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【注目はエモコアイ】三菱 霧ヶ峰 2023年新型ZWと2022モデルの違いをチェック

エアコンの入れ替えシーズンも終わり、新型が出揃いました。

リビングで人気の高いハイグレードモデルの中で、今年フルモデルチェンジしたのは・・

①三菱ZWシリーズ

②日立Xシリーズ

この2つですね。

中でも、まず今回は三菱ZWシリーズを紹介したいと思います。

新型ZWは個人的にはとても良い感じです。

とはいえ、新機能のエモコアイは・・

「ハイテクすぎてピンとこない」みたいな声も多いです。

そんなわけでこのページでは・・

▶︎霧ヶ峰ZWシリーズの特徴おさらい

▶︎旧型22ZWと新型23ZWの違い

▶︎エモコアイとは?

この辺りを中心に紹介していきたいと思います。

初めに
機種の位置付けなど

↓主に14畳

最初にZWシリーズがどんなポジションのモデルなのか見ておきましょう。

  シリーズ 省エネ性 冷暖房 フィルター掃除
ハイグレード FZ
ZW
X
自動
ミドルグレード R 自動
お手頃グレード S
GE
手動

ZWシリーズは・・

省エネ・冷暖房性能に優れたリビング用として最も人気のグレード

となっています。

ZWシリーズの上にはFZシリーズもありますが、FZシリーズは性能は良いものの本体サイズが大きいことや、価格が高いこと言った理由から、それほど販売数は多くありません。

主役はZWシリーズと言って良いでしょう。

シリーズ名について

MSZ-ZW〇〇〇〇という型番を持つシリーズのカタログやメーカーサイト上での正式なシリーズ名は"Z"シリーズです。

ただ、Zシリーズという呼び方をすると他社(富士通Zなど)と区別がつきにくいこともあり、慣例的にZシリーズはZWシリーズと呼ばれています。

以前はZWシリーズだったので、その名残でもあります。

やっぱり、ZWの方がわかりやすいし馴染みもあるので・・

このページではZシリーズをZWシリーズと表記します。

ご了承のほどお願いします。

 

三菱のZWの特徴おさらい

早速新型の機能を説明を・・といきたいところなんですが、新機能だけ説明してもイマイチ伝わらない気がします。

ということで、まずは従来のZWシリーズから続く特徴をチェックしておきましょう。

ZWの特徴①
ムーブアイ

霧ヶ峰の大きな特徴といえばムーブアイですね。

ムーブアイの初登場は2005年で、以前はテレビCMなんかでもよく見かけたと思います。

ムーブアイの主な役割

▶︎人を見る

人の居場所・動き・温冷感などをセンシングし、自動で快適な運転を行う。

▶︎部屋を見る

冷暖房が効きやすい・効きにくいなどをセンシングし、学習に役立てる。

窓からの熱の侵入を考慮し、効率良い運転を行う。

 

ムーブアイも年々進化しており・・

ここ数年ではではムーブアイmirA.I.+が採用されています。

先読み運転の"未来"とAI自動運転を掛け合わせたネーミングと思われます。

ムーブアイmirA.I.+

ムーブアイmirA.I.は従来のムーブアイよりも範囲が広く、きめ細かなセンシングが特徴となっています。

センサー範囲は水平方向に360°ぐるっと見渡せるようになっており、エアコンを設置した壁の窓からの日射も感知できます。

また、センサーも非常に高精細なものが採用されており、体感温度まで考慮した運転が可能となっています。

「人の快適は保ったまま、効率よく運転し余分な電気をカットする役割」と思ってもらえればOKです。

ムーブアイはいわゆる「我慢しない省エネ」の代表的な機能ですね。

 

三菱の特徴②
清潔トリプルボディ

三菱ZWシリーズといえば、清潔性が高いことも見逃せません。

①汚れんボディ

ZWシリーズは「汚れを寄せ付けないためのコーディング」が広範囲にわたって施されています。

ハイブリッドナノコーティング(HN)

→油・ホコリを弾くコーティングで、主にエアコン内部に採用されています。

デュアルバリアマテリアル(DBM)

→油や埃に強い素材が配合されたパーツで、吹き出し口の羽根(フラップ)部分に採用されています。

ZWシリーズはこの2つの防汚コーティングが採用されています。

熱交換器やファンのコーティングをしているモデルは他にもありますが、ZWは通風路や吹き出しのフラップまで加工されています。

②おまかせボディ

内部クリーン機能のことです。

ZWシリーズでは・・

冷房・除湿時の結露水で洗浄

さらにカビクリーンシャワーも採用されています。

カビクリーンシャワー
→運転停止後に低濃度オゾンを放出。カビの発生を予防します。

 

