掃除機

【ダイソンの選び方番外編】ヘッドの違いと役割は?どうして4種類もあるの?

コードレス掃除機においては常に人気のダイソン。

その甲斐あってか、種類もたくさんありますよね。

「ダイソンが良さそうだけど、種類がたくさんあって迷う」

という方も多いのではないかと思います。

そこで今回は

ヘッドに絞って役割の違い

をお話させていただきたいと思います。

 

ヘッド4種の違い

ダイソンには主に3つの形状と、付属品としてつくミニモーターヘッドで計4つのヘッドがあります。

それぞれの違いと役割をまとめると以下のようになります。

これだけではわかりにくいと思うので、もう少し詳しく説明していきますね。

ソフトローラークリーナーヘッド

例 V12シリーズ
SV20FFN

 

ソフトローラーヘッドは・・

ダイソンDC74シリーズ(2014年)以降で採用され始め、現在のダイソン掃除機の主役となっているヘッドです。

メリットは・・

⭕️大小様々なゴミを吸引できる
⭕️フローリングに優しい
⭕️髪の毛が絡みにくい

このようになっています。

カタログなんかにも「大小様々なゴミを吸引」って書いてあったりするんですが、これだといまいちピンとこないですよね。

「当たり前じゃないの?」

と思う方もいるかもしれません。

ですが、これがまぁすごいことなんです。

小さなゴミ
フローリングの目地に入り込んだホコリや、カーペットの中のホコリのことです。

これをしっかり吸引するためには下からしっかり吸い上げる力が必要です。具体的にはヘッド前側の隙間を減らせばいいわけですね。

ただしこれでは大きなゴミはヘッドにぶつかってしまい、吸い込み口に入ることができなくなってしまいます。

大きなゴミ
だいたいあずきくらいのサイズ以上のゴミのことです。よくあるシーンとしては小さなお子さんがお菓子を食べこぼしてしまったような状況ですね。

こんな場合はヘッドに隙間を作る必要があります。

ただし、前を空けすぎると空気が漏れるため、下から吸い上げる力が弱くなります。

「前と下の両方から吸い込んだらパワーが分散される」と言った方がイメージしやすいかもしれませんね。

 

下から吸うパワーは主にカーペット掃除に必要です。

前から吸うパワーは主にフローリング掃除に必要です。

ですが、両立はできないものなんですね。あちらを立てればこちらが立たずなんです。

それを見事に解決したのがソフロトーラークリーナーヘッドなんです。

ヘッドに隙間を作らずに大きなゴミも吸えるなんて賢いですよね。

私はもうかれこれ13年ほど掃除機を見てきましたが、その中で一番「おおっ!!」ってなったのはこのヘッドを見たときですね。

また、太いローラーを採用しているおかげで、髪の毛が絡むこともほとんどありません。

回転の軸が太いので、髪の毛が巻きつく前に吸い込まれていく仕組みです。

フサフサのブラシは柔らかく、フローリングにも優しいとなかなか万能なヘッドなんです。

無駄に重いわけじゃなかったわけですね。

ただしこのソフロトーラーヘッドには弱点もあります。

デメリットは・・

❌ふかふかのカーペット+ペーットの毛

といった状況は苦手です。

ブラシが柔らかいせいで、カーペットに絡んだ毛を引っ掻いて浮かせることができないわけですね。

こういった"指でつままないと取れないようなゴミ"はブラシで一度引っ掻いて、床面から剥がす必要があります。

その"引っ掻いて剥がす"力があまりないんですね。

毛足の短いカーペットくらいなら持ち前のパワーでカバーできるのですが、ふかふかのカーペットだとかなり手こずります。

ソフトローラークリーナーヘッドは

カーペット・フローリングどちらもしっかり吸引できて万能型のヘッドです。

大きなゴミも吸えるので
▶︎小さなお子さんがいるご家庭

には特におすすめです。

ペットを飼っているという方はミニモーターヘッドに付け替えればOKです。

多くのモデルに採用されていますが、現行機種で値段が手頃なものですと、こちらのモデルになるでしょうか。

ダイソンMICRO
SV21FF ENT

↑※ミニモーターヘッドは付属しません。

ダイソンシリーズの中でも最軽量級モデルで・・

本体重量1.5kgとなっています。

運転時間はダイソンシリーズの中でも短めで
弱で18分
強で5分
となっています。

最近のコードレス掃除機の中では短めの運転時間ですが、お掃除の頻度やお部屋の広さ次第では大丈夫という方も多いはずです。

 

