価格の手ごろさと実力を兼ね備えた機種は?
我が家にぴったり性能は?
年々、高機能化・大容量化・高火力化と進化を続けるオーブンレンジ。
だからといって誰にでも高性能なモデルがぴったりというわけではないはずです。
「温めがほとんど」
という方もいれば
「料理が好きでお菓子とか本格オーブン料理も作りたい」
という方もいるように、使い方はご家庭によってそれぞれなはずです。
このページでは人気堅く売れ行きが良い商品、つまり
多くの方がちょど良いと思っているモデル
を紹介していきたいと思います。

レンジの基本のおさらい
それでは最初にオーブンレンジを選ぶ上で最低限知っておきたいポイントから紹介したいと思います。
ちょっと説明が長くなっているので、おすすめ機種の紹介だけ見たいという方はスキップ機能をお使いください。
庫内の形状と容量
レンジの形状
①ターンテーブルタイプ
③フラットタイプ
に分かれます。
①ターンテーブルタイプ
丸皿がくるくる回るタイプで、主に単機能レンジ(温めのみ)やコンパクトオーブンレンジで採用されています。
価格は比較的安価ですが、温めムラが出やすい・お弁当などは庫内で引っかかってうまく回らないなどの理由で商品数自体は少なくなっています。
②フラットタイプ
庫内が平らで広く使えるメリットがあり、今の主流となっています。
そこ面に凹凸がほとんどないので、汚れた時でも拭き掃除しやすいというメリットもあります。

サイズ(容量)について
▼庫内の容量
オーブンレンジの容量はL(リットル)で表されます。
大まかな区分けでは
・20L前後がコンパクト(単身)
・25L前後がスタンダード(1〜2人)
・30L前後が大容量(家族)
このようなイメージです。
もちろんオーブンレンジを使う頻度や量は、みなさんそれぞれ違うと思いますので人数はあくまでも目安です。
ターンテーブルタイプはだいたい容量20L程度までの小型機種に見られます。
あたため機能(レンジ)のチェックポイント
多くの方にとってオーブンレンジで一番多く使うのは温め機能ではないかと思います。
温めには、自分で出力と時間を調節する”手動温め”と、温まったら自動で止まる”手動温め”があります。
現在の主流は自動温めですね。みなさんも使ったことがあるかと思います。
この”自動温め”ですが、食品が温まったかどうかの判断は各種センサーで行っています。
自動温め用のセンサーの種類
温まったかを判断するためのセンサーにはいくつか種類があります。
①センサーなし
②蒸気センサー
③重量センサー
④赤外線センサー
このうち
食品の温度を測っているのは赤外線センサーだけになっています。
それ以外は間接的に判断しているにすぎないんですね。

ちなみに、ターンテーブル式のオーブンレンジで赤外線センサーを搭載している機種は思い当たりません。
オーブン機能のチェックポイント
オーブン機能でのチェックポイントは大きく分けて2つあり”作れる量”と”火力”です。
1度に焼ける量

オーブン料理は何十分と時間がかかるものも多くあります。
そこで、家族の分が1度にできないとなってしまうと時間がかかりすぎて、ちょっとオーブンを使う気にはなれないですよね。
お腹が空いている時にそんなに待てないですし、せっかく焼いたものが冷めてしまいます。

大きさも性能の内というわけですね。
基本的には”庫内の容量が大きい”=”1度に焼ける量も多い”という考え方でOKです。
ポイント
これは、付属する角皿の枚数の問題ではなく、オーブン内部に熱風を循環させるためのファンがついているかで決まります。

単純に言えば1段の2倍の量が焼けることになりますので、特にお菓子やパン作りなどをしたい方は2段オーブンがおすすめです。
火力
多くの機種でオーブン利用時の最高温度が記載されており、性能を表す一つの指標として使われています。

