ファンヒーター選びは、メーカーごとの特徴を抑えれば準備OK!
リビングにおすすめなのは、電気代の安いコロナ!
灯油を買う手間がかかるとはいえ、まだまだ活躍の場が多い石油ファンヒーター。
工事不要でしっかりと暖かい暖房としてまだまだ活躍中です。
エアコン以外では唯一の部屋ごと暖房が現実的な家電と言ってもいいでしょう。
そんなファンヒーターですが、対応畳数や機能別に数多くの機種があり、どれを選んだら良いか悩んでしまいますよね。
実はファンヒーターにはメーカーごとにある程度特徴あり、これを頭に入れるだけでぐっと選びやすくなるんです。
そこで本日はファンヒーターの
おすすめ品紹介
メーカーごとの特徴
ラインナップ紹介
ランニングコスト比較
燃焼方式の違い
この内容でお話させていただきたいと思います。
おすすめメーカーと
予算・魅力別おすすめモデル
それでは早速実際のモデルをご覧いただきましょう。
基本的にメーカーはコロナかダイニチがおすすめです。
これまでとの違い
これまでは
コロナ→点火が遅い
ダイニチ→点火が早い
こんな違いもあったのですが、年々コロナも点火までの時間が早まっています。
メーカーごとの簡単な特徴
コロナ
⭕️電気代が安い
❌大容量タンクが無い(最大7.2L)
「つけている時間が長くて電気代が気になる!」ならコロナがおすすめです。
ダイニチ
⭕️大量タンクあり(9L)
❌電気代が高い
「少しくらい電気代がかかっても。給油の回数を減らしたい」ならダイニチがおすすめです。
それではメーカーごとにラインナップ紹介と簡単な解説をしていきます。
コロナは電気代が安い
コロナのメリット・デメリット
⭕️電気代が安い
❌ニオイ対策が少ないモデルも・・
点火までの時間が長かったコロナですが、今では約55秒で点火点火できるモデルも登場しています。
「家にはいつも誰かがいるから運転時間が長め。電気代が気になる!!」
こんな場合はコロナがおすすめです。
コロナとダイニチの電気代の目安
電気代に関しては最後の方で詳しく計算しています。
ここでまず、ざっくりとコロナの電気代の安さをアピールしておきますと・・
コロナ
→月の電気代は大まかに100円くらいです。
ダイニチ
→月の電気代は大まかに1000円弱です。
まぁ、月々だけでみれば大差ではないかもしれませんが、年数使うと結構な差になるわけですね。
コロナの主な機能
シリーズ比較
省エネ運転(共通)
ファンヒーターは灯油以外に電気も使いますよね。灯油の燃費は各社大きな差はつきませんが、電気代はコロナが安いです。
ニオイ対策(一部)
年々改善されているとはいえコロナは普通に運転すると、点火時・消臭時にややニオイの出やすい構造になっています。
点火時・消火時のニオイを閉じ込めるのが消臭シャッターで、閉じ込めたニオイをとるのが"消臭フィルター"です。
シャッター・フィルター搭載機種以外のモデルでも、すべてのモデルで消臭対策はされています。
ちなみに燃焼中のニオイは本体ではなく灯油や使用環境が原因の場合が多く、コロナ以外でも同じになる可能性が高いです。
足元温風(一部)
※メーカーサイトより
少し温度を下げた温風で蓋をするように送風を行い、温風の吹き上がりを抑えます。WZシリーズでは最適な角度に調節する機能あり。
VXシリーズでは角度調節は無しとなっています。
火力セレクト(mini以外共通)
運転の強度を温度設定ではなく強・中・弱の3段階で切り替え可能です。希望の強さにダイレクトで変更できる便利な機能です。
2タイマー(一部)
タイマー時刻を二つ記憶しておくことができます。タイマーの朝・晩で使いわけなどに利用します。
秒速点火・秒速タイマー(共通・miniは秒速点火のみ)
燃焼筒を予熱しておくことで、電源ON→点火時間を7秒に短縮することができます。予熱利用時には電気代がかかるため、使いすぎると電気代が安いというコロナのメリットが薄れるため注意が必要です。
予熱開始のタイマー設定も可能です。火はつけないで、必要な時にすぐ点火できる準備をしておくと云うことですね。帰る時間がわからないなどの時は、点火するのはもったいない上に不安ですよね。そんな時に予熱だけしておくことができるようになっています。
汚れま栓タンク(共通)
つまみを引っ張ることで蓋がパカッと開く構造です。給油口付近を触らなくて良いので、手にニオイがつく心配が少なくなっています。コロナで1番大きなタンクは7.2Lとなっています。
リビング(快適優先)におすすめ
省エネ&性能充実モデル
コロナ WZシリーズ
▼木造15畳/コンクリート20畳
