そもそもロボット掃除機ってどんなもの?
買うならどのメーカーがいいの?
年を追うごとに注目度が高まっているロボット掃除機。
コードレス掃除機が普及してきたこともあって、「掃除ってもっと楽にできんじゃ・・」と考える方が増えてきたのも当然かもしれません。
確かにお掃除が自動で終わったら、それほど楽なことはありませんからね。
とはいえ、まだまだ
「ロボ掃除機ってどんなものなの?」
「どのメーカーがいいの?」
などなど、疑問がいっぱいあるはずです。
そこで本日はルンバ・ルーロを中心に
ロボット掃除機の基本や人気モデルについて解説していきたいと思います。
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そもそもロボット掃除機で良いか?
ロボット掃除機の購入している方の中で結構多く聞くのが
「そもそも買うのはロボ掃除機で良いの?」
という内容なんです。
悩んでいる内容としては
▶︎コードレスorロボ
▶︎ロボor拭き掃除ロボ
こんなケースが多いですね。
ということで、まずはコードレス掃除機・ロボット掃除機・拭き取り掃除機の役割の違いからお話して行こうと思います。
コードレス掃除機
今人気の電源コードなしのタイプの掃除機で、従来のコード付き掃除機に置き換えて使う方が多いです。モデルによっては吸引力はそれなりにありますし、床以外も掃除できて便利に使っていただけます。
ロボット掃除機
基本的には床面だけの掃除になりますし、吸引力もそれほど強いわけではありません。
何よりも、ゴミを見つけてそこに進んでいくというわけではありませんから、掃除機とはちょっと使い勝手が変わってきます。
日常のお掃除の補助と言った位置付けですね。逆にいえば、日頃からこまめにお掃除しているならば、それほど強い吸引力は必要ありませんから、十分に実用的ともいえます。
拭き掃除ロボット
ブラーバや最近発売したローランなどが代表になります。乾拭き・水拭きとも対応ですが、基本的にはフローリング専用になります。
使用できる範囲は限られますが、その代わりロボット掃除機とは違って、水拭きを使うことでツルツルな仕上がりにできます。
優先順位としては
①コードレス>②ロボ掃除機>③拭き掃除ロボ
この順で良いかと思います。どれか1台を買うということならまずはコードレス優先ですね。
ロボット掃除機は楽チンではあるのですが、隙間には入れませんし、「何かこぼしてしまった」くらい多くのゴミを吸うのには向いていません。
普通の掃除機、もしくはコードレスがあることが前提で、お掃除を楽にするために補助としてロボを使うというのが理想形となります。
その際にフローリングのざらつきが気になるなら拭き掃除ロボが候補になるでしょうか。
メーカーはどこが良い?
ここが一番の悩みどころになるかもしれませんね。
まずロボット掃除機といえばiRbot社のルンバがリーダーと言って良いでしょう。
初代ルンバは2002年の発売ですから、圧倒的な歴史があります。
国内メーカーが参入しだしたのは2014年頃ですね。
東芝・シャープあたりが先頭で、ダイソン、パナソニック、日立あたりが少し遅れて発売となりました。
まぁ、正直今となっては候補に上がるのはパナソニックのルーロくらいのものですね。他は完全に埋もれてしまった感じがあります。
後発メーカーの中でルーロが生き残ってこれた理由は
▶︎動きが賢い
▶︎三角形状で隅っこに強い
この2点が大きなポイントになるかと思います。
動いている様子をよく観察するのですが、やはりルーロが頭一つ抜けて良い動きをしているように感じました。
そんなわけで、現状はロボット掃除機といえば
ルンバとルーロの一騎打ち
といった状況となっています。
選ぶポイントは?
