普通に買う・借りる・中古を探す
新生活といえば家電に限らずあれこれ出費がかさむものです。
「できるだけ安く済ませたい」
「短期間しか使わないのに買うのはもったいない?」
なんて思っている方も多いはずです。
そんなわけで本日は
▶︎家電のレンタルって安いの?
▶︎家電の中古ってどうなの?
このあたりについて考えてみたいと思います。
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一人暮らしの家電セットレンタル
まずは家電をレンタルする場合はどうなのかみていきましょう。
"家電 レンタル"で検索して出てきたページを、いくつかチェックしてみました。
▶︎サイトA
①32型テレビ
②4.2kg洗濯機
③80L冷蔵庫
④単機能レンジ
新品を4年レンタルで約12万6千円
①19型テレビ
②4.2kg洗濯機
③80L冷蔵庫
④単機能レンジ
中古を2年レンタルで約7万3千円
▶︎サイトB
①19型テレビ
②4.2kg洗濯機
③レンジ
④110L前後の冷蔵庫
新品・中古混在を2年レンタルで約13万円
これらに別途、地域ごとの送料などが加算されるようです。
結構幅はあるようなのですが、2年以上使うとなると新品なら10万円くらい。
中古でも6万円以上はかかるようですね。
買うとどれくらいの金額?
上で例に出した料金プランは価格重視の内容のようです。
基本的に、一番小さいサイズのテレビや洗濯機という感じです。
これを新品で買うってなったらどのくらいの金額になるんでしょうか。
なるべく家電店にも普通に置いていそうなモデルで選んでみますね。
冷蔵庫 80Lクラス
冷凍室のないシンプルな冷蔵庫です。
「ほとんど自炊はしないから飲み物が入ればいいよ」という方向けの冷蔵庫ですね。
洗濯機 4.5kg
5kg未満の洗濯機には、プラスチック樹脂の洗濯槽を使っているモデルもあるのですが、こちらはちゃんとステンレスの洗濯槽になっています。
レンジ
オーブンなしのシンプルタイプですが、一応自動温めに対応しているモデルです。
テレビ 19V
地デジ・BS・CSのWチューナー採用で外付けHDD録画にも対応したモデルです。(HDDは別売り)
合計でいくら?
さて、この4品でいくらになったでしょうか?
2020年1月7日現在 楽天ビック価格基準で
合計 約107,000円
新品を4年間レンタルした場合に近いくらいの金額になりましたね。
送料やメーカーを考慮すると、こっちの方が金額的にはお得じゃないかと思います。
レンタルのメリットを考える
レンタルはぱっと見の価格でいくと割高な感じがします。
とはいえ、メリットもしっかりあるはずです。
▶︎セットで揃う
引っ越し前は準備が忙しかったり、急に引っ越しが決まるなど、わざわざ家電を選ぶ時間が取りにくいことこもあるかと思います。
セットでおまかせで借りれるのは楽チンですね。
▶︎故障時も安心
あとはレンタル期間中の自然故障についてはしっかりと対応してくれるところが多いようです。
詳細はそれぞれのHPなどで確認をお願いします。
とはいえ、新品の家電も最低で1年、場合のよっては無料で長期保証がついていたり、有料で保証延長できたりしますから、ここは引き分けっていう感じですかね。
▶︎処分料がかからない
これも詳細は各会社で確認していただきたいのですが、基本的には回収時は送料だけの負担で済むようです。
それに対して家電の処分にはお金がかかりますね。ちなみにリサイクル料はこんな感じです。
19V液晶テレビ(シャープ) | 2,420円 |
80Lクラス冷蔵庫(アクア) | 3,740円 |
洗濯機(東芝) | 2,530円 |
レンジ | 決まりなし |
テレビ・冷蔵庫・洗濯機に関しては家電リサイクル法によって、サイズ・メーカーごとに処分料金が決まっています。
これに回収の手数料がだいたい1こに付き1,000円くらいかかる場合が多いですかね。
レンジは特に決まりがないので各家電店ごとにばらつきがあります。
ということで、買った場合は処分に12,000円前後かかることになります。
期間次第では金額も
一通りレンタルと購入で料金を比較してきたわけですが、どっちが安上がりかは使う期間次第という結果になりそうですね。
学生さんだと2~4年くらい使うことが多いですよね。新社会人の方だともっと長く使いたい場合が多いはずです。
だいたい2年以上使うとなると処分料などを考慮しても買ったほうが安上がりな場合が多くなりそうです。
逆に数ヶ月〜1年くらいの出張や単身赴任なら、レンタルが安上がりになるでしょう。
まぁ、私は家電店の人間なので「普通に買った方が安いし安心じゃん」って思っちゃいます。
中古家電ってどうなの?
