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【ブラビア2020 →2021】ソニーのテレビA9G→A90J・X9500H→X95Jなど新旧の違いは?

この4月、ついにソニー ブラビアの新型が発表となりました。

今年は多くのモデルでプロセッサーが刷新され、大きめのモデルチェンジとなっています。

また、液晶テレビは大人気のX9500Hシリーズが細分化され、これまでとは状況が代わりそうな予感がしています。

皆さんの中にも

「新型と旧型の違いが気になる」

「旧型を買った方がお得? 新型まで待った方がいい?」

など、色々と気になっている方も多いんじゃないかと思います。

そんなわけで、このページでは

ソニー ブラビアの2020年モデルと2021年モデルの違い

について説明していきたいと思います。

買いor待ち

今回のモデルチェンジにより、液晶最上位のX9500Hシリーズに大きな変更があります。

後継機に当たる、X95Jが65インチ以上からのラインナップになってしまったんですね。

そんなわけで、55インチの9500Hを検討していた方は、在庫が残っているうちに買ってしまった方が良いかなぁという印象です。

主な変更点

まずは、大まかな変更点について説明して行きたいと思います。

新型映像プロセッサ”XR"

▶︎対応シリーズ
A90J(有機EL)
A80J(有機EL)
X95J(液晶)
x90J(液晶)

プロセッサーとは、"どう映したらキレイに見えるかを考える頭脳"に当たる部分ですね。

エンジンって呼ばれたりすることもあります。

今までよりも賢くなった分、こちらからの見え方も考慮して映してくれるようになった感じです。

また、XRプロセッサは映像だけでなく、音の臨場感アップにも貢献しています。

あらゆる音源を立体的な音に変換してくれるようになっています。(3D サウンド アップスケーリング)
 

待望の3チューナー

▶︎対応シリーズ
A90J
A80J
X95J
X90J
X85J
X80J

前モデルまでは2チューナーだったソニーですが、今年の4Kモデルは全て3チューナー搭載となっています。

外付けHDD録画で・・

これまでの2チューナーモデルでは、外付けHDDで録画する場合、同時録画できるのは1番組のみでした。

それが3チューナーになると、1つ視聴しながら、同時に裏番組を2つまで録画できるようになるんです。

他メーカーでは、すでに2番組同時録画に対応していたモデルがほとんどでしたので、ようやく追いついた形になります。

ソニーの弱点がまた1つ減ったなぁと感じています。

 

Google TV&ブラビアコア対応

▶︎対応シリーズ
A90J
A80J
X95J
X90J
X85J(Google TVのみ)
X80J(Google TVのみ)

アンドロイド TV
→Google TV

今年から、従来のアンドロイドTVから、Google TVへと進化しています。

アンドロイドTVは、スマホのような使い心地のテレビです。

アプリがたくさんあって、好みに合わせてアプリを追加しながら使う楽しさがあります。

このアンドロイドTVが進化し、個人の好みに合わせて自動でカスタマイズされるようになったのがGoogle TVという感じですね。

GoogleのAIが自動的に、みなさんそれぞれに合わせたホーム画面を表示してくれるようになっています。

メモ

Google TV機能は、自動でカスタマイズされるメインモードの他に、従来のホーム画面に近いモードや、ネット機能を制限するモードから選ぶことができるようになっています。


 

ブラビアコア

ブラビアコアはソニー独自の配信サービスです。

最新映画10本引き換えと、特定の映画は2年間見放題となっているようですね。
 

もともとアンドロイドTVで、ネットコンテンツの連携の強かったブラビアのエンターテイメント機能がより充実した格好となっています。
 

リモコンもネット配信重視に

▶︎対象シリーズ
A90J
A80J
X95J
X90J
X85J
X80J

従来のリモコンよりも、ネット動画サービスのダイレクト起動ボタンが増えています。

従来の
YouTube・Netflix・Uネクスト・TUTAYA TV・AbemaTV・Hulu

ボタンに加えて、
アマゾンプライムビデオ・マイブラビア

の2つのボタンが追加されています。

ネット動画の普及に合わせている感じですね。

 

