GWから夏の商戦を前に、パナソニックの有機ELが発表されましたね。
パナソニックの有機ELビエラ
2020→2021年
HZ1000→JZ1000
HZ1800→該当なし
HZ2000→JZ2000
このように、3モデルから2モデルに変更になっています。
「どんな風に変わったの?」
「今のうちに買った方がいい? 新型まで待った方がいい?」
など、色々気になっている人も多いんじゃないかと思います。
そんなわけで、このページでは
有機ELビエラ 2020年HZシリーズと2021年JZシリーズの変更点
をチェックしていきたいと思います。
最初に結論
スタンダードグレードの1000シリーズと、最高級2000シリーズは順当な進化を遂げています。
今のお得な時期に買ってもいいですし、急いでいないなら新型が値下がりする頃まで待っても良いと思います。
HZ1800は急いで
HZ1800に当たるモデルはなくなってしまいます。
HZ1800は価格もしっかり下がっていて、性能も良いです。
特にスピーカーはHZ1000を初め、他社のスタンダードモデルよりも優れています。
コスパっていう言葉はあんまり好きじゃないですけど、それでもHZ1800は間違いなくコスパが良いモデルかと思います。
「最高級じゃなくてもいいけど、ハイレベルくらいは欲しい」
「こだわるわけじゃないけど、せっかくだから音も良いといいなぁ」
こんな場合は今のうちにHZ1800を買っておくことをおすすめします。
HZ→JZの主な違い
それでは旧型→新型の変更の雰囲気から見ていきましょう。
違い①
ラインナップ縮小
これまで
1000
1800
2000
と、性能別に3グレードあったのですが、1800が廃止され2グレードへ変更となります。
また、JZ1000シリーズではパナソニックでは初の48インチが加わります。
違い②
オートAIモード追加
▶︎対応シリーズ
JZ2000
JZ1000
新たに加わったオートAIモードでは、映っているシーンによって自動的に最適な画質に調整してくれるようになっています。
これまでテレビを購入した方の多くは、初期設定のままの画質で使っているそうなんですね。
もし、変更したとしても、番組ごとに画質モードを変更するっていう人はなかなかいないんじゃないかと思います。
そんな場合に、オートAIモードにしておけば、自動で最適にしてくれるんですね。
せっかく画質が売りの有機ELですから、おまかせで最適な調整をしてくれると考えれば良い機能じゃないでしょうか。
メモ
オートAIモードは、多くの場合明るさ最大のダイナミックモードよりも少し控えめの明るさになります。
明るめが好みの方はダイナミックモード優先でいいかと思います。
これまで、画質モードなんて気にしたことなかったとか、操作したことないやっていう場合はオートAIがおすすめです。
違い③
HDMI2.1対応
▶︎対応シリーズ
JZ2000
JZ1000
JZシリーズでは、4K120PのHDMI入力が加わります。
今のところ、身近な機器でHDMI2.1があった方がいいのはプレイステーション5くらいですね。
今後もしかしたら対応機器が増えるかもしれません。
違い④
リモコンリニューアル
▶︎対応シリーズ
JZ2000
JZ1000
パナソニックのリモコンは長い間似たような形状でしたが、今回はフルリニューアルとなっています。
これまでになかったネット動画のダイレクト起動ボタンが追加されています。
ユーチューブボタンがないのが気になるところですが、好きなアプリを1つマイアプリボタンに登録できるのでそれで補う感じですね。
以前からの特徴
▶︎対応シリーズ
JZ2000
JZ1000
前回も好評だった転倒防止&手動首振りは新型でも継続で採用されています。
有機ELテレビで首振り対応はシャープとパナソニックだけですし、転倒防止はパナソニックだけの機能となっています。
転倒防止スタンド
スタンドの中に大きな吸盤のが入っていて、テレビ台にくっつくようになっているんですね。
揺れても倒れにくい・小さなお子さんが捕まっても倒れにくいというメリットがあります。