こんなに高温は必要ないように感じる方もいるかもしれませんね。
確かにクックブックなんかを見ても、決して「300℃に設定してください」と書いてあることはありません。せいぜい200℃程度までですよね。
では、なぜそんなに高火力が必要かというと、それくらいの余力がないと安定して必要な火力をキープできないからです。
最高時速が100キロの車でずっと100キロ出し続けるのが難しいように、オーブンも実用的な温度を維持するためにはさらに高い最高温度が必要となります。
また、最高温度が高いことで焼き色が綺麗につく・こんがり仕上がるなど、仕上がりに差が出ることも多くあります。
ちなみにフライパンが熱々の状態では最高250℃程度の温度になっていると言われています。
フライパンのような"こんがり仕上げ"にするには最高300℃程度の温度が出せるのが理想ですね。
トーストについて
オーブンレンジでトーストを焼きたいという方も多いのではないかと思います。
その際のチェックポイントは天面のヒーターの形状です。
天面のヒーターは2種類あり
①フラットヒーター
主に大型オーブンレンジで採用されています。
○火力のキープが得意で、お肉やお魚・生地からのパン屋お菓子作りに向いています。
×立ち上がりが遅くトーストには時間がかかります。
例えば、このページに登場するMRO-S7Xのトースト焼き上げ時間は9分〜17分と非常に長くなっています。
②露出ガラス管ヒーター
○素早く加熱できる利点があり、トーストやグラタンの表面に焦げ目をつけるのに向いています。
×焼きムラが出やすい・お手入れがしにくいなどのデメリットもあります。
オーブンレンジでトーストをするなら、加熱の早い露出ヒーターから選ぶことになります。
それでも焼き上げ時間は5分程度かかりますし、多くの機種では途中で開けて裏返しが必要となります。
要するにオーブントースター的な使い方ですね。それでもオーブントースターの方が早いですが・・

お水を使う調理コースは?
また後でも触れますが、ヘルシオの登場以来お水を使った調理が1つのトレンドとなっています。
▶︎水を使った調理2種類
①スチーム
②過熱水蒸気
この2つは別々のものとなっています。
▼スチーム
簡単にいうと湯気ですね。
食品を蒸したり、温めたりするのに使われます。
茶碗蒸を作ったり、中華まんやご飯をしっとり温めるイメージです。
スチームも2つの方式がある
スチームには
①角皿式スチーム
②タンク式スチーム
の2つの方式があります。
角皿式スチームは角皿にお水を張った状態で食品を加熱します。
食品が加熱されるのと同時に水も温度が上がり、蒸気が発生します。
つまり、スチームを使って調理するというよりは、食品を加熱してたら一緒に蒸気も出るといった感じです。
角皿にお水を張ったままの調理になるので、使える用途は限られるのではないかと思います。主に茶碗蒸しなどでしょうか。
タンク式スチームは専用タンクに入れた水を蒸気に変え、適切なタイミングで庫内に放出します。
角皿自体には水を張っていませんので、通常のレンジに近い感覚で使うことが可能です。
ご飯や中華まんのしっとり温めにはタンク式が便利です。
▼過熱水蒸気
こちらはスチームをさらに加熱し、100℃を超える高温の気体にしたもので、食品を焼くことに使われます。
過熱水蒸気は温度が低いところに集まる特性があるので食品内部まで熱を届けやすく、食品内部から余分な塩分や油分を流すのに役立っています。
”水蒸気”となっていますが、高温なので水滴が残ったり・べちゃついたりするようなものではありません。
主に減塩や減油など、ヘルシーな焼き料理に使われます。
ここまでのおさらい
少し長くなりましたが、ここまでが基礎のおさらいとなります。
①レンジのポイントはセンサー
②オーブンのポイントは大きさと段数
③スチームと過熱水蒸気は別々のもの
これを知ってもらえれば、今後の説明がわかりやすくなるかと思います。
それではご予算別におすすめ機種の紹介に入ります。
準高級機種部門
ER-XD3000・NE-BS6A
東芝
ER-XD3000(2段調理可)
庫内容量 | 30L | 庫内形状 | フラット |
オーブン 最高温度 |
300°C | 2段オーブン 天面ヒーター |
2段可 埋め込みフラット |
自動温め センサー |
八つ目赤外線 温度 |
スチーム 過熱水蒸気 |
○ (タンク式) |
最初は石窯ドームでおなじみの東芝です。
予算オーバー気味な機種となり申し訳ありませんが、人気モデルということで紹介させてください。
注目ポイント
- 高級機並の温めセンサー
- 焼き料理の得意な石窯ドーム
- 取れちゃうコートでお手入れ性も良い
オーブンが得意というイメージの強い東芝ですが、実はそれ以外の部分も充実のスペックとなっています。では順番に見ていきましょう。
レンジ(温め)の特徴
八つ目赤外線センサー ←注目ポイント
従来は最高級クラスにしか搭載されていなかった8つ目赤外線センサーが、ついにこの3000シリーズに搭載となりました。
先ほどちょっとお話したように、自動温めを便利にするなら赤外線センサーが欠かせません。
そのセンサーが8エリアの温度を同時に測ってくれるのが八つ目センサーです。
庫内の温度を細かく把握できることで
▶︎2品同時温め
▶︎お好み温度温め
などが可能となっており、中級モデルと差がつくポイントになっています。
温度の違う2つの食材、例えば冷凍ご飯と常温のおかずを温めるという時でも温度差がわかるので加熱具合の調整ができるということですね。
温め"時間"ではなく−10〜90°Cでの仕上がりの"温度"の指定ができます。
カチカチのアイスにスプーンが入るくらいに柔らかくとか、バターを室温に戻すなどの繊細な温度調節も得意です。
お菓子・パン作りが得意な東芝ですから、こういったサポートになるような機能はとても相性が良いですね。
赤外線センサーの高性能化はここ数年のトレンドですので、是非頭に入れておいていただきたいポイントです。
共働きでおかずを作り置きする人が増えている
冷蔵庫の性能がよくなり、買い置きがしやすくなっている
冷凍・チルド食品が美味しく、便利になっている
こういった理由で温めを使う機会がますます増えていますから、自動温めの性能向上が期待されるのも当然かもしれませんね。
オーブン・グリル(焼き)の特徴
石窯ドーム(焼き料理)
東芝と言えばその最大の特徴は石窯ドームオーブンですね。
庫内の天面をドーム状にカーブさせており、熱の対流を阻害しないような形状になっています。
また、隅っこに穴の空いた角皿が付属しており、これも熱風の循環を邪魔しないための工夫となっています。
オーブンの最高温度はなんと300度もあります。
食品の旨味や水分をさっと閉じ込め、凝縮しながら加熱するので、本格的な味わいが家庭でも再現できるんですね。
おまかせ焼き←注目
さらに注目なのが、おまかせ焼きコースです。
好きな食材を並べ→メイン食材を選択
これだけで、あとは自動で焼き上げてくれるという、とても便利な焼き機能です。
もちろん、お肉だけじゃなく、お魚や野菜にも対応しています。
これなら簡単ですよね。
オーブンってあまり使わないという方も多いのではないかと思いますが、オーブンよりもフライパンを使って料理する理由として


