テレビのメーカーっていったら"ソニー"を思い浮かべる方も多いんじゃないかと思います。
特に男性の方は、とりあえずソニーから選びたいといった希望は結構多いですね。
とはいえ、ソニーのテレビにもいくつもの種類があります。
「ソニーが希望なんだけど、どのモデルが売れてるの?」
「種類がいっぱいあって、どのモデルを選んだらいいかわからない!」
こんな相談はたくさんいただきます。
そんなわけで、このページでは
ソニーのテレビ"ブラビア"のラインナップの紹介と選び方
について紹介していきたいと思います。
まずは有機ELか液晶か
現在、家電店に並んでいるテレビには大きく分けて2種類あります。
①有機ELテレビ
②液晶テレビ
液晶テレビは多くの方が使っている・使っていた経験があると思います。
以前はプラズマテレビって言うのもありましたが、今はもう販売されていません。
プラズマテレビの生まれ変わりが有機ELと思ってもらえればOKです。
で、2つの違いなんですけど
有機ELの特徴
画質重視で選ぶなら有機ELです。
⭕️"真っ黒"が描写でき、メリハリのある引き締まった映像
⭕️メリハリがあり、クリア感や鮮明さを感じやすい
⭕️スピーカーも良いモデルが用意されている
❌価格が高い
❌大型モデルしかない(メインは55インチ以上)
液晶テレビの特徴
性能が良いものもあり、価格差を考えるとまだまだ液晶が主役といった雰囲気です。
⭕️有機ELよりは価格が安い
⭕️種類が豊富
❌"真っ黒"が表現できず、薄く靄がかったような映像になりがち
❌特に明暗のメリハリがつきにくい
❌良い目のスピーカーがついたモデルが少ない
大まかに説明するとこんな感じになります。
▶︎画質優先なら有機EL
▶︎予算とのバランスを考えるなら液晶
▶︎主役はまだ液晶といった印象
こんな状況ですね。
電気代とか寿命とかの話もよく挙がりますが、(本体の価格差を考えれば)電気代の差は大きくなく、寿命は変わらないので決め手にはならないケースが多いですね。
ソニー ブラビアの魅力
ソニーといえば、ハイテクっぽいとか、ちょっと特別感があるようなイメージを持っている方も多いんじゃないでしょうか。
そんな期待にしっかり答えているのがソニーの人気の理由でしょうね。
▶︎アンドロイドOS搭載
4Kブラビアは全てアンドロイドOSが採用されており、アンドロイドTV向けの多数のアプリに対応しています。
最近はネット動画対応のテレビがほとんどですが、その中でもアンドロイドOSのテレビの方がより多くの動画サービスに対応しています。
例えば、ディズニーチャンネルやGYAOはアンドロイド搭載テレビじゃないと対応していないですね。
YouTubeやNetflixなどの有名なアプリは他社のリビング向けテレビでも対応しています。
アンドロイドTVは、見たことのないようなアプリを探して楽しみたい時にもおすすめです。
▶︎クロームキャスト内臓・AirPlay対応
4Kブラビアはスマホとの連携にも強く、アンドロイドスマホ、iPhoneのどちらにもミラーリング対応しています。
動画アプリはテレビ側に入っており、必ずしもスマホを使う必要はありません。
でも、自分で撮った写真などをテレビ画面に映したい時などは便利です。
ソニーの弱点
先進的でスタイリッシュなソニーですが、弱点ももちろんあります。
それは、ある程度他機器との連携を前提とした設計と言う部分です。
テレビだけを買って完成ではないっていえばいいでしょうか。
レコーダーとかシアタースピーカーを買って初めて本領発揮と言う感じです。
よく言えば役割分担がはっきりしているんですが、「他の商品も買ってくださいね」感が強いともいえます。
×チューナーは2つ
外付けHDDを取り付けた場合の、同時録画可能番組は1つだけです。
他社は同時に2番組までできるんですけどね。
明らかにレコーダーも買ってください。と言うスタンスですね。
×スピーカーも他社と比べると控えめ
有機ELの最上位でも60W、液晶の最上位で30Wとスピーカー出力も他社と比べるとかなり控えめです。
そうですよね。ソニーさんはシアタースピーカーもたくさん販売してますもんね。
と、テレビ1つだけ買った場合の環境の変化具合は他社より小さめです。
あくまで、"他の機器も揃っている状況に組み込んだ時に最適"になる構成になっているんですよね。
家電好きな人向けのブランドですから納得ではあるんですけどね・・。
有機EL
「せっかくならキレイな画面でみたい」
「音もいいと嬉しいなぁ」
こんな時に候補になるのが有機ELです。
ソニーの有機ELは
▶︎最上位9シリーズ
▶︎2番手8シリーズ
の2モデルのラインナップとなっています。
A9G
2019年発売のモデルで、完成度が高かったためかテレビとしては珍しく約2年間継続して販売されました。
2021年4月現在では残念ながら生産終了となっています。
ネット通販ではまだ見かけるものの、家電店で見かけることはもう少ないかもしれません。
もうじき後継モデルが発売されると予想されますが、今のところまだ発表されていません。
