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日立ドラム式洗濯機 2025年モデルガイド:全5機種の機能比較と仕様一覧

らくメンテでおなじみの日立ドラム式洗濯機。

その中でも、「どのモデルを選んだらよいか?」、「それぞれのモデルにどんな違いがあるのか? 」と、悩んでいる方も多いはずです。

ということで、この記事は・・

日立の主要なドラム式洗濯乾燥機5機種
・BD-STX130M
・BD-SX130M
・BD-SW120M
・BD-SV120M
・BD-SG110K

これらのモデルの違いや、日立のドラム式洗濯機の特徴をお伝えして行きたいと思います。

 

最初の選択:乾燥方式の違い

対象となる5機種を比較する上で、まずチェックするべきポイントは「乾燥方式」の違いです。

これは乾燥の仕上がり、ランニングコスト(電気代)、そして乾燥時に水道水を使用するかどうかに影響します。

今回対象とする5機種は、大きく分けて2つの乾燥方式を採用しています。

1. ヒートポンプ式 (らくはや 風アイロン)

  • 該当機種: BD-STX130M, BD-SX130M

エアコンの除湿機能に近い原理で、湿気を含んだ空気を冷却して水分を取り除き(結露させ)、乾いた空気を再加熱してドラムに戻します。

  • 特徴 (低温乾燥・省エネ)
    • ヒーター式に比べて低い温度(約65℃など)の風で乾燥させるため、衣類の縮みや傷みを抑えやすいとされています。
    • 熱を再利用するため、ヒーター式に比べて乾燥時の消費電力量を大幅に抑えられるのが最大の特徴です。

ヒートポンプ式のコスト例

BD-STX130M, BD-SX130Mの1回あたりの洗濯~乾燥のコストを計算してみます。(洗剤代は別途)

使用水量:約65L
消費電力量:1,150Wh

約17円(水道)+約36円(電気代)=53円

ヒートポンプ式乾燥の場合、標準乾燥コースの他に、省エネ乾燥コースも用意されています。

時間が長くなる代わりに、消費電力量が減ります。

省エネコースの場合のコスト

約17円(水道)+約21円(電気代)=38円

2. ヒーター乾燥 (低温ヒート式)

  • 該当機種: BD-SW120M, BD-SV120M, BD-SG110K

これらのモデルは、ヒートポンプを搭載せず、ヒーターで熱を生み出して乾燥させます。

風アイロン機能と組み合わせ、衣類温度約65℃の低温で乾燥させるとされています。

  • 特徴 (低温乾燥・消費電力)
    • ヒートポンプ式と同様に比較的低い温度での乾燥を目指していますが、熱源はヒーターです。
    • ヒートポンプ式と比較すると、乾燥時の消費電力量は大きくなる傾向があります(詳細は後述のスペック表を参照)。

ヒーター式乾燥のコスト例

ヒーター乾燥の場合の1回あたりの洗濯~乾燥コストも計算してみます。

使用水量:約86L
消費電力量:1,570Wh

約23円(水道)+約49円(電気代)=72円

ヒーター式乾燥の場合は省エネ乾燥コースはありません。

余談:使用水量について

コスト計算やカタログの仕様の使用水量の部分・・

BD-STX130M
洗濯時の使用水量:94L
洗濯~乾燥時の使用水量:65L

ここを見て、「なんで乾燥すると使用水量が減るんだろう?」と不思議に思った方もいるかもしれません。

洗濯のみの場合は、洗濯容量である13kgを洗った場合の使用水量が記載されます。

洗濯~乾燥の場合は、乾燥容量の7kgに合わせて洗濯~乾燥するので、7kgを洗濯する場合の水量が記載されるというわけです。

ヒートポンプ式乾燥の場合は冷却水不要で除湿できるので、乾燥時には水は使用しません。

一方でヒーター式のモデルの場合・・

BD-SW120M
洗濯時の使用水量:88L
洗濯~乾燥時の使用水量:86L

この用に、洗濯のみの場合と、洗濯~乾燥までの場合であまり使用水量に違いがありません。

これは、乾燥時に部屋に出る湿気の量を減らすために水冷しているからです。

ヒーター式の場合でも、洗濯~乾燥の場合の使用水量は洗濯のみの場合よりも少なくなる(6kg洗濯になるため)のですが、乾燥時にも水を使うため、トータルで洗濯のみの場合と同じ程度の使用水量となります。

