「ハイブリッドっていうのがいいんでしょ?・・それで、それってどんなもの?」
エアコン、空気清浄機、加湿機など空調を管理する家電は豊富にありますよね。
でも、忘れていませんか?
除湿機の事を。
影が薄いというか、空気清浄機や加湿機よりもつかっている人は少ない気がします。
ですが、冬や梅雨のシーズンに向けてあると非常に快適なのが除湿機です。
▶︎洗濯物の乾燥に・・
▶︎お部屋のカビ対策に・・
▶︎結露対策に・・
などなど、除湿機はいろいろなシーンで活躍してくるでしょう。
そこで本日は意外と知られていない、除湿機の選び方とオススメ機種を紹介していきたいと思います。
除湿機の使い道
大きく分けて2つのパターンが考えられますね。
①梅雨から夏にかけて部屋がジメジメする
②梅雨や冬の時期に洗濯物が乾かなくて困る
除湿機が解決してくれる!
みなさんも経験経験あるんじゃないでしょうか?
でも、実は梅雨時期の部屋干しは快適な空間作りの敵なんです。
部屋干しって嫌なニオイしますよね?
あれは衣類に残った菌が原因なんです。ご存知の方も多いかもしれませんね。
それで何が良くないかといえば、気温の上昇と共に菌も活発になってくるんです。
梅雨の時期なんてのはそこそこ暖かくてジメジメしているので、かなり気を付けないといけないんですね。
そんなときに役立つのが除湿機です。
どれをえらんだらいいの?
除湿機選びは、ちょっと難しいと感じる方が多いもしれません。
なぜなら・・
”コンプレッサー方式”
”デシカント方式”
という2つの方式があり、性質が大きく異なっているからなんです。
でも、この記事をご覧頂けばすぐに違いが分かります。除湿機はたった一つの方法で簡単に選べるんです。
まずは方式の解説から!
除湿機には大きく分けて2つの方式があります。
①コンプレッサー方式
②デシカント(ゼオライト)方式
この2つです。
それぞれの特徴は?
コンプレッサー方式 | デシカント方式 | |
運転音 | 大きい | 小さい |
電気代 | 安い | 高い |
本体重量 | 重い | 軽い |
室温の上昇 | 中 | 大 |
室温の影響 | 寒いと× | いつでもOK |
これが大まかな特徴です。
ご注意いただきたいのは”2つの方式を比べると・・”って言う話なので、デシカントだから必ず静かに感じるということではありません。
コンプレッサー方式の特徴
ここは別に覚えなくても良いんですが、理解度を深める為に一応説明させて下さい。
コンプレッサー方式とは?
エアコンと同じ方式です。
1.空気中の熱を取り出して、あつい空気を作る。(暖房)
2.熱を取り出された方の空気は冷たくなる。(冷房)
3.冷たい風で湿気を結露させて除湿する。
これがコンプレッサー方式です。
夏に冷たいグラスを置いておくと、周りに水滴が付きますよね。
このように温度差で結露させて水滴を取るのがコンプレッサー方式です。
少しの電気でコンプレッサーを動かし除湿できるので、電気代はデシカント方式よりも安いです。(省エネ)
ですが、コンプレッサーを動かしますので、冷蔵庫やエアコンの室外機のような”うなる音”がします。(運転音大)
また、コンプレッサーと熱交換器は主に金属で出来ていますので、本体の重量は大きくなります。(本体重量)
ご説明したように、空気中の熱を奪う方法で除湿しますので、室温が低いと効率が低下します。(室温の影響)
充分な性能を発揮することが出来る室温の目安は大体20℃以上です。
エアコンと違う点は、エアコンは熱い空気を屋外に排出。
除湿機は冷たい風も、熱い風も室内に排出。
必ず熱い風の方が勝ちますので、室温はやや上昇します。
コンプレッサー方式のメリット
⭕️電気代が安い
⭕️比較的室温の上昇が少ない
コンプレッサー方式のデメリット
❌本体が重い
❌音が大きい
❌室温が下がるとと効率が悪い
デシカント(ゼオライト)方式の特徴
こちらもざっと解説したいと思います。
ゼオライト(吸湿材)で湿気を吸着させるのがデシカント方式です。
薬剤で湿気を吸着して除湿する商品です。
こちらは、ゼオライトではないですが、大体同じイメージでOKです。
要するに湿気がくっつきやすい素材(ゼオライト)が機械の中に入っています。
でも、湿気が付いたままだと次の湿気を取ることが出来ません。
そこで、ゼオライトをドライヤーで乾かしながら湿気を取ります。
ドライヤーを使うわけですから、部屋の温度は上がりやすいです。(気温上昇大)
また、電気代も高くなります。(電気代高)
コンプレッサーが入っているわけではありませんので、比較的本体が軽く(本体重量)、
音もコンプレッサーよりは静かです。(運転音)
そして、何よりも重要なのが室温の影響をほとんど受けないこと。
コンプレッサー方式のように、室温が高くないと効率が悪いということはありません。
デシカント方式のメリット
⭕️寒い時期でも室温に影響されず運転できる
⭕️比較的軽く、持ち運びやすい
デシカント方式のデメリット
❌部屋の温度上昇が大きい
❌電気代が高い
どちらを買えば良いの?