(海外向けモデルは発表済みですが、同じ性能で日本で発売されるかは不明です。)
トップクラスの画質
画質がいいっていったらソニーを思い浮かべる方も多いんじゃないでしょうか。
中でもA9Gはソニーの最高クラスのモデルだけあって、画質もなかなかのハイレベルです。
残念ながら画質でトップとまでは言えませんが、ソニーの魅力はそれだけではないですからね。
画面から音が出る
ソニーの有機ELの大きな特徴の一つが、画面から音が出るスピーカー配置です。
A9Gは60W出力となっています。
2番手グレードのA8Hが30Wですから、スピーカーのパワーに2倍の開きがあるんですね。
この数字が大きいほど、ノイズ感の少ない聞きやすい音になります。
出力60Wはパナソニックのや東芝の同等グレードと比べると小さめですが、これで十分良いと感じる方も多いです。
音質がすごいと言うよりは、画面から音が出ると言う先進性・独自性が魅力です。
デザインが良い
実はソニーの1番の魅力はここなんじゃないかと思います。
画面自体をスピーカーにすることにより、すっきりとした余分な枠がないデザインになっています。
画面だけがドンと置いてあるような佇まいがゴテゴテしてなくてスタイリッシュですね。
KJ-55A9G
おすすめ度(10点満点) | 10 |
パネル | 有機EL |
スピーカー | 60W (画面から音が出る) |
倍速 | ◎ |
55インチはまだいくらか展示している家電店もあるでしょうか。
発売時期はA8Hの方があとですが、性能で上にくるのはこのA9Gです。
A8H
こちらは2020年モデルとなっており、現在も販売中です。
価格とのバランスが良い
ソニーの有機ELと言えば高価なイメージを持つ方も多いかもしれませんね。
実際に上記のA9Gはかなり長いこと値崩れしなかったですからね。
それに対して、このA8Hはまだ手の届きやすい価格に設定されています。
画質はA9Gの方ばごくわずかに明るく、クリアな印象があります。
とはいえ、2台並んでいていない限りなかなか区別はつかない程度かと思います。
スピーカー30Wもやや寂しいものの、しっかりと前向きに音を出してくれるので日常使いには問題ないでしょう。
シンプルでスタイリッシュなデザインは相変わらずですので、トータルするとこれくらいで十分満足と言う方が多い印象です。
ハイスペックと言うよりは、ちょうど良い有機ELっていう感じですね。
KJ-55A8H
おすすめ度(10点満点) | 9 |
パネル | 有機EL |
スピーカー | 30W (画面から音が出る) |
倍速 | ◎ |
ソニーブランドの有機ELでこの価格となると、つい欲しくなるといったバランスの性能となっています。
パナソニックのHZ1000あたりと競合するモデルですが、画面から前に音が出ると言う点ではこちらが有利ですね。
有機ELのポイント
最上位モデルの9シリーズが生産完了なので、新型が出るまでは選択肢が少ない状況となっています。
実物を体感いただいて、A8Hで満足できるならA8H
上があるなら見てみたいと言う場合は9シリーズの新型まで待つのが良いですね。
液晶テレビ
ソニーの4K液晶テレビは大きく分けて
▶︎X9500H
▶︎X8550H(X8500H)
▶︎X8000H
と3段階に分かれています。
この中で、圧倒的人気はX9500Hですね。
X9500H
ソニーの液晶テレビっていったらこれですね。
画質はVAパネル最高峰
X9500HではVAパネルと言うものが使われています。
正面からずれて画面を見たときに、色が変わって見える(白っぽくなる)傾向があるかわりに、明るく華やかな画面が得意です。
55インチ以上は、正面以外からの視聴もある程度色変わりが抑えられています。(X wide Angle)
他社のVAパネルと比べても色変わりが少ないように感じますね。
全面直下LED
液晶テレビにはパネルの裏側にLEDライトが入っており、これで画面を照らすことで画面が見えるようになっています。
で、多くのモデルではテレビの縁の部分だけにライトが入っているんですが、このモデルはパネルの裏側全体にライトが入っています。
ですから、特に明るいシーンが鮮明というか、華やかな見た目になります。
この、とても明るい画面がインパクト大なんですよね。
「おおっ!さすがソニー」って言う感じです。
また、有機ELほどではないのですが、明暗の表現も液晶トップクラスとなっています。
KJ-55X9500H
おすすめ度(10点満点) | 8 |
パネル | 液晶(VA) |
スピーカー | 30W (下プラス補助で横) |
倍速 | ◎ |
液晶テレビとしては最高評価のおすすめ度8となります。
映っている映像次第ではあるのですが、やはり明るく見栄えの良い映像は目を引きますね。
55以上はX wide Angle
斜めから見られるのが苦手なVAパネルではあるのですが、55インチ以上ではある程度斜めから見たときの色合いの変化が抑えられています。