コロナWZシリーズの主な特徴 | |||
省エネ運転(電気代) | ○ | 消臭フィルター/触媒 | ○/○ |
火力セレクト | ○ | 消臭シャッター | ○ |
汚れません | ○(7.2L) | リモコン | ○ |
足元温風 | ○(角度最適) | タイマー | 2タイマー |
おすすめポイント
足元からしっかり暖か
DCモーターでさらに省エネ
ニオイ対策も万全
便利なリモコン&火力セレクト
コロナのいいとこ全部のせの1台です。
電気代が安いことはもちろん、足元あったかルーバーで快適なのでリビングにおすすめしたいモデルとなっています。
ちなみに今年からはDCモーターが採用されており、より一層省エネ性が高くなっています。
ランニングコストって気になりますもんね。
石油ファンヒーターでは数少ないリモコン付きで、便利さもワンランク上と、省エネと快適が合わさった1台となっています。
ハイスペックでもお求め安く
コロナ VXシリーズ
▼木造15畳/コンクリート20畳
コロナVXシリーズの主な特徴 | |||
省エネ運転(電気代) | ○ | 消臭フィルター/触媒 | ー/○ |
火力セレクト | ○ | 消臭シャッター | ○ |
汚れません | ○(7.2L) | リモコン | ー |
足元温風 | ○(角度調節無し) | タイマー | 2タイマー |
おすすめポイント
消臭シャッター付きでも価格を抑える
豊富なサイズ展開
DCモーターでさらに省エネ
消臭シャッター付きで、WZシリーズよりも少し安い価格設定のモデルです。
足元に温風を届けるルーバー(風向きを変える板)がなくなり、消臭性能がちょっぴりダウンする感じですね。
大きなサイズまで用意されており、ワイドリビングにもしっかり対応可能です。
リビング(価格優先)・寝室におすすめ
リモコン付きモデル
コロナ SRシリーズ
▼木造9畳/コンクリート12畳
コロナSRシリーズの主な特徴 | |||
省エネ運転(電気代) | ○ | 消臭フィルター/触媒 | ー/ー |
火力セレクト | ○ | 消臭シャッター | ー |
汚れません | ○(5L) | リモコン | ○ |
足元温風 | ー | タイマー | 1タイマー |
WZシリーズ以外では唯一リモコンのついたモデルですが、その他はシンプルな内容となっています。
タンク5Lの代わりに少しコンパクトなボディとなっています。
リモコンがなくてもいいなら特に魅力的なポイントはないかもしれません。
「ソファーでくつろいだまま電源切ったり、運転延長したい」となった時にはおすすめです。
省エネ&ちょうど良い
コロナ STシリーズ
▼木造10畳/コンクリート13畳
コロナSTシリーズの主な特徴 | |||
省エネ運転(電気代) | ○ | 消臭フィルター/触媒 | ー/ー |
火力セレクト | ○ | 消臭シャッター | ー |
汚れません | ○(7.2L) | リモコン | ー |
足元温風 | ー | タイマー | 1タイマー |
ちょうどいいポイント
省エネ運転&7.2Lタンク
お好みの火力が簡単セレクト
スタンダードモデルということで、目立った特徴はありません。
とはいえ、しっかりと省エネになっていますし、火力セレクトの便利さも兼ね備えています。
「内容はスタンダードだけど、電気代は安い」ということで、これくらいでちょうどいいと感じる方が多いモデルです。
私室・子供部屋におすすめ
価格重視モデル
VG G G32シリーズ
▼G32 木造9畳/コンクリート12畳
あまり違いがないのでGのつくモデルはまとめて紹介させていただきます。
価格優先のモデルで、火力セレクトが強弱の2段階と他よりも1つ少なくなっています。
VG→光触媒脱臭あり 5Lタンク
G32→5Lタンク
上のリンクは代表としてG32を貼っています。
コンパクト
miniシリーズ
▼木造7畳・コンクリート9畳
コロナminiシリーズの主な特徴 | |||
省エネ運転(電気代) | ○ | 消臭フィルター/触媒 | ー/ー |
火力セレクト | ー | 消臭シャッター | ー |
汚れません | ○(3.6L) | リモコン | ー |
足元温風 | ー | タイマー | 1タイマー |
とにかくコンパクトさを重視したモデルで、設置スペースが気になる場合に候補になるモデルです。
また、ファンヒーターでは数少ないピンク系(R ローズメタリック)カラーがあるのも特徴です。
コンパクトな分灯油タンクは小さめで、価格もG32などの方が安い場合が多いです。
