コードレス掃除機では揺るがぬ人気のダイソン。
でも、ダイソンって重いんでしょ?
みたいに思っている方も多いんじゃないかと思います。
これまでずっと吸引力アップ路線だったダイソンも、最近では軽量モデルに力を入れ始めています。
ということで、今回はダイソンの中でも
軽量型
ダイソンデジタルスリム
ダイソンmicro
ダイソンV8スリム
パワー型
V10
V11
これらのモデルの
どう違うのか?
おすすめはどれか?
お買い得はどれか?
などについてお話して行こうと思います。
記事が長めになっています。
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前置き
ダイソンが売れている理由
まず最初に、ダイソンのコードレス掃除機の人気の理由についてお話しておきます。
掃除機界隈はここ10年くらいでこんな道を歩んできました。
ちょっと端折ってはいるんですが、だいたいこういう雰囲気です。
で、何が言いたかったかというと、
▶︎ダイソンはコードレスでもちゃんと吸うから、デメリットがありつつも人気になりました
▶︎最近は軽量化の波にも乗ってきています
あれこれ言われながらもブレずに吸引力アップしてきたダイソンの取り組みが、コードレスになってようやく開花した格好ですね。
ダイソンの吸引力の理由
「ダイソンは吸引力がいい」って言うイメージは多くの方が持っているんじゃないでしょうか。
私も「ダイソンはコードレスでもちゃんと吸うからいいんですよ」って書いてますし。
じゃあ、どうしてダイソンの掃除機はよく吸うのかについて簡単におさらいしておきましょう。
ポイントは主に2つあります。
吸引力のポイント①
目詰まりのしないサイクロン構造
"サイクロン掃除機"って聞いたことありますよね。
簡単にいうと、風の遠心力で空気中からゴミを分離する方式です。
フィルターに頼ることなくゴミを分離できるので、常に風の通り道が確保され、吸引力の低下がほぼないというメリットがあります。
ダイソンはこの方式を早くから採用しています。
それに対して国内メーカーのコードレス掃除機は、途中までサイクロンだけど、実は途中からフィルター式になっているというモデルが多いです。
その場合、フィルターの目詰まりで吸引力が低下してしまいますし、こまめなフィルターの手入れも必要になっています。
ですから、ダイソンは本当の意味で"サイクロン掃除機"と言える数少ない掃除機なんですね。
ローラーヘッドで人気上昇
ダイソンのヘッド(吸い込み口)は独特な見た目をしていますよね。
これが優れものなんです。
普通の掃除機のヘッドは、床とヘッド前方にちょっとした隙間があります。
本当は隙間をなくした方が、風がもれなくてパワーが出るんですけど、そうすると前からゴミを吸わなくなっちゃいますからね。
一般的な掃除機
パワーを発揮するように作れば作るほど、小さな埃しか吸い込めなくなる
というジレンマがあるんです。
それに対して
ダイソンのローラーヘッド
ヘッドと床面の隙間をなくしてパワーロスを最小にしつつ、ローラーで大きなゴミまで巻き込んで吸い込む
このようになっています。
さらにダイソンのローラーは、径が太いため、毛絡みが非常に少ないというメリットもあるんです。
ダイソンのスゴイとこ
①本当の意味で"サイクロン"を実現しているから、吸引力の低下が少ない。
また、フィルターの手入れも少なくてOK
②独自のローラーヘッドで、粒ゴミと粉上の埃の両方に強い吸引力を発揮できる。
さらに、毛絡みも少ない
このように、独自のテクノロジーが詰まっているわけです。
それまでの掃除機にない魅力から、人気を獲得出来たわけですね。
よく聞くダイソンのデメリット
ダイソンは注目度が高いだけによくない口コミや意見も目立ちます。
幾つかは改善されていますので、ここで紹介しておきます。
ダイソンは重い
はい。ダイソンは吸引力重視なだけあって確かに重いモデルが多かったです。
ですが、ここ2年くらいで軽量化にも力を入れています。
ダイソンはうるさい
確かに以前のダイソンはうるさかったです。
でも、それも散々言われ続けたことで、世代を重ねるごとに少しずつ改良されています。
今となっては、コードレス掃除機の中ではむしろ静かな方です。
ダイソンはゴミ捨ての時に埃が舞う
これは確かにその通りですね。
ダイソンのイライラポイントの1つです。
とはいえ、これは他のメーカーにも当てはまります。
ゴミ捨ての時に埃が舞うか、フィルター掃除で埃が舞うかの違いです。
ダイソンはサイクロン部分が洗えない
国内メーカーはフィルターの手入れが必要なモデルが多く、その時に埃が舞います。
でも、「洗えるから大丈夫」みたいな話もありますよね。