それぞれ、メリット・デメリットがあって悩んじゃいますよね?
でも選び方は簡単です。
主に夏向き→コンプレッサー方式
主に冬向き→デシカント方式
これで決めればOKです。
一年中使いたい場合はどちらかを我慢することになります。
コンプレッサー方式→冬に効率が悪い
デシカント方式→夏に部屋が暑い
使用する頻度が多い時期に快適な方を優先すると良いでしょう。
例えば、
▶︎冬の洗濯物の乾燥に使いたい→デシカント
▶︎冬の結露対策に使いたい→デシカント
▶︎梅雨のジメジメ対策がしたい→コンプレッサー
▶︎夏の湿気が気になる→コンプレッサー
こんな感じで選べばOKです。
除湿機の注意点!
売り場でよくお問い合わせがある質問2つ。
誤解もあるようなので、ちょっとお話しておきます。
冬に窓の結露は取れますか?
冬は空気が乾燥する季節。でも窓には結露がびっしり。
これは、湿気が原因の場合と温度差が原因の場合があります。
・湿気が原因の場合
灯油を使った暖房器具を使用している場合、燃焼に伴い酸素が水と二酸化炭素に分解されます。
この状態に、さらに加湿機を使用すると湿度が高くなりすぎで結露します。
この場合は除湿機で改善できることが多いです。
・温度差が原因の場合
外が寒い。室内は暖かい。
この状況は上でご説明した冷たいグラスに水滴が付くのと同じ状況です。
湿度が高くなくても起こる現象なので除湿機では改善できない場合が多いです。
窓が1枚ガラスだと非常に起こりやすいです。2重サッシでもなる場合は除湿機を使ってみましょう。
コンプレッサー方式は部屋が涼しくなりますか?
上でも説明したように、コンプレッサー方式は冷風も出てきます。
正確に言うと、冷風も熱風も出てきます。
商品によっては”スポットクーラー機能有り”と書いてある場合も有ります。
しかし、何度も言うようですが熱風も出ます。
スポットクーラーは冷風にあたっていれば涼しいという意味で、部屋全体の温度はむしろ上昇します。
熱風と冷風では必ず熱風が勝ちます。
機械熱がプラスされる分必ず部屋の温度は上昇します。
「ちょっとで良いから涼しくしたい」は全く通用しませんのでご注意下さい。
オススメの機種 夏用(コンプレッサー方式)
まずはこれからの時期にオススメ。
梅雨のジメジメ対策にぴったりの1台。部屋干しにもオススメです。
シンプルでお買い得!
コロナ CD-S6320
除湿能力:1日5.6〜6.3L 寝室・子供部屋・脱衣所におすすめ
手頃な価格と本体サイズ
一番手頃な除湿機といえばこの機種ではないでしょうか。
以前のモデルでは引き出し口が小さく部屋干し乾燥はあまり得意ではありませんでしたが、昨年モデルからワイドな吹き出し口にモデルチェンジされ使い勝手がよくなりました。
こんな時におすすめ
初めての除湿機に手頃なものをお探しであればこちらが導入しやすいですね。
特別な機能はありませんが、十分な基本性能とお手頃な価格を兼ね備えた人気モデルです。
イオンとか部屋干しセンサーなどは不要という方はこちらがおすすめ。
お手頃な除湿機だとこの機種かパナソニックのF−YZR60が候補になりますね。
夏メインならコンプレッサー式のコロナ。
冬も使うならデシカントのパナソニックが向いています。
リビングで使うにはややパワー不足かもしれません。リビングにはこちらの大きなサイズがおすすめです。
リビング用お買い得機種
コロナ CD-H1020
除湿能力:1日9〜10L リビングにおすすめ
リビング用お買い得タイプ
先ほどのCD-S6319同様にシンプルな機能でお買い得なモデルです。
リビングでのご利用であればこちらのサイズが安心です。
ヒーター搭載で冬でも安心
冬モードを搭載しており、室温が10℃を下回るとヒーターを併用しながら効率よく運転可能です。
ヒーター併用は部屋干しの時にも選ぶことができ、厚手の衣類でもしっかり乾燥ができます。
こんな時におすすめ
こちらも特別な機能はないものの基本性能は万全です。
機能が少ない方が使いやすいという方もいらっしゃるでしょうからね。
冬でもヒーターONでしっかり除湿してくれます。
「夏メインだけど、冬も洗濯物が乾かなかった時に使いたいなぁ」という方にぴったりの機種となっています。
部屋干ならこいつにおまかせ!