こんな理由が思い浮かびます。
それが、石窯ドームなら”300度の高火力”と”ドーム形状の熱風循環”で素早くこんがり焼き上げることが可能になるんです。
火力やスピードではフライパン調理に敵わない部分もまだありますが、
オーブンなら”加熱は任せっきりでOK”
という利点があります。
焼いてる間に他のおかずを作ってもいいですし、洗い物してもいいですし、火加減や焼き加減を気にする必要がほとんどないということは大きな魅力ではないかと思います。
流行りのスチームトースト対応
もちろん従来のトースト機能も搭載はしているのですが、バルミューダのトースターが発売されて以降、スチームトーストが人気の兆しを見せています。
気になるのはスチームトーストはどんな魅力があるのかですよね。
スチームトーストコースでは、わずかにスチームを出してパンをしっとりさせた後に焼き上げます。
するとパン表面付近では、水分が入っていた部分が水分の蒸発により空洞になりサクサクした食感に仕上がり、パン内部ではしっとり感が残ります。
これが外はサクっ・中はふんわりに仕上がる理由です。
トーストする前に霧吹きで少量の水をかけるとふんわり仕上がるテクニックはご存知の方もいるかもしれませんね。これを手軽に利用できるのがスチームトースト機能です。
その他の調理機能
ノンフライ・ハイブリッド調理
今や定番となったノンフライ調理ですね。
油で揚げるのではなく、食品表面の水分を飛ばすことでサクサクした食感に仕上げています。
唐揚げや春巻きなどの8種類のオートメニューが内蔵されおり、手軽に油分を抑えて調理をすることが可能です。
この時に使っているのがシャープのヘルシオなどでおなじみの”過熱水蒸気”です。
過熱水蒸気は食品内部まで熱を届け塩分や油分を溶かし出す効果があり、健康調理に欠かせない存在となっています。
また、おいしさを損なわない為にオーブンを強めに併用したハイブリッド調理機能(オートメニューのみ)も備わっています。
油は塩分は、落としすぎると味気ない料理になってしまいますからね。
油や塩分を適度に保持するように、普通のオーブン加熱と過熱水蒸気を組み合わせて調理を行います。
適度に過熱水蒸気を使っておいしさとヘルシーさの良いとこ取り。
これがハイブリッド調理です。
便利・快適機能
省スペース大容量
高機能なオーブンレンジは
「サイズが大きくて場所をとりそう・・」
と、不安に思っている方も多いんじゃないかと思います。
ER-XD3000は、庫内容量の割にコンパクトな設置スペースを実現しています。
取れちゃうコート←注目ポイント
東芝の鉄板は、耐久性が高くしかも焦げ付きにくいという特徴があります。
オーブンレンジの角皿や庫内ってどうしても調味液が飛び散ったものが焼きついて、頑固なコゲ汚れが付いてしまいますよね。
でも東芝の取れちゃうコートなら軽い力でスッとコゲも汚れも落ちちゃいます。