でも、個人的には「洗える=洗わないといけない」、「洗えない=洗わなくていい」って思っていて、割り切って考えれば洗えなくてもいいかなぁと思っています。
お店に展示している、ダイソン以外掃除機のダストケースを洗ったこともなんどもあります。
その度にやっぱり「洗うのやだなぁ」って感じます。
ましてや、洗ったフィルターやダストケースを家の中で乾燥するまで置いておくなんて考えると、ちょっとね・・ってなります。
とはいえ、これは感じ方に大きな個人差があると思います。
洗えた方がすっきりするとか、洗えた方が楽という意見も当然あると思います。
ダイソンの収納ホルダーは壁に穴あけしないといけない
確かにそういうモデルもあります。
ですが、別にホルダーを使わなくても充電できますし、最近は専用スタンドが付属するモデルもあります。
スイッチを押しっぱなしにしないといけない
ずっとスイッチを握っていないと運転しないんですね。
これは本当に指がだるいですが、電気の無駄遣いを減らすためという理由がちゃんとあります。
また、最新のmicroではボタン式が初めて採用されています。
よく聞くデメリットはこんなところですかね。
まだまだ弱点がなくなったというわけでもないですが、長い時間をかけてだいぶ進化したと思います。
特にここ3年くらいは、ユーザーの意見を多く取り入れ、ずいぶん使い勝手がよくなったように感じます。
さて、ダイソンのおさらいが終わったところで、ここからは
▶︎ダイソンのモデルごとの違い
▶︎おすすめ紹介
に移りたいと思います。
おすすめはどれ?
家電店やネットショップでよく見かけるダイソンはこんなところでしょうか。
価格と性能を考慮したおすすめ順は・・
①デジタルスリム
②V8スリム
③V10
こんな並びですね。
発売時期と系統はこんな風になっています。
それじゃあ、おすすめの順にモデルごとの違いを紹介していきます。
おすすめ①
デジタルスリム
今の一押しはデジタルスリムです。
ダイソン同士を比較するときにチェックするポイントは・・
パワー3段階切り替え
多くの掃除機では強・弱の2段階調節のところ、デジタルスリムでは3段階調節が採用されています。
弱(エコ) は40分持つけど、さすがにやや弱い
強はよく吸うけど、5分しか持たない
ってなると、中の25分って言うのがすごく使い勝手が良いですよね。
違う言い方をするなら、1回のお掃除が25分いないなら、弱じゃなくてずっと中でOKって言うことになります。
「結構吸って、そこそこ時間も長い」って言うバランスの良さが魅力です。
直線的なフォルム
パイプからダストケース・排気口までが直線的に配置されており、パワーロスの少ない形状になっています。
これもダイソンがコンパクトな割によく吸う理由の1つになっています。
デジタルスリム モデルの違い
デジタルスリムは主に3モデルあります。
性能は同じで、付属品の違いで値段とカラーが変わるようになっています。
色は選べるわけではなく、どのセットを買うかで決まっているというわけです。
基本モデル
SV18FFENT
ローラーヘッド |
○ コンパクトタイプ |
ミニヘッド | × |
|
× | 隙間ノズル |
○ |
充電スタンド | × | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | ○ |
エントリーモデルというだけあって、付属品は少なめですね。
充電は壁掛けホルダーを使うか、壁などに本体を立てかけて直接充電コードをさす方式となっています。
また、ミニモーターヘッドが付属しませんので注意が必要です。
▶︎予算を抑えつつ、高性能なデジタルスリムがいいな
▶︎床しか掃除しないよ
こんな場合におすすめです。
スタンド付属モデル
SV18FF
ローラーヘッド |
○ コンパクトタイプ |
ミニヘッド | ○ |
|
× | 隙間ノズル |
○ |
充電スタンド | ○ | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | ○ |
専用充電スタンドとミニモーターヘッドが加わります。
ずっと「ダイソンは壁に穴を開けないと収納できない」って言われてきましたが、今では使い勝手の良いスタンドが付属するモデルもあるんです。
また、ミニモーターヘッドが付属しますので、ソファーやマットレスなどの掃除もできちゃいますね。
▶︎やっぱりスタンドは欲しいよなぁ
▶︎マットレス掃除いいかも
こんな場合におすすめです。
付属品多めモデル
SV18FFCOM
ローラーヘッド |
○ コンパクトタイプ |
ミニヘッド | ○ |
|
○ | 隙間ノズル |
