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【仕様比較表】ダイソンの扇風機&ヒーター、違いは何?2024年モデル選び方ガイド

 
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「ダイソンの扇風機、オシャレで一年中使えるから気になるんだよな…」 店頭でも、お客様からそういったお声をよくいただきます。

たしかに、羽根がなくて安全でお手入れも楽、しかも冬はヒーターにもなるなんて、一台あったら便利そうですよね 。  

ただ、いざ調べてみると「AM09」「HP00」「HP10」…と、似たような見た目でたくさんの型番が出てきて、「一体どれがどう違うの!?」と混乱してしまう方も多いんじゃないでしょうか。

そこで今回は、現在販売されているダイソンの暖房機能付き空調家電に絞って、その複雑なラインナップを整理し、モデルごとの違いをチェックしていきたいと思います。

ホット&クールの性能深堀りはこちらのページでしています

【本当にお買い得?】ジャパネットのダイソンHP00、本当に「買い」?セールストークの裏側を深堀りチェック

2025/11/3  

先日、ジャパネットたかたでダイソンの「Pure Hot+Cool HP00」が紹介されていて、私のブログや動画にもいつもより多くのアクセスが ...

まずは2つのタイプを知ろう!あなたの欲しい機能はどっち?

たくさんのモデルがあって難しく見えますが、実はダイソンの暖房機能付きモデルは、機能で分けると主に2種類になります。

タイプA:
扇風機+ヒーター(2役) 涼風と温風の機能に特化した、温度管理の専門家です。

タイプB:扇風機+ヒーター+空気清浄機(3役)
温度管理に加えて、空気清浄機能までついたオールインワンモデルです。

あなたが空気清浄機能を求めるかどうか。ここが、モデル選びの最初の大きな分かれ道になります。

【タイプA】温度管理に特化!「扇風機+ヒーター」モデル

まずは、涼風と温風の2つの機能に絞ったシンプルなモデルから見ていきましょう。

Dyson Hot + Cool™ ファンヒーター (AM09)
空気清浄機能なし

空気清浄機能は要らないから、純粋にダイソンのファンヒーターとしての性能が欲しい、という方向けのモデルが、この「AM09」です 。  

AM09の特徴

「ジェットフォーカステクノロジー」 このモデル最大の魅力は、2種類の風の送り方を切り替えられる「ジェットフォーカステクノロジー」です 。

基本スペック

暖房能力の目安: 木造住宅で最大6畳/コンクリート住宅で最大8畳 。  

消費電力: 温風モード時 1200W 。  

運転音: 温風モード時 32.8dB~40.3dB 。  

AM09はこんな人におすすめ

空気清浄機は別に持っている、または不要な人。

書斎や脱衣所など、特定の場所でスポット的に使いたい人。

ダイソンの基本的な送風・暖房性能をシンプルに楽しみたい人。

【タイプB】1台3役の決定版!「扇風機+ヒーター+空気清浄機」モデル

続いて、空気清浄機能まで搭載した「1台3役」のオールインワンモデルです。

ここが一番ラインナップが豊富で分かりにくい部分なので、じっくり解説していきますね。

まず知っておきたい:「Pure」と「Purifier」世代の違い

HPシリーズを比較する上で絶対に知っておきたいのが、世代の違いです。

HP07以降の新しいモデルには「Purifier(ピュリファイア)」という名前がついています。

この一番の違いは、製品全体の密閉性にあります。

古い「Pure」シリーズ(HP00, HP03)も高性能なHEPAフィルターを搭載していますが、本体にわずかな隙間があると(一般的に、フィルターとフレームの間に僅かに隙間ができる)、そこから汚れた空気が漏れてしまう可能性がありました。

新しい「Purifier」シリーズは、その点を改善し、フィルターだけでなく製品全体が国際規格(HEPA H13)の基準を満たすように設計されています。

これにより、吸い込んだ汚れた空気を本体内部にしっかり閉じ込め、キレイな空気だけを送り出す性能が格段に向上しているんです 。  

現行&主要モデルを徹底比較!

