エアコン

【白くまくん2023比較】日立エアコンラインナップの違いを紹介 X W G Dシリーズ

エアコンメーカー別解説です。

今回は・・

日立 白くまくん

Xシリーズ

Wシリーズ

Gシリーズ

Dシリーズ

おまけで寒冷地仕様モデル

これらのモデルについて・・

▶︎特徴

▶︎違いとなるポイント

をお伝えして行きたいと思います。

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省エネ性能・暖房能力をチェック

エアコンは、同じサイズであってもグレードによって価格が大きく変わります。

価格の差が出る1番大きなポイントとては・・

▶︎省エネ性能

▶︎暖房性能

この点で差が付きます。

各グレード4.0kW(2023)の省エネ性能・低温暖房能力はこのようになります。

グレード 省エネ基準達成率
年間電気代の目安
他段階評価
暖房のパワー
低温暖房能力
X 110%
28,000円
★×4.5
暖房◎
8.9kW
W 74%
41,700円
★×1
暖房△
5.5kW
G 74%
41,700円
★×1
暖房△
5.5kW
D 74%
41,700円
★×1
暖房△
5.3kW

このようになっており・・

省エネ性・暖房性能が高いのは、最上位のXシリーズのみとなっています。

それ以下のW・G・Dグレードの違いは主に・・

▶︎フィルター自動掃除

▶︎清潔機能

などの違いとなります。

ということで、次は・・

日立の特徴紹介を兼ねて、グレードごとの違いを見ていきたいと思います。

 

日立の特徴とグレード差
①凍結洗浄

対象グレード→掲載の全グレード

日立といえば凍結洗浄です。

室内機の内部には、熱交換器という薄い鉄板が集合したようなパーツがあります。

熱交換器は、冷房や除湿の際に結露がついたり、ホコリが溜まりやすかったりと汚れやすいパーツといえます。

この熱交換器部分をキンキンに冷やすことで・・

霜で埃を絡め取り、溶かして洗い流す

これが凍結洗浄です。

凍結洗浄にもいくつかグレードがあります。

ヒートプラス凍結洗浄
対象→Xグレード

凍結洗浄を始める前に熱交換器を加熱し、油を溶かして浮かせる工程が入ります。

カタログなどでは、汚れをドロッと溶かし・ピキッと凍らせ・ジャバッと説明されていますね。

また、凍結洗浄のタイミングを・・
▶︎人の不在時
▶︎タイマー
▶︎手動
から選ぶことができるようになっています。

凍結洗浄スタンダード
対象→Wグレード

ヒートプラスは無くなりますが、不在時凍結洗浄ができます。

凍結洗浄ライト
対象→G・Dグレード

ヒートプラスなし。

タイマー凍結洗浄・不在時凍結洗浄が使えない。

というように、少し使い勝手が落ちます。

凍結洗浄は、自動で定期的に行われますが、

任意のタイミングで使うためには手動でスタートする必要があります。

凍結洗浄の内容をまとめるとこうなります。

  ヒートプラス 定期自動 不在時・タイマー 手動
Xグレード
Wグレード
G・Dグレード

このように、ちょっとした違いはあるものの・・

全グレード凍結洗浄採用

という点が日立の魅力となっています。

 

日立の特徴とグレード差
②ファン掃除ロボ・ステンレス

熱交換器は凍結洗浄があるので安心として、その他のパーツの清潔性はどんなものか見て行きましょう。

ファン掃除ロボ

対象グレード X W

室内機の中には、筒状のファンが入っています。

これを回転させて風を送るわけですね。

細かな切れ込みがたくさん入っているので、ここも汚れやすいパーツと言われています。

日立の場合、Xグレード Wグレードでは・・

ファンにブラシを当てて汚れを落とす"ファンお掃除ロボ"

も採用されています。

フィルター自動掃除

対象グレード X W G

今ではついてて当たり前になりつつあるフィルターの自動掃除機能。

一番手前のフィルターについたホコリを自動で掃除してくれる機能のことなんですが、Dグレード以外には採用されています。

フィルターにホコリがついたままだと、風の通りが悪くなり運転効率がダウンしてしまいます。

ですから、フィルター自動掃除は清潔機能というよりは、性能維持のためのものと考えていただけるといいかと思います。

 

ステンレスクリーン

対象グレード 掲載の全て

日立のエアコンはステンレスが多用されていることでもお馴染みですね。

ステンレスは汚れに強い素材だと言われています。

キッチン用品なんかでも、ステンレス製のものって多いですよね。

日立エアコンでは、通風路やフラップ表面にステンレス加工がされています。

清潔機能をまとめるとこんな感じです。

  凍結洗浄 ファンロボ フィルター自動掃除 ステンレス
X ○(ヒートプラス) ○(銅合金)
W ○(スタンダード)
G ○(ライト)
D ○(ライト)