ダイレクトドライブクリーナーヘッド

ソフロトーラーヘッド同様に太い軸が採用されているヘッドです。

こちらは硬いブラシが少量採用されいます。

メリットは・・
⭕️カーペットに絡まったペットの毛も取れる
⭕️プラスチック部分が多く、汚れても拭き取り安い
⭕️毛絡みも少なめ

つまり、ソフロトーラーヘッドの弱点を補うためのヘッドです。

ブラシが少量ということもあり、ブラシの部分をわざわざ取り外さなくても、さっと拭いて手入れできるメリットがあります。

こちらも軸が太いだけあって、毛絡みは少なめですね。

デメリットは・・
❌大きなゴミは吸えない
❌フローリングに優しいとは言い難い

ヘッド前方の隙間はそれほどありませんから、大きなゴミは苦手です。

また、カーペット用ヘッドという位置付けということもあり、細い車輪が使われています。太い車輪の方がフローリングには優しいですが、引っかかって進みにくくなってしまうからですね。

ヘッド自体がそれなりに大きくて重いこともあり、細い車輪との組み合わせはフローリングに優しいとは言い難いかなぁと思います。

 

ダイレクトドライブヘッドは

ペットを飼っていて、なおかつほとんどカーペットという場合におすすめです。

それ以外だとこれ単体ではちょっと微妙かなぁというのが正直なところですね。

ダイレクトドライブヘッドはあくまで、万全を期すためのものであって常用というイメージではないです。

それだけに付属しているモデルは少なめです。

V12 Detect Slim Total Clean
SV20ABL

V12世代の最高級セットであるアブソリュートモデルには、ソフトローラーヘッド・ダイレクトドライブヘッドの両方が付属しています。

 