では、ルンバとルーロでどっちが自分の家に適しているかを考えて見ましょう。
注目するべきポイントは主に4つあります。
①衝突回避
②カメラ(複数部屋対応)
③スマホ連携(スケジュール登録)
④得意な掃除
①衝突回避
ルンバ
よく言われることではあるのですが、ルンバは壁や家具にガンガンぶつかります。
ぶつかったら進む方向を変えるという動き方なんですね。もちろんそれほどの衝撃ではありませんし、ぶつかる部分にはゴムカバーがついています。
普通の壁なら大丈夫な場合が多いですが、家具の角っことかは跡が残ったり、砂壁などには不向きですね。
ルーロ
それに対してルーロは衝突回避のために障害物を感知するセンサーを搭載しています。全く衝突しないというわけではないのですが、ほとんどないです。
壁紙の痛みなどが気になる方はルーロを優先で選ぶケースが多いですね。
②カメラ(複数部屋対応)
ルンバ・ルーロともに上位モデルには部屋の間取りを感知するカメラを搭載しています。
このカメラを使って何をするかというと、お部屋の地図を作るんですね。
地図があれば、廊下にも隣の部屋にもしっかり辿りつけますし、掃除が終わったら戻ってもこれます。
ですから、
カメラ付きモデル=複数の部屋対応
カメラなしモデル=1部屋対応
このような違いと考えていただければOKです。
③スマホ連携
スマホのアプリでロボ掃除機を操作する機能です。(要無線LAN環境)
主な使い道はスケジュール登録ですね。
「何曜日は何時にお掃除スタート」みたいにお掃除の予約を入れておくことができます。
せっかくロボ掃除機なのですから、運転スタートも自動であって欲しいですよね。
スケジュール登録ができないモデルの場合は、本体のボタンを押してスタートするというシンプルな使い方になります。
お出かけ前にボタンを押して使っていただくような場合が多いと思うのですが、急いでいてボタンを押し忘れてしまったり・・、ということが続くとせっかくのロボ掃除機がもったいないですよね。
そんなわけで、ロボ掃除機にはスケジュール登録機能は必須とも言えるものとなっています。
④得意な掃除
ルンバとルーロ、どっちがよく吸うの?というのはみなさん疑問に思うのではないかと思います。
まぁ、どっちが吸うかと言われれば、ルンバのエアフォースシステムを搭載した機種(e5以上)がやや優秀かなぁと言う印象です。
また、ルンバの方が動きが早いので、限られた時間・スペースで比べるなら有利な結果になりやすい感じがします。
ちなみにエアフォースシステムというのはこんなものです。
ルンバのエアフォースシステム採用モデルでは、柔らかいゴムベラのようなローラー2本でゴミを摘み上げるように吸引します。
また、ゴムベラとゴムベラの狭い隙間から集中して吸い上げるので、吸引力が発揮されやすい利点もあります。
それに対して、一般的なブラシが回転するモデルの場合、空気の漏れが多いというか、スカスカな感じがあります。
ですから、どっちが吸うかと言われればやっぱりルンバなのかなぁと。
とはいえ、とはいえですよ。
ルンバなら綺麗になって、ルーロだとダメみたいなはっきりとした差はでないです。ルンバとルーロとを2台並べて比べてようやくなんとなく感じるくらいの差ですね。
ルーロの方が動きは遅いですが、基本的にロボ掃除機は留守中に使うものですからほとんど問題ないはずです。
逆にルーロが勝る点はその形状からもわかる通り隅っこに強いことです。三角形状が有利に働きます。
サイドブラシについて・・
ヒゲみたいに伸びているブラシですが、ルンバは片方で、ルーロは両方です。一見ルーロ有利に感じるかもしれませんが、それほど有利というわけでもないです。
ブラシ自体がゴミを遠くに弾き飛ばしてしまうこともあるので、必ずしもプラスに働くとも限らないんですね。ですから、ブラシ片方とか両方とかはあまり差にならないかと思っています。
なので、お掃除力についてまとめると、
どっちもそれなりに吸って、大きな違いとまではならないという結論です。