サイズや色を優先で機種選定する場合に候補になることがあります。
以上コロナのライナップ紹介でした。
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ダイニチ
ダイニチのメリット・デメリット
⭕️スピード点火
⭕️大容量タンクあり
❌電気代は高め
「日中は家にいないから運転は短め。帰ったらすぐに温まりたい!!」
こんな時はダイニチがおすすめです。
以前は点火までのスピードは圧倒的にダイニチ有利だったのですが、今ではコロナも結構早くなっています。
それに対抗してか、ついにダイニチにも稼働フラップモデルが登場しています。
両者でどんどんいいとこを真似しあって、ついには"省エネのコロナ"か"大容量タンクのダイニチ"といったシンプルな構図になってきていますね。
ダイニチの主な機能
シリーズ比較
スピード点火(共通)
電源オンから点火まで、最速モデルで35秒、多くのモデルが40秒、遅くても45秒とコロナよりも点火スピードが早いのが魅力となっています。
オートターボ(一部)
室温が15℃に達するまで自動的に火力をあげて運転します。スピード点火とオートターボで、スイッチオンですぐにあったかいのがダイニチの魅力です。
足元温風(SGXのみ)
足元めがけて温風の吹き出し角度を調整するフラップで、コロナのWZと同じ役割です。
消臭プレミアム・パワフル(共通)
ダイニチは燃焼の仕組み上、不完全燃焼が起こりにくく、点火時・消化時のニオイが出にくいメーカーです。さらに消臭力をあげているのが消臭システムプレミアムとなります。
これまでダイニチを使っていて、それでもニオイが気になったという場合はやはり灯油か環境が原因の可能性が高いと思われます。
人感センサー
15分間人の動きを感知しないと自動で最初運転に、そこからさらに45分人がいなければ自動で消化となります。消し忘れ防止で無駄な運転を抑制する目的ですね。もちろんセンサー機能は使わないこともできます。
8段階油量モニター
一般的なファンヒーターは灯油がなくなる少し前にブザーでお知らせしてくれるだけですよね。油量モニター搭載機種なら8段階で残量を目盛り表示してくれますので、灯油の買い忘れ防止になりますね。
大容量タンク(一部)
多くのモデルでコロナよりも大きな9Lタンクを採用しています。給油回数が減らせるのはもちろん、18Lポリタンクのちょうど半分なので、キリよく使い切れる利点もあります。
ダイニチの灯油キャップは、くるくる回さなくても、つまみを押さえてワンタッチで外すことができます。
リビング(快適優先)におすすめ
スピード暖房&充実モデル
ダイニチ SGXシリーズ
▼木造15畳/コンクリート20畳
ダイニチSGXシリーズの主な特徴 | |||
スピード点火 |
◎35秒 (5721SGXは40秒) |
人感センサー | ○ |
9L・ワンタッチ蓋 | ○(一体) | 消臭 | プレミアム |
足元温風 | ○ | 8段階メモリ | ○ |
オートターボ | ○ | タイマー | 2タイマー |
おすすめポイント
新採用の足元温風で快適"あったか"
スピード点火と相性の良いオートターボですぐに"あったか"
・スピード点火とオートターボで素早い
・足元温風で快適
・タンクは大容量9Lで便利
とファンヒーターでは最高峰の性能となっています。
電気代はコロナよりもやや高いものの、それでも早く温まることを優先したいという方も多いでしょう
平日は夜の使用がメインなど、使用時間が限られているようであればコロナとの電気代の差はそれほど大きくならないはずです。
灯油のポリタンクが18Lですから、ちょうど2回で使い切れるのもわかりやすくて良いかと思います。
また、今年からはワンタッチ汚れんキャップEXが採用されています。
キャップと本体が一体になっているので、キャップの置き場所に困りません。
充実と価格のバランスモデル
ダイニチ GRシリーズ
ダイニチGRシリーズの主な特徴 | |||
スピード点火 消臭 |
◎35秒 (5721GRは40秒) |
人感センサー | - |
9L・ワンタッチ蓋 | ○(一体) | 消臭 | プレミアム |
足元温風 | ー | 8段階メモリ | ○ |
オートターボ | ○ | タイマー | 2タイマー |
SGXと比べると・・
足元温風と省エネセンサーがなくなり、大型バックライト液晶からオレンジ液晶にグレードダウンします。
優種なスペックには違いありませんが、価格次第では「どうせ買うならSGX」ってなりやすいグレードでもあります。
