言うわけでもないんですが、ネット動画も高画質化してくれるので、スマホやパソコンでネット動画をみるよりも、キレイに見れる場合が多いです。
youtube・Netflixの他にも、主要な動画サービスは概ね対応していますが、TVerは非対応なので注意が必要です。
Z740XSに対応する動画サービスはこちらをご覧ください。(メーカーサイトへ移動します)
パネルはVA
Z730XまではIPSパネルが採用されていましたが(例外あり)、Z740X・Z740XSはどちらもVAパネルが採用されています。
VAパネルは・・
○ 明るく鮮やかな画面
と言うメリットがある代わりに
× 正面からずれると、少しずつ色が白っぽくもやがかる(視野角が狭い)
と言うデメリットがあります。
最近のリビング向け液晶テレビでは主流の方式ではありますが、定位置以外からもテレビをみることが多い方は注意が必要です。
まぁ、下位のMシリーズなんかに比べると、それほど大きく気になるほどではないですが・・。
もし、リビングだけでなく、ダイニングやキッチンなど、正面以外からもみるなら、有機ELテレビにするか、パナソニックの液晶テレビにするのがおすすめです。
総評
旧モデルのZ740Xは、画質にしても、音質にしても、クセが結構ある印象でした。
ですから、「タイムシフトマシンを使うならおすすめ」と言う位置づけだったんですね。
ところが、新型のZ740XSはそのクセをちゃんと直してきているように思えます。
そんなわけで、タイムシフトを使わない場合にも十分に選択肢に入る出来だと感じています。
まだ、発売直後で価格は高めですが、東芝は結構値下がりが早いメーカーです。
せっかく買うなら新型のZ740XSがおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
簡単にですが、参考になれば嬉しいです。