では、次はそれぞれのモデルごとにもう少し詳しく見て行きましょう。

液晶テレビ
注目はX9500H

では最初に、まだまだ主役の液晶テレビの変更点から説明していきたいと思います。

新型液晶テレビは、性能が良い順に

①X95J

②X90J

③X85J

と3段階のグレードに別れています。

  プロセッサ HDMI2.1(4K120P)
X95J 新型XR
X90J 新型XR
X85J 旧型HDR X1

新型の主な変更点

▶︎新型XRプロセッサ

①X95Jと②X90Jには、新たにXRプロセッサーが採用されています。

まぁ、エンジンの違いだけでは画質面で大きく差が出るわけではないので、他の要素と総合的に判断していかないといけないですね。

▶︎HDMI2.1(4K120P)対応

また、①X95J・②X90J・③X85Jともに、HDMI2.1(4K120P)に対応となりました。

プレイステーション5を接続する場合、本来の実力を発揮するために必要なんですね。

とは言え、現状ではPS5ユーザー以外は気にしなくても良い項目かと思います。

X9500H
→X95JとX90Jに

ソニーの大人気液晶テレビと言えば、X9500Hシリーズですね。

X9500H 人気の理由

X9500Hシリーズは、全面直下バックライト搭載となっており、明るく華やかな映像が魅力です。

また、バックライトを部分的に駆動させることで、明暗のメリハリを出すことができます。

簡単に言えば、明るい部分はしっかり明るく、暗いところはしっかり暗く表現するのが得意なんですね。

音質面としては、下向きスピーカー+側面の高音補助が採用されています。

30Wスピーカーということで、出力としては"普通のテレビなみ"という印象ですが、側面の高音がある部分が下位モデルとの違いとなっていました。
 

これがなくなる!!

実は、2021年モデルではこの9500シリーズがなくなってしまいます。

後継機としてはX95Jというモデルが出るのですが、このモデルは65インチ以上のラインナップとなっています。

55インチでは、X90Jというシリーズが新たに加わるものの、X9500Hからはスペックダウンする部分もあるんですね。

今までの9500が2段階に細分化されるイメージです。

それぞれの主な性能を表でまとめていきます。

2020年モデル
KJ-55X9500H

倍速
全面直下バックライト
スピーカー出力
側面高音補助
30W
あり
広視野角
プロセッサ 旧型 X1 ultimate
HDMI2.1(4K120P) ×

明るく華やかなVA液晶を使いつつ、視野角を広く確保し弱点が少ないモデルとなっています。

プロセッサのX1 ultimateは1世代前のものとなってしまいますが、当時としては最上位のプロセッサです。

また、このモデルの倍速は特に優秀だった印象があります。

必要なものは一通り揃っているモデルという感じですね。人気あったのも納得です。
 

2021年モデル
XRJ-65X95J

倍速
全面直下バックライト
スピーカー出力
側面高音補助
50W
あり
広視野角
プロセッサ 新型 XR
HDMI2.1(4K120P)

X9500Hが順当にパワーアップしたような性能となっています。

特にスピーカー出力アップは注目ですね。

これまでの30Wは、しょぼくはないものの、他メーカーと比べると最上位液晶としてはちょっと寂しい感じがしていました。

50Wあればまぁ、日常使は十分かなぁという印象です。

また、広い視野角を確保するX wide Angleが引き続き採用となっている点も注目ポイントです。

プレミアム的な位置付けということもあって、性能面での物足りなさは全くないですね。

問題はサイズ

ただ、問題なのは、このモデルは65インチからしかラインナップされていないんですよね。

テレビは年々大型化が進んでおり、今後は他メーカーを含めて65インチが主力となってくる雰囲気はあります。

とは言え、現状で一番売れている55インチがないのは痛手だなぁと感じてしまいます。

これの55インチがあればスッキリ収まったと思うんですけどね・・。

75・85インチは反射低減

75・85インチでは新たにX anti reflectionという、画面の反射を低減するパネルが採用されています。

光の映り込みが気になる方は多いと思うので、嬉しい改善ではあるのですが、これは75・85インチのみ対応となっています。

 

2021年モデル
XRJ-55X90J

倍速
全面直下バックライト
スピーカー出力
側面高音補助
20W
あり
広視野角
プロセッサ 新型 XR
HDMI2.1(4K120P)

