テレビコーナーでよくあるお問い合わせの1つに
「一部のチャンネルが映らいんですが・・」
というものがあります。
状況としては2つのパターンがあって、
①今まで映っていたのに、新しいものに取り替えたら映らなくなった
②新しいものを買って、自分で設置したら映らないチャンネルがある
いずれも、「新品なのに一部映らない」という状況です。
「不良品なのかな?」
なんて心配になってしまいますよね。
というわけで、本日のテーマは
新品なのに、テレビのチャンネルが一部だけ映らないという場合に、まずチェックして欲しいこと
についてお話しさせていただきたいと思います。
機器を新しくしたときによくある
この「一部のチャンネルだけ映らない」という症状は、
▶︎機器の買い替え
▶︎新規での購入
の時によく起こります。
新品を用意しているわけですから、
「もしかして初期不良」
なんて疑ってしまいますよね。
確かに、初期不良ということもなくはないですし、電波の状況がよくないというケースもあります。
ですが、圧倒的に多い原因は「配線ミス」なんですね。
BSの配線もしている場合によくあります。
誰にでもうっかりミスはあるものなので、一部のチャンネルが映らない時は是非とももう一度配線のチェックをしてみてください。
正しい繋ぎ方
地デジの他にBSも視聴する場合、アンテナケーブルの他に分波器と呼ばれるパーツも使います。
テレビやレコーダーは、地デジとBSを分けてアンテナ線を接続する必要があります。
一方で、壁側のアンテナ線の接続口は1つしかない場合が多くなっています。
ですから、分波器を使って、アンテナケーブルを地デジ・BSの二股に分けてテレビに接続する必要があるんです。
そこで、ケーブルの数が増えて、配線ミスが起こりやすくなってしまうんですね。
一般的なテレビの接続パターンとしては
壁の接続端子→分波器→(レコーダー)→テレビ
このようになります。
ミスが多いのは分波器から先
壁のアンテナ接続端子から分波器までは一本道なので、間違えることはないでしょう。
うっかりミスが起きるのは、分波器から先の配線部分です。
分波器から先は、地デジ・BSで、ケーブル2本に別れるのですが、地デジ側は地デジ側・BS側はBS側と決まっています。
UHFと書いてある方を地デジ側
BSと書いてある方をBS側
に接続する必要があります。
これを間違えてしまうと、「一部のチャンネルが映らない」という症状になることがあるんです。
よくある誤解
「一部映っている=配線は間違っていない」
配線ミスに気づきにくいのには原因があって・・
配線を間違えていても、一部のチャンネルは映ってしまうことにあります。
きっと、多くの方は
「一部のチャンネルは映っているわけだし、繋ぎ方は間違っていないだろう」
こんなふうに思っちゃいますよね。
でも実際は、配線が間違っていても、一部のチャンネルは映るんですね。
分波器は、地デジの電波とBSの電波を分けるためのものですが、綺麗にすっぱり分けることができるわけではありません。
地デジ側にも多少BSの電波は混ざっていますし、BS側にも地デジが少し混ざっています。
ですから、地デジとBSを逆に接続すると・・
少し混ざった方の弱い電波を受信することになり、一部のチャンネルだけ映らない
という症状が起きてしまうんです。
というわけで、新品なのにこの症状が出た場合は、もう一度配線のチェックをお願いします。
最後に
配線をチェックしてもダメな場合は・・
▶︎本体の初期不良
▶︎受信状況が悪い
▶︎ケーブル・接続端子の劣化
ということも考えられます。
その際は、購入した家電店にご相談いただければと思います。
簡単にですが、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。