三菱 MJ-M120RX
除湿能力:1日11L~12L ワイドリビングにオススメ
コンプレッサー方式でありながらも部屋干しにもしっかり対応したモデルです。
幅広いシーズンでの活躍が期待できる1台ですね。
三菱といえばムーブアイ
ムーブアイセンサーは高性能温度センサーです。
濡れている→温度が低い
乾いている→温度が高い
これを正確に判断できるので、部屋干しの乾きムラが非常に少ないんですね。
しかも省エネ
ムーブアイがあるので、最後の一枚が乾くまできちんと運転。
「でも、それって電気代高くならないの?」
はい、ご安心下さい。こちらの商品は狙い撃ち機能も搭載しています。
他の衣類は乾いていて、厚手のパーカーが乾いていない。
そんなときにはパーカーを狙い撃ちしてくれます。これなら無駄な電気は使いませんよね。賢くて省エネです。
こんな時にオススメ!
「除湿機は使ったことがあるんだけど・・でも、部屋干しのときに乾ききる前に止まっちゃって困ってたんだよね。」
そんな時には三菱がオススメです。
除湿・加湿・空気清浄そんなに買ってられないよ!
一台で全部おまかせ ダイキン MCZ70W
除湿能力:1日8~9L リビングにオススメ
分類としては空気清浄機になるかもしれませんが、除湿機能もしっかり搭載しています。
除湿・加湿・空気清浄の一体型は結構貴重なので、どれも欲しいけど全部買うのはちょっとという方は要チェックのモデルです。
空調専門メーカーの本気の1台
ダイキンといえば空調の専門メーカー。空調へのこだわりは素晴らしいものです。
なんとこの1台で
除湿・加湿・空清・脱臭と全ての機能を搭載しています。
除湿機としてはもちろんですが、空気清浄機能は他メーカーを含めてもかなり高性能な内容となっています。
結構いいお値段では有りますが魅力の多い1台です。
1台で済むメリットは非常に大きく
・1年中出しておける、収納の手間が無い
・4台分の場所をとらない
・コンセントが1つで済む
などですね。
空調おまかせ機能搭載
除湿・加湿の切り替えはオート運転も可能です。
それだけでは無く、加湿・空気清浄も自動運転ですから手間いらずです。
おまかせ運転にしておけば、自動で快適な空間を作ってくれるんです。
素晴らしいですね。これぞ一体型のメリットと言えます。
こんな人にオススメ!
除湿機も加湿機も空気清浄機も全部欲しい。
でも別々に買うのはちょっと面倒だし、置く場所が心配。
そんな時にはこちらがおすすめです。
コンパクトで脱臭効果も期待できる!