お手入れが面倒なイメージを持たれがちなオーブン機能ですが、東芝オーブンレンジはそんな不安を解消してくれる取れちゃうコートを採用しています。
東芝ER-XD3000はこんな時にオススメ!
石窯ドーム構造と高火力でオーブンが魅力の東芝でしたが、今年は八つ目赤外線センサーで温め精度も向上しています。
さらに取れちゃうコートでお手入れ性も高いと本当にバランスよくできた機種ではないかと思います。
ココがおすすめ
「高機能だと使いこなせるか不安」という方も多いのではないかと思いますが、
▶︎温めは高精度
▶︎焼けば高火力
▶︎おまかせ焼きも有る
▶︎使ってもお手入れも楽チン
と、どの機能も”ただ普通にオーブンレンジを使っているだけ”で良さが発揮される内容となっています。
普段の温めだけでもこの機種の魅力は十分に発揮されますから、基本性能が高い機種と言っていいのではないかと思います。
おすすめパターン
「パン・お菓子を焼くのが好き」
「普段よく使うレンジ機能も重視したい」
「これからいろいろなお料理にチャレンジしたい」
「お手入れしやすいレンジが欲しい」
しかも、この東芝300シリーズはABCクッキングスタジオ導入シリーズです。
ABCコラボメニューを搭載しており、更にweb上であたらしいレシピも追加されています。
今まで作ったことのないお料理にチャレンジしたい方や、献立がなかなか思いつかなくて困っている方にもおすすめしたい機種となっています。
お料理教室でも使われるくらいですから、基本性能はこれで充分ということです。
結論:この中なら一押し。
全てがワンランク上でこの価格。
コスパ最高ランクの1台です。
次も準高級機種でご紹介します。
パナソニックコンパクトで高機能なモデルです。
パナソニック
ビストロ NE-BS6A
庫内容量 | 25L | 庫内形状 | フラット |
オーブン最高温度 | 250°C | 2段オーブン 天面ヒーター |
不可 露出 |
自動温め センサー |
スイング赤外線 | スチーム・過熱水蒸気 | ○ (タンク式) |
オーブンレンジ界のオールマイティー選手といえばやはりビストロですね。
特にビストログリル皿を使った時短焼きコースが人気の理由となっています。
おすすめポイント
- ビストログリル皿でスピード焼き料理
- 豊富なスピードメニュー
- 多機能でも使いやすいカラータッチパネル
これまで高性能機種といえば庫内容量30L以上の大型機種ばかりでした。
ですから、せっかく高機能機種の購入を検討していても
「大きすぎて置き場所に困る」
「2人で使うから大きすぎでも無駄になってしまう」
こういったご意見が多かったんですね。
そんなご意見に答えて登場したのがこちらの機種なんです。
「うちは2人だから大容量じゃなくてもいいけど、性能はそれなりにいいものが欲しいなぁ」という方にはぴったりじゃないかと思います。
レンジ(温め)の特徴
スイングサーチ赤外線センサー
センサーを首振りさせることで広く庫内をチェックできるセンサーです。
高性能とまではいかなくとも、庫内の広さに見合ったセンサーという印象です。
オーブン・グリルの特徴
ビストログリル皿
(焼き料理)←注目ポイント
パナソニックの魅力と言えば、スピード焼き調理ですね。それを可能にしているのが”ビストログリル皿”の存在です。

オーブンのように庫内の温度をあげることで加熱するのではなく、ビストログリル皿自体を発熱させることで食品と熱源の距離を縮め、フライパンのようにスピーディーにしっかりと焼き色をつけて調理しているわけですね。
オーブンの”火加減お任せ”とフライパンの”素早くこんがり”のいいとこ取りをした機能と言えるのではないでしょうか。
▼少量をスピーディーに”エリア加熱”
NE-BS658はレンジの電波の当て方をコントロールすることで少量を更に素早く加熱できる”エリア加熱”機能も搭載しています。
オーブンの熱はどこかに集中させることができませんが、レンジの電波はアンテナを使って誘導が可能です。

