今回買ってみた家電はこちら。
シャオミのロボット掃除機 S10です。
コスパがすごいとか、価格破壊だといった感じで、ちょこちょこ話題に挙がるモデルですね。
そういった、コスパが高いみたいに紹介される家電の中には、ただ安いだけで内容が伴ってない物も多い印象があるんですけど、このシャオミS10はスペック表を見る限り本当に良さそうな感じでした。
これは買って自分で試してみたいということで、初売りで値下がりしていたタイミングを狙って購入してみました。
ということで本日は、
シャオミS10を実際に使って、どれくらいの掃除力なのかチェックしていきたいと思います。
概要
まずは内容物と簡単なスペックから
メーカーはシャオミ 中国の家電メーカーです。
シリーズ名はs10 モデル名はB106GL
販売経路はアマゾンと公式サイトだけになっているようです。
吸引掃除
モップパッドを使っての水拭き掃除
両方に対応
中に入っているもの
ゴミの自動収集とかモップの自動洗浄はなく、比較的シンプルな内容となっています。
ポイントはレーザー
次はS10の注目ポイントについてお伝えします。
S10の最大の特徴は・・
▶︎レーザーナビゲーション付き
▶︎それでいて低価格
という点にあります。
価格はなんと通常時で24,800円。私が購入したときはセールで2万円を切っていました。
もちろん他にもこれくらいの価格のロボット掃除機もあるにはあるんですけど、このs10はただ安いだけではありません。
この価格でありながら、レーザーまで採用されています。
まぁ、急にレーザーと言われてもピンとこない方も多いじゃないかと思うので、まずはレーザーってなんなのかということを先にお伝えします。
ロボット掃除機は、部屋の中を隅々まで動いて掃除することが目標で、まだ通っていないエリアを目指して動くことが求められるわけなんですけど、この仕組みは大きく2つのレベルに分けることができます。
手頃な価格のロボット掃除機
1つは自分が進んできた道順は覚えているタイプ。
自分が通ってきたのがどこかはわかるけど、周りがどうなっているのかはわからないという感じです。
2〜3万円くらいまでの、比較的手頃な価格のロボット掃除機は大体このタイプです。
例でいうと、有名どころではルンバのI2、アンカーでいうと15Cとかはこっちのタイプです。
最近の主流は・・
もう一つは周囲を見渡しながら進むタイプです。
周囲の間取りを記録して、未清掃のエリアを把握しながら掃除を進める感じです。
周囲を見渡しながら掃除する方が効率が良いですし、未発見のエリアも少なくなります。
この時に壁や障害物までの距離を測るセンサーの役割を果たすのがレーザーです。
この円形の突起の中にレーザーを出す装置があって、それを回転させて周囲全体の間取りを把握する格好です。
ちなみに、興味本意でレーザーが出ている様子をカメラで撮ってみた様子がこちらです。
筒が回転して周囲にレーザーを出している様子がわかりますね。
これで、レーザーがどこまで届いたかで距離を測定しているんだと思います。
もちろん、肉眼では見えませんので、安心してください。
侵入禁止エリア設定
他にマッピング機能に伴ってのチェックポイントとして、侵入禁止エリアの設定ができる・できないというというものがあります。
進んできた道順だけ覚えているタイプはmアプリ上で侵入禁止エリアの設定ができないモデルが多く、周りを見渡すタイプは侵入禁止エリアの設定ができるモデルが多くなっています。
個人的には侵入禁止エリアの設定ができることは、結構重要なポイントだと思っています。
理由は後ほど映像を見ながらお伝えします。
確かにコスパは高そう
これくらいのスペックで言えば、アンカーのL35ハイブリッドが約5万円
エコバックスのN10が約5万5千円となっています。
XIAOMI S10はこの価格でありながらレーザーあり、侵入禁止エリア設定OKのグループに入ります。
ということで、手短にまとめるなら・・
安くても4〜5万円くらいしそうな内容でありながら、2.5万円で登場したというのがこのモデルの注目ポイントとなっています。
じゃあ、前置きはこれくらいにして、実際に動かしてみましょう。
初回起動 マッピング
初回起動時は部屋のマップを作成するんですけど、その時の様子を撮影してあります。
運転を開始するとすぐに部屋の形が読み取られているのがわかりますね。
黒く点々になっているのはソファーとかテーブルの足です。
かなり正確に部屋の形や障害物を読み取ることができています。
レーザーなしのロボット掃除機の場合、何度も壁にぶつかると、その先にスペースがあっても進まないといったことも起こりがちです。
s10の場合は常に周囲を見渡しながら移動しているので、そういった心配はグッと減ります。
箱型に近い部屋の形状ならレーザーなしでも結構なんとかなるんですけど、こういう枝分かれしたような清掃エリアになる場合はレーザーありがおすすめです。
吸引掃除
