なんだかちょっと大げさなタイトルなんですが、なぜかこのブログには
「買ってはいけないエアコンメーカー」
というキーワードで見に来てもらう方が多いようです。
特別そういったことを書いているわけでもないんですけどね・・。
店頭にいる時だって、「買わない方がいいやつありますか?」なんて聞かれたことないですし。
でも、そういった検索ワードで調べる方は結構いらっしゃるようです。面と向かってだと聞きにくいんでしょうか?
そんなわけで本日は買ってはいけないエアコンメーカーについて私なりにお答えしてみたいと思います。
あくまで私、たった1人の考えということでご覧いただければと思います。
買ってはいけないエアコンメーカー
エアコンメーカーといえば・・
三菱
日立
パナソニック
ダイキン
東芝
シャープ
富士通ゼネラル
このあたりが有名どころですね。加えてコロナあたりも多くの家電店で扱いがあります。
この中で考えるなら・・
買ってはいけないというか、おすすめしたくないようなメーカーは特にないです。
どこでも別に問題ありません。長らくエアコンを作ってきているメーカーですからね。
エアコンメーカーは他にいくつもありますが、そもそも見かけることがそれほどないはずです。
そういった意味では最初からお買い物の候補から外すべきメーカーっていうのはないです。
あえて挙げるなら
アイリスオーヤマ
そんな中であえて「うーん・・」っていうメーカーをあげるとすれば、ここ数年ちょっとずつ出てきているアイリスオーヤマですかね。
まぁ、エアコンでアイリスオーヤマっていうイメージもないでしょうから、候補に入れている方はごく少数ではないかと思います。
おすすめしない理由は2つあります。
①作り始めたばかり
アイリスオーヤマはプラスチック製品では有名な会社です。ですから、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
ですが、家電製品の製造を本格的にスタートしてからまだ間もないです。
エアコンに関してはここ2年くらいのものですかね。
これは別にアイリスオーヤマに限った話ではないのですが、作り始めてすぐに大手と競えるくらいの商品を作れるっていうケースはまずないです。
②他の商品も・・
アイリスオーヤマといえば、他に炊飯器・掃除機・除湿機・LEDなどが思いあたります。
使っている方には申し訳ないのですが、私にとってはそのどれもが首をかしげるような内容です。大げさに批判するつもりはないですけど・・。
そんなわけで、家電店に普通においていそうな中で、おすすめしたくないメーカーはアイリスオーヤマくらいですかね。
他のメーカーはどうなの?
さて、おすすめしたくないメーカーの話は終わっちゃったんですけど、
「大手のメーカーなら全部おすすめか?」と聞かれれば、やっぱりそうでもないというのが正直なところです。
そこで、メーカーごとに注意が必要なモデルをあげていきたいと思います。
何か問題があるっていうわけではないので誤解しないでくださいね。
場合によってはもったいないかも・・っていうくらいのお話です。
三菱
Sシリーズ
MSZ-S2219
三菱Sシリーズはこのスタイリッシュなデザインがウリのシリーズです。
ムーブアイこそはついていますが、性能としてはシンプル寄りとなっています。
その割に結構いいお値段で販売されていることも多いですね。
あくまでデザインが良い分値段が高いわけであって、省エネ性が上がったり、冷暖房が強くなったりするわけではないのでそこだけ注意してください。
Xシリーズ
MSZ-X2219
性能はかなりいいです。看板モデルのZシリーズに迫るくらいですね。
それだけに値段もいいです。
それなら1つグレードをあげてZシリーズにしたらいいのに・・とは思っちゃいます。そうすれば冷暖房のパワー・省エネ性・快適性・清潔性が全体的に底上げされるんですよね。
「絶対に〇〇万円以内」といった条件でない限りはZシリーズを優先しておすすめします。
日立
日立はグレードごとに選ぶ決め手がしっかりあって、あんまり微妙な立ち位置のモデルはないですね。
あえて挙げるなら内部ステンレスの採用されていないAシリーズでしょうか。
Aシリーズ
RAS-A22J
このグレードは予算を重視した時に候補に上がってくることが多いはずです。
内部ステンレスではありませんが、他のメーカーよりも安いなら全然問題ないです。
パナソニック
パナソニックのフィルター自動お手入れモデルでは、多くの場合屋外排出式を採用しています。
WX・X・AX・EXシリーズがそうですね。