素早い加熱が得意なビストロと非常に相性が良い機能ではないでしょうか。
普通のオーブン機能もあります
ここまでビストログリル皿を使った調理を中心に紹介してきましたが、従来のオーブン機能ももちろん搭載しています。
オーブン
温度を設定してじっくり焼き上げます。
全体を綺麗に焼く・中までしっかり火を通す・均一に火を通すことが得意です。
主にお菓子やパン・ケーキが得意で、大きなお肉やお魚を調理するのにも使われています。
グリル
強火で素早く火を通すのが目的。フライパンに近い使い勝手で、切り身のお肉やお魚をこんがり焼くのに適しています。
どちらかという普段のおかず作りで使う機会が多いのはグリルではないかと思います。
目的によってオーブン・グリルを使い分けることになります。
スピード重視ならグリルが便利で、しっかり全体に火を通すならオーブンの得意分野となります。
スピード優先ならパナソニックのビストロが有利で、綺麗な焼き上がり重視ならオーブンが充実した東芝の石窯ドームが良さそうですね。
その他の調理機能
和食50選
きんぴらやかぼちゃの煮物などの和食メニューが50内蔵されています。
オーブンレンジは洋食を作るイメージが強いかと思いますが、定番の和食おかずも豊富に揃っています。オーブンレンジ活躍の機会がグッと増えますね。

なんていう時にちょっと覗いていただくと、献立を考える手助けになりそうですね。
煮物10分メニュー
スピードメニューが得意なビストロシリーズ。
今年は10分でなんと煮物をつくることもできるコースが追加されています。
1例として、肉じゃがやうま煮などのメニューがあります。
素早く加熱するので”煮込んだような柔らかい食感”とはちょっと違った仕上がりになります。
でも、野菜の食感とみずみずしさがが程よく残っていて、それはそれでいいんですよね。
仕上がり具合は好みが別れるかもしれませんが、じっくり時間をかけて煮込むのと、オーブンレンジで素早く調理するのを使い分けることがで、お料理方法の選択肢は広がるのではないかと思います。
こんなところが主な新機能ですね。続いておなじみの特徴も確認してみましょう。
便利・快適機能の特徴
カラー液晶タッチパネル←注目ポイント
スマートフォンのようなカラータッチ液晶を搭載しています。
あまり必要を感じない方も多いようですが、個人的には強くオススメしたいポイントですね。
なぜなら画面を見ながらタッチしていけばそのレンジで何ができるかを知ることができるからです。
こちらの機種には温めだけでも
・ごはん温め
・スチームでしっとり温め
・フライさっくり温め
・中華まん温め
と豊富な温めメニューがあるんですね。
そうなると

ってなっちゃいますよね。
それがタッチパネルなら、スマホみたいに画面を見ながら押していけば操作できちゃうわけです。

パナソニックNE-BS6Aはこんな時にオススメ!
とにかく時短調理に優れたパナソニック。
ココがおすすめ
時間のあるときに下ごしらえしておけば、あとはオーブンで10分、15分でできあがり。
”仕事終わりでおなかペコペコ”
なんいうときでも待ち時間は従来の半分です。
東芝ER-WD3000・パナソニックNE-BS658ともに優れた焼き機能を搭載していますが、
オーブン重視→東芝
グリル重視→パナソニック
がおすすめとなります。
普段のおかず作りはどちらも得意で、ケーキとか大皿料理のような特別感のある料理を作るなら東芝。
普段のおかず作りを早くしたいならパナソニックが有利でがないかと思います。
おすすめパターン
▶︎大容量は必要ないけど性能はいいものが欲しい
▶︎毎日のおかず作りに役立つ機種が欲しい
▶︎手早く調理できる機種が欲しい
▶︎多機能が使いこなせるか不安だ
スピード調理以外にもタッチパネル・グリル皿など使いやすさ、便利さをを兼ね備え万能のパナソニック。
二人で使うのに丁度良いサイズで、中型サイズで高性能モデルを求める方はこちらがオススメです。
結論:小さくても高性能。
スピードメニューで毎日のお料理の手助けに。
タッチ液晶はオーブンに慣れていない方の強い味方です。
価格について
NE-BS6Aはメーカー指定価格商品となっています。
どの家電量販店でも同じ価格
値下げ交渉不可
という面で、以前より購入のハードルは上がっているように感じます。
内容はいいんですけどね・・。
そんなわけで、今年は東芝のER-XD3000シリーズに人気が傾いている印象です。
定番人気モデルとその上位モデル
ER-XD70 NE-MS4A
次は定番の2モデルです。
東芝 ER-XD70
パナソニック NE-MS4A
この2つは比較的性能が近いので、まとめて説明します。
東芝 石窯ドーム
ER-XD70 (2段調理不可)
庫内容量 | 26L | 庫内形状 | フラット |
オーブン 最高温度 |
250°C(5分) | 2段オーブン 天面ヒーター |
不可 露出 |
自動温め センサー |
赤外線 温度 |
スチーム 過熱水蒸気 |
スチームのみ (角皿式) |
↓赤外線センサーで食べごろ温度に。
↓オーブン機能でノンフライもOK
↓多少の時短メニューもあり
パナソニック スチームエレック
NE-MS4A(2段調理不可)
庫内容量 | 26L | 庫内形状 | フラット |
オーブン 最高温度 |
250°C | 2段オーブン 天面ヒーター |
不可 露出 |
自動温め センサー |
スイング赤外線 | スチーム 過熱水蒸気 |
スチームのみ (角皿式) |
価格コムなんかを見ても、常に売れ筋ランキング上位のモデルです。
↓解凍もそこそこ得意
↓こちらも多少の時短メニューあり
レンジ(温め)の特徴
どちらも赤外線センサー搭載となっています。
東芝、パナソニック、それぞれもっと安価な機種はあるのですが、赤外線センサー搭載の中ではこのモデルが一番手頃な価格となっています。
「ベーシックな機能でOKだし、予算は抑えたいけどあんまり温めが不便だったら嫌だなぁ・・」
こんな声に答えるのが赤外線センサーをしっかり採用しているモデルというわけですね。
売れ行きが良いのも納得という感じです。
オーブン・グリルの特徴
どちらもトーストに対応(裏返し必要)しています。
ER-XD70 NE-MS4A
はこんな人にオススメ!

