そもそもミキサーとジューサーって何が違うの?
スロージューサーってどんなもの?どれがおすすめ?
野菜を食べた方が良いというのは百も承知ではあるのですが、そんなに野菜ばっかり食べるのも難しいものですよね。
サラダにしてもおひたしなんかにしても、そんなに量は食べられません。
そこで気になるのが野菜ジュースですね。
スーパーやコンビニでも売ってはいますが、なんだか余分な甘みとか入っていそうな気がしてしまいますし、栄養が保たれているのかも疑問に思ってしまうこともあります。もちろんちゃんとした商品が多数だとは思うのですが・・。
せっかくならお家で自分で選んだ食材で野菜や果物のジュースが作れた方が安心ですよね。
ということで、今回は美味しいジュースを作ろうと考え、
①普通のミキサー
②真空ミキサー
③スロージューサー
この3つの機械でそれぞれ作って、どんな違いが出るのかを比べてみました。
「野菜不足になりがちだな・・」
「手軽に野菜を摂りたい」
「美味しいジュースが飲みたい」
などなど、ミキサー・ジューサーが気になっている方の参考になればと思います。
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そもそもミキサーとジューサーの違いは?
まず最初に基礎的な説明からして行こうと思います。
ミキサー
刃で食品を細かく細かく切り刻みます。水分も繊維も全部混ざるので、とろっとしたジュースが出来上がります。
スムージーって言ったらこれが一番近いですね。
⭕️繊維も丸ごと採れる
❌少し飲みにくい場合も・・
❌水分が多くないとうまく回らない
飲みやすさはジューサーに劣る場合もありますが、絞りかすが出ず、繊維なども丸ごと摂れるのが魅力です。絞りかすの再利用レシピなどもありますが、毎回うまく使うのも難しいですからね。
「野菜・果物を丸ごと摂取したい」
「絞りかすがなんだかもったいない」
という場合にはミキサーがおすすめです。
ジューサー
食品をすりおろした後に、ザルで漉して繊維と水分に分けています。
サラサラのジュースと絞りカスが別々に出てきます。市販の飲料はこのサラサラタイプが多いですよね。
⭕️すっきり飲みやすい市販品に近い飲み口
❌絞りカスが出る
❌抽出量が少なめ
飲みやすくて良いのですが、繊維などの絞りカスは取り除かれてしまいます。せっかくなら丸ごと採った方が体に良さそうな感じはしますよね・・。
また、水分のみを抽出しますので、食材によっては思ったよりも量が少なめに出来上がることもあります。
「とにかく飲みやすさ優先」
サラサラの飲みなれた口当たりを求めるならジューサーがおすすめです。飲みにくいと感じてしまうと続けにくくなってしまいますからね。
このように
ミキサー
→全部混ざっている
ジューサー
→繊維などと水分を分けて抽出する
といった違いがあります。
ところで、ジューサーの中には"スロージューサー"というものもありますよね。
普通のジューサーとどんな違いがあるんでしょうか?
スロージューサー
液体とそれ以外に分けて抽出するのは普通のジューサーと同じなのですが、スロージューサーはもっとしっかりと、しかも低速で絞ってくれる魅力があります。
スクリューと呼ばれる石臼のようなパーツでしっかりと絞ります。そのため、水分の少ない葉物野菜なんかも大丈夫ですし、ミキサーだと苦手な固めの食材も得意なメリットがあります。
また、低速で絞ることで摩擦熱が少なく、熱に弱い栄養素も残りやすいとも言われています。
⭕️しっかりと水分を絞る
⭕️普通のジューサーよりも使える食材が多い
⭕️栄養素が残りやすい
❌価格は高めのものが多い
飲み口はジューサーと同じでサラサラの液体ですね。単純にジューサーの上位版みたいなイメージでOKかと思います。
「葉物もしっかり絞りたい」
など、青汁に近いものを作りたい場合はスロージューサーがおすすめです。
と、ここまでミキサーとジューサーの違いをお話してきました。
他にフードプロセッサーというのも同じ売り場に置いていたりすることがありますが、こちらは食品を細かく切った入り混ぜたりするものです。ハンバーグや餃子のタネをこねたり、お肉をみじん切りするための器具ですね。
今回は野菜・果物を美味しく手軽に摂るがテーマなので、ミキサーとジューサーにスポットを当てて紹介していきたいと思います。
ミキサー・真空ミキサー・スロージューサーを比較!!