それでは、世代の違いも踏まえながら、主要なモデルを一つひとつ見ていきましょう。

HP00 (Pureシリーズ):基本のシンプルモデル

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ジャパネットたかたなどでよく紹介されている、おなじみのモデルです。

スマホ連携などの多機能性はありませんが、「温風・送風・空気清浄」という3つの基本機能を備えた、ダイソンのHot+Coolの入門機と言える存在です 。  


HP03 (Pureシリーズ):スマホと連携できる旧世代モデル

実はHP00より前に発売されたモデルですが、機能的にはこちらが少し上位になります。最大の違いはWi-Fiを搭載し、スマホアプリ「Dyson Link」に対応している点 。

外出先から電源を入れたり、部屋の空気の状態をスマホでチェックしたりといった、スマートな使い方が可能です 。  


HP07 (Purifierシリーズ):すべてが進化した現代のスタンダード

ここからが「Purifier」世代。製品全体の密閉性が向上し、空気清浄能力が根本的にレベルアップしています。さらに、

首振り角度が最大350°に進化(旧世代は約70°)。  

風を直接浴びずに空気清浄だけできる「ディフューズドモード(後方送風)を搭載 。  

空気清浄目的の運転だとしても、同時に送風もされます。(全モデル共通)
風に当たりなくないときは、本体の後ろに向けて風を送るディフーズモードを使えば良いというわけです。

旧世代より静音性も向上 。 と、あらゆる面で進化を遂げた、まさに現代のスタンダードと呼べる全部入りモデルです。もちろんスマホ連携も可能です。  


HP10 (Purifier Gen1シリーズ):最新世代のシンプルモデル

「最新の空気清浄性能は欲しいけど、スマホ連携は要らないな…」という方向けの、現行のシンプルモデルです 。

HP07と同じく密閉設計&350°首振りという最新世代の基本性能を持ちながら、スマホ連携機能を省略することで価格を抑えています 。

本体に小さなLCDディスプレイが搭載され、手元で空気の状態を確認できるのも便利なポイントです。


HP12 (Purifier De-NOxシリーズ):特定のガスに特化した最上位モデル

基本性能はHP07などに準じつつ、フィルターがさらに特殊化されたモデルです。

最大の特徴は、交通量の多い道路沿いや、ガスコンロを使うキッチンなどで発生しやすい**二酸化窒素(NO₂)の除去に特化した「De-NOxフィルター」を搭載している点 。

特定の空気の汚れが気になる、健康志向の方向けのプレミアムモデルです。  

 

一目でわかる!ダイソン Hot+Cool モデル比較表

ここまで解説してきたモデルの違いを、一覧表にまとめてみました。

これを見れば、どのモデルにどんな機能があるのか、一目瞭然です!

項目AM09HP00HP03HP07HP10HP12
機能2役 (温風/涼風)3役 (+空気清浄)3役 (+空気清浄)3役 (+空気清浄)3役 (+空気清浄)3役 (+空気清浄)
スマホ連携なしなしありありなしあり
首振り角度左右約70°約70°最大350°最大350°最大350°
後方送風なしなしなしありなしあり
フィルター性能なしPurePurePurifierPurifierPurifier (De-NOx)
消費電力(温風/涼風)温風: 1200W 涼風: 5.4-26W温風: 1200W 涼風: 5-39W温風: 1200W 涼風: 5-44W温風: 1400W 涼風: 6-40W温風: 1400W 涼風: 2-50W温風: 1400W 涼風: 6-40W
運転音(温風最大)40.3 dB38.4 dB40.2 dB40.8 dB45.3 dB48.9 dB
本体サイズ(高さ)595 mm632 mm632 mm764 mm764 mm764 mm

まとめ:結局どれを選ぶべき?あなたにピッタリな一台はこれ!

さて、ここまで見てきた違いを踏まえて、最後に「どんな人にどのモデルがおすすめか」をまとめていきます。

ダイソンの空調家電は、一見すると複雑ですが、こうして機能で整理してみると、ご自身のライフスタイルに合ったモデルが選びやすくなったのではないでしょうか。

この記事が、後悔のない一台選びの参考になれば嬉しいです。

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