オーブンレンジ

【2段オーブン・過熱水蒸気って何?】販売員が疑問を解消!?オーブンレンジの選び方

オーブンレンジの基礎を解説!見るべきポイントは?

そもそもオーブンレンジって1万円台のものから10万円以上のものまで非常に価格の幅が広いですよね。

このページでは

何が違ってそんなに価格が違うのか

について1つずつお話していきたいと思います。

解説する項目と目次

このページでは主にオーブンレンジの基礎知識を解説しています。

人気モデルの紹介はこちら

庫内の広さ

オーブンレンジは大きいだけで有利です

オーブン(焼く)機能をお使いの方はわかるとおもうんですけど、焼くのって結構時間がかかるんですよね。

お料理の本なんかを見てても、焼き時間30分とか40分というのは良く見かけます。

そこで、家族の分が一度に作れないとなると、次を待ってるってわけにはいかないですよね。

ですから一度にたくさん焼けるオーブンレンジはそれだけで有利なんです

大きさも性能のうちということですね。

 

おおまかな庫内容量と人数の目安

メモ

▶︎20L前後 小型 単身向け

▶︎25L前後 中型 二人向け

▶︎30L前後 大型 家族向け

日本で一番多い家族構成は4人家族らしいですので、大型が一番種類も多く、機能も良いものが多くなっています。

機能を考慮せずに容量だけ見た目安だとこのくらいになります。

とはいえ、便利で多機能な機種の多くは大型機種に集まっています。

1人暮らしでもお料理好きな方は中〜大型の方が機能が充実しているのでおすすめです。

 

2段オーブン

先ほど、1度にたくさん焼ける方が良いという話をしましたが、大体30Lよりも大きな庫内の商品はないんですね。

これ以上大きくすると、設置スペースが確保できなくなってしまいますもんね。

でも、せっかく作るならもっとたくさん作りたいって事もあると思います。

特にパン・お菓子を焼く時はたくさん一度に焼いてみんなで食べたいですよね。

そんなときに必要なのが2段オーブン機能です。

 

2段オーブンって?

通常のオーブンは後から鉄板を買い足しても、2段で焼くことはできません。

オーブンは上下からの加熱がメインなので、真ん中に熱が伝わらなくなってしまうからですね。
 

そこで真ん中にも熱が伝わるように、熱風を循環さる機能がついたものが2段オーブンです。

良くコンベクションオーブンなんて呼ばれているのがコレのことです。

今まで1段でしか焼けなかったのが2段になるんですから、単純に2倍の量を一度に焼くことができますね。

家族みんなの分を一度に調理するなら2段オーブンが有利です。

 

例) 2段オーブン対応機種
アマゾンでお買い得 RE-SS10X

発売から時間が経っていて、家電店では見かけることがないかと思います。

アマゾンでは高い人気を誇っているようなので、シンプル機能でOK&通販に抵抗がないという方にはおすすめです。

 

温度センサー

今度は、皆さん良く使うレンジ機能での違いです。

レンジで温めるときって、時間設定せずにオートで使っているかたも多いんじゃないでしょうか?

でもオートだと温め足りなかったり、温めすぎたりすることってあると思うんです。
 

きちんと適温になるかは、温まったかを判断するセンサーの性能によって大分違ってくるんです。

自動で適温に温まることは、レンジにとってすごく重要なポイントですよね。
 

でも、残念ながらセンサーの事を気にしてレンジを買う方ってほとんどいらっしゃいません。

そこで代表的なセンサーの種類をご説明したいと思います。せっかくなので覚えてみて下さい。

 

重量センサー

庫内にある物の重さを量っています。

重いときは、たくさん温めていると判断して時間を長くします。

器によって重さが変わりますので、あまり正確とは言えないですね。

他のセンサーと併用して使われている場合も多く、比較的安価な機種に採用されています。
 

例)重量センサー機種
パナソニック NE-T15A4

レンジ最大950W出力・ターンテーブルタイプ。

パナソニックのお手ごろ価格のオーブンレンジです。

有名メーカーの機種では一番お求め安い部類のオーブン付き機種となっています。

オーブントースターを買わない予定で予算を抑えたい場合によく選ばるモデルがこちらです。

 