× |
充電スタンド | ○ | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | ○ | 延長ホース | ○ |
ハードブラシ | ○ | ツールクリップ | ○ |
コンプリートモデルということで、ツールが多数付属します。
布団ツールと延長ホースがポイントですね。
ミニモーターヘッドでも布団の掃除はできますが、布団は布団ツールのほうが安心です。
車や収納棚など、狭いところを掃除する時には延長ホースが便利です。
▶︎せっかくなら車や布団などあちこち掃除したい
こんな場合におすすめのモデルです。
おすすめ②
V8スリム
V8スリムはもうダイソンの公式サイトには掲載されていないようですが、まだまだ販売中のお店もあるようですね。
ちなみにV8とV8スリムは別物なので、間違えないように注意してください。
V8→2016年発売の普通の重量モデル
V8スリム→V8をベースに軽量化のリニューアルモデル
機械の部分の性能は変わりませんが、軽量パイプや軽量ヘッドが採用されているのはV8スリムだけです。
テレビ通販のV8に注意
テレビの通販ではよく、重い方(古い方)のV8を安く販売しているようです。
例えば、
ダイソンV8 フラフィ エクストラ(SV10TI)
これは重い方のV8です。
本体重量2.52kgですから、パワー型のV10と同じくらいの重量ですね。
「わー! 軽〜い↑↑」みたいな紹介をしているとしても、それはあくまで個人の感想です。
他のメーカーや、他のダイソンと比べてとりわけ軽いようなことはなく、むしろ重い方なので間違えないように注意してください。
このページで軽量モデルとしておすすめしているのはV8スリム(SV10SLM)であって、別々のものです。
ちなみにV8フラフィ エクストラは付属品も割と多めについて、手頃な価格なので購入すること自体に反対しているわけではないです。
重さとしては、子育て世代の方くらいまでは、「まぁ、これくらいならなんか・・」となるケースが多い印象です。
ただ、これくらいの重さだったら、せっかくなら少し予算を足してV10にした方が、運転時間が長い&運転3段階&充電早い、という点で良いような気もします。
スペックはデジタルスリムの方が上
V8スリムも古いV8ベースなので、
・パワー調節2段階
・残り時間表示なし
・運転時間は最大30分
・直線的なパワーロスの少ないデザインになっていない
と、デジタルスリムよりはスペックダウンします。
その代わり、値段は控えめになっているところがポイントです。
予算を抑えつつ軽量系ダイソンを狙う場合におすすめなのが、V8スリムというわけなんです。
基本モデル
SV10KSLM
ローラーヘッド |
○ コンパクトタイプ |
ミニヘッド | × |
|
× | 隙間ノズル |
○ |
充電スタンド | × | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | × |
付属品が少ないだけあって、特にお買い得ですね。
運転時間は弱でも30分と短めですが、これでも間に合うという方も多いんじゃないかと思います。
▶︎時間は問題なさそう
▶︎なるべく軽くて・吸って・値段も手頃だといいな
こんな場合におすすめです。
付属品豊富
SV10KCOM
ローラーヘッド |
○ コンパクトタイプ |
ミニヘッド | ○ |
|
○ | 隙間ノズル |
× |
充電スタンド | × | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | × |
V8スリムの通常モデルから、布団ツールが増えて、すきまノズルがライト付きに変更されているモデルです。
▶︎予算を抑えつつ布団ツールが欲しい
こんな場合におすすめです。
おすすめ③
ダイソンV10
ダイソンコードレスの中でもパワー重視の設計となったモデルです。
パワー系では後にV11が発売されていますし、そのあとには軽量系も発売と、少しずつ影が薄くなってきたモデルです。
そんな理由で、値段もかなり手頃なところに落ち着いていますね。
ですが、十分に高性能で、
▶︎運転時間はダイソンの中でも最長の部類
▶︎吸引力もトップクラス
と、スペックはなかなかのものです。
充電残量の表示はありませんが、運転時間の長さでカバーしてる感じですね。
予算を抑えつつ
「しっかりお掃除できるモデルが欲しい」
「運転時間が長いと安心」
という方におすすめなのがV10モデルです。
スタンダードモデル
SV12FF
ローラーヘッド |
○ レギュラーサイズ |
ミニヘッド | ○ |
|
× | 隙間ノズル |