スクエアなフォルムで、すっきりとした印象のデザインも魅力的ではないでしょうか。
こちらもワンタッチ汚れんキャップEXが採用されています。
ワイドリビング向け
ダイニチ SDXシリーズ
ダイニチSDXシリーズの主な特徴 | |||
スピード点火 |
○(40秒) |
人感センサー | ○ |
9L・ワンタッチ蓋 | ○(分離) | 消臭 | プレミアム |
足元温風 | ー | 8段階メモリ | ○ |
オートターボ | ー | タイマー | 1タイマー |
SGX・GRには無い、木造17畳までの6.7kWと、木造19畳までの7.2kWの2サイズのみのラインナップとなっています。
ワイドリビングでもしっかりカバーできるモデルをお探しの場合におすすめです。
リビング(価格優先)・寝室におすすめ
スピード点火&コスパモデル
ダイニチ LSシリーズ
▼木造10畳/コンクリート13畳
ダイニチLSシリーズの主な特徴 | |||
スピード点火 |
○35秒 (5721LSは40秒) |
省エネセンサー | × |
9Lタンク | ○ | 消臭 | パワフル |
ワンタッチ灯油キャップ | ○(分離) | 8段階メモリ | × |
オートターボ | × | タイマー | Wタイマー |
スピード点火&大容量タンクを備えていれば、それだけでダイニチを選ぶ甲斐があると思います。
それでいて価格も抑えることができるLSシリーズがやはりコスパは良いですね。
ホームセンター系販売経路モデルのLシリーズも、ほぼLSと同じスペックで、LSの方が少し液晶窓が大きくなっています。
購入場所と価格面で有利な方を選んでいただければ良いかと思います。
トヨトミ
ラインナップが少ないため、1モデルのみ紹介させていただきます。
持ち越し灯油対応&充実性能モデル
SLシリーズ
▼木造14畳/コンクリート19畳
トヨトミSLシリーズの主な特徴 | |||
エコバーナー | ○ | 湿度センサー | ○ |
リモコン | ○ | 人感センサー | ○ |
こぼれま栓 | ○ | タイマー | 1タイマー |
(適切に保管した1年以内の)持ち越し灯油を使えることが最大の魅力です。
また、人がいなくなると自動で運転を弱める"人感センサー"も搭載しています。
ただ、燃焼方式の特性上、ニオイが出やすい弱点があるのと、"適切に"灯油を保管することが非常に困難なことからおすすめ優先度は低くなります。
コロナ・ダイニチの
燃費と電気代を比較
「灯油代が結構かかるし、買いに行くのも面倒・・。灯油の持ちがいいメーカーはないの?」
こんな風に考えている方は結構多いのではないかと思います。
ですが、残念なことに灯油の燃費自体はメーカーやモデルによって変わるものではないんです。
こちらはメーカーの仕様書を元に、灯油使用量と得られる熱量を計算した結果です。
ご覧いただくとわかるように、燃費はメーカーや価格帯・サイズにほぼ関係なく同じ程度になります。
それなら何で差がつくかといえば、やはり電気代ですね。
次は1日4時間使った場合と8時間使った場合の2通りで各社の電気代を見て見ましょう。
細かく見てもらう必要はあんまりないので、さっと次に行って大丈夫です。
コロナの電気代は非常に安く、1か月当たりでは100円程度しかかかっていないのに対し、ダイニチは300から1,000円ほどかかっていることがわかりますね。
とはいえ、1ヶ月単位では数百円の違いにすぎませんので、月々の電気代の変動の波に埋もれる程度かもしれません。
リスト上で薄い黄色背景の"平均"部分を抜き出し、差額を計算したたものがこちらです。
1シーズン(冬3ヶ月)での差額は
▶︎1日4時間なら約700〜1,100円
▶︎1日8時間なら約1,500〜2,300円
5年使ったとすると
▶︎1日4時間なら約4,000〜6,000円
▶︎1日8時間なら約8,000〜12,000円
程度の差がつくようです。
本体価格はコロナの方がやや高いこともありますが、電気代を考慮すれば元が取れる見込みが高いですね。
トータルコスト優先で考えるならコロナが有利と言えそうですね。
とはいえ「月々の差が数百円程度なら、すぐにあったかくて、タンクの大きいダイニチがいい」という方も多いはずです。私もどちらかと言えばこっち派です。速暖と給油の回数を減らすのが優先ならダイニチがおすすめです。
ということでメーカーは
▶︎使用時間
▶︎コスト優先or速暖・大容量タンク
この基準で決めていただければOKです。
コロナの秒速点火は使いすぎに注意!