全グレード凍結洗浄とステンレスクリーンはあるものの、さらに一歩進んでるいるのはXとWグレードという感じですね。

日立の特徴とグレード差
③再熱除湿

対象グレード X W

エアコンの除湿には、大きく分けて2つの方式があります。

①弱冷房除湿

多くのエアコンに採用される方式がこちらです。

弱い冷房運転をすることで湿気を結露させ、湿度を下げています。

除湿という名前にはなっていますが、実質的には弱い冷房です。

○電気代や安いメリットがありますが

×気温がそれほど高くない梅雨などの時期に使うと、肌寒く感じるデメリットがあります。

 

②再熱除湿

湿気をとり終わった後の冷たい風が部屋に出ないようにするために、少し熱を加える方式です。

再び熱を加えるので再熱というわけですね。

弱冷房除湿は冷たい風が出てくるのに対して、再熱除湿では室温程度のぬるい風となります。

エアコンの内部的に冷房と暖房を同時に使っているような格好となります。

○肌寒く感じることが少ないというメリットがありますが

×内部的に暖房も使っているので電気代が高いというデメリットがあります。

再熱除湿の方が"リッチ"な除湿という感じですね。

現在、多くのエアコンには弱冷房除湿が採用されており、メーカーによってはそもそも再熱除湿のモデルがラインナップされていないこともあります。

そんな中、日立のX・Wグレードは再熱除湿が採用となっています。

 

グレードごとの主な違い

特徴・グレード差の紹介が終わりましたので、ここでいったんまとめておきたいと思います。

  省エネ性能 暖房性能 フィルター自動掃除 ファンロボ ステンレス 再熱除湿 Wi-Fi
X 内蔵
W 内蔵
G 内蔵
D 別売り

 

・省エネ性能・暖房性能が高いのはXグレードのみ。

・WとGがフィルター自動掃除で、Wの方が少し高機能。

・Dはお手頃グレードながら凍結洗浄付き。

という感じです。

それじゃあ次はグレードごとの個別紹介をして行きます。

ハイグレード
Xシリーズ

↓主に14畳(4.0kW)

年間電気代目安
省エネ達成率

多段階評価
28,000円
110%
★×4.5
低温暖房能力 8.9kW
フィルター自動掃除
凍結洗浄 ヒートプラス
ファンロボ
ステンレスクリーン ○(銅合金)
除湿 再熱除湿
Wi-Fi 内蔵

最上位グレードということで、日立の魅力が全部入っています。

トップクラスの省エネ性能

4.0kWモデルの省エネ基準達成率は110%。

多段階評価は星4.5となっています。

今の基準でいうと達成率なら100%・多段階評価で星3つ以上なら優秀と言えるので、かなりの省エネ性と言えるんじゃないかと思います。

清潔機能

ヒートプラス凍結洗浄が採用されている点に注目です。

最近はリビングとキッチンがつながっているお家も多いと思います。

キッチン続きのリビングでは室内機が油を含んだ空気を吸ってしまい、油汚れしやすい傾向があります。

ヒートプラスなら、油をドロっと溶かしてから凍結洗浄をするようになっているので、従来よりも高い効果が期待できます。

また、室内機内部には銅合金加工が施されています。

銅は除菌性能が高いということで、ステンレスクリーンの上位版みたいなイメージです。

リビング用ならこれっていう感じですね。

ちなみに日立Xシリーズは、今回フルモデルチェンジしています。

2022X→2023Xの主な変化は・・

  2022
X〇〇M
2023
X〇〇N
センサー 項目多い 項目少ない
空気清浄
別売り換気ユニット 非対応 対応

このようになっています。

手短に言えば、センサー類が縮小され、その代わりに空気清浄が強化された格好ですね。

別売りの換気ユニットにも対応しましたが、これは注目度がとても低い状況で、あまり気にしなくて良いと思います。

Xシリーズ
個人的な印象

ハイスペックかつ清潔機能てんこ盛りということで、リビングならトップ候補でしょう。

特にメイン暖房として使う場合は、このXグレードか寒冷地にするかしかないっていう感じですかね。

今年はフルモデルチェンジで空気清浄機能が強化されましたが、それでもエアコンの空気清浄機能はおまけ的な存在です。

空気清浄機には全く敵いませんので、過度な期待は禁物です。

どっちかというと、2022までのモデルの方がセンサーが豊富で良かったんじゃないかって思っちゃいます。

せっかく多枚フラップで吹き分けできるわけですし・・。

省エネ性能は相変わらず高いので、フルモデルチェンジの評判次第で日立の優先度が変わるっていうところですかね。
 
 

ミドルグレード
①Wシリーズ

↓主に14畳(4.0kW)

年間電気代目安
省エネ達成率
多段階評価
41,700円
74%
★×1.0
低温暖房能力 5.5kW
フィルター自動掃除
凍結洗浄 スタンダード
ファンロボ
ステンレスクリーン
除湿 再熱除湿
Wi-Fi 内蔵