○ |
充電スタンド | × | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | × |
スタンドやツールはあとから買うと結構いいお値段なんですね。
それに、V10はもう展示していない家電店も多いと思います。
そんなわけで、V10が気になる場合は公式ストアからチェックがおすすめです。
V11
パワー型ダイソンでは最新のV11。
▶︎ダイソンシリーズの中でもっともパワフルで
▶︎その割に静かで
▶︎運転時間も長く
▶︎充電残量表示もあり
と、フルスペックモデルとなっています。
まだ新し目&かなりいい出来なこともあり、まだまだ値段が高めな点だけがネックですね。
「できるだけコード付きに近い吸引力が欲しい」
「せっかくだから良いものを」
こんな時におすすめなのがV11です。
充電スタンドなしモデル
SV14FF
ローラーヘッド |
○ レギュラーサイズ |
ミニヘッド | ○ |
|
× | 隙間ノズル |
○ |
充電スタンド | × | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | ○ |
充電スタンドなしでOKという場合はこちらのモデルでOKです。
スタンドがないモデルでも、充電コードを直接本体に挿せば充電はできます。
スマホみたいな充電方法っていえばいいですかね。
「収納は壁や家具に立てかけるからいいか」
って言う場合におすすめのモデルです。
スタンド付属モデル
SV14FFCOM
ローラーヘッド |
○ レギュラーサイズ |
ミニヘッド | ○ |
|
× | 隙間ノズル |
○ |
充電スタンド | ○ | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | ○ |
1つ上で紹介した、SV14FFに充電スタンドが付属したモデルです。
「置き場所が決まってないとやだな」
「すっきり便利に収納したい」
こんな時におすすめのモデルです。
ヘッド2つモデル
SV14FFABL
ローラーヘッド |
○ レギュラーサイズ |
ミニヘッド | ○ |
|
× | 隙間ノズル |
○ |
充電スタンド | ○ | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | ○ |
こちらはソフトローラーヘッドの他に、ダイレクトドライブクリーナーヘッドが追加されるモデルです。
カーペット絡まった髪の毛やペットの毛には抜群に強いヘッドです。
ただし、あんまりフローリングには向いてないので注意が必要です。
ヘッドの違いについて、詳しくはこちらのページで紹介しています。
-
【ダイソンの選び方番外編】ヘッドの違いと役割は?どうして4種類もあるの?
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micro
ダイソンでは初の軽量特化モデルです。
▶︎運転時間は短め
▶︎ヘッドもかなり小さめ
ということで、どちらかというとサブ掃除機って言う印象ですね。
もちろん、使用環境次第ではメインでもいけるとは思います。
だた、デジタルスリムが十分に軽量でハイスペックなので、軽量最重視という場合でもなければデジタルスリム優先になりますかね。
SV21FF
ローラーヘッド |
○ マイクロサイズ |
ミニヘッド | ○ |
|
× | 隙間ノズル |
○ |
充電スタンド | × | 壁掛けホルダー | ○ |
布団ツール | × | 延長ホース | × |
ハードブラシ | × | ツールクリップ | ○ |
デジタルスリムやV8スリムよりもさらに小さいヘッドを採用しています。
○小回りはききますし
○ソファーの下なども入りやすく
○軽い力で進む
というメリットがあるんですけど、その代わり広い範囲をかけるためには、なんども動かさないといけない感じになっちゃいますかね。
まぁ、国内メーカーの軽量級コードレスのヘッドも同じくらい小さいですから、気にならない方もいるかと思います。
「今あるコード付き掃除機に買い足し」
「とにかく軽さが重要!」
こんな場合におすすめのモデルとなります。
まとめ
簡単におさらいしておきますと・・
▶︎バランスよくおすすめなのがデジタルスリム
▶︎軽さと値段の手頃さを両立してるのがV8スリム
▶︎お買い得な高性能モデルがV10
こんな感じになっています。
ダイソンはとにかく種類が多いく、もっと古くて値段が手頃なモデルも見かけることがあると思います。
さらに以前のダイソンのモデル紹介はこちらでしています。
よかったら合わせてご覧ください。