手動で首振り
左右に大体30°くらい首振りが可能となっています。
・テレビ画面への光の映り込みが気になる場所に設置する場合
・ダイニングやキッチなどに向きを変えたい時
などに便利な機能となっています。
パナソニックの有機ELテレビの変更点と特徴はこんなところですね。
次はモデルごとにもう少し詳しく見ていきましょう。
HZ2000
→JZ2000
パナソニックのテレビの中でも、最上位に位置するモデルがこちらです。
▶︎パネルも特別仕様(ダイナミックハイコントラストディスプレイ)
▶︎スピーカーも特別仕様(イネーブルドスピーカー&チューンドバイテクニクス)
となっています。
イネーブルドスピーカー
イネーブルドスピーカーっていうのは上方向のスピーカーのことですね。
前方上方向に向いたスピーカーから出た音が、天井で反射して耳元に届くようになっています。
また、最近少しずつ普及してきている、ドルビーアトモスの立体音響の再現にも適しています。
チューンドバイテクニクス
テクニクスは、パナソニックの高級オーディオブランドです。
オーディオ専門ブランドの開発陣により、しっかりとチューニングされたリアルなサウンドを体験できるスピーカーとなっています。
2020年モデル
TH-55HZ2000
パネル | ダイナミックハイコントラストディスプレイ |
スピーカー配置 出力 |
前向き+上向き 140W |
オートAIモード | なし |
リモコン | 旧タイプ |
HDMI 4K120P入力 | ー |
特別仕様のパネル
HZ2000のパネルは特別仕様となっています。
特別仕様というのは、パナソニックが独自に設計・組み立てを行っているんです。
そのため、一般的な有機ELよりも明るく発色の良い映像が実現できるようになっています。
映像のキレイさは全テレビの中でもトップじゃないかと思います。
スピーカーも特別仕様
前向き&上方向のスピーカー配置となっており、合計で140Wもの出力があります。
これは東芝のX9400シリーズの142Wに並んで、テレビ全体でもトップクラスの性能となっています。
テクニクス監修のバランスの良さもありつつ、迫力も出せるスピーカーは、日常使いから映画・ドラマまで幅広く活躍してくれます。
スピーカーもテレビ全体で見て、間違いなく最高峰の音質ですね。
最強スペック
「一番性能が良いテレビはどれ?」っていう質問があったとするなら、まぁこのHZ2000が一番の候補かなぁと思います。
それくらい完成度の高いモデルでした。
どちらかというとインパクトある映像
特別仕様のディスプレイを生かした明るくクリアな映像が特徴です。
有機ELの中では、どちらかというとインパクト強めの調整で、派手目の画質になっています。
パッと見てキレイに見える画質ですね。
2021
TH-55JZ2000
パネル | ダイナミックハイコントラストディスプレイ |
スピーカー配置 出力 |
前上左右 125W |
オートAIモード | あり |
リモコン | 新タイプ |
HDMI 4K120P入力 | ○ |
こちらも特別仕様パネル
有機EL最高峰の性能を誇る特別仕様ディスプレイは引き続き採用されています。
これがあってこその2000シリーズですからね。
スピーカーは大幅変更
前モデルが出力140Wだったのに対して、新型は125Wへと変更になっています。
これだけ見るとパワーダウンしているように見えるかもしれませんが、そんなことはありません。
JZ2000では、前+上方向のスピーカーに加え、さらに左右スピーカーが追加されています。
HZ2000はくっきりとまとまった音だったのですが、JZ2000は広がりのある臨場感のある音になっています。
好みはあると思いますが、個人的にはJZ2000の音の方が豊かでバランスの良い音に感じました。
映像は繊細より
同じダイナミックハイコントラストディスプレイではありますが、JZ2000はやや落ち着いた映像になっています。
階調表現が細かで、白飛びを抑えつつ、しっかりとメリハリをつけてくれるようになっています。