マッピングができたので、次は吸引掃除モードで運転してみます
▶︎部屋全体を掃除するのか
▶︎ちゃんとゴミを吸い込むのか
をチェックします
この時のためにカーペットは10日間ほど掃除をしないで放っておきました。
所々に埃が溜まって白い糸屑みたいなのが見えているんですけど、こういうのもちゃんと取れるんでしょうか。
運転を開始すると、まずは部屋の周囲から掃除を始めるようです。
ずっと掃除をサボっていたので、壁際に埃が溜まっていたんですけど、しっかり掃除できています。
トラブル
とこんな感じで順調に壁際をしていたわけですが、ここでトラブルです。
テレビラックの下から出てこれなくなってしまいました。
ケーブル類が密集しているので、絡まってしまったようです。
ここで重要になってくるのが侵入禁止エリアの設定です。
先ほどお伝えした通り、シャオミS10はアプリを使って侵入禁止エリアを設定することができます。
アプリを開いて、こんな感じで入って欲しくないエリアを指定します。
これでテレビラックの下に入ることはなくなります。
侵入禁止エリアの設定ができないモデルだと、物理的に遮断するとか、ケーブルを全て床から浮かすなどの対策が必要になってしまいます。
それだと面倒なので、アプリで侵入禁止エリアの設定ができることは結構大事な要素だと思っています。
個人的にはこれがないロボット掃除機は導入する気持ちにはなれないですね。
掃除の続き
壁際をぐるっと回った後は、隙間ができないようにジグザグに移動して掃除していきます。
テーブルの下や椅子の周りを掃除する様子はこんな感じです。
椅子の足にはガンガンぶつかっていますね。
衝突防止のセンサーはついているので、壁に強く当たることはあまりないんですけど、細いものは感知できなくてぶつかってしまうようです。
こんな感じで、ぶつかりながらではあるものの、椅子の脚の周りもぐるっと一周しながらしっかり掃除してくれました。
マップを見ても走行経路が円を描いているのがわかります。
カーペットの結果
カーペットに積もっていた埃はちゃんと取れたんでしょうか。
結果はこちら。
↓before
↓after
車輪の跡からルート走行でカーペット全体を通ったのがわかりますね。
吸い残しもほぼなく、ちゃんと綺麗になりました。
ダストケースを開けてみる
ここで一旦ダストケースをチェックしてみます。
この白い蛇腹状のフィルターがダストケースの蓋になっています。
何日も掃除をサボっていたので、大量の埃が取れていました。
ゴミを出す口がちょっと狭いので、少しゴミは捨てにくいですかね。
フィルターの装着部分とは別に蓋がパカっと開くようになってたらいいのにって思います。
フィルターの内側にも細かな埃が張り付いているので、本体に収納されているブラシを使って手入れをします。
手入れ自体はそれほど面倒ではないんですけど、1回でこれだけ貯まるとなると、こまめにゴミ捨てする必要が出てきそうです。
なるべく手間を減らしたいという場合は、ゴミの自動収集機能までついたモデルを選ぶ方がいいかもしれません。
あと、フィルター部分は水洗い可能ですが、ケースの部分は水洗い不可となっています。
水洗いしないと気が済まないという場合も別のモデルを検討した方が良さそうです。
初見の感想
一度運転してみて気づいた点としては
1つ目は掃除が思った以上に丁寧だということ
壁際を掃除する時はしっかりとブラシを当てながら進みますし、椅子やテーブルの脚の周りも慎重に掃除している感じがしました。
ただ、掃除が丁寧な分、時間は長めにかかりますね。
私は仕事に行っている間に動くようにスケジュール運転するので時間がかかるのは全然気にならないんですけど、在宅中に使いたい場合は注意が必要になりそうです。
2つ目は走破性が高いことです。
立ち往生がかなり少ないですね。
ロボット掃除機はちょっとした段差、例えばこういう家具の台座部分なんかに片方の車輪だけ乗り上げて本体が傾くと、結構すぐに動きが止まってしまうものも多いです。
シャオミS10は左右の車輪の高さが違う時は、片方の車輪をグッと伸ばして、床面との接地性を高めるようになっているようです。
また、段差など動きにくい場所に入ってしまっても、粘り強く抜け出そうと頑張ります。
他のロボット掃除機なら3〜4回切り替えして抜け出せない場合、すぐにエラーで止まるんですけど、S10はなかなかエラーにならず、なんとか動こうとします。
これは個人的には嬉しいポイントです。
仕事が終わって家に帰ったらロボが立ち往生して、助けを求めている場面に遭遇すると「ああ、掃除できてなかったんだ」ってがっかりします。
それがこれくらいのちょっとした段差で止まっていると尚更です。
そんな状況になりづらいというのは、大きなメリットだと感じます。
ただ、進む力が強いせいで物を薙ぎ倒してしてしまうとか、物をひきづったまま移動して思わぬトラブルが起こるという可能性もなくはないので、その点には注意が必要ですかね。
壁際・角は掃除できる?
