
この記事を書いた人: 「白物家電ブログ)」管理人
家電量販店での商品案内歴約20年(現役)。
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家電を買って試したり、データや仕組みに基づいて深堀りして考えるのが好きです。
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冬の足元の冷え、つらいですよね。
そんな時に頼りになるのが、体の芯からじんわり暖めてくれる遠赤外線ヒーターです。
中でも、高級モデルとして人気を二分しているのが・・
コロナの「コアヒート」
ダイキンの「セラムヒート」
デザインも価格帯も似ていて、「一体どっちを選べばいいの?」と悩んでる方も多いはずです。
非常に似た内容の商品同士なので、大きな違いというほどのものはないのですが、できるだけ違いがわかるように比べて行きたいと思います。
- 暖かさの秘密はヒーター管にあり!両社の技術の違いとは?
- 実はサイズ感が全然違う?機動力のコロナ vs 安定感のダイキン
- 賢いのはどっち?センサー機能と首振りの違いをチェック
- 【最重要】新旧モデルに違いはある?お得に買うための裏ワザ
目次
まずは型番の謎を解明:2025年モデルなのに型番が違う?
比較を始める前に、少しややこしい型番の話を整理しておきましょう。
今回比較するのは、どちらも2025年のシーズン向け(2025年秋発売)の最新モデルです。
- コロナ コアヒート:DH-1225R
- ダイキン セラムヒート:ERFT116AS
ここで「おや?」と思った方もいるかもしれません。
コロナの型番は「25」なので2025年モデルと分かりやすいですが、ダイキンは「116」で、末尾が「6」なので2026年モデルのように見えますよね。
これは家電業界でよくあることで、特にダイキンのように秋発売の製品はその翌年のモデルとして扱うことがあります。
どちらも同じ時期に発売された最新モデルと考えて問題ありませんので、ご安心ください。
暖かさの秘密はヒーター管にあり!両社の技術を深掘り
見た目は似ていますが、実は両社の「暖かさの質」へのアプローチは少し異なります。
その秘密は、心臓部であるヒーター管にあります。
コロナ「コアヒート」:暖かさの質を追求する「BC(ブラックセラミック)コーティング」

コロナの最大の特徴は、独自技術の「BC(ブラックセラミック)コーティングシーズヒーター」です 。
黒いセラミックでコーティングされたこのヒーターは、人体に吸収されやすい波長の遠赤外線をたっぷり放出するように設計されています 。これが「体の芯まで暖まる」という、コアヒートならではの心地よい暖かさの秘密です 。
また、このヒーターは眩しい光をほとんど出さないのもポイント。「ついているか分からないくらいなのに暖かい」という声もあり、寝室や書斎で集中したい時にもぴったりです 。
ダイキン「セラムヒート」:信頼性と耐久性を重視した設計

ダイキンも同じ「セラミックコーティングシーズヒーター」を採用していますが、特にアピールしているのがその「タフさ」です 。
高さ1mから鉄球を落としても割れない耐衝撃性や、1万時間以上の長寿命設計など、空調トップメーカーとしての信頼性を感じさせます 。さらに、ヒーター管自体に3年保証を付けているのも、その自信の表れと言えるでしょう 。
コロナが「暖かさの質」を追求するなら、ダイキンは「長年使える信頼性」で勝負、といったところでしょうか。

まぁ、コアヒートもセラムヒートも金属筒ヒーターなので、どちらも発熱体は頑丈と言っていいと思います。
数字で見る違い
では、具体的なスペックを比較してみましょう。
一見同じように見えて、若干ではありますがキャラクターが違います。
項目 | コロナ DH-1225R | ダイキン ERFT116AS |
最大消費電力 | 1150W | 1100W |
パワー調節 | 11段階(ダイヤル式) | 無段階(可変式) |
本体サイズ (高さ×幅×奥行) | 718 × 343 × 293 mm | 652 × 342 × 342 mm |
本体質量 | 6.3 kg | 8.0 kg |
電源コード長 | 2.4 m | 3.0 m |
この表から見えてくるのは、「機動力」のコロナと「安定感」のダイキンという構図です。
コロナ
背が高いですがスリムで、ダイキンより1.7kgも軽いのが特徴です 。
リビングから寝室へ、といった部屋間の移動が多い方には、この軽さが地味に効いてきます。
ダイキン
重くて重心が低く、安定感があります。
さらに電源コードが3.0mと長いため、コンセントから離れた場所にも設置しやすいのが強みです 。一度置いたらあまり動かさない、という使い方に向いています。
使い勝手を左右する!センサーと首振りの違い
日々の快適さを決める、センサー機能と首振り機能にも両社の思想の違いが現れています。
首振り機能:「範囲」のコロナ vs 「角度」のダイキン
コロナの操作パネルと首振り・角度調節