今回用意したのは
①普通のミキサー
定番おすすめ品
シンプルで使いやすい&手頃な価格が魅力のド定番の商品となっています。
②スロージューサー
高コスパおすすめ品
シャープのグリーンプレッソやヒューロムあたりが有名ですが、今回は値段が手頃ということでテスコムのものを使ってみました。
③真空ミキサー
要注目&高性能のおすすめ品
お値段はびっくりかもしれませんが、それもあって何かと話題になるGOKUSENを使ってみました。
真空ミキサーは聞きなれない方も多いかもしれませんが、ぜひ注目してもらいたい性能なので今回比較対象に入れました。
野菜や果物などをだいたい同じ分量になるように切り分けて、何種類かジュースを作ってみました。
真空ミキサーって?
今回使ったのはこちらなんですが、その名の通り空気を抜いてからミキサーする商品です。
空気を抜くメリットは
▶︎酸素が入らないため酸化しにくい
▶︎気泡の少ないなめらかな飲み口
です。
また、ミキサーの刃は4枚のものが多い中、こちらでは6枚カッターをしようしており、本当になめらかな飲み口になります。
要するに、フレッシュで飲み口も見た目も良い仕上がりになるのが真空ミキサーというわけですね。
ということで早速使って比べてみましょう。
※ミキサーは身近にあったもの(クイジナートのハイパワーモデル・6枚カッター)を使っています。
いろいろな種類の野菜・草物をだいたい同じ程度の量になるように取り分けてカットしてあります。
スロージューサーを使ってみた様子
オレンジ・人参・トマト・りんごを使ってジュースを作ってみました。
左が真空ミキサーで右がスロージューサーです。
ほぼ同じ分量をセットして絞っていますので、真空の方に入っている分量をスロージューサーにかけるとこれくらいの抽出量になるイメージです。
スロージューサーは液体(手前)と絞りかす(左)に分かれて出てきていますよね。
それでは3つの器具で絞った結果をみてみましょう。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、真ん中のスロージューサーはサラサラで、その他は少しとろっとしています。スムージーみたいっていえばイメージしやすいかもしれないですね。
スロージューサーは絞りかすを分けてしまうので、抽出量はやはり少なめですね。今回の食材の組み合わせだと、ミキサーの6割くらいの量になってしまいました。
あとは色が違いますね。
右二つは綺麗なオレンジ色なのに対し、右は少し色が白っぽく濁っています。これは気泡が混ざってしまっているからなんですね。
もっと近くで写したものがこちらです。
真空ミキサーはなめらかな仕上がりで、スロージューサーは表面が泡立っていますね。普通のミキサーは全体に気泡が入って白みがかっています。
「見た目くらいなら別にいいよ」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、見た目が違うだけでも印象って大きく変わりますし、何よりも見た目の違い以上に味というか食感に違いが出るんですね。
真空ミキサー
なめらかでとろっとしている。飲みやすい。
スロージューサー
表面は泡立ってはいるものの、サラサラのジュースで飲みやすい。
ミキサー
トロっとというよりはどろっとしてザラザラした食感。
近くにいた10名くらいの方に試飲してもらったんですが、好評だったのはやはり真空とスロージューサーですね。
好みの問題なので、どれがいいとは言い切れないですが、
どろっとザラザラした食感になってしまう普通のミキサーのものは
「飲んでいるというよりは食べているという感じ。スープとか離乳食にはいいかも」
といった意見が多かったです。
次は葉物野菜でも試してみました。
やぱり左2つの方が色が綺麗に出ていますね。
ちなみに入れたのは
セロリ・ベビーほうれん草・青りんご・キウイです。
ミキサーの場合はこの食材だけだと水分が足りず周りません。
今回はミキサー2機種には乳酸菌飲料と氷を足しています。
スロージューサーは水分は足しておらず、別のグラスに分けてあります。
仕上がりは先ほどのオレンジドリンクの時と同じなんですが、セロリのくせやキウイの酸味は明らかに真空ミキサーとスロージューサーが出にくかったです。
普通のミキサーだとザラザラ感が残っているせいか、それぞれの味がわかっちゃうんですよね。一体感がないという感じです。
それに対して真空ミキサーとスロージューサーはしっかり全体が混ざっていて、クセの強い食材もうまく紛れているというか、味にムラがないというか飲みやすかったです。
これも試飲してもらったのですが、セロリが苦手っていう方は結構いますよね。
「真空ミキサー・スロージューサーの方は飲めるけど、普通のミキサーのはセロリ感が残っていて飲めない」