ですから、その他の①②③に加えて、価格を考慮して機種を選んでいく方法がベターということになります。
これまでのチェックポイントをまとめると以下のようになります。
2社の違いを簡単にまとめると
ルンバ
→衝突回避はないものの、価格はだいぶ割安。ルンバから選ぶならエアフォースシステムあってこそです。
1部屋ならE5。複数部屋なら900シリーズがおすすめとなります。
ルーロ
→衝突回避があるものの、価格は割高。
カメラ&スマホでスケジュール登録両方が揃うのは最上位モデルのみ。予算が会うなら当然おすすめですが、ルンバの960あたりなら値段は半分以下ですね。
■段差について
ルンバ・ルーロともに登れる高さは2cmまでとなっています。
これはちょうど一円玉硬化の直径と同じ高さですね。まぁ、カーペットやラグの段差は大丈夫だけど、部屋と部屋の段差は厳しいかもというイメージになります。
■充電池の消耗について
内臓充電池は消耗品なので、使っていくうちにだんだんと運転時間が短くなっていきます。スマホなんかもそうですよね。
ルンバが3年周期・ルーロが4年周期で交換を推奨しています。ルーロの方が長持ちではありますが、まぁ、大きな差ではないような気もします。
大まかな選び方の流れは以上のようになります。
予算十分ならパナソニック、予算優先ならルンバという感じでしょうか。
それではここからはもう少し詳しく各モデルごとの違いを見ていきましょう。
ルンバ
注目はライバル不在のE5と高性能でも手の届きやすい価格の960となります。
ルンバ980
エアフォースシステム | ◯ |
衝突回避 | ー |
カメラ(複数部屋) | ◯ |
スケジュール登録 | ◯(スマホ連携) |
充電時間/持続時間 | 約3時間/最大120分 |
ルンバの最上位モデルとなります。
1つ下の960モデルとの主な違いは稼働時間とカーペットブーストですね。
稼働時間
980→120分
960→75分
カーペットの時吸引力アップ
980→あり
960→なし
稼働時間に関してはそれなりに差があるものの、対応畳数はどちらも最大112畳となっています。
なので、お部屋の広さの違いというよりはカーペットブーストの有無で選んでいくことになりますね。
カーペットのゴミをよりしっかり吸って欲しい場合はこちらの980が候補となります。
また、980にはバーチャルウォールが2個付属します。
バーチャルウォールはルンバ侵入を防ぐための見えない壁を作るためのものです。入って欲しくない場所や近づいて欲しくない場所にセットして使います。
ルンバ960
イチオシモデル
エアフォースシステム | ◯ |
衝突回避 | ー |
カメラ(複数部屋) | ◯ |
スケジュール登録 | ◯(スマホ連携) |
充電時間/持続時間 | 約3時間/最大75分 |
カメラ付きで複数部屋対応&スマホ連携でスケジュール登録が可能、エアフォースシステムもあると充実のスペックとなっています。
パナソニックのRS810と近い内容でありながら値段の開きは2倍以上ありますからね。非常に割安かなぁと思います。
複数部屋対応で予算を抑えて選ぶとなればこのモデルがトップ候補になるでしょう。
ルンバE5
↑イチオシモデル
エアフォースシステム | ◯ |
衝突回避 | ー |
カメラ(複数部屋) | ー |
スケジュール登録 | ◯(スマホ連携) |
充電時間/持続時間 | 約3時間/最大90分 |
ルーロにはない価格帯でなおかつ、エアフォースシステムもスマホ連携もありと、まさに1人勝ち状態の人気モデルです。
ルンバを選ばれる方の多くは
「リビングだけでいいからカメラはなくてもいいけど、ルンバから選ぶならゴムベラ吸引だよね」
ということでこのE5に決定するようです。
私もその選び方は賛成です。
今、ロボット掃除機でもっとも売れているモデルかと思いますが、それも納得の内容と言えます。
ルンバ643
エアフォースシステム | ー |
衝突回避 | ー |
