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【購入してテスト】アラジンのグラファイトヒーターは本当に「つけた瞬間暖かい」のか?電気代や他の暖房器具との違いを較

朝寒くて、布団から出るのが辛い季節になりました。

私は起きたらまずキッチンに行くんですけど、キッチンは一際スースーと寒い感じがします。

タイマーでエアコンをつけておけば良い話ではあるんですが、すぐに出かけるのにリビングダイニングからキッチンまで全体を暖房するのはなんだか勿体無いようにも思えます。

それに、エアコンをつけたところでキッチンはあまり暖かくならないんですよね。

それで、これまではダイソンのホットアンドクールを補助的に使っていました。

それなりに良さを感じてはいたんですけど、できればもっと早く、そして電気代を抑えて暖まれないかと思ったわけです。

そこで目をつけたのがこちら。

「つけた瞬間暖かい」ことで知られる、アラジンのグラファイトヒーターです。

使い心地はどんなものなんでしょうか。ということで、本日はこのアラジンのグラファイトヒーターを使ってみたり、手持ちの電気暖房機器と比べてみたりしたいと思います。

動画版はこちら

 

今回レビューするアラジン グラファイトヒーターの概要

旧型 AEH-G100D

まずは開封しながら、商品の概要をお伝えしていきます。

項目スペック
型番AEH-G100D
購入価格約12,000円(Amazon)
サイズ高さ 約61cm × 台座直径 約30cm
重量約2.7kg
出力調節4段階(1000W / 750W / 500W / 250W)
首振り手動
安全装置二重安全転倒OFFスイッチ

箱から出すと本体と台座が別々に入っていますが、付属のネジで止めるだけなので組み立てはすぐに終わります。

裏面の上部には持ち運び用の取っ手穴が空いています。

ポイント

【補足】新型モデル「AEH-G1000A」が登場!何が変わった?

今回レビューしている「AEH-G100D」の後継として、新型モデル「AEH-G1000A」が発売されています。

AEH-G1000A

一番大きな変更点は、首振り機能が「自動」になったことです。

旧型は手で向きを変える必要がありましたが、新型はスイッチひとつで左右に首を振ってくれるので、より広い範囲を暖めやすくなっています。

AEH-G100D (今回使用の旧型)AEH-G1000A (新型)
首振り機能手動自動
出力切替1000/750/500/250W1000/750/500/250W
サイズ高さ61cm高さ63.1cm
重量2.7kg3.0kg
安全装置二重安全転倒OFFスイッチ防災対応型 二重安全転倒OFFスイッチ

自動首振り機構が追加された分、少しだけ背が高く、重くなっています。

基本的な暖房性能(W数)は変わらないので、一人で使うことが多く首振り機能が不要で、旧型が安く見つかれば、旧型でもOKです。

「0.2秒で暖かい」は本当か?温まるスピードをチェック

さて、このヒーター最大の特徴である「暖まる速さ」を早速試してみます。

メーカーによっては「0.2秒で暖かい」なんて書いてあったりするんですけど、ほんとそんな感じで、つけた瞬間からしっかり暖かいです。

放射温度計で見てみよう

どれくらい早いのか、放射温度計を使って見てみます。

注意点

表示される温度は正確なものではありません。放射温度計は範囲で測定しますし、光沢面の温度測定には適していないため、あくまで「温度が上がるスピード」に注目してください。

↓開始前のヒーター付近の温度

↓開始約1分

手のひらをかざしてみる

次は、30cmくらいの距離に手をかざして、手のひらの温度を測ってみます。

  • 開始前: 約34℃
  • 20秒後: 40℃超え
  • 40秒後: 44℃(かなり熱い)
  • 1分経たずにギブアップ!

暑すぎて我慢できなくなりました。速暖性能は本物です。↓使用前 手のひら約34℃

↓1分経過手前で約45℃

スイッチONであっという間に暖かくなり、すぐにジリジリと熱く感じるくらいになります。

他の電気暖房と使い心地を比べてみた

速暖性能がすごいことはわかりましたが、他の暖房器具と比べて使い心地はどうなのでしょうか。

手持ちの2機種と比較してみます。

vs シーズヒーター(コロナ コアヒート)