こんな意見もありました。
果物中心の美味しい系のジュースなら多少ザラザラ感が残っていても好み次第かなぁといった印象でした。
ですが、葉物野菜中心の体に良い系だと、飲みやすさがかなり変わってしまうようですね。
ということで、栄養満点の緑の野菜ジュースとなれば、真空ミキサーかスロージューサーが飲みやすくておすすめです。
真空の力
「気になるから試してみようかなぁ」くらいで使ってみた真空ミキサーだったのですが、この辺りまでやって見て「思っていた以上にすごいかも」と感じ始めたんですね。
そこでもう少しテストをして見ることにしました。
先ほど作ったオレンジ・グリーンのジュースとりんごだけで作ったジュースを1時間ほど放置しておきました。
真空ミキサーはほとんど変化がないのに対して、スロージューサーは沈殿が、ミキサーはまだらに分離してしまっていますね。
こちらはスロージューサーは上下に成分が分離してしまっています。普通のミキサーは先ほどよりはマシなものの、少し下に沈殿ができていますね。
一番差が出たのはりんごジュースですね。赤りんごと青りんごを半々で混ぜて作っています。
青りんごはポリフェノールが豊富らしいのですが、ポリフェノールは変色の原因にもなってしまうようです。
左2つはまぁ、変色はしているものの、まだりんごジュースと言えるくらいの色合いです。ですが、普通のミキサーは完全に茶色くなってしまいました。気泡が混ざっていることもあってコーラみたいになっています。ここまでくるとちょっと飲むのには抵抗がありますよね。
真空ミキサーだけ変化が少ないというのは
▶︎空気が少ないので酸化しにくい
▶︎しっかり混ざっているので分離しにくい
ということがはっきりわかりました。
おすすめパターン
それではこれまでの結果を踏まえつつ、どんな場合のそれぞれの器具がおすすめかをまとめておきましょう。
ミキサー
価格は手頃で絞りかすも出ないメリットがあります。
「特に苦手な野菜はないかな」
「値段も手頃にいきたいよね」
そんな場合はミキサーがおすすめです。
スロージューサー
いかにもジュースという感じのサラサラの飲みなれた出来上がりになります。
「続けるなら飲みやすさが大事」
「葉物野菜もしっかり絞りたい」
そんな場合はスロージューサーがおすすめです。
真空ミキサー
なめらかでとろっとした仕上がり&見た目も綺麗です。食べ物・飲み物は見た目も味のうちですからね。特に野菜や果物となれば、鮮やかな色合いの方が格段に美味しそうに見えるはずです。
もちろん見た目に伴って味も美味しいわけですから、イチオシしたい商品ではあります。
絞りかすが出ない&繊維も丸ごと摂れるミキサー
と、
飲みやすく栄養の残りやすいスロージューサー
のいいとこ取りなんですよね。
ネックは値段ですかね・・
「美味しく飲みたいけど、絞りかすが出るのはもったいない」
「せっかくなら繊維も丸ごと美味しく摂りたい」
「値段よりも性能重視」
そんな場合はスロージューサーがおすすめです。
残念ながら家電店では置いてないことも多い&値引きもほぼされていない場合が多いので、安心の公式ストアも覗いて見てください。
ちなみにTMV2000VTは真空を保持できるタンブラーが2つ付属しています。
ランチや休憩の時に美味しいジュースを飲みたいという場合にぴったりですね。
その他に似た型番としてTMV2000はタンブラー付属なし版も販売されているようです。(リンク先は200VTです。)
TMV1100という値段が手頃なモデルもあるのですが、こっちはガラス容器なので重いのがネックなんですよね。デザインも昔ながらの感じですし。
TMV2000はトライタンという樹脂素材を使っています。見た目はガラスのように光沢があって、それなのに軽くて丈夫なんですよね。
今回何種類もジュースを作るたびにミキサー全部洗っていたんですね。色が混ざったら嫌ですから。
そこで思ったのが、「軽くて洗いやすいって大事!!」ということなんです。まぁ、あたり前かもしれないですけど・・。ですから軽量素材の容器は本当にありがたかったですね。
ちなみにTMV2000は容器とカッター部分が食洗機対応で、TMV1100は食洗機非対応です。
長く継続して使うことを考えると多少値が張っても、洗いやすいTMV2000シリーズがおすすめです。
まとめ
前々から気になってはいたものの、実際に使って見たのは今回初めてだった真空ミキサーとスロージューサー。
それまでのイメージとしては「サラサラのジューサーの方がいいに決まっているじゃん」だったのですが、真空ミキサーが思った以上にすごくて驚きました。
「体のために野菜・果物を摂りたい」
「ただただ美味しいフレッシュなジュースが飲みたい」
こんな時は真空ミキサーが良いのかなぁと考えが変わる結果となりました。