こんな方も多くいらっしゃるかと思います。
この2つなら大丈夫です。
▶︎普通のレンジ・オーブンの機能があればいい
▶︎オーブントースターも兼用したい
▶︎安すぎるのも不安だ
特別なことを望まない限り、温めるだけならこの辺で充分な性能だと思います。

結論:普通の機能があれば十分。
ちょうどいいのがこの2機種。
ワンランク上にするとどうなる?
「もう少し予算を足せばもっといいのになるの?」と思った方も多いのではないでしょうか?
そういう価格帯な気がします。
せっかくなので一つ上のグレードにするとなにが変わるのかも解説しておきます。
過熱水蒸気搭載
ER-XD80
庫内容量 | 26L | 庫内形状 | フラット |
オーブン 最高温度 |
250°C(5分) | 2段オーブン 天面ヒーター |
不可 露出 |
自動温め センサー |
赤外線 温度 |
スチーム 過熱水蒸気 |
○ (タンク式) |
ER-XD70→ER-XD80の主な違いは、スチーム・過熱水蒸気機能にあります。
ER-XD70 | ER-XD80 |
角皿式スチーム | タンク式スチーム &過熱水蒸気 |
過熱水蒸気は、ノンフライの他、食品の乾燥を抑えた焼き料理にも向いています。
その他の候補
MRO-S7A・MRO-S8A・AX-UA30
日立 ヘルシーシェフ
MRO-S7A(2段調理不可)
庫内容量 | 22L | 庫内形状 | フラット |
オーブン 最高温度 |
250°C | 2段オーブン 天面ヒーター |
不可 平面 |
自動温め センサー |
重量+蒸気・温度 | スチーム 過熱水蒸気 |
○ (タンク式) |
タンク式スチーム&加熱水蒸気搭載で一番低価格はおそらくこの機種になるでしょう。
庫内容量22Lのコンパクトサイズでも充実の機能となっています。
おすすめポイント
- 過熱水蒸気搭載のお手頃モデル
- オーブン埋め込みフラットヒーター
- 外して洗える下皿
「大容量とか最新機能とかまでは必要ないけど、基本は一通り揃っている機種が欲しいなぁ」そんな時におすすめの機種となっています。
温め機能の特徴
重量&蒸気・温度センサー
ER-XD70やNE-MS4Aが赤外線センサー搭載なのに対して、こちらは重量センサーメインとなっています。
慣れてくれば問題ないと思いますが、自動温めがメインの方は東芝・パナソニックが無難かと思います。
オーブン・グリルの特徴
天面埋め込みヒーターが採用されています。
お手入れ性はこちらが有利でしょうし、焼きムラも埋め込みヒーターの方が抑えられるでしょう。
その代わりにトーストの焼き上げは結構時間がかかってしまいます。
トースターを別で持っているという方は役割分担できて良さそうですね。
その他の調理の特徴
お手頃加熱水蒸気搭載機種
ヘルシーシェフという名の通り健康調理が魅力の機種となっています。
過熱水蒸気搭載で一番コンパクト・安価なオーブンレンジといえばこの機種ではないでしょうか。
▼他のメーカーと比べると・・
東芝ならER-XD100以上のモデルで過熱水蒸気搭載となっており、1段階程度上の価格帯になります。
パナソニックはビストログリル皿での健康調理を打ち出しているので、そもそもそんなに過熱水蒸気を押し出していないように思えます。
また、油を落とすのが得意なビストログリル皿が付属する機種はやはり少し高めの価格帯となります。
そんなわけで、なるべく予算を抑えて過熱水蒸気を取り入れるならMRO-S7Aが候補になるでしょう。
他社の中級モデルと比べると・・
スタンダードな機種で予算を抑えるなら・・
東芝 ER-XD70
パナソニックNE-MS4A
この2台を軸に検討するのがスムーズかと思います。
ただし、この2モデルは過熱水蒸気非対応です。
ですから、過熱水蒸気を使ってみたいなら日立MRO-S7Aが候補という格好ですね。