全体の雰囲気は掴めたので、次は気になる項目をもう少し細かくチェックしていきます。
まずは壁際と部屋の隅の埃を吸えるのかチェックします。
壁際と角にコーヒーの粉を撒いて、運転開始。
↓掃除前
↓1回掃除
↓2回目終了
壁際は先ほどと同様にキレイになりましたが、角は結構残ってしまいました。
まぁ、これは円形のボディを採用している以上、ある程度仕方ないですかね。
時々自分で掃除機がけするなり、クイックルワイパーするなりした方が良さそうです。
段差は?
次はどれくらいの段差なら登ることができるのかチェックします。
洗面所を掃除してみたところ、珪藻土バスマットの上には登っていましたが、体重計の上には乗りませんでした。
珪藻土バスマットが高さ8みり、体重計は28ミリです。
床にものがある時
次は床にものが散らかっている時にどうなるかみてみます。
床に靴下・スマホスタンド・鉢植え・クッションを置き、s10を動かしてみます。
靴下を巻き込んじゃいましたね。このままエラーで止まるかと思いきや、何度も向きを切り返して抜け出していました。
やっぱり、走破力は高いようです。
スマホスタンドにはガンガンぶつかって動かしています。
鉢植えは避けることもあれば、ぶつかることもある感じで、クッションにはぶつかりませんでした。
観葉植物なんかは倒してしまわないように対策が必要になるかもしれません。
水拭きモードをテスト
吸引掃除の雰囲気はわかったので、次は水拭きの様子をチェックしてみたいと思います。
ダストケースと一体型になっているタンクに水を入れ、モップパッドを取り付け準備をします。
汚れの取れ具合を見えやすくするために、ホワイトボードシートにマーカーとコーヒーで汚れをつけ掃除してみます。
シートをテーブルの足の近くと椅子の真下あたりに設置して、それじゃあスタート。
↓before
吸引の時と同様、家具の足の回りは結構念入りに掃除しています。
結果がこちら。
テーブルの脚の方は少し残りましたが、椅子の真下は割とキレイになりました。
一回でこれくらい掃除できれば実用性はあるんじゃないかと思います。
水拭きモードの注意点
動かしてみて気づいた注意点としては
1つは水拭きモードの自動切り替えがないこと。
モップパッドを装着した状態でもカーペットに乗り上げてしまいます。
水拭き機能を備えるロボット掃除機の中には、モップパッド装着時は自動的にカーペットに乗らないようになるモデルもあるんですけど、シャオミS10はそうではないようです。
水拭きをする時は、手動でカーペットを侵入禁止エリアに設定する必要があり、ちょっと面倒ですね。
後は、段差に乗り上げて立ち往生するケースが吸引の時よりも格段に増えます。
モップパッドをつけることで床面との隙間が減り、お腹が支えて動けなくなるようです。
ということで、水拭きモードの時はちょっと手間がかかるのと、動きが悪くなることがわかりました。
まとめ
それじゃあ最後に軽くまとめです。
シャオミのs10は
・レーザーナビゲーションと水拭き対応で2.5万円と非常に割安
・間取りの把握はほぼ完璧
・走行ルートも賢さを感じられる
・立ち往生も少なくていい感じ
・ゴミ捨てはこまめに必要
・水拭きはある程度使えそうだけど、小さな段差に弱くなる
こんなところですかね。
いやぁ、吸引掃除は期待以上でしたね。
個人的には吸引メインで使う予定で買ったので、満足度は高いです。
これがセールで2万円だっていうんだから、それはコスパが高いとか価格破壊だなんていう話になるのもうなづけます。
あと1万円くらいプラスでゴミの自動収集モデルがでたらいいななんて期待してしまいます。
ロボット掃除機は、環境とか使い方次第で活躍できないこともあるので、どんな人にでもおすすめとまでは言いませんけど、ロボット掃除機を買ってみようかと考えている方で、予算4万円くらいまでならかなり推せる内容なだと感じました。
以上、シャオミのロボット掃除機s10の紹介と使った感想でした。