今度はレンタルじゃなくて中古です。
ネット経由で中古も探しやすくなりましたし、フリマアプリとかでも家電がちらほらありますからね。気になっている方も多いのではないかと思います。
注目ポイントは製造年数
家電製品にはそれぞれ品目ごとに使用する年数の目安みたいなものがあります。
修理用の部品保有期間=製品の使用年数の目安
こんな感じです。
サポートが終わったら(部品保有期間切れ)、その家電の寿命と思っていただければOKです。
で、大事なことなんですけど、家電の寿命ってみなさんが思っている以上に短いんですね。
主要な家電の製造終了後の部品保有期間はこのようになります。
冷蔵庫 | 9年 | エアコン | 9年 |
テレビ | 8年 | 洗濯機 | 6年 |
レンジ | 8年 | 掃除機・炊飯器 | 6年 |
「家電の寿命は10年」みたいに思っている方も多いんじゃないかと思うのですが、本当に10年なのは冷蔵庫とエアコンくらいで、他は6〜8年がいわゆる寿命なんです。
この期間をすぎると・・
▶︎故障しても修理できない
▶︎修理できても残りの使える年数を考えると修理代がかなりもったいない
こんな状況になってきます。
ちなみここの年数は民間のガイドラインなので法的な拘束力はなく、必ずしもこれに当てはまるわけではないです。
で、中古の家電を見てみると・・
新し目のものでも4〜5年、古いものだと10年くらい立っているもが多いようですね。
4〜5年ということになると、冷蔵庫ならまだ半分くらい部品保有期間が残っていますが、洗濯機や掃除機だとあと1〜2年くらいで修理できる期間が終わってしまうわけなんですね。
で、さらにいうと部品保有期間が残っているというだけで、その前には壊れないというわけではないんです。
つまり、中古家電は短期での使用ならよくても、
「安く済ませたいけど、なるべく長持ちして欲しいなぁ」
みたいな時には向いていないということになります。
中古屋さんorフリマアプリ
大手の中古屋さんだとだいたい何ヶ月間かの保証がついていて、しっかりと動作チェックや清掃も行われているようです。
それに対してフリマアプリだと個人間のやりとりですから、保証も難しいですし、清掃・点検もそこまで厳密ではないでょう。
とはいえ、点検や保証がしっかりしていればその分金額に割高になります。
「5〜8年くらい前のドラム式洗濯機を数万円で」、みたいなのも見かけますが、
「これって、製品じゃなくて清掃や点検にお金を払っているようなもんだよな」って思ってしまいます。
だってもう製品としての価値は残っていないわけですからね。
中古のメリットを考える
なんだかんだと書きましたが、中古にもメリットはあるはずです。
▶︎とりあえずの出費は抑えられる
割安・割高は一旦おいておくとして、その場での支払い金額が安く済むのが中古のメリットですね。
「転職直後で今は余裕が・・」
「新生活で買うもの多すぎ。財布が・・」
なんていう時には中古でしのぐというのもアリだと思います。
▶︎今はない製品も探せる・掘り出し品も
家電は年々進化するものではあるのですが、なくなってしまう機能もあったりします。中古を含めれば幅広い製品から探すこともできますね。
あと、時々掘り出し物というか、やたら安い品もあったりします。人気はないけどスペック良好みたいなものが狙い目ですね。
まぁ、家電店のスタッフでもない限り狙って探すのは難しいかもしれませんが・・。
結局中古ってどうなの?
長くなってきたのでまとめますと
▶︎中古品は年数を考えると割高な場合が多い
▶︎その場の支払い金額を抑えるのには有効
個人的にですが、こういった結論でいいんじゃないかと思います。
まとめ
レンタル・中古ともにメリットはあるものの、2年〜くらい使うのであれば買っちゃた方が安上がりな場合が多いかと思います。
特にこだわりがない方は家電店の"新生活○点セット"みたいなものを選んでいただければ予算も、選ぶ手間も省けておすすめです。