省エネや暖房性能はスタンダードで、機能は豊富っていうグレードです。

フィルター自動掃除・ファン掃除ロボ・ステンレスクリーンシステム採用となっています。

その他の選ぶポイントしては・・

再熱除湿

「肌寒くなりにくい」というメリットがある再熱除湿方式が採用されています。

再熱除湿採用モデルの中で一番価格が手頃なのがこのWグレードです。

高さ24.8㎝

室内機の高さが24.8cmに抑えられており、これは他のメーカーを含めても最小クラスとなっています。

カーテンレールの上など、高さが限られている場合に候補になります。


 

個人的な印象

ファンロボに再熱除湿と、他社のミドルグレードにはない魅力を備えています。

ただし、やや価格も高いので、「違うやつでもいっか」とはなりやすいです。

機能で選ばれるというよりは、「日立が欲しい&背の低い室内機」っていう条件の時に選ばれる印象です。
 

ミドルグレード
②Gシリーズ

↓主に14畳(4.0kW)

年間電気代目安
省エネ達成率

多段階評価
41,700円
74%
★×1.0
低温暖房能力 5.5kW
フィルター自動掃除
凍結洗浄 ライト
ファンロボ
ステンレスクリーン
除湿 弱冷房除湿
Wi-Fi 内蔵

ファンロボなし
再熱除湿なし

フィルター自動掃除あり

という内容となっています。

よくあるミドルグレードという雰囲気ですね。

個人的な印象

Wシリーズよりも機能は少なめですが、売れる数はこっちの方が断然多いように感じます。

省エネ性能・暖房性能はWもGも同じですからね。

となると、「価格を抑えてGグレードで」ってなるケースが多いですね。

寝室や子供部屋用に採用されることが多いグレードです。

 

お手頃グレード
Dシリーズ

↓主に14畳(4.0kW)

年間電気代目安
省エネ達成率

多段階評価
41,700円
74%
★×1.0
低温暖房能力 5.3kW
フィルター自動掃除
凍結洗浄 ライト
ファンロボ
ステンレスクリーン
除湿 弱冷房除湿
Wi-Fi 別売り

家電量販ルートではこれが1番シンプルなモデルとなります。

フィルター掃除やWi-Fiは無くなりますが、凍結洗浄はついています。

個人的な印象

ライバルは、同じお手頃グレード&熱交換器加熱除菌のある富士通Jシリーズあたりでしょうか。

こちらの日立Dシリーズはステンレス採用という優位点はあるものの、その他は大きく変わらないということで、富士通に流れることもよくあります。

その時の価格次第という色合いが濃いような気がします。

他のメーカーと見比べた時には「安くなっていれば買い」のモデルという印象です。

 

ここまで一般地仕様モデルの紹介でした。

ここからは軽くだけ寒冷地仕様モデルも紹介していきます。

 

寒冷地仕様ハイグレード
XKシリーズ

↓主に14畳(4.0kW)

年間電気代目安
省エネ達成率

多段階評価
28,400円
116%
★×4.3
低温暖房能力 9.2kW
フィルター自動掃除
凍結洗浄 ヒートプラス
ファンロボ
ステンレスクリーン ○(銅合金)
除湿 再熱除湿
Wi-Fi 内蔵

Xシリーズの寒冷地版という位置付けです。

ただし、ベースとなるのは23年のXシリーズではなく、22年のXシリーズです。

空気清浄よりもセンサー重視の内容となっています。

個人的な印象

内容としては結構いいんですけど、注目度はそこまで高くないという印象です。

寒冷地仕様に関しては、三菱ズバ暖をはじめ他メーカーが強いですからね。

これも価格次第というところでしょうか。

 

寒冷地ミドルグレード
EKシリーズ

↓主に14畳(4.0kW)

年間電気代目安
省エネ達成率

多段階評価
34,600円
95%
★×2.1
低温暖房能力 8.4kW
フィルター自動掃除
凍結洗浄 スタンダード
ファンロボ
ステンレスクリーン
除湿 再熱
Wi-Fi 別売り

なんというか、微妙な位置付けのグレードで影が非常に薄いです。

寒冷地仕様ではありますが、Xシリーズよりも低温暖房能力は低いです。

少し予算を足してXシリーズにするなり、他社のハイグレードにするなりした方が良い感じがしてしまいます。

 

寒冷地エントリー
RKシリーズ

↓主に10畳(2.8kW)

年間電気代目安
省エネ達成率

多段階評価
34,600円
95%
★×2.1
低温暖房能力 5.1kW
フィルター自動掃除
凍結洗浄 ライト
ファンロボ
ステンレスクリーン
除湿 弱冷房
Wi-Fi 別売り

小型専用グレードという雰囲気で、1番大きなサイズでも2.8キロ容量となっています。

また、寒冷地仕様としては希少な2.8kWでも100Vコンセント仕様となっています。

寝室・子供部屋にも寒冷地仕様をつけたいといった場合に選ばれることもありますが、100Vということで暖房能力はそこまで高くありません。

「100Vまでしか使えない」という場合には候補になることもあるでしょうか。

ただし、100Vしか使えないご家庭の場合、契約アンペアの問題もあり手放しでおすすめできるものでもないです。

導入の際には販売店としっかり相談していただくと良いかと思います。

 

以上、日立白くまくんのラインナップ紹介でした。

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

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