ぱっと見ならインパクトの強いHZ2000が有利ですが、ご家庭で長い時間見るならJZ2000がちょうどいいかなぁと思います。
総合的に見ると、性能面で際立っていたのはHZ2000という印象があります。
新型のJZ2000は、際立っているというよりは、全体にまとまりの良い性能ですね。
どちらがいいとは言えないですが、ご家庭に馴染むのはJZ2000っていう感じはしています。
HZ1800
→廃止
有機EL中間グレードの1800は残念ながら廃止となってしまいます。
これはこれで性能がよく、しかもHZ2000よりもだいぶ安かったので本当になるなるのが残念です。
それなりにハイレベルを求めるとしても、これくらいあれば十分と思う方が多かったですね。
2020年
TH-55HZ1800
パネル | スタンダード |
スピーカー配置 出力 |
前上 80W |
オートAIモード | なし |
リモコン | 旧タイプ |
HDMI 4K120P入力 | ー |
特別仕様のディスプレイではありませんが、それでも十分に画質は良いです。
スピーカーもテクニクスブランドではありませんが、前+上スピーカーで80W出力は十分ハイクラスに入ります。
ということで、十分に性能は良いんですね。
HZ2000よりもだいぶ手が届きやすい価格ということで、ここ数ヶ月はパナソニックの主力モデルとなっていました。
HZ1800は今のうちに
「最高性能までは行かなくていいけど、せっかくなら良いものがいいな」
「性能が良くてなるべく値段も抑えられるモデルは?」
こんな時にはぴったりのモデルです。
今ならまだ家電店の店頭で見かけることもできると思います。
生産自体は4月中に終わる予定だそうです。おそらくですが、5月中が在庫が探せる最後のチャンスになりそうですね。
HZ1000
→JZ1000
有機ELの中ではスタンダードグレードに当たるのが1000シリーズです。
HZ1000ではスタンダードディスプレイが採用されていましたが、JZ1000ではハイコントラストディスプレイへとランクアップしています。
2020年
TH-55HZ1000
パネル | スタンダード |
スピーカー配置 出力 |
下向き 30W |
オートAIモード | なし |
リモコン | 旧タイプ |
HDMI 4K120P入力 | ー |
画質に関してはHZ1800と全く同じ性能になっています。
パナソニックは映像エンジンが優秀なので、このグレードでも十分キレイなんですね。
そういったわけで、ネットの売れ筋ランキングなんかでは上位にいるのをよく見かけます。
スピーカーは下向き30Wですので、標準的なリビング向けテレビという感じですね。
別でスピーカーなどを持っている場合や、テレビから離れて見ることがなければこちらのモデルで十分と判断する方も多いんじゃないかと思います。
大体、テレビとの距離が2メートルくらいまでなら、それほどスピーカー出力の不足は感じないかと思います。
ただ、テレビから離れるほど上位モデルの方が音が聞こえやすくはなります。
2021年
TH-55JZ1000
パネル | ハイコントラストディスプレイ |
スピーカー配置 出力 |
下向き 30W |
オートAIモード | あり |
リモコン | 新タイプ |
HDMI 4K120P入力 | ○ |
JZ2000よりも少し簡略化されてはいるものの、JZ1000にも独自設計パネルが採用となりました。
これまではスタンダードディスプレイでしたから、純粋に画質面で進化した印象ですね。
スピーカー性能は据え置きとなっています。
新しい形状のリモコンやオートAIなどはしっかりと採用されています。
有機ELは価格が高いので、発売から当分はこのモデルが主戦力になるんじゃないかと思います。
まとめ
最後に簡単におさらいしておきましょう。
▶︎2000シリーズは新旧ともにテレビ全体でも最高峰の性能です。
▶︎HZ1800は今が最後の狙い目です。
▶︎スタンダード1000シリーズも画質が強化されます。
簡単にですが、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。