今後おそらく主役になるであろうモデルですが、X9500Hから比べるとスペックダウンする部分もあります。

広視野角のX wide Angleがなくなり、スピーカー出力が20Wにダウンするのはちょっと残念ですね。

VAパネルの広視野角確保がなくなると、ソニーの大きな強みがなくなっちゃうんですよね。

同じように主力モデルでVAパネルを使っている東芝やシャープと横並びの性能になる感じです。

スピーカー出力20Wも、リビング向けモデルとしては寂しいですね。

20Wだと格安モデル並みのスピーカー出力ですから、「シアタースピーカーも一緒に買って補ってね」という位置付けなのかと思ってしまいます。

まぁ、プロセッサは新しくなっていますし、HDMI2.1も対応と、進化している部分もあります。

X9500Hで好評だった部分駆動全面直下バックライトもありますから、性能面で悪いわけではないです。

ただ、価格帯を考えるとちょっと物足りないかなぁっては思っています。

発売価格もX9500Hよりも少し上がってますからね・・。
 

X8550H(X8500H)
→X85J

X8550HとX8500HはX85Jに統合されます。

X8550HとX8500Hはほとんど同じ性能ですが、サイズとスピーカーにちょっとした違いがありました。

X8550Hは
55インチ以上で、側面の高音補助スピーカーあり(アコースティックマルチオーディオ)のモデルでした。

X8500Hは
43インチと49インチで、側面の高音補助スピーカーなしのモデルでした。

2021年モデルのX85Jでは、側面の高音補助(アコースティックマルチオーディオ)は廃止され、普通のステレオスピーカーになっています。

側面の高音スピーカーはあくまで補助的な働きでしたから、それほど影響ないかなぁという印象です。

その他のポイントとしては・・

▶︎HDMI2.1(4K120P)は対応

▶︎全面直下バックライトは引き続き採用なし

▶︎プロセッサは旧世代のHDR X1

このようになっています。

もともと、X8500Hシリーズ自体影が薄くなりがちだったこともあり、マイナーチェンジに止まっている感じがします。

やっぱりソニーと言ったら、全面直下バックライトの9500が印象強いですからね。
 

こちらも、55インチ同士で前年モデルと新型の主なスペックを乗せておきます。

2020年モデル
KJ-55X8550H

倍速
全面直下バックライト
スピーカー出力
側面高音補助
20W
あり
広視野角
プロセッサ 旧世代 HDR X1
HDMI2.1(4K120P)

悪くはないスペックなんですけど、ソニーの9500や他社の上位モデルの影に隠れることが多いモデルだったなぁという印象があります。

価格が上位モデルとそれほど変わらないこともあり、「後ちょっと足してこっちにしたほうがいいですよ」ってなるパターンが多かったです。

同じIPSパネルのパナソニックHX950と比べることが多かったですが、この2台ならパナソニックが優勢ですからね。

2021年モデル
X85J

倍速
全面直下バックライト
スピーカー出力
側面高音補助
20W
なし
広視野角  
プロセッサ 旧世代 HDR X1
HDMI2.1(4K120P)

リモコンやホーム画面など細かい変更はいくつかあるものの、画質・音質面ではほとんど変わっていないですね。

マイナーチェンジという感じです。

価格の下がり方次第ではそこそこヒットするかもしれませんが、ソニーは一番値崩れしないのでそれも期待薄ですね。

上位モデルに埋もれた前モデルのX8550Hと、同じ道を歩むんじゃないかと予想しています。

ちなみに旧型のX8500Hや8550HはIPSパネルとVAパネルが混在でした。

X85Jは、今のところ確認できている範囲では55インチと50インチはVAですね。

視野角はあまり広くないので、いろんな場所から見るという場合は注意が必要です。
 

X8000H
→X80J

2020年シンプルモデルのX8000Hは、2021年も継続して販売となります。(家電量販店の場合)

その他に、ネットショップ限定でX80Jというモデルも発売されます。

ほとんど同性能ですが、X80Jは3チューナー搭載となります。

KJ-43X80J

倍速
全面直下バックライト
スピーカー出力
側面高音補助
20W
なし
広視野角  
プロセッサ 旧世代 HDR X1
HDMI2.1(4K120P)

主に寝室や自室向けというスペックですね。

倍速がないので、メインテレビとしては"おすすめ"というふうには言い難いです。

まぁ、43インチくらいならギリギリ倍速なしでもいいかもしれませんが、49インチ以上はちょっと・・っていう感じです。

 

有機ELテレビ
注目はA90J

有機ELも同時期にモデルチェンジがあります。

シリーズ名は旧→新で

最上位 A9G→A90J

2番手 A8H→A80J

と変更になっています。

▶︎A90J・A80Jともに新プロセッサ"XR"採用

▶︎サイズ展開変更

このような変更が行われています。

最上位のAシリーズは2年ぶりのモデルチェンジということで、期待が大きいですね。

A9G
→A90J

最上位のA9G→A90Jでは、主に画質面の強化がされています。

2021年モデルのA90Jにも新プロセッサ"XR"となっています。

また、新たにXR OLED contrast proが採用され、よりはっきりと明暗のメリハリのある表現を可能にしています。

サイズラインナップ

旧型のA9Gは、55・65・77インチの3サイズでしたが、新型のA90Jでは55・65・83インチのサイズ展開となっています。

音質は少し強化

前回好評の画面から音が出るスピーカー配置(アコースティックサーフェスオーディオ+)は引き続き採用となっています。

また、XRサウンド制御によって、低音&立体感が強化されています。

主な変更点とポイントをまとめると、このようになります。

  旧 A9G 新 A90J
プロセッサ X1 アルティメット
(当時の最上位)
XR
(新しい最上位)
コントラスト ピクセルコントラストブースター XR OLED コントラストプロ
スピーカー出力 60W 60W
画面から音が出る