【機能比較表】全5機種 搭載機能 早見一覧

各モデルに搭載されている主要な機能を一覧表にまとめます。

各機能の詳しい説明は、この後の「日立の主要技術:機能の詳細解説」セクションで説明します。

表1:主要機能 比較早見表

機能BD-STX130MBD-SX130MBD-SW120MBD-SV120MBD-SG110K
乾燥方式ヒートポンプヒートポンプヒーター (低温ヒート)ヒーター (低温ヒート)ヒーター (低温ヒート)
液体洗剤・柔軟剤 自動投入
洗浄方式ナイアガラ洗浄ナイアガラ洗浄ナイアガラ洗浄ナイアガラ洗浄センサービッグドラム洗浄
温水洗浄
AIお洗濯
風アイロン
らくメンテ◯ (乾燥フィルターなし)◯ (乾燥フィルターなし)◯ (乾燥フィルターなし)◯ (乾燥フィルターなし)
スマホ連携
操作パネルワイドカラー液晶タッチパネルプッシュボタンプッシュボタンプッシュボタンプッシュボタン

日立の主要技術:機能の詳細解説

比較表に登場した主要な機能について、それぞれが「何をするものなのか」をお伝えしていきます。

1. 洗浄機能(1):「ナイアガラ洗浄」

  • 該当機種: BD-STX130M, BD-SX130M, BD-SW120M, BD-SV120M

「ナイアガラ洗浄」は、高濃度の洗剤液を衣類に浸透させた後、大流量の「ナイアガラ循環シャワー」で洗剤液を衣類に通過させる洗浄方式です。

この循環するシャワーと、「押し洗い」「たたき洗い」「もみ洗い」といったドラムの動きを組み合わせることで、汚れを落とす仕組みです。

一部のモデルでは「温水ナイアガラ洗浄」にも対応しており、水温を調整して皮脂汚れなどにアプローチすることも可能です。

2. 洗浄機能(2):「センサービッグドラム洗浄」

  • 該当機種: BD-SG110K

「ナイアガラ洗浄」とは異なる洗浄方式です。

「センサービッグドラム洗浄」は、センサーが衣類の布質や量を検知し、その情報に基づいてドラムの回転数を制御します。

これにより、「たたき洗い」の効果が最も大きくなるように自動調整する機能です。

3. 自動制御:「AIお洗濯」

  • 該当機種: BD-STX130M, BD-SX130M, BD-SW120M

「AIお洗濯」は、複数のセンサーを使用して、より高度な自動運転を行う機能です。

洗剤の種類、布質、汚れの量などをチェックし、洗い方や運転時間といった各洗濯工程を自動で最適化します。

前述の「センサービッグドラム洗浄」(主にドラム回転数を制御)よりも、検知する項目や自動制御する範囲が広い機能とされています。

4. 乾燥機能:「風アイロン」

  • 該当機種: 全5機種

「風アイロン」は、対象の5機種すべてに搭載されている日立の代表的な乾燥機能です。

大容積のドラムの中で衣類を大きく舞い上げながら、時速約300km(※)の高速風を吹き付けて、シワを伸ばします。

これにより、アイロンがけの手間を低減する効果が期待されます。

(※ メーカー調べ。吹き出し口の面積と風量から換算した、吹き出し口付近の速度。)

5. 利便機能:「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」

  • 該当機種: BD-STX130M, BD-SX130M, BD-SW120M, BD-SV120M

あらかじめ本体のタンクに液体洗剤と柔軟剤を充填しておくことで、洗濯機が洗濯物の量に応じて適量を自動で投入する機能です。

洗剤の計量にかかる手間を省くとともに、洗剤の入れすぎや不足を防ぐことができます。

タンク容量液体洗剤柔軟剤
BD-STX130M・SX130M約1,000ml約1,000ml
BD-SW120M・SV120M約1,000ml約700ml

BD-SG110Kのみ自動投入機能は搭載していません。

6. メンテナンス機能:「自動おそうじ」

らくメンテ (上位4機種)

上位4機種(STX/SX/SW/SV)は、メンテナンスの手間を軽減する「らくメンテ」を搭載しています。

最大の特徴は「乾燥フィルターをなくした」点です。

乾燥時に発生するホコリや糸くずは、次の洗濯運転時に水流で自動的に洗い流され、本体下部にある「大容量糸くずフィルター」に集約されます。

これにより、従来モデルで必要だった「乾燥のたびに行う乾燥フィルターの掃除」の手間が不要になります。

洗濯槽自動おそうじ

SGも含む全モデルで採用されています。

洗濯槽の見えない部分(ドラムの裏側など)の汚れを、洗濯時の水流を利用して洗い流す機能です。

各モデルの概要

ここまでの機能比較を踏まえ、各モデルがラインナップの中でどのような位置づけにあるかをまとめます。

ヒートポンプ式乾燥
BD-STX130M (洗濯13kg / 乾燥7kg)

