この6月、東芝から液晶テレビ Z670Kが登場となりました。
Zシリーズの中でも、これまでの700番台シリーズとは違ったスペックとなっています。
「Z740XSと何が違う?」
「Z740XSとどっちがいい?」
などなど、疑問に思っている方も多いんじゃないかと思います。
そこで、このページでは
2021年 新シリーズ Z670Kの特徴について、これまでのレグザZと比べながら紹介
していきたいと思います。
まずは基本スペックから
レグザのZシリーズといえば、東芝液晶テレビの最上位グレードですね。
現状では、ZシリーズにはZ740XSというモデルが既にあります。
こちらのZ670Kは、一応2番手という位置付けになるかと思います
ただし、Z670Kの純粋な下位モデルというわけではなく、これまでとは違った方向に進化している感じです。
レグザのシリーズ概要
東芝レグザのシリーズごとの違いはこのようになります。
Z740XS | Z670X | M540X | C340X | |
画質 | ◎ | ◎ | △ | △ |
倍速 | あり | あり | なし | なし |
スピーカー出力 | 80 | 60 | 20※1 | 20※2 |
タイムシフト対応 | あり | なし | なし | なし |
※1 75インチは26W
※2 43インチは14W
このように、Z670Kは液晶では上から二番目の位置付けという感じですね。
サイズは、43・50・55・65インチの4種類ですね。
一番人気はこれまでの傾向や、現在のトレンドから55インチになるかと思います。
Z670Kの画質
液晶最上位に位置するZシリーズが名付けられているだけあって、画質は良いです。
すでに発売済みのZ740XS同様に、
▶︎全面直下LEDバックライト採用
▶︎倍速パネル採用
と、十分なスペックとなっています。
また、映像処理はレグザエンジンZR1が新しく採用されています。
既存のZ740XSと比べると若干の違いはあるものの、どちらもキレイかなぁって感じますね。
55インチ同士で比べた場合・・
▶︎Z670Kは、どっちかというとくっきりした色合い
▶︎Z740XSは、どっちかというと明るく華やかな色合い
こんな印象があります。
とはいえ、並べて比べない限り違いを感じるかは微妙なところですね。
レグザZ670K
55インチ 55Z670K
デザインもこれまでと違った雰囲気で、スクエアな形のスタンドが採用されています。
一つ前に発売したZシリーズのZ740XSと比べると、変更点は結構多いです。
1つずつ紹介していきます。
Z740XS→Z670の主な変更点
違い①
Android TVになった
Z670Kは東芝初のAndroidテレビとなっています。
Androidテレビは、スマートフォンのような使い心地のテレビですね。
多くのアプリを追加して楽しむことができるメリットがあります。
プレイストア(アプリストア)があるっていえば、Androidスマホユーザーの方はピンとくるかもしれませんね。
それに伴い、今まで対応していなかったTVerなどのアプリに対応となっています。
アンドロイドTVになったことで、これまでよりも対応する動画配信サービスは増えました。
ですが、残念ながらNetflixには非対応になってしまったんですね。
Netflixを見たい場合はZ740XSにするか、別で動画プレーヤー(対応のゲーム機やアマゾンのファイヤースティックなどが必要になります。
違い②
HDMI 4K120P入力対応
2021年秋のソフトウェアアップデートで、HDMI 4K120P入力・VRRに対応予定です。
プレイステーション5でゲームする場合に、これまでよりも動きが滑らかになると思ってもらえればOKです。(対応するゲームの場合)
違い③
上向きスピーカー採用&ドルビーアトモス対応
▶︎Z740XSは前向きスピーカーで80W出力
▶︎Z670Kは上向き+背面のスピーカーで60W出力
このようになっています。
Z670Kはこれまでにない、上向きのスピーカーが新しく採用されています。
それに伴い、Z670Kはドルビーアトモスという立体的な音響効果の規格に対応となりました。
音質自体はZ740XSが良いような印象がありますが、Z670Kの方がより新しい設備が入っているというわけです。
Z670Kもスピーカー出力は60Wですから、液晶テレビの中では結構いい方ですから、そこまで気にするほどではないかもしれません。
ここ数年は、音での臨場感アップもテレビのトレンドとなっていることもあり、Z670Kの方がトレンドに沿っている性能という感じがします。
違い④
広視野角パネル
55インチでは高視野角パネルが採用されています。
液晶テレビについて調べたことがある方はIPSパネルって聞けばしっくりくるかもしれません。
厳密にはIPSパネルとは呼べないようなのですが、特徴はIPSパネルと同じです。
ちなみに43インチはVAパネルで、視野角は結構狭い感じです。
50インチも確定ではないですが、多分VAだと思います。
65インチはちょっとまで確認取れていないので不明です。
違い④
タイムシフトマシンは非対応