シャープ CV-L71
除湿能力:1日7.1L リビングや寝室にオススメ
ちょうどいい能力・価格・設置性の高さが人気の理由ですね。
プラズマクラスターで脱臭に期待
シャープといえばプラズマクラスターですね。
部屋干ししたとき特有の嫌な生乾きのニオイって有りますよね。こちらの機種なら嫌なニオイの脱臭効果も期待できるんです。
とはいっても完全にニオイがなくなるわけではなく、あくまで”抑制”ですけどね。
イオンがいる・いらないは人それぞれあるかと思いますが、個人的には脱臭効果はそこそこあると感じています。
省スペース設置
比較的コンパクトなこちらの機種は設置スペースが約A4サイズあればOKです。
リビングだけでなく、寝室の押入れ付近や脱衣所などの湿気の気になるお部屋にもすっきり設置できます。
大きな本体を敬遠される方は思った以上に多いようで、それもこのモデルが人気の理由の1つなんでしょうね。
オススメの機種 冬用 (デシカント方式)
冬の結露対策、部屋干したい策にはデシカント方式がオススメです。
主なメーカーはパナソニックとなります。
ナノイーイオンで衣類の脱臭
パナソニック F-YZTX60
除湿能力 1日 5.6L(60hzの場合) 寝室・子供部屋にオススメ
パナソニックのコンパクトナノイー付きモデルです。部屋干しの強い味方ですね。
コンパクトで価格も手ごろ
デシカント方式のメリットで”本体が比較的軽い”といお話は既にしましたね。
その軽さを生かした商品がこちらで、コンパクト&持ち手付きなので楽に置き場所を変えられます。
脱衣所、台所、押入れなどなど、湿気が気になる場所は数あれど、全部の場所に除湿機を置いておくわけには行きませんよね。
そんなのコストがかかりすぎますし、場所もとります。
そんなときには持ち運びが楽チンなこのモデルがおすすめです。
ナノイー搭載で衣類の脱臭も
デシカント式は内部でヒーターを動かしているので、かなり暖かい風がでてきます。
部屋干しは得意中の得意で乾きが良いです。
しかもナノイーイオン搭載なので、部屋干の嫌なニオイを抑制する効果があります。
まさに部屋干しのための1台ですね。
こんな人にオススメ!
冬に洗濯物が乾かなくて困る。あんまり大きい機種は場所をとるし、予算も出来るだけ抑えたい。
そんなときにはこちらの機種がおすすめです。
ナノイーイオン無しタイプでもっと価格を抑える
パナソニック F-YZT60
上でご紹介したF-YZTX60のナノイーイオン機能無しタイプです。
他の機能や性能は共通なので、説明は省略します。
価格重視ならこちらでもOKですね。
年中使うなら・・
これまで、夏用・冬用と分けてお話してきましたが、「1年中快適に使える機種ないの?」って思った方も多いはずです。
実際、除湿機は夏も冬も使いたい商品ですよね。
それで、最後に紹介するのがこちら。夏冬兼用、夢の1台です。
除湿機選びで最終的にたどり着く場所はハイブリッドといえるでしょう。
いつでも快適に使える除湿機。
これがみなさんが探していた1台ではありませんか?
ハイブリッドはパナソニックだけ
オールシーズン対応 パナソニック F-YC120HTX
除湿能力:1日12.5L(60hzの場合) ワイドリビングにオススメ
貴重なハイブリッド方式の除湿機で、オールシーズン効率よく運転可能な1台です。
いまさら聞けない・・ハイブリッドってどんな意味?
ハイブリッドカーにハイブリッド加湿機。ハイブリッドって言う言葉は良く耳にします。
「ことばの響きもカッコいいしなんかスゴイんだろうけど、日本語で言うと何?」
そんな方のために一応解説しておきます。
ハイブリッドは日本語で言うと”複合”という意味です。
ガソリンと電気を複合させて使うからハイブリッドカーですね。
除湿機の場合は・・
コンプレッサー方式+デシカント方式 両方使うということですね。
コンプレッサーもデシカントも両方入ってる!
上でもお話した通りこの機種は唯一のハイブリッド方式で、夏も冬も自動で最適の運転をしてくれます。
はっきり言って、除湿機はこの1台があればいいのではないかと思っています。
実質1択です。
予算が許すならコレで決まりで良いのではと・・
部屋干しは当然得意で、この機種は部屋干しのためにあるような除湿機です。
様々な送風モードであらゆる部屋干しシーンに対応します。
下向きにすれば靴などの背の低いものも乾燥OKです。
雪が降った日のブーツなんかに重宝しそうですね。
ナノイーだってある!
ナノイーイオンも当然搭載しています。
部屋干しの嫌な臭いを抑えるだけでなく、衣類にスポットで当てて除菌・消臭も出来ます。
お部屋のカビ対策にも効果が見込めますので、本当に除湿機はこの機種が1番良いですね。
ワイドリビングでお使いの場合にはさらに除湿能力の高いモデルも用意されています。
パナソニック
F−YHTX200
LDKでもまとめて除湿可能なハイパワーモデルとなっています。
こちらの機種はナノイー機能もパワーアップしたナノイーXが搭載されており、ニオイ対策がさらに得意になっています。
まとめ
長々と解説してきましたがまとめは一言です。
パナソニックのハイブリッド方式が一番オススメです。
これで部屋干し、梅雨のジメジメ、カビ対策全部OKです。
以上、部屋干し・カビ対策にオススメの除湿機特集でした。最後まで読んでいただきありがとうございます。