項目BD-STX130M の仕様
洗濯・脱水容量13kg
洗濯~乾燥容量7kg
乾燥方式ヒートポンプ式
洗浄方式ナイアガラ洗浄
AIお洗濯
自動投入
自動おそうじらくメンテ (乾燥フィルターなし)
スマホ連携
操作パネルワイドカラー液晶タッチパネル
本体寸法 (幅×奥行×高さ)630 × 720 × 1065 mm
本体質量約93kg
標準使用水量 (洗濯 / 洗濯~乾燥)94 L / 65 L
消費電力量 (洗濯~乾燥)約680Wh (省エネコース)
運転音 (洗い/脱水/乾燥)34 / 37 / 49 dB

洗濯13kg/乾燥7kgの大容量を持つ、ラインナップ中の最上位(フラッグシップ)モデルです。

省エネ性能に優れた「ヒートポンプ式」乾燥を採用。

操作パネルに唯一「ワイドカラー液晶タッチパネル」を搭載し、視認性・操作性を高めています。

機能面では「AIお洗濯」「ナイアガラ洗浄」「らくメンテ」「自動投入」「スマホ連携」など、日立の主要な先進機能をすべて搭載しています。

ヒートポンプ式乾燥
BD-SX130M (洗濯13kg / 乾燥7kg)

項目BD-SX130M の仕様
洗濯・脱水容量13kg
洗濯~乾燥容量7kg
乾燥方式ヒートポンプ式
洗浄方式ナイアガラ洗浄
AIお洗濯
自動投入
自動おそうじらくメンテ (乾燥フィルターなし)
スマホ連携
操作パネルプッシュボタン式
本体寸法 (幅×奥行×高さ)630 × 720 × 1065 mm
本体質量約93kg
標準使用水量 (洗濯 / 洗濯~乾燥)94 L / 約65 L
消費電力量 (洗濯~乾燥)約680Wh (省エネ) / 約1,150Wh (標準)
運転音 (洗い/脱水/乾燥)34 / 37 / 49 dB

BD-STX130Mと同じ洗濯13kg/乾燥7kgの大容量モデルで、同じく「ヒートポンプ式」乾燥を採用しています。

機能面でも「AIお洗濯」「ナイアガラ洗浄」「らくメンテ」「自動投入」「スマホ連携」といった主要な先進機能をSTXモデルと共有しています。

STXモデルとの主な違いは、操作パネルが「プッシュボタン式」である点です。

ヒーター式乾燥
BD-SW120M (洗濯12kg / 乾燥6kg)

項目BD-SW120M の仕様
洗濯・脱水容量12kg
洗濯~乾燥容量6kg
乾燥方式ヒーター (低温ヒート式)
洗浄方式ナイアガラ洗浄
AIお洗濯
自動投入
自動おそうじらくメンテ (乾燥フィルターなし)
スマホ連携
操作パネルプッシュボタン式
本体寸法 (幅×奥行×高さ)638 × 716 × 1065 mm
本体質量約82kg
標準使用水量 (洗濯 / 洗濯~乾燥)88 L / 約86 L
消費電力量 (洗濯~乾燥)約1,570Wh
運転音 (洗い/脱水/乾燥)34 / 37 / 49 dB

洗濯12kg/乾燥6kgの容量を持つ、バランスの取れた高機能モデルです。

乾燥方式は「ヒーター乾燥(低温ヒート式)」です。

ヒーター式採用のため、乾燥仕様時の省エネ性能はSTX/SXモデルには劣るものの、「AIお洗濯」「ナイアガラ洗浄」「らくメンテ」「自動投入」「スマホ連携」といった主要機能は揃っています。

ヒーター式乾燥
BD-SV120M (洗濯12kg / 乾燥6kg)

項目BD-SV120M の仕様
洗濯・脱水容量12kg
洗濯~乾燥容量6kg
乾燥方式ヒーター (低温ヒート式)
洗浄方式ナイアガラ洗浄
AIお洗濯
自動投入
自動おそうじらくメンテ (乾燥フィルターなし)
スマホ連携
操作パネルプッシュボタン式
本体寸法 (幅×奥行×高さ)638 × 716 × 1065 mm
本体質量約81kg
標準使用水量 (洗濯 / 洗濯~乾燥)88 L / 約86 L
消費電力量 (洗濯~乾燥)約1,570Wh
運転音 (洗い/脱水/乾燥)34 / 37 / 49 dB