視野角の広さは有機ELやIPSパネルには及ばないですが、斜めが苦手グループの中では一番くらいにはなっているかと思います。
スピーカーは30W
こちらは有機ELとは違って、画面の下方向に向いた30Wのスピーカーが使われています。
画面側面にも高音の補助が入っているのですが、違いを実感できるほどかは微妙ですね。
スピーカー自体は普通のテレビ並といった印象になります。
音質以外は十分かも/st-minihukidashi]
▶︎画面の華やかさ
▶︎アンドロイドOSで動画アプリも豊富
▶︎しかもクロームキャスト内臓でエアプレイも対応
と、総合的には液晶最高峰の内容となっています。
さらに上位に有機ELはあるものの、多くの方が「これだけあればいいかなぁ」となる構成じゃないでしょうか。
スピーカーだけは普通のテレビなみなのですが、そこが逆に連携重視のソニーらしさが出ている気もします。
物足りない人にはスピーカーも用意してますよ。って言うスタンスですね。
まぁ、トータルすれば全体にハイレベルで、リビング用テレビとして大人気のモデルとなっています。
49インチだけは側面の高音補助なしで、スピーカーも20Wとなっています。
また、X wide Angleもないので、正面以外から見たときの色合いの変化の度合いが少し大きくなります。
X8550H
倍速も入ってスペック的には悪くはないのですが、X9500Hが人気すぎて影が薄いモデルとなっています。
こちらは斜めからの視聴にも向いているIPSパネルが採用されています。
そういう意味では家族揃ってテレビを見るのには向いているのですが、ちょっと画面が暗い感じがあるんですよね。
とにかく明るいX9500Hに比べるともちろんですが、それ以外のパナソニックのIPSモデルあたりと比べてもやや画面が暗いですね。
家庭で1台だけ置いて見る分には気にならない範囲だと思いますが、やはり店頭で他機種と比べちゃうと目立たなくなっちゃいますね。
特別な理由がない限りは、上位のX9500Hかパナソニックに流れていくケースが多いです。
KJ-55X8550H
おすすめ度(10点満点) | 7 |
パネル | 液晶(IPS) |
スピーカー | 30W (下プラス補助で横) |
倍速 | ○ |
繰り返しになりますが、スペック的には決して悪くはないんですよね。
でも、X9500Hと比べられることが多く、結果的にX9500Hに決まることが多いです。
価格的にはもちろんX8550Hの方が少ないのですが、そこまで大きな価格差ではないんですよね。
X8500H
X8500HはX8550Hの小さいバージョンと思ってもらえればOKです。
X8550H
→55インチ以上
側面の高音補助スピーカーあり
X8500H
→43・49インチ
側面の高音補助スピーカーなし
ちなみにX8500Hは49インチがVAパネル、43インチがIPSパネルと変則的な仕様となっています。
こちらもX8550H同様に、購入の選択肢に上がることはちょっと少ないイメージですね。
KJ-49X8500H
おすすめ度(10点満点) | 7 |
パネル | 液晶 |
スピーカー | 20W (下方向のみ) |
倍速 | ○ |
49インチの場合は、予算をちょっと足せば49X9500Hに手が届いちゃいます。
43インチの場合は、X9500Hがないので、実質8500Hが最上位になりますがやや割高感があります。
と、こんな理由で注目度はやはりどうしても低めになっちゃうんですよね。
X8000H
ソニーの4Kテレビでは一番シンプルなグレードとなっています。
X8550H同様にやや暗い印象がありますが、これも許容範囲かと思います。
ただし、倍速がないのでリビング用におすすめはちょっと厳しいかなぁと言うイメージです。
サブで使うテレビの代表って言うイメージですね。
KJ-55X8000H
おすすめ度(10点満点) | 6 |
パネル | 液晶(IPS) |
スピーカー | 20W (下方向のみ) |
倍速 | × |
やや光沢のあるディスプレイで、ぱっと見はキレイに見えるのですが、やはり長く見ているとリビング用としてはおすすめしがたいなぁってなってしまいます。
おすすめ度は6にしましたが、小数点をつけていいなら5.5と言うところです。
ソニーブランドは魅力ですが、これくらい価格を出すなら格安系ブランドの倍速の方がおすすめですからね。
43インチを寝室で使うみたいなシチュエーションなら全然いいんですけど、49インチ以上をリビングでってなると他の候補もどうですか・・って思います。
まとめ
最後に簡単におさらいしておきましょう。
▶︎有機EL最上位は新型に期待
▶︎有機ELのA8Hはちょうど良いスペックで人気
▶︎液晶のX9500Hは液晶最高峰のスペックで大人気
▶︎それ以下のグレードは若干決め手にかける
こんな感じになっています。
簡単にですが参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。