年末・年始を控えたこの時期、家電の購入を検討している方も多いんじゃないかと思います。
売り場で商品のご案内をする時にも・・
「年末と初売りだったらどっちがいいですか」
とか
「どの家電が安くなりますか」
といった質問も多くなってきました。
こういった基本的な内容は昨年もまとめているんですが、今年はまた違った雰囲気も漂っています。
そう、値上げです。
この1年でより一層多くの商品が値上げがされており、お得感のある買い物をするハードルはグッと上がっているように感じます。
これまでみたいに、購入する時期を考えるだけではちょっと弱いかもしれません。
ということで、本日は値上げラッシュ後の今の状況に合わせ、もう一歩踏み込んで年末・年始の作戦を考えていきたいと思います。
年末・年始の傾向
まずは基本的な傾向のおさらいということで、昨年の動画の内容をまとめてお伝えします。
多くの商品は変動なし
まず最初になんですが、年末・年始の短期間で急に値段が変わるケースは少ないです。
どっちかというと、年末よりは初売りに期待している方が多いんじゃないかと思いますが、初売りになったからといって全部の商品が急に値下がりするなんていうことはありません。
一部の広告の品とか今週のお買い得品のように売り出し品は変わりますが、変更がないものも多いです。
Amazonのブラックフライデーなんかをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
もうすぐブラックフライデーだからその時に買おうなんて待っていたら、結局価格は変わらなかった。
むしろこの前のタイムセールの時の方が安かったな。みたいなことってありますよね。
家電店も同じで、初売りだからといって、全部が全部やすくなる訳ではないです。
また、いつ売り出しになるか、いつ最安になるかをピンポイントで当てることも現実的ではありません。
といきなり期待を削ぐようなことをいった訳ですが、年末と年始では多少の傾向の違いみたいなものはあります。
年末の傾向
初売りを意識するお客さんが増え、買い控えが起こります。
日々の売り上げを確保したい店員は、「安くするんで、今決めてください」みたいな感じいつもより頑張った価格を出すことが増えます。
つまり、価格交渉に有利なのが年末です。
欲しいモデルが決まっている場合、初売りで安くなるかの一か八かにかけるよりは、年末に交渉して購入するのがおすすめです。
初売りの傾向
台数限定・日付限定・初売り特価など、いつもよりお買い得品が増えます。
また、各社が一斉にセールを行うため、家電店のネット通販で安値を探しやすいタイミングでもあります。
お得になっているものの中からいいもの選ぶ買い方なら初売りが有利です。
と、昨年の動画ではこんな感じのことをお伝えしました。
この点に関しては今年も変わらないです。
ただ、この1年で変わったというか、変わってしまった部分もあって、それが値上げラッシュです。
今年は値上げラッシュ
昨年の今頃はまだそれほどでもなかったんですが、今はガッツリ原材料費とか燃料費高騰が反映された価格になっています。
冷蔵庫とかエアコンは今が買い時なんですが、それでもあんまり安くなっている感じがしません。
元が高くなっているので、値段が下がってきても例年よりも高いという印象です。
中には販売する側としても気が引けるくらい高くなっているものもあります。
しかも高くなっているのは家電だけじゃなくて、食料品から日用品からガソリン・電気代まで高くなっているわけじゃないですか。
個人的には「いいものをお得に買うっていうのもいいんだけど、今は支払い自体を抑えたい」みたいな気持ちになっていますし、同じように考えている方もいるんじゃないかと思います。
というわけで、今年は初売りの特価品狙いを推していきたいと思います。
価格交渉で安くしたところで、値上げの波に飲まれて結局支払う金額はあんまり安くないみたいなことになるよりは、特価品を狙って価格を抑える方向に寄せていこうという方向性です。
品目別おすすめ度合い
次はこれを踏まえて、年末年始に狙い目のカテゴリーやメーカーなどお伝えしていきたいと思います。
注意点としては、欲しいものを買うというよりは、値段を抑えつつある程度のスペックのモデルを買うことに重きを置いています。
各社の主力となるようないい目のモデルを狙う場合には向いていません。
また、メーカーの希望がある場合もこの方針は向いていません。
メーカーを指定してしまうと一気に選択肢が狭まり、お得なモデルを探しにくくなります。