シーズヒーターは「体の芯まで温まる」と紹介されることが多く、確かに日向にいるようなポカポカした暖かさを感じます。

心地よさではグラファイトヒーターより少し上な感じがします。

その代わり、温まるまでに時間がかかるのがデメリット。どれくらい速さが違うのかチェックします。

それぞれの正面に室温計をセットしてスタート。

  • 1分20秒後: グラファイトヒーター側の温度計が30℃を突破。シーズヒーター側はまだあまり変わらず。
  • 3分30秒後: シーズヒーター側の温度計がようやく30℃を突破。

結果は一目瞭然。すぐに暖まりたい、というニーズにはグラファイトヒーターが圧倒的に有利です。

注意

今回の実験で、室温計を止めていたテープの粘着が熱で弱まって剥がれたり、樹脂が変形したりしました。

この手のヒーターは近くで使うと非常に高温になります。火傷の危険はもちろん、家具や家電が変形・故障する可能性があるので、十分な距離をとって使ってください。

vs 温風タイプのヒーター(ダイソン ホットアンドクール)

これまでキッチンで使っていたダイソンとも比べてみます。

温風タイプは、スイッチを入れてもすぐには暖かい風は出てきません。

5分ちょっと経って、ようやく目の前に暖かい風が出ているな、と感じるくらいです。

スピードの面では、やはりグラファイトヒーターが断然有利です。

とはいえ、温風タイプがダメかというとそんなことはありません。

暖かさの「質」が違う

グラファイトヒーターは、近くにいればすぐにあっつあつという利点はありますが、その代わりジリジリと焼かれるような暑さを感じます。

トーストになった気分です。

また、暖かさは部分的で、本体に近い足や腰は暑いのに、それ以外の部分は寒い、という印象もあります。

それに対して温風タイプは、時間をかければ周囲の空間全体が暖かくなるので、快適度は高いです。

ただ、温風タイプは、キッチンの2畳くらいの広さだとしても、30分とか1時間くらい前からつけておかないと暖かく感じません。

当然、長く動かせば電気代は嵩みます。

多少快適さは下がっても、グラファイトヒーターで短時間勝負した方が、電気代としては有利じゃないかと思います。

気になる電気代の話
節約のポイントは「使い方」にあり

ということで、次は電気代についてもう少し詳しくお伝えします。

まず大前提として、エアコンを除く電気暖房は、どれも電気代が高いです。

「ダイソンだから省エネ」とか「グラファイトだから安い」というわけではありません。

「価格が高い」とか、「新しい商品」とかも電気代には影響しないです。
電気代は消費電力によって決まり、消費電力によって暖かさがが決まります。

電気を使う効率で言えば、どれも大体同じと考えていいです。

じゃあ何で差がつくのかというと、それは「使い方」です。

先ほどの温風ヒーターのように、部屋を暖めるために長時間運転すれば、その分電気代はかさみます。

その点で見れば、グラファイトヒーターは暖まる範囲は狭いですが、すぐに温まるので「一人で」「短時間」使うのに適しています。

4段階調節が節約の鍵

そして、このアラジンのグラファイトヒーターの重要なポイントが、出力調節が4段階あることです。

電気暖房は強・弱の2段階しかないものが多いですが、それだと「強は暑いけど弱は物足りない」「弱でも暑いけど消すと寒い」みたいになりがちです。

調節が細かい方が、ちょうどいい暖かさに合わせやすく、無駄な電力を使わずに済みます。

このモデルの出力と、1時間あたりの電気代の目安はこんな感じです。(1kWhあたり31円で計算)

出力1時間あたりの電気代
1000W約31円
750W約23円
500W約16円
250W約8円

例えば、私の場合、朝の30分くらいをキッチンで過ごします。

  • 30分ずっと1000Wで使うと…
    • 電気代は約15.5円
  • 最初の10分を1000W、後の20分を250Wにすると…
    • 電気代は約7.8円

このように、体が温まってきたら出力を下げることで、電気代を半分ほどに抑えられます。

「大体体があったまったけど、消しちゃうと寒い」みたいな時に弱く運転できるのは、快適さの面でも、電気代節約の面でも大事ですよ、っていう話でした。

まとめ:使ってみた感想

今回、アラジンのグラファイトヒーターを使ってみて、やっぱり「早い」っていうのは大きな魅力だなって思いました。

本格的な寒さを迎えたら、さすがにエアコンとの併用にはなると思いますが、朝の寒いキッチンでサッと暖まりたい、脱衣所を短時間だけ暖めたい、といったピンポイントな使い方には最適です。

家族揃って温まりたい、みたいな時には不向きですが、一人で短時間使う分にはおすすめできます。

以上、アラジンのグラファイトヒーターを使ってみた様子とその感想でした。

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