ちなみにコロナのファンヒーター搭載されている秒速点火の待機時は、1時間当たり約2.2円の電気代がかかります。そうなるとダイニチの電気代とあまり代わり映えしなくなってしまいます。
早くつけたい時だけ、秒速タイマーで使っていただくのがおすすめです。
詳しく知りたい方向け
燃焼方式の解説
どんな燃焼方式を採用しているかを知っていいただく必要は、正直それほどないかもしれません。
とはいえ、各メーカーごとの特徴に深く関連している部分でもありますので、一応紹介させていただきたいと思います。
コロナの燃焼方式
コロナの石油ファンヒーターではポンプ噴霧式という方式を採用しています。
燃焼筒を最初は電気で加熱し、熱くなった燃焼筒内で灯油を気化させガスにします。
このガスと空気を混ぜたものに着火するのがポンプ噴霧式です。
電気を使うのはファンや液晶画面のためだけでなく、燃焼用のガスを作るためだったんですね。
コロナのポンプ噴霧式は一度燃焼筒を電気で加熱してしまえば、燃焼による熱を再利用してガスを作るので、あとはほとんど電気を使いません。これが省エネ運転ができる理由です。
コロナは焚き火のイメージが近いですかね。
焚き火は火起こしは大変ですが、一度炎が安定すればあとは勝手に燃えることに似ています。
その代わり、燃焼等全体が高温になるまでに時間がかかるため電源を入れてもすぐには点火できないんです。
ですが、今年から点火までの時間が短縮され、従来機種で二分半だったのが今年のモデルから75秒に短縮されています。コロナの弱点がかなり改善されましたね。
もっと早く点火したい場合は余熱タイマーという機能があります。あらかじめ燃焼筒を加熱しておくことで、点火時間をなんと7秒まで短縮が可能です。
余熱の電気代がかかりますので、上手に使い分けが必要です。
ダイニチの燃焼方式
ダイニチの燃焼方式はブンゼン式です。
ブンゼン式は灯油をガス化するために、灯油気化機(電気ヒーターのようなもの)を使います。この灯油気化機は常に電気を消費するため、燃焼中ずっと電気を多く使います。
コロナが焚き火だとするとダイニチは電気ライターみたいなイメージですね。ガスの気化を行う部品が小さく短時間で立ち上がります。
そのため
⭕️短時間で余熱できる(短時間で点火可能)
⭕️一瞬で点火消化できる(不完全燃焼がなく点火・消化のニオイが少ない
❌常に電気で灯油を気化させる
といった特徴になるんですね。
トヨトミの燃焼方式
トヨトミの燃焼方式はコロナに近いんですが、ガス化させずに直接灯油に火をつけます。
灯油は保管期間が長いとすぐに劣化してしまいます。劣化した灯油は充分にガス化できずに、不純物が溜まり故障に原因となります。
トヨトミはガス化させずに火をつけるため、持ち越し灯油でも燃焼させきることができるんですね。
これがトヨトミのエコバーナー(ポット式)です。
例えるならアルコールランプみたいなものでしょうか。お皿の上で灯油を燃やしながらポタポタと灯油を垂らして燃焼させています。
燃焼部分が解放されていためニオイは出やすいと言われています。
3社の特徴まとめ
こんな場合はコロナがオススメ
▶︎電気代を節約したい
▶︎長時間運転する
▶︎風量が多い機種がいい
▶︎臭いが少ない機種がいい(消臭シャッター付き機種)
▶︎タンクのキャップは触りたくない
こんな場合はダイニチがオススメ
▶︎早く暖かいほうがいい
▶︎給油の回数が少ないほうが良い
▶︎点火・消火のニオイが気になる
▶︎夜だけなど比較的運転時間が短い
こんな場合はトヨトミがオススメ
▶︎どうしても灯油が毎年余って困る
以上ファンヒーターのおすすめ機種紹介と選び方のポイント解説でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。