蒸気センサー

食品から出る蒸気の量で温まったかを判断します。

ラップのあり・なしや食品の水分量が仕上がりに影響してしまいます。

比較的安価なモデルに使われている他、中級以上のモデルでは補助として採用されている場合もあります。

湿度センサーっていうのも同じ内容と思ってもらってOKです。

 

例)蒸気センサー機種
パナソニック NE-FS3A

フラット庫内・レンジ最大1000W出力で、しかもお手頃価格といいところも多い商品です。

ただし、蒸気センサーのみということで、自動温めはやや苦手というところです。

温めをよく使うという方は、あと少し足して赤外線センサーのNE-MS4Aにランクアップする方がおすすめとなります。

 

温度センサー

庫内の温度を測って加熱を制御します。

食品の温度ではなく庫内の温度なので誤差が大きいこともあります。

ラップや蓋のついた容器で温めると庫内の温度が上がりにくく加熱しすぎることがあります。
 

例)温度センサー機種
日立 MRO-F6A

フラット庫内・レンジ最大1000Wに加え、簡易的なスチーム機能を搭載しています。

なるべく価格を抑えつつ、スチーム調理を取り入れたい方におすすめの機種です。

また、お手頃価格品では貴重な、上下平面ヒーターのオーブンを備えています。

予熱に時間がかかってはしまいますが、ヒーターが露出していない分お手入れ性は高いと言えるでしょう。

 

赤外線温度センサー

コレが1番メジャーかつ1番有効なセンサーですね。

赤外線を使って食品表面の温度を計ります。

レンジは食べ物の温度を管理する家電ですから、それは食品の温度を直接測るのが有利というものです。

中間機種から高級機種まで非常に多くの商品に搭載されています。

 

例)赤外線センサー機種
パナソニック NE-MS4A

レンジ最大1000W・フラット庫内を採用したモデルです。

毎年定番のモデルですね。

価格が上がると・・ 

赤外線センサー搭載モデルの中には、センサーを複数搭載して庫内温度をくまなく計測している機種もあるんです。

代表的なものに、東芝”1024エリア赤外線センサー”、パナソニック”64眼赤外線センサー”。

こういったものは1部の高級機種にしか搭載されておりませんが、非常に正確ですしきめ細かい温め設定ができます。

 

例) 64眼赤外線センサー機種
パナソニック NE-UBS10A

フラット庫内・レンジ最大1000W出力に加え、ビストログリル皿によるスピード調理が人気の機種です。

高性能センサーで食品の温度を測っているので、自動温めも解答もとても上手な機種となっています。

 

本体内蔵のメニュー数

オーブンレンジには、オートメニューという機能が備わっています。

決まった量の材料を入れてコースボタンを押せば、あとは時間調節や温度調節はお任せでできあがるというものです。

普及価格帯のオーブンレンジには大体30~40のオートメニューが内臓されていることが多いです。

それに対して、高級機種はもっと多く、中には200メニュー内臓なんて商品もあるんです。
 

「そんなにあっても、全部はつかわないよ」ってご意見は良くお聞きしますが、そういう事ではないんです。

内臓メニュー数が多いってことは、自分の作りたい料理が収録されている可能性が高いと言えますよね。

ですから、登録メニュー数は多いに越したことは無いんです。

「これからいろいろなお料理に挑戦したい」

「お料理が好き」

そんな場合ははぜひこういったものを選んでいただきたいです。

 

例)豊富なメニュー・タッチパネル機種
シャープ AX-XA20

フラット庫内・レンジ最大1000w出力・2段オーブン対応と基本性能は高級機に見合った内容。

さらにタッチパネルによる快適な操作と過熱水蒸気を使った便利で健康的なメニューが多数収録されています。

 

オーブン(焼く)、レンジ(温め)以外の機能

ここ数年のオーブンには、温める、焼く以外に

”お水を使った調理”

機能が搭載されている場合が多いんですね。

ではその”お水を使った調理”って一体何なのでしょうか?