過熱水蒸気をもっと重視するなら、ヘルシオが視野に入ってきますね。
ヘルシオの過熱水蒸気のメリットについてもこの後紹介しますね。
豊富なオートメニュー
この価格帯としては豊富な60オートメニューを搭載しています。
よく作るメニューが搭載されているとより簡単に設定をすることができます。
しっとり仕上げる必要のある茶碗蒸しや、乾燥すると口当たりが悪くなる焼きそばなどがメニューに含まれているのはタンク式スチーム・過熱水蒸気機能あってこそではないでしょうか。
日立MRO-S7Aはこんな時にオススメ!
「普段あまりオーブン調理はしないし、小さいのでいいけどノンフライはしてみたい。」
そんな方にはこの機種です。
一番手軽に過熱水蒸気式のノンフライを使ってもらえる機種ですね。
おすすめパターン
▶︎人気の機能が一通り揃ったお買い得品は?
▶︎普段は温めメインでコンパクトな機種が欲しい
▶︎過熱水蒸気は気になるけどあまり高い機種は手が出しづらい
お手ごろ価格でレンジ、オーブン、過熱水蒸気をバランスよく備えています。
トーストは9〜17分と時間が長いのでそこは注意してください。
結論:コンパクトで機能は充実。お買い得な1台です。
こない容量22Lは大・中・小で分けるなら小に入るくらいの広さです。
少人数・少量の温めに適していますね。
家族で使う場合や、コンビニのお弁当を温めるのによく使うような場合には、もう少し大きい容量の方が使いやすいのではないかと思います。
そんな場合はこの後の機種もチェックして見てください。
もう少し大きい機種でも平気でしたら
日立 MRO-S8A
庫内容量 | 31L | 庫内形状 | フラット |
オーブン 最高温度 |
250°C | 2段オーブン 天面ヒーター |
不可 埋め込みフラット |
自動温め センサー |
トリプル重量 温度・蒸気 | スチーム 過熱水蒸気 |
○ (タンク式) |
赤外線センサーではなく、重量+温度・蒸気センサー搭載となります。
こんな方におすすめ
- 1段オーブンとしては大きめ庫内
- 外して丸洗いできる平面プレート
ちなみにこちらは赤外線センサーではなく、独自方式の温め方式となっています。
温め精度自体は赤外線センサーの方がいいような気がするというのが個人的な印象ですが、この機種にはこの機種の魅力がしっかりとあります。
また、1段オーブンでこれくらい庫内が広いモデルは貴重です。

こんな時におすすめのモデルとなります。
▶︎MRO-S7Z・MRO-S8Zの特徴
ほとんどの場合、レンジの底面(あたためで食品を置く部分)は取り外すことができませんよね。
汚れた時は拭いてお手入れします。
それが、この機種では底面がプレート状になっており、外して水洗いすることが可能となっています。
この”外して洗えるプレート”は健康調理に並ぶ日立の大きな魅力と言えます。
大皿温めや2品温めを使い方はこちら、少量でいいならMRO-S7Xがおすすめです。
次も中級機種です。スチーム・過熱水蒸気を使うのがもっとも得意な機種がこのヘルシオシリーズです。
シャープ ヘルシオ
AX-UA30 (2段調理不可)
庫内容量 | 22L | 庫内形状 | フラット |
オーブン 最高温度 |
250°C | 2段オーブン 天面ヒーター |
不可 埋め込みフラット |
自動温め センサー |
温度 湿度 | スチーム 過熱水蒸気 |
○ (タンク式) |
お水を使ったおいしい健康調理ならやっぱりこのヘルシオですね。
おすすめポイント
- ヘルシオエンジンが生み出す豊富なスチームと過熱水蒸気
ヘルシオとその他のオーブンレンジの違い
▶︎他のメーカーとの違い
ヘルシオ
→土台はウォーターオーブンで、レンジやオーブンは普通。過熱水蒸気がメイン。
その他
→オーブンレンジが土台で、過熱水蒸気は補助的な立ち位置。