「ソニーのテレビが欲しい」とか、「冷蔵庫はずっと三菱を使っている」みたいなこだわりがある方は年末に交渉する方法をおすすめします。
テレビ
テレビはいつもと事情が違うので、別の動画にまとめています。
おすすめモデルだけかいつまんでお伝えすると
パナソニックのTH-55LX950 ソニーのXRJ-55X90K レグザの55Z770Lが1年を超えて販売されており、おすすめです。
特にパナソニックの55LX950は貴重なスペックということで、価格コムでも高い順位になっています。
プレミアムIPSパネルと上下に音が出るスピーカーを備える、液晶のハイグレードモデルです。
冷蔵庫
年末・年始に買い時を迎える家電の2トップのうち、1つがファミリーサイズの冷蔵庫です。
多くのモデルが春頃に発売されており、年末・年始にちょうど買い時になります。
メーカーごとの大まかな傾向でいうと
▶︎三菱
人気は高い 瞬冷凍とか氷点下ストッカーなど便利な保存方法もある その分価格も高い。
▶︎パナソニック
ファミリーサイズはメーカー指定価格になっており、お得さは薄い。
この2社はどっちも魅力はあるんですけど、安く買いたいみたいな時には向いていな印象です。
ちなみに価格コムの人気上位に
パナソニックのNR-F509EX・三菱のMR-R46Jというのがあって、この2つはそんなに高くありません。
どちらも位置付けとしては価格重視モデルという感じで、容量ワンサイズ・カラー展開が少ない・鮮度長持ちとか、美味しく保存みたいな機能が少ないという内容になっています。
保存機能少なめなどやや寂しい部分もあるんですけど、頻繁に買い物するとか、作ったら割とすぐ食べる場合はこの辺りもいいんじゃないかと思います。
保存力とかデザイン性まで含めて一通り揃っている中で探すなら、東芝が比較的値段が抑えめでおすすめです。
例としては、GR-V510FZなんかは結構おすすめです。
東芝お得意の野菜の保存はもちろん、氷結晶チルドで魚や肉の鮮度保持も得意。
今では主流のガラスドアも採用、東芝伝統のタッチオープンドアもありということで、さすが上から2番目のグレードという充実振りです。
真ん中野菜室モデルしかないのが惜しい点でもある訳ですが、そこがクリアできれば結構お得なんじゃないかと思います。
エアコン
年末年始に買い時を迎える家電2トップのもう一つはエアコンです。
特にリビング向けのハイグレードモデルはちょうど売り尽くしのタイミングと重なり、絶好のチャンスと言えます。
ただし、エアコンはコスパ良いモデルを選ぶのが難しい家電でもあります。
というのも、冷暖房の性能や省エネ性・清潔性などの基本性能でみた時には、そんなに性能変わらないのに価格は全然違うみたいなこともあります。
今1番人気のメーカーはダイキンだと思うんですけど、どのモデルも満遍なく価格が高いです。
あとは、三菱も霧ヶ峰やズバ暖など、知名度は高めで、価格もやや高めという感じです。
パナソニックは以前ほどの勢いはないんですけど、既存ユーザーは多いんじゃないかと思います。
価格面で言えばメーカー指定価格のモデルは値引きできない分割と良心的な価格になっていますが、エントリーからミドルグレードまでは高めですね。
という感じで、エアコンのイメージが強いメーカーほど価格は高い感じですね。
スペックと価格のバランスで言えばハイグレードと寒冷地仕様なら富士通が優秀で、エントリーからミドルくらいまでなら日立がいいかなっていう感じです。
富士通エアコンのおすすめはこちらのページで紹介しています。
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【2023評価上昇中】富士通エアコン ノクリアのすすめ
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家電の中でも特にエアコンはメーカーをどこにするかを重視する方が多いような印象があります。
まぁ、メーカーごとの特徴はありますし、気になる気持ちもわかります。
特にダイキンは高いなって思います。
時折、ダイキンをやたら持ち上げるような説明がありますが、あれは売る側にとって都合がいい的な側面が多いにある感じなので、気をつけてください。
ネームバリューとかブランドイメージみたいなものはありますし、悪いことはないので、欲しい人は買えばいいと思うんですけど、勧められて買うようなものではないかなって思います。
特に、価格を抑えるという点においては、メーカーよりも内容重視で選ぶことをおすすめします。