これらはフィルターにくっついたホコリをエアコンの内部に溜めずに、パイプを通じて屋外へ排出します。
そのため、他のメーカーよりもパイプが1本多く必要になるんです。
普通の取り付けなら問題ないのですが、あらかじめ壁の中に配管が埋め込まれているような場合には取り付けができないこともあります。
先行配管や隠蔽配管と呼ばれるケースですね。室内からも屋外からもエアコンの配管が見えない場合のことです。
あとはAXシリーズは価格面であと一歩というケースが多いように思います。
AXシリーズ
CS-AX229C
省エネ性も暖房性能もそこそこよくて、それだけに値段も高い・・。と三菱のXシリーズと同じ理由です。
だったら少し足してXシリーズの方が・・って思っちゃいます。
ダイキン
他のモデルはいいとして・・
問題は看板モデルであるRシリーズですね。うるさら7の愛称で呼ばれているモデルです。
Rシリーズ
AN22WRS
エアコンで唯一の加湿機能がついているシリーズなのですが・・
加湿用の配管が増えるため、これまた隠蔽配管の際の取り付けができない、もしくは難しくなります。
まぁ、隠蔽配管自体それほど当てはまるケースがないので、それは仕方ないことにしておきます。
問題は加湿性能の方ですね。
うるさら7の加湿は無給水加湿方式が採用されています。屋外で集めた水分を室内に送ることで加湿しているんですね。
ところが加湿を使いたい冬の時期には屋外も乾燥しています。
カタログスペック通りの加湿量を得ることができるのは次の条件で測定した場合のようです。
加湿能力測定条件/外気温度7℃DB、6℃WB(JIS定格暖房能力測定条件)、室内温度20℃、ホース長4m、Rシリーズにおいて。 ダイキンHPより
これを計算サイトに入力してみると、湿度約86パーセントが必要になることがわかります。
無理じゃないですか? 全然無理じゃないですか?
湿度が20パーセント下がると加湿能力も20パーセント下がるようです。
外の湿度が40パーセントだとしたら、加湿量はカタログ値の6割ほどしか発揮されないことになってしまいます。
それってもう数千円クラスのちっちゃい加湿器と同じような加湿量になっちゃうんですよね。
ですから
「給水なしなら楽チンだし、少しでいいから加湿したい」というつもりで選ぶならいいんですが、
「加湿器使わなくていいんだぁ」っていうのは期待が大きすぎます。
加湿器の代わりになるほどのパワーは残念ながらないんですね。
それが中級クラスのモデルのちょっとした便利機能でついているなら嬉しいんですが、残念ながら一番の高級モデルにだけついている機能なんですよね。
一番高いモデルを買って、付くのがちょっとした加湿っていうのはちょっともったいない気がします。
東芝
東芝は空気清浄機能がウリになっていますね。
これもダイキンの加湿と同様に過度の期待は禁物です。
上位グレードであったとしても、空気清浄機と競えるほどの能力はないです。
とはいえ、上位モデルにはエナジーセーブコンプレッサーという別の魅力がありますし、中級モデルに付く分には嬉しい機能だと思います。
そんなわけでダイキンの加湿のような後ろめたいイメージはないです。
シャープ
シャープもそれほど微妙な立ち位置のモデルはないです。
程度は違うとはいえ、どれもプラズマクラスターがついていますし、何よりも全グレード無線LAN内臓(2018年以降発売モデルなら)というのは好印象です。
これもあえて挙げるならですが、J-Hシリーズですかね。
J-Hシリーズ
AY-J22H
ハイグレードモデルっていう位置づけにはなっているんですけど、ハイグレードなのはプラズマクラスターの部分なんですね。
省エネ性とか暖房能力はシンプルモデルと同じです。
なので、プラズマクラスターに期待して選ぶならいいのですが、ハイグレードという響きに電気代や冷暖房の高性能を期待してしまうのはNGです。
富士通
ラインナップが少ないだけあって、それほど微妙な立ち位置のモデルはないですね。
あえて挙げるならZシリーズでしょうか。
Zシリーズ
AS-Z22J
せっかく富士通の上位モデルで選ぶならXシリーズがいいのかなぁとは思います。
とはいえ、Xシリーズは魅力は多いものの、デザイン的に好まない方も多いですね。
一応Xシリーズが上位にはなりますが、省エネや暖房能力が劣るわけでもありません。
価格次第ではお得になることもあります。
以上
買ってはいけないエアコンメーカーと、メーカー別の注意が必要なモデル紹介でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。