ダイキンの操作パネルと首振り・角度調節



左右の首振り(自動)
- コロナ: 首振りの範囲を30°・50°・70°の3段階から選べるのが最大の特徴です 。一人で使う時は狭く、家族で使う時は広く、といった使い分けができます。
- ダイキン: 自動首振りは70°で固定です 。
上下の角度調整(手動)
- コロナ: 上方向に32°、下方向に5°まで調整が可能です 。
- ダイキン: 上方向に30°の調整ができます(下方向への調整はできません) 。
センサー機能:「シンプル」なコロナ vs 「多機能」なダイキン
コロナ
人の動きを検知する「省エネセンサー」を搭載。
人がいなくなって10分経つとパワーを抑え、さらに20分経つと自動で運転を停止します 。消し忘れ防止に役立つシンプルな機能です。
ダイキン
人の不在を検知して15分後に停止する「人感センサー」に加え、「温度モード」という賢い機能を搭載 。
室温が約22℃に達すると自動でパワーをセーブしてくれるので、エアコンと併用する際に「暖めすぎ」を防いでくれます。
より細かく自分で設定したいならコロナ、賢くおまかせで運転してほしいならダイキン、という選択ができそうですね。
【ここが一番大事!】新旧モデルに違いはあるの?
毎年新しいモデルが出ますが、「去年のモデルと何が違うの?」と疑問に思いますよね。
▼2024年モデルのコアヒート
▼2022年発売のセラムヒート
結論から言ってしまうと、2025年モデルと、その前のモデル(コロナ DH-1224R / ダイキン ERFT11ZS)との間に、スペック上の明確な違いは見当たりませんでした。
- コロナ: DH-1225RとDH-1224Rを比較しても、消費電力、サイズ、機能など、すべて同じです 。
- ダイキン: ERFT116ASとERFT11ZSも同様に、スペック上の違いはありません 。

性能が変わっても変わらなくても、定期的にモデルチェンジします。
家電ではよくあることです。
つまり、もし家電量販店などで旧モデルが安く売られていたら、それは非常にお買い得ということです。機能は最新モデルと変わらないのに、価格だけが安いわけですから、旧型でOKです。
まとめ:あなたに合うのはどっち?最終結論
さて、長々と比較してきましたが、最後にあなたにピッタリの一台を提案します。
比較項目 | コロナ コアヒート | ダイキン セラムヒート |
暖かさの質 | ◎(BCコーティングで芯まで) | ◎(信頼性の高いシーズヒーター) |
使い勝手 | 〇(軽くて移動が楽) | ◎(コードが長く設置しやすい) |
首振り | ◎(3段階の角度選択) | 〇(上向き角度調整が便利) |
センサー | 〇(シンプルで分かりやすい) | ◎(温度センサー付きでおまかせ) |
保証 | △(本体1年) | ◎(ヒーター管3年) |
こんな場合は「コロナ コアヒート」がおすすめ!
- 体の芯からポカポカする「暖かさの質」を最優先したい
- 一人で使う時と家族で使う時で、暖める範囲を細かく調整したい
- 家の中でヒーターを移動させることが多い
暖かさへのこだわりと、使うシーンに合わせた柔軟性を求めるなら、コロナが有力候補です。
こんな場合は「ダイキン セラムヒート」がおすすめ!
- 一度設定したら、あとは賢く自動運転してほしい
- コンセントから少し離れた場所に置きたい
- 長く安心して使える、信頼性や保証を重視する
「おまかせ」の手軽さと、設置の自由度、そしてメーカー保証の手厚さを重視するなら、ダイキンが満足度を高めてくれるでしょう。
どちらのモデルも、遠赤外線ヒーターとしては最高峰の性能を持っています。そして、もし幸運にも旧モデル(コロナ DH-1223R / ダイキン ERFT11ZS)に出会えたなら、それは間違いなく賢い選択です。
この記事が、あなたの冬の快適な暮らしのパートナー選びに、少しでもお役に立てれば嬉しいです。