プロセッサとか、コントラストの名称だけ見てもわかりにくいと思いますが、すごく簡単にいうなら"少し明るくなった"という感じですね。

こちらも新旧の主要スペックを貼っておきます。

2019年モデル
KJ-55A9G

画面の種類 有機EL
倍速
スピーカー出力
画面から音
60W
広視野角
プロセッサ 新世代 XR
HDMI2.1(4K120P)

これまで画質の面では、パナソニックHZ2000や東芝X9400にリードされていた印象がありました。

スピーカー出力60Wが据え置きなことも数字上ではちょっと物足りない雰囲気がありますが、画面から音が出るスピーカー配置でカバーしている感じですね。

もともとA9Gはスペック最強というわけではないんですけど、かっこよくてバランスよくまとまっていた印象がありました。

そこに新型XRエンジンが加わって、画質・音質面が底上げされるとなれば期待は大きいです。

 

2021年モデル
XRJ-55A90J

画面の種類 有機EL
倍速
スピーカー出力
画面から音
60W
広視野角
プロセッサ 新世代 XR
HDMI2.1(4K120P)

XR OLED コントラストプロ

前モデルのA9Gとの一番の違いは、画面の明るさがアップしたことではないでしょうか。

最近流行りの放熱素材を入れたパネルになっており、ピーク時・平常時ともに明るさがアップしているように見えます。

以前の青みがかった画質から、クセの少ないパッとした画質に改善されたわけですね。

 

A8H
→A80J

こちらのモデルは

X1 ULTIMATE→XRプロセッサ採用

ブラビアコアなし→ブラビアコアあり

新たに77インチが加わる

という変化がありますが、大きな変化はなくA8Hからのマイナーチェンジという印象ですね。

 

2020年モデル
KJ-55A8H

画面の種類 有機EL
倍速
スピーカー出力
画面から音
30W
広視野角
プロセッサ 旧世代 X1 ULTIMATE
HDMI2.1(4K120P)

有機ELとしては比較的ベーシックなスペックでありながら、そのバランスの良さと価格にソニーブランドが加わりヒットしたモデルという印象です。

「これくらいで良い」と考える方が多いバランスなんですよね。

時期に販売終了となるでしょうが、今のところ販売中のお店が多いかと思います。

見つけたらチャンスですね。
 

2021年モデル
XRJ-55A80J

画面の種類 有機EL
倍速
スピーカー出力
画面から音
30W※
広視野角
プロセッサ 新世代 XR
HDMI2.1(4K120P)

※77インチは50W

細かい変更点はいくつもありますが、”新型XRエンジンに変わったなぁ"っていうくらいの印象ですね。

ただ、もともとヒットモデルということで、こちらも値段が落ち着いてきた頃に人気が出そうな予感はしています。

ベーシックグレード有機ELとしては珍しく、77インチもラインナップされるようです。

大きめが希望の方から支持を集めそうですね。

細いことを言えば、前モデルのA8Hよりもよくも悪くも明暗差がはっきりしているように感じます。

A8Hは明るところから暗いところまでの明るさのグラデーションがキレイだったのですが、今回のA80Jはピークが際立っている分、グラデーション感が薄れているように見えます。

階調表現よりも、エッジ感を強めたような変更ですね。

良く言えば際立っている、悪く言えば極端な明暗という感じです。

おそらくこれがXRエンジンの影響なのかと思います。

あくまでスタンダード有機ELという感じで、画質面ではやはり上位のA90Jが優秀です。

「せっかく買うならしっかりといいものを」とお考えなら、画質も音質もさらに優秀なA90Jがおすすめです。

 

まとめ

長くなりましたので、最後に簡単におさらいしておきたいと思います。

▶︎液晶の注目はX9500Hが進化したX95J

▶︎ただし、X95Jは65インチからなので、55インチ狙いなら今のX9500Hが買い時

▶︎有機ELは2年ぶりにモデルチェンジの最上位A90Jが注目

こんな感じです。

全体的に大型化が進んでいますね。

各メーカーでは、これからのリビング用テレビは65インチが主戦場になると予想しているようです。

それをいち早く実践するあたりがソニーらしいですね。

 

簡単にですが、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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