カメラ(複数部屋) | ー |
スケジュール登録 | ー |
充電時間/持続時間 | 約3時間/最大60分 |
ルンバという名前は同じではあるものの、エアフォース無し、スケジュール登録も無しと、ルンバの魅力がいまいち見つけにくいモデルとなっています。
せっかく買うなら少し予算を足してE5にするのがおすすめです。
以上がルンバの人気モデルの特徴解説です。
基本的には複数部屋なら960で、一つの部屋ならE5という選び方でOKですね。
パナソニック
衝突回避&隅っこに強いで人気のルーロですね。
初代が発売されたのが2015年のことですから、これで4世代目ということになります。「そろそろいいかなー」と思えるくらいの成熟度にはなってきているかなぁと個人的には思っています。
ちなみにルーロという名前は"ルーローの三角形"からとっているようです。なんでも、正方形に内接するように回転できる三角形だそうで、それは部屋の隅に強いというのも納得です。
ルーロ RS810
↑イチオシモデル
衝突回避 | ◎ |
カメラ(複数部屋) | ◯ |
スケジュール登録 | ◯(スマホ) |
充電時間/持続時間 | 不明/最大100分 |
ルーロの最上級モデルということでカメラ付き&スマホ連携可能となっています。
ルンバと違って衝突するようなことは稀ですから、バーチャルウォールのようなものはありません。
ちなみに上位モデルはレーザー・超音波・赤外線3つのセンサーで障害物を感知します。レーザーがあることで椅子の足など細い障害物も回避できる(2cm以上の太さの目安)ようになっています。
また、お部屋の地図&ゴミセンサー両方を搭載していることで、汚れのたまりやすい場所を学習していきます。
なんだかすぐに埃っぽくなる場所ってありますもんね。そういうを記憶して優先して掃除してくれると、掃除性能も優秀です。
ぶつからない・カメラもある・スマホ連携もできるとスペック最強なのは間違いないのですが、お値段も最強なのが悩ましいところですね。
新築など、壁や家具に特にぶつかって欲しくない時にはこちらが候補になります。
充電時間は記載がなかったのですが、前モデルが3時間だったので、それに近いのではないかと予想しています。
ルーロ RS310
衝突回避 | ◎ |
カメラ(複数部屋) | ー |
スケジュール登録 | ◯(付属リモコン) |
充電時間/持続時間 | 不明/最大100分 |
カメラ無しの1部屋対応モデルです。
カメラ無し・スマホ連携無しでこの価格というのが一番のネックですね。
衝突回避をどれくらい必要とするかで評価がガラッと変わってきます。
必要ならRS310で、なくてもまぁという場合ならルンバE5という選び方になりそうですね。
ルーロ RS20
衝突回避 | ◯ |
カメラ(複数部屋) | ー |
スケジュール登録 | ー |
充電時間/持続時間 | 不明/最大70分 |
値段的には魅力ですが、やっぱりこれも価格優先ということでパナソニックらしい魅力がガクッと落ちてしまうような印象です。
パナソニックを選ぶ最大の理由はやはり衝突回避にあると思うのですが、レーザーセンサーがなくなってしまうんですよね。壁は良くても家具の脚は結構ぶつかりそうです。
操作も本体のボタンでスタートというシンプルなタイプです。
お出かけ前で急いでいる時に「ロボ掃除機のスイッチ入れておかないと〜」って結構面倒だと思うんですよね。
なので、やはり少し予算を足してルンバE5がいいのかなぁと思ってしまいます。
逆に「スイッチ押すのは別に構わないから、壁にぶつからないで欲しい」という場合はルンバよりも優先して良いかと思います。
以上、ルーロのモデル解説でした。
まとめ
本文が長くなってしまったので、最後に簡単にまとめておきます。
▶︎予算も大事ならルンバE5か960
▶︎予算よりも上質さを優先ならルーロRS810
この選び方がおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。