東芝Zシリーズといえばタイムシフトマシンも大きな特徴でしたが、Z670Kでは非採用となっています。
タイムシフトマシン
タイムシフトマシンとは・・
地デジ放送局を6局まで選び、時間帯を設定しておくと、自動で番組を録画し続けてくれる機能です。
タイムシフトの名前の通り、「過去の番組表まで遡って視聴できる」っていうイメージですね。
放送中の番組をとりあえず一旦録画しておいて、古いものから消えていくというのを繰り返しています。
この機能を使用する場合は、別売りのタイムシフトマシン対応の外付けHDDが必要となります。
違い⑥
首振りスタンド採用
Z670Kでは首振り(スイーベル)できるスタンドが採用されています。
これまで首振りはシャープ・パナソニックの一部のモデルで採用されていましたが、この度Z670Kも仲間入りとなりました。
見る方向を変えるだけでなく、ケーブルの接続の時など、意外とあると便利な機能なんですよね。
スペックアップしたもの
Z740XSの方が上位とはいえ、Z670Kの方が優秀な面もあります。
▶︎Z670Kの方が優秀なポイント
⭕️Android TV
⭕️HDMI 4K120P入力・VRR対応
⭕️55インチは高視野角
⭕️首振りスタンド
⭕️ドルビーアトモス対応
この辺りは東芝が他社に遅れをとっていた部分ですね。
Android TVになったことで、これまで対応していなかった豊富なアプリに対応となりました。(Netflixは非対応)
首振りスタンドやドルビーアトモスも採用され、Z670Kはしっかりと今の流行りに乗ったような印象があります。
❌できなくなったこと・ダウンしたもの
Z740XSではできていたのに、Z670ではできなくなったこと・Z740よりも性能ダウンしたポイントもあります。
▶︎Z740XSよりも性能ダウンのポイントは・・
❌タイムシフトマシン非対応
❌Netflix非対応になった
❌前向きスピーカーが無くなった
❌2画面表示できなくなった
❌レグザリンクダビング非対応になった
何度か書いてるように、Netflixが非対応になってしまったのは結構イタイかなぁって思います。
また、2画面表示も「あったら嬉しい」って感じる方は多かった印象ですね。
必須ではなくても、ないと寂しい感じがします。
また、これまでのZシリーズでは大きな強みだった、前向きのスピーカーが採用されていないのも残念ですね。
Z740XSの80W・Z670Kの60Wは数字だけ見ると、それほど大きな差には見えません。
でも、実際に聞き比べると、やっぱり前向きスピーカーのZ740XSの方が音がいいんですよね。
Z670Kは上スピーカーが加わったのはいいんですけど、メインスピーカーが背中にあるので、聞こえ方が独特なんですよね。
設置環境の影響を大きく受けそうな感じがします。
レグザリンクダビング
レグザリンクダビングとは・・
テレビに取り付けた外付けHDDに録画した番組を、レコーダーにダビングする機能のことです。
外付けHDDに録画した番組は、テレビを買い換えると見れなくなってしまいます。
そのため、録りためた番組をレコーダーに移動させたいというケースに役立ちます。
(※レグザリンクダビングは、テレビ・レコーダーがそれぞれ対応している場合にのみ使うことができます。)
Z670Kはこのレグザリンクダビングも非対応になってしまったわけなんです。
といったように、Z740XSに及ばないポイントもいくつかあるわけですね。
Z740XSとZ670K どっちがいい?
最後に、Z740XSとZ670Kのどっちがいいのか比べておきましょう。
Z740XSがおすすめ
- タイムシフトマシンを使いたい
- 音の聞こえやすさ重視
- テレビで(そのまま)Netflixを見たい
- 2画面表示したい
こんな場合はZ740XSがおすすめです。
一応こちらが上位モデルということもあり、多機能な内容となっています。
今度は逆に、Z670Kがおすすめになるパターンです。
Z670Kがおすすめ
- 色々なアプリで楽しみたい
- 首振りが欲しい
- PS5で遊ぶ予定がある
こんな場合はZ670Kがおすすめです。
ネットフリックスは非対応になってしまいましたが、Android TVになったことで対応するアプリ自体は大幅に増えました。
また、首振りスタンド採用・55インチは広視野角パネル採用で、定位置以外からの視聴にも向いています。
Z670Kまとめ
Android TV採用・4K120P入力対応など、今の流行りに乗った感じのあるZ670Kですが、スペック的にはZ740XSよりちょっと下という感じですね。
従来のレグザZらしさがあるのはZ740XSかなぁって思います。
とはいえ、Z670Kも画質は十分良いですし、広視野角(55インチ)なのも魅力となっています。
また、タイムシフトなどが省かれたことで今後の値下がりも期待できます。
今後の価格の動き次第ですが、「こっちでいいかな」ってなりやすい、ちょうど良い性能っていう印象ですね。
簡単にですが、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。