スチームと過熱水蒸気の違いはこちらです。

スチームの種類

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比較的安い機種にもついているこのスチームという機能。

呼んで字のごとく蒸気を出す機能で、食品を蒸したり温めたりするのに使います。

焼くわけではないんですね。

スチームにも2種類あって”角皿スチーム”と”容器スチーム”があります。

”角皿スチーム”

「オーブン用の鉄板に水を張って加熱すれば、水が蒸発して蒸気になりますよね」というだけの機能です。

機能というよりは焼き方の1種ですね。正直おまけみたいなものです。

タンク式スチーム”

専用のタンクに水をいれておくと、蒸気にしてから庫内に放出してくれるタイプです。

角皿に水を張らなくて良いので、角皿スチームよりは使い勝手が良いでしょう。
 

温めの質はよくなりますが、健康調理に役立つようなものとは少し違います。

それでも多くの機種に搭載されている理由はお水を使った調理(特に過熱水蒸気)が人気だからです。

 

過熱水蒸気

スチームと過熱水蒸気の違い

スチーム
→食品を蒸したり温めたりするのに使います。

過熱水蒸気
→食品を焼くことができます。水分を含んでいるので余分な油や塩分を落とすことができます。

過熱水蒸気機能は、”油を使わない揚げ物”なんかができる健康調理機能です。

この”過熱水蒸気機能”は、蒸気を更に加熱することで、通常の蒸気よりも温度の高い”過熱”状態となった蒸気のことです。

100℃を超える水分を含んだ熱風で、水分は目には見えません。

過熱水蒸気は食品に吹き付けることで焼くことができる機能です。

過熱水蒸気で焼くことのメリットは主に健康調理で、水を含んだ熱風で焼くことにより食品の余分な油や塩分を落としながら調理できることです。

作る料理によっては、おいしさもアップします。

この”過熱水蒸気”こそが人気の機能なのですが、比較的価格の高い機種にしか搭載されておりません。

 

スチームはいらない?

ここまで読んで、「スチームって意外とできることないしいらないかも・・」って感じる方も多いのではないでしょうか。

でもスチームなしのオーブンレンジっていうのはほとんどないんです。

オーブン機能さえついていれば簡単に追加できる機能だからですね。

そんなわけで、「オーブンレンジにはスチーム機能はついてきちゃう」って思ってもらうのがいいと思います。

ノンフライみたいな健康調理をしたい方はスチームではなく、過熱水蒸気まで搭載のモデルがおすすめです。

 

 お水を使った料理って・・・

ところでこの”お水を使った調理”なんですけが、結構誤解が多い機能となっています。

”いつでもお水を入れておかないといけない”

と思っているかたがいらっしゃるんですけど、実際は違うんです。

過熱水蒸気機能付オーブンレンジというのは・・

①レンジ

②オーブン

③スチーム

④過熱水蒸気

このの4つの機能がついたレンジのことです。
 

そのうちのどれかを選んで使う・自動で組み合わされるわけであって、いつでも水を使うわけではありません。

反対に過熱水蒸気機能のついた商品であっても”レンジ機能”で温めをしてしまえば、スチームや過熱水蒸気の恩恵は受けることができません。

例 ご飯を温める

⬇︎普通のオーブンレンジ
レンジ機能で温める(時間:短 質:低)

⬇︎スチームオーブンレンジ
レンジ機能で温める(時間:短 質:低)
スチームで温める(時間:長 質:高)

このどちらかを選ぶことができます。

 

この辺を知っていただくと最新オーブンレンジでも難しく感じないのではないかと思います。

 

最後にまとめ

いろいろ書いたので解りづらかったと思いますので、オーブンレンジをコックさんにたとえて話したいと思います。

値段の高いオーブンレンジは、給料の高い一流コックさんです。

▶︎一度に多くの人数の料理を作ることができる

▶︎火加減も上手

▶︎メニューもたくさん知っている

▶︎健康的な調理方法も選べる

▶︎手際が良く調理時間も短い

こんなイメージです。

 

値段の手頃なオーブンレンジは、給料の安い見習いコックさんです。

▶︎たくさん作るのは苦手

▶︎火加減はこちら側で指示が必要

▶︎メニューをあまり知らない

▶︎健康調理も本格的なものはできない

▶︎調理時間が長めにかかる

こんなイメージです。

まぁずいぶん差をつけて書いてしまいましたが、2万円と10万円の商品の違いは本当にこれ位あると思います。

コックさんとオーブンレンジで違うのは、レンジは1回お金を払えば後はお金はかからないって事です。

「私は料理は苦手だから安いレンジで良いや」

というご意見は良く聞きますが、上の例を読んでいただければ解るように完全に逆ではないかと考えています。

お料理に自信が無い方こそ性能の良いオーブンレンジに頼っていただきたいところです。

いろいろ書きましたが、参考になりましたでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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