BD-SW120Mと同じ洗濯12kg/乾燥6kgの容量を持ち、乾燥方式も同じ「ヒーター乾燥(低温ヒート式)」です。

このモデルの特徴は、ハードウェア的な高機能(ナイアガラ洗浄、自動投入、らくメンテ、風アイロン)は搭載しつつ、「AIお洗濯」や「スマホ連携」といった、いわゆる「スマート機能」を搭載していない点です。

シンプルな操作性を好む層に向けた、高機能モデルと言えます。

ヒーター式乾燥
BD-SG110K (洗濯11kg / 乾燥6kg)

項目BD-SG110K の仕様
洗濯・脱水容量11.0kg
洗濯~乾燥容量6.0kg
乾燥方式ヒーター (低温ヒート式)
洗浄方式センサービッグドラム洗浄
AIお洗濯
自動投入
自動おそうじ洗濯槽自動おそうじ
スマホ連携
操作パネルプッシュボタン式
本体寸法 (幅×奥行×高さ)638 × 715 × 1043 mm
本体質量約77kg
標準使用水量 (洗濯 / 洗濯~乾燥)86 L / 90 L
消費電力量 (洗濯 / 洗濯~乾燥)60Wh / (データ未確認)
運転音 (洗い/脱水/乾燥)34 / 37 / 49 dB

洗濯11kg/乾燥6kgの容量を持つモデルです。

乾燥方式は「ヒーター乾燥(水冷式)」、洗浄方式は「センサービッグドラム洗浄」を採用しています。

また、「AIお洗濯」や「自動投入」は搭載していませんが、乾燥の仕上がりをケアする「風アイロン」や「洗濯槽自動おそうじ」といった基本機能は備えています。

【詳細スペック表】全5機種 主要仕様一覧

最後に、各機種の設置や運用に関わる詳細な仕様(数値データ)を一覧表にまとめます。

特に「消費電力量」と「標準使用水量」は、乾燥方式の違いによって数値が異なるため、比較の重要なポイントとなります。

表2:主要仕様 詳細スペック一覧

項目BD-STX130MBD-SX130MBD-SW120MBD-SV120MBD-SG110K
洗濯・脱水容量13kg13kg12kg12kg11.0kg
洗濯~乾燥・乾燥容量7kg7kg6kg6kg6.0kg
乾燥方式ヒートポンプヒートポンプヒーター(低温ヒート)ヒーター(低温ヒート)ヒーター(低温ヒート)
運転音[洗濯/脱水/乾燥](dB)34/37/4934/37/4934/37/4934/37/4934/37/49
標準使用水量[洗濯時]94L94L88L88L86L
標準使用水量[洗濯~乾燥時]65L約65L約86L約86L90L
消費電力[洗濯時] (W)180W180W140W140W130W
消費電力[乾燥時] (W)1240W1240W1210W1210W1050W
消費電力量[洗濯時](Wh)85Wh85Wh78Wh78Wh60Wh
消費電力量[洗濯~乾燥時](Wh)約1,150Wh(標準)
約680Wh(省エネ)
約1,150Wh(標準)
約680Wh(省エネ)
約1,570Wh約1,570Wh約1,690Wh
目安時間[洗濯時]36分36分35分35分45分
目安時間[洗濯~乾燥時]約93分 (標準)
約200分 (省エネ)
約93分 (標準)
約200分 (省エネ)
約98分約98分150分
  • 表2の補足: スペック表、特に「消費電力量[洗濯~乾燥時]」の項目で、ヒートポンプ式 (BD-SX130M: 約680Wh) とヒーター式 (BD-SW120M/SV120M: 約1,570Wh) の間で大きな差があることがわかります。

まとめ

日立のドラム式洗濯機5機種について、機能の違いと詳細な仕様を1ページにまとめました。

機種選定の主なポイントとしては、まず「ヒートポンプ式」か「ヒーター式」かという乾燥方式の違いがあります。

次に、洗浄方式が「ナイアガラ洗浄」か「センサービッグドラム洗浄」か。

さらに、「AIお洗濯」や「スマホ連携」といったスマート機能の有無、「自動投入」の有無、そしてメンテナンス性に関わる「らくメンテ(乾燥フィルターなし)」の搭載有無が、主な違いとなります。

特に、設置場所に関わる「本体寸法」や、長期的な運用コストと静粛性に関わる「消費電力量」「使用水量」「運転音」といった詳細なスペックを一覧で比較することが、適切な機種選定において重要です。

この記事の情報が、ご自身の使い方や設置環境に合った一台を見つけるための参考になれば幸いです。

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