③外せるボディ

↓フラップを外す・風向版を開く

↓自動お掃除ユニット取り外し

→フラップ取り外し・風向板を開く・お掃除メカを外せる

このようになっており、お手入れ性も高くなっています。

コーティングだけに頼らず、自分でも手入れできる構造なのは安心感が強いです。

ということで・・

汚れを寄せ付けない→汚れんボディ

自動でカビ予防→おまかせボディ

お手入れ性も高い→外せるボディ

これが清潔トリプルボディです。
 

ZWの特徴③
ハイブリッド運転

電気代の節約に貢献する機能としては、ハイブリッド運転も挙げられます。

これは「室内の温度と体感温度を考慮し、自動で送風運転に切り替える」というものです。

"冷暖房"と"送風"の組み合わせを行うのでハイブリッド(複合)というわけです。

▶︎夏は冷房の冷たい風と扇風機モードを自動で切り替え

▶︎冬は暖房の暖かい風とサーキュレーターモードを自動で切り替え

こんなイメージです。

送風運転時は消費電力が大きく下がりますので、節電につながるというわけです。

ハイブリッド運転は三菱の特許

さらなる省エネを見込める"ハイブリッド運転"ですが、これは特許ということで現状では三菱だけが可能となっています。

他のメーカーも送風だけになることはあるんですけど、ハイブリッド運転は一味違うようです。

一般的な送風
→設定温度到達時に運転を弱める
→この時風量と室外機の運転レベル両方を下げる
→室外機を止め弱い送風状態になる

ハイブッド運転
→設定温度到達時に運転を弱める
→この時風量と室外機の運転レベル両方を下げる
→室外機を止めた後に風量を上げる

一般的なエアコンは、室外機を止めて送風状態になることはあるんですが、風量も一緒に下がった状態が維持されます。

弱運転の一環として送風状態になるような格好ですね。

それに対し、ハイブリッド運転は室外機を止めた段階で扇風機モードに移行し、快適キープに努めます。

地味だけど効き目が大きい機能というイメージです。

 

従来から続くZWシリーズの主な魅力はこんなところでしょうか。

次は新機能の紹介です。

新機能
エモコテック(エモコアイ)

23ZWからは新たな技術としてエモコテックが採用されています。

エモーションコンディショニングテクノロジーの略らしいです。

室内機本体に脈を測るセンサーが搭載されており、そのセンサーの名前がエモコアイとなっています。

エモコテック

バイタルセンサー(エモコアイ)が人の脈を非接触で計測します。

そして、計測したデータに基づき・・

▶︎快・不快

▶︎脳の活動量

などを推定し、自動運転の調節に反映させる仕組みがエモコテックとなります。

カタログなどでは"人のキモチを計測"的なことが書いてあります。

それだけ聞くと話が大きすぎて、「なにそれ?どうゆうこと?」と戸惑う方も多いんじゃないかと思います。

大まかな内容としては上記の通りで・・

脈を計測→計測データを元に脳の活動量などを推定→自動運転に役立てる

という格好です。

 

エモコアイ=答え合わせ

"キモチを推定”なんていうと、「そこまでの機能いるの?」と過剰な機能のように感じる方もいるかもしれないですね。

前半部分でお伝えした通り、ZWシリーズには優秀な温度センサーであるムーブアイmirA.I.が搭載されています。

エモコアイとムーブアイはセットで考えるとしっくりくると思います。

ムーブアイで人や部屋の温度を計測
 ↓
どうすれば快適になるかを予測して運転
 ↓
その結果、人が本当に快適なのかをエモコアイで確認

ということでエモコアイの役割は手短にいえば、ムーブアイの答え合わせという位置付けでしょうか。

 

フレッシュモード

リラックス⇄集中

エモコアイ追加に伴い、新たにフレッシュモードというものが追加されています。

普段はリラックスを目指して運転するのに対し・・

フレッシュモードではシャキッとしやすい空気を目指します。

フレッシュモード

▶︎シャキッとしやすいように、室温を少し下げて運転。

▶︎エモコテックが脳の活動量が低下していると判断した場合、人に風を当てる。

といった内容となっています。

・リビングで在宅ワーク

・リビングでお子さんが勉強

といったシチュエーションも増えているようで、そんな時におすすめの機能となります。

エモコアイで脳の活動量を測っているからこそ、シャキッとするような運転ができるわけですね。
 

新デザイン

フルモデルチェンジということで、室内機のデザインも刷新されています。

これまでのZW(2022モデルまで)
→表面ツルツルでクリアな質感で、形状はスクエア寄りという感じです。

新型ZWシリーズ(2023モデルから)
→艶消しで落ち着きのある質感に路線変更。

フロントに向けて絞り込まれるようなスッキリした形状も相まって、とてもスマートな印象に。

個人的にデザインは全メーカー含めてこれが1番良いと思います。

最近の各社上位グレードはツルツル系よりもマット系が多く採用されているんですが、新型ZWもその流れに乗った格好ですね。

 

新要素
換気ユニットに対応

別売りの換気ユニットに対応となりました。

屋外にボックス状のユニットを取り付けることで、エアコンに換気機能を追加できるというものです。

ちょうど良い画像がなかったので、据付説明動画を載せておきます。

コロナウイルスの流行もあって、エアコンに換気機能ブームがありました。

今はもうエアコンに換気機能を求める方はめっきり減りましたが、今になって換気に対応した格好です。

一応新要素ということで紹介しましたが、気にしなくても良いポイントかもしれません。
 

旧型との違いはこんなところでしょうか。

まとめ

最後に大事なところだけおさらいしておきたいと思います。

▶︎ZWシリーズは今回フルモデルチェンジ

▶︎注目はエモコテックで、人が快適かなどを判断

▶︎エモコテックはムーブアイの答え合わせ的な関係

▶︎デザイン性大幅アップ

こんなところでしょうか。

エモコテックは最初はとっつきにくいかもしれませんが、ムーブアイを補完するという立ち位置を思えば結構良いように感じます。

トータルとしては各社新型の中でもトップクラスのスペックという印象です。

以上、新型ZWシリーズの紹介でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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