モーターヘッド

これが一番普通というか、国内メーカーのヘッドに近い形状ですね。

主にDC62(2014年)頃まで主力だったヘッドです。

メリットは・・
⭕️床に密着して微細なゴミをしっかり吸引
⭕️毛に強い
⭕️ダイソンの中では軽快な動き

ヘッドがしっかりと床面に密着し、微細なホコリもしっかり吸い上げます。また、こちらは硬いブラシも使われているので、ペットの毛も得意です。

ヘッドはダイソンの中では小さめで、割とスイスイ動いてくれます。

デメリットは・・
❌大きなゴミは吸えない

ヘッドが床面に密着しているわけですから、大きなゴミはヘッドにぶつかってしまって押すだけになってしまうんですね。

吸引できるゴミのサイズは米粒くらいが限界です。

これがこのヘッドが主役の座から降ろされてしまった理由なんです。

「ダイソンは大きなゴミ吸えないですよ」って散々国内のメーカーさんに言われてましたからね。

とはいえ、小さなお子さんでもいない限りは大きなゴミってそれほどないかもしれませんね。

ということで、2019年になって久々に復活しました。ダイソン初の軽量路線モデルに採用されています。

ダイソンV7slim
SV11SLM

今はもう、ほとんど見かけることのないモデルです。

こちらもV7世代ということで、先ほど登場したSV11FF2と同じ運転時間(弱20分・強6分)です。

短めのパイプにモーターヘッド採用で本体重量2.2kgを実現しています。

ヘッドも自走式ではないものの、割とスイスイ動いてくれます。

SV11FF2など、多くのダイソンコードレスに付属するミニモーターヘッドはこちらには付属しませんのでご注意ください。

その代わり値段は抑えられていますね。初期価格で4万円台とダイソンにしては手が届きやすい設定です。

同価格帯の掃除機から比べたらダントツの吸引力ですから、ある意味お得かもしれません。電気屋さんが近くにある方はぜひ一度試してもらいたいです。
 

ミニモーターヘッド

こちらはメインで使うヘッドではなく、付属ツールの小さめヘッドです。

こちらは硬いブラシが採用されており、カーペット&ペットの毛という状況も得意です。

メリットは・・
⭕️毛にも強い
⭕️コンパクトで細かい場所もOK
⭕️すごい吸引力

ペットがいない場合はそのコンパクトさを活かしてソファーや車のお掃除に最適です。

また、ダイソンのパワーがこの小さな吸い口に集中するわけですから、吸引力もものすごいです。マットレス掃除もシーツの上からでもOKです。

「ペットの毛も吸いたいけど、アブソリュートモデルは値段高すぎ・・」

こんな時にはミニモーターヘッドで代用が可能です。

ソフロトーラーヘッドはブラシが柔らかいので、その弱点を補うためのツールという意味合いもあるんですね。

ただし注意も必要で

デメリットは・・
❌広い面には疲れる
❌ブラシは結構固め

ヘッドがコンパクトなわけですから、広い面積を掃除するにはたくさん往復する必要があります。

吸引力が強く床に張り付きやすいこともあり、特にマット類など動かしにくい場面も多いです。

ブラスも結構固めなので、布ソファやシーツなんかは毛羽立ちができることもあります。目立たない場所で試してもらってから使ってください。

ミニモーターヘッドは

ミニモーターヘッドは多くのモデルで付属しています。現行品(公式サイト掲載品)ならSV11SLM以外なら付属ですね。

ソフロトーラーヘッドの弱点を補う役目を持ちつつ、細かい場所のお掃除にも大活躍です。

ミニモーターヘッド採用モデルとしては・・

V8fluffy
SV10TI

古い世代にはなりますが、ミニモーターヘッド搭載でお買い得なモデルがこちらです。

運転時間は標準モードで30分と、最近のコードレスとしてはやや短めです。

とはいえ、これくらいあれば日常使いには問題ないという方も多いんじゃないかと思います。

 

新しい世代のモデルではミニモーターヘッドの代わりに、スクリューヘッドにリニューアルしています。

V12世代
SV12FF N

↓スクリューツール

使い方や役割はミニモーターヘッドと同じですが、こちらは毛がらみしにくい構造になっています。

「髪が長く、絡んで大変」という方には、こちらがおすすめです。

 

ヘッドの特徴まとめ

基本はソフロトーラーヘッドが
▶︎大きなゴミを吸える
▶︎毛絡みしにくい
▶︎フローリングに優しい

と、特に小さなお子さんがいるご家庭におすすめです。

ペットを飼っている場合の対策は2通りですね。

①ダイレクトドライブヘッド付属モデルを選ぶ
ただし、この場合は基本的に最上位モデルが対応になるため値段がお高めです。

②付属のミニモーターヘッドを使う
小さめということで広い範囲を掃除するのは大変かもしれませんが、カーペットだけなど使い分けていただくと良いかと思います。

先ほども書いたように、ソフロトーラーヘッドであっても、毛が短めのカーペットなら持ち前のパワーでなんとか乗り切れます。

あくまで、いざという時にどうするかというお話ですね。

ちなみに

▶︎ダイレクトドライブヘッド
▶︎モーターヘッド
▶︎ミニモーターヘッド
この3つは役割が似ています。

ですから、SV11ENTやSV11SLMにはミニモーターヘッドが付属しないわけなんです。そうやって価格を抑えているわけですね。

「大きなゴミはそうそう無いよ」

と言う場合はモーターヘッドでも良いかもしれません。V7シリーズは運転時間短めですが、それだけクリアできればかなり使い勝手は良いと思います。

以上ダイソンのヘッドの種類の解説でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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