洗濯機
縦型は初夏の頃、ドラム式は秋頃に発売のモデルが多くなっています。
縦型は発売から半年ほど経過しており、ある程度値段は落ち着いているものの、まだ高い感じがあります。
ドラム式は発売から日が経っておらず、まだまだこれからという雰囲気ですね。
メーカーとしてはパナソニック・日立は相変わらず人気もあって定番と言えるポジションになっています。
ただし、価格はやや高めの傾向です。
東芝、シャープの方がいくらか買いやすい感じですかね。
縦型・乾燥なしで言えばこの辺りがもうちょっと値下がりしてくれたらいいなっていう感じです。
ドラム式はまだまだというところではあるんですけど、もしこのタイミングで買うとするなら、これが良さそうです。
大容量で乾燥も早く、洗剤・柔軟剤の自動投入もあって、ドアパッキン自動洗浄も加わっているということで、充実のスペックとなっています。
ちなみに、この辺はもう残っているお店が少ないと思うので、詳細は紹介しませんが、もし見かけることがあればお得だと思います。
この2つだったらヒートポンプ採用のシャープがおすすめです。
価格コム上位にいるこいつなんですけど、これはインバーター非搭載のモデルです。
インバーターなしのモデルは価格が手頃な分、音が大きめで・節水性も低い・清潔機能も少なめといった傾向があります。
まぁ、水道代の差は本体価格の差に比べれば大したことないので、問題は音ですかね。
インバーター付き洗濯機は今からもう30年くらい前には誕生しているので、そうとは知らずに使っている方も多いと思います。
そこからインバーターなしにすると、買い替えたはずなのに前より音が大きくなったなんていう事態になりかねません。
そんなわけでおすすめまではしないんですけど、戸建とか、夜は選択しないという場合で、容量が7kgで間に合うなら、安く済ませるための1つの選択肢にはなると思います。
掃除機
今はもうコードレスが主流という感じなんですけど、コードレレスの多くのモデルは秋ころに発売されており、タイミングとしては微妙です。
ただし、古いモデルを継続して販売しているケースもあり、何かしらのお買い得品はあるという感じですかね。
こういう、旧型のお買い得品みたいなものは家電店によってモデルが異なり、一概にどのモデルがおすすめとかは言いにくいです。
見かける機会が多いであろうメーカーで言えば、ダイソンのデジタルスリムが4万円くらい、v8スリムなら3万円くらいで出ていればおすすめです。
価格コムの人気上位でいうなら、日立のpv-bl50kが発売から1年以上経っている割に取り扱っている家電店が多く、スペック面のバランスも良いのでいいんじゃないかと思います。
まぁ、掃除機は比較的通販でも買いやすい家電だと思うので、テレビショッピングとかネットショップとか含めて、お買い得品を探すような感じでいいんじゃないかと思います。
レンジ
レンジも秋ころに発売しているモデルが多めです。
メーカーとしては東芝・パナソニックの2トップという感じですかね。
ちなみに、パナソニックはビストロと名前がつくシリーズはメーカー指定価格です。
そういった事情もあってか、ミドルグレード以上では東芝が有利という感じですね。
2段オーブンが欲しい場合、東芝のER-YD3000が温め・オーブンのどちらも得意かつ、お手入れもしやすいということで、ど定番かつおすすめです。
温め中心という場合であれば、パナソニックのNE-MS4Aがいいですかね。
これはもう家電店には残ってないと思うんですけど、Amazonで安く販売されています。
似た型番のNE-MS4Bというのが新型何ですけど、新型では赤外線センサーがなくなってしまったので、買うなら断然旧型です。
紹介しきれていない商品もありますが、カテゴリー別のポイントはここまでです。
まとめ
最後に簡単にまとめをしておきます。
年末・年始の傾向は・・
年末は価格交渉がしやすいので、欲しい商品やメーカーが決まっている場合におすすめ
初売りは目玉品の数が多く、各社一斉にセールになるので、お得なモデルを探す場合におすすめ
支払いを抑えつつスペック面も気にするなら、初売りがおすすめ
年末・年始に買い時を迎えるのは冷蔵庫とエアコン
テレビは旧型の継続販売品が狙い目
掃除機、レンジは目玉品待ち
こんなところでしょうか。
以上、2023→2024年の年末・年始の傾向と対策でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。