お水を使った調理の利点はこのあとで紹介しますね。
レンジ(温め)の特徴
コンパクトかつ手頃な価格で本格過熱水蒸気を使える替わりに赤外線センサーは搭載されていません。
庫内の湿度と温度を測り加熱を制御します。
あくまでメインは過熱水蒸気ということなんでしょう。

オーブン・グリル(焼き)の特徴
お水を使わない普通のオーブン機能ももちろん搭載しています。
過熱水蒸気やスチームは非常に便利とは言っても、すべてのお料理にお水が適しているとも言い切れません。
必要に応じて使い分けることができるようになっています。
ただ、普通のオーブンとして使うのであれば、庫内容量や温度の面から見て他社の方が割安な感じはありますね。
やはりお水を使ってこそ良さが発揮される機種かと思います。
その他の調理の特徴
本格加熱水蒸気
先ほども書いたようにヘルシオの過熱水蒸気・スチームは量・スピードともに他社を大きくリードしています。
お水を使ってこそヘルシオの力が十分に発揮されると言えます。
過熱水蒸気とは・・
水蒸気をさらに加熱して100度以上の熱風にしたものです。
食品内部まで熱が届きやすく、余分な塩分や脂分を落としながら調理することが可能です。
加熱水蒸気は健康調理に向いていて、特にヘルシオの場合は栄養素保持と減塩・減油効果が大きくなっています。
これはヘルシオは他のメーカーに比べ、より多くの過熱水蒸気をスピーディーに作ることが可能だからです。
ヘルシオ過熱水蒸気のメリット
①おまかせグリル
火加減・時間おまかせで食材を焼き上げるコースが搭載されています。
おうちにある食材を組み合わせて調理できるのが嬉しいですね。
ヘルシオ過熱水蒸気のメリット
②美味しい
十分な過熱水蒸気で乾燥を抑え、素材本来の旨みや甘みを上手に引き出します。
ヘルシオ過熱水蒸気のメリット
③減塩・減油が得意
過熱水蒸気を使うことにより、食品表面についた水分が余分な塩分を流します。
また、過熱水蒸気には温度の低いところに集まるという特性があり、食品の内部まで熱をしっかり届け、油や塩分を溶かし出すことができるんです。
ちなみに水分とは言っても非常に高温なので、仕上がりがべちゃつくことなく減塩可能です。
シャープAX-UA30はこんな人にオススメ!
ココがおすすめ
「健康調理やノンフライをしてみたい。」
「栄養には気を使っている」
そんな方は迷わずヘルシオです。
小さくても本格的な過熱水蒸気機能は健在です。
おすすめパターン
▶︎普段通りのレシピでカロリーカットしたい
▶︎ヘルシオの評判はいいみたいだけど大型機は価格がなぁ・・
▶︎スピードよりも健康や仕上がりなど質にこだわりたい
お手ごろ価格、コンパクトなヘルシオをお探しでしたらこの機種ですね。
過熱水蒸気だけでなく普通のオーブン、レンジ機能ももちろん搭載していますよ。
結論:過熱水蒸気ならヘルシオがおすすめ。
健康調理から便利な温めまで多彩な調理が決め手。
まとめ
長くなったので選ぶ一番のポイントだけおさらいしましょう。
▶︎ER-XD3000(容量:大 2段焼可)
これを選んでおけば間違いなし。
お料理の幅も広く手入れも楽。
予算が許すならこの機種が一押しです。
▶︎NE-BS6A(容量:中 2段焼不可)
大型機種は必要ないけど性能はいいものが欲しいなら。
スピードメニューも大きな魅力です。
▶︎MRO-S7A(容量:小〜中 2段焼不可
一番手頃な加熱水蒸気搭載機種。
ヘルシー料理を手軽に取り入れるならこちら。
▶︎MRO-S8A(容量:大 2段焼不可)
外せる下皿は他メーカーには無いメリット。
使用後のお手入れを忘れがちな方におすすめ。
▶︎AX-UA30(容量:小 2段焼不可)
一番手軽なヘルシオ。
他の機種とは少し方向性が違いますが、水を使ったコースは1級品です。
健康調理ならヘルシオにお任せ。
▶︎ER-XD70
スタンダードな性能。迷ったらこれが基準。
▶︎NE-MS4A(容量:中 2段焼不可)
普通のレンジで十分という方ならこちら。予算を抑えつつしょぼく無い機種はこちら。
以上オーブンレンジの中級〜準高級モデルの解説でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。