ティファールが有名だし1番いい?なにか違いはあるの?
コーヒーを淹れたり、カップラーメンに使ったりと何かとお湯を使う機会は多いですね。ガス不要で手軽にお湯が沸かせる電気ケトル。
必要な時に必要な分だけすぐに沸かせる便利さから、だいぶ日本の家庭にも定着しましたね。
ところでケトルってどんな意味なんでしょうか?
”ケトル(Kettle)”とは”やかん”のことですね。つまり、お湯を沸かすためだけにある家電と言えます。
「お湯を沸かすだけだったらどれもそんなに変わらないんじゃないの?」
確かにそうなんですが、実は電気ケトルにもちょっとした選ぶポイントがあるんです。
そこで本日は電気ケトルの選び方とおすすめ品を解説したいと思います。
電気ポットと電気ケトルの違いは?
まずは基本から。電気ケトルとポット、同じお湯を沸かす家電ですがどんな違いがあるのでしょうか?
ポット
容量が多く、保温が目的です。お湯を頻繁に使う場合に適しています。
▶︎食事の後に必ずお茶を入れる
▶︎家族みんなでお湯を使う
こんな時はポットが適していますね。その代わり、常に保温状態にあるので、電気代が高くなるデメリットがあります。
電気ケトルに比べ本体が大きく、どれも似たようなデザインとなっています。”見える場所に置いておきたい可愛いデザイン・おしゃれなデザイン”というものにはなりにくいですよね。
電気ケトル
少ない容量を使うたびに素早く沸かします。保温はしないので、電気代を節約しやすい利点があります。
▶︎朝に1杯のコーヒーを飲む
▶︎カップラーメンが早く食べたい
こんな時には電気ケトルが適しています。瞬間的に使う電気量は多いものの、保温の電気代がかからないので、余分な電気代がかからないのがメリットとなります。
ポットに比べ小ぶりな本体で、様々なデザインのものから選ぶことができます。電気ケトルはリビングや食卓に置くことが多くなりますから、デザインもお部屋の雰囲気に合わせて選びたいですよね。
ケトルとポット 電気代は?
ドライヤーや電気ストーブなどの消費電力が大きいのはご存知の方も多いはずです。”熱を発生させる”家電はどれも消費電力が大きめなんですね。
ケトルやポットも熱を発生させてお湯を沸かしています。そこで気になるのが電気代ですね。せっかくなので、ちょっと比べてみましょう。
▶︎ポットは常に保温状態・ケトルは1回ごとの電気代を比べると。
▼省エネ性最高クラスのポット
月の電気代の目安 約400円
▼省エネ型のポット
月の電気代の目安 約650円
▼標準タイプのポット
月の電気代の目安 約850円
▼ケトル
コーヒー1杯分あたり 約0.5円
”ケトルで800杯分=省エネ最高クラスの月間電気代” が大体の目安になるようです。
1日あたりで約25杯程度お茶やコーヒーを入れると、電気代が同じくらいになります。本当に頻繁にお湯を使わない限りはケトルの方が電気代が安いと言えそうですね。
ケトルと言えばやっぱりティファール?
10年前だとまだまだ電気ケトルなんて普及していなかったですよね。一体どうしてこんなに急速に人気を集めることができたのでしょうか?
やはり電気ケトルの普及に大きく貢献したのはティファールではないかと思います。
中でも定番はこの”アプレシア”シリーズですね。
▶︎素早く沸騰
▶︎ポットに比べ節電
▶︎コンパクトで可愛いデザイン
▶︎手頃な価格
この辺りがヒットの要因ではないでしょうか。
電気ケトルの人気が拡大するのに伴って、メーカーや種類もどんどん増えてきました。日本の家電メーカーでも幅広い機種がラインナップされるようになったわけです。
では、一体国内メーカーはどうやってティファールと差別化を図ったのでしょうか?ここが電気ケトル選びのポイントになる部分です。
ティファールに対抗するには?
便利さ・デザイン・手頃な価格で人気を獲得したティファールですが、後発組のメーカーはこれになんとか対抗しないといけないわけです。
そこで国内メーカーさんが取った路線は”清潔性と安全性の強化”です。
ティファールは軽量・コンパクトな分シンプルな構造でした。
▼ティファール 本体は耐熱樹脂の1枚構造
❌転倒した時にお湯が溢れる
❌取って意外に手を添えた時に熱くなりやすい
❌本体内部に水垢などが残りやすい
と言った弱点がありました。
▼国内メーカー ポットの様に内側にフッ素加工やスレンレス加工
⭕️転倒してもほとんどこぼれない
⭕️本体が熱くなりにくい
⭕️汚れに強い
この様な改良を施した商品で対抗しました。その代わり、本体はやや大きめで、価格も高めのものが多くなっています。
これは一例で、今では当てはまらないものも多くなってきます。ティファールでも清潔性や安全性が高いものもあれば、国内メーカーでもシンプル構造のものも増えてきています。
この後には更に、デザイン性重視であったり、高性能だったりと更に商品の幅が広がっています。
これが大まかな電気ケトルの普及の流れです。全部覚える必要はないのですが、この辺がチェックポイントになるので、お話させていただきました。
選び方のポイントは?
ここまでくればあとは簡単ですね。その他のチェックポイントも見て見ましょう。
容量を決める
電気ケトルでは0.6/0.8/1.0L/1.2程度の容量の機種がメインとなっています。一番主流は0.8Lでしょうか。
ティーカップ→約150cc
マグカップ→約200cc
カップラーメン→300〜500cc
が使用量の目安となります。
”家族4人でマグカップで紅茶”なんていう場面でも大丈夫なのが0.8Lタイプというわけです。
”カップラーメン2つ”だと1Lや1.2Lが安心と言えます。使い方に合わせて選べばOKです。
容量が決まったら、あとは先ほどの
▶︎清潔性
▶︎安全性
▶︎デザイン
▶︎その他の機能
に注目しながら機種を選べばOKです。
ちなみに清潔性が高い順番は
フッ素加工→ステンレス加工→加工なし
となります。
それではおすすめの機種を価格ごとに見ていきましょう。
お手頃価格のおすすめ品
シンプルな構造の機種が多くなっています。
「手入れをこまめにするし・・」
「子供もいないし、安全性は普通のものでも」
「お湯を沸かすだけだし、予算を優先したいなぁ」
こんな場合におすすめの機種となっています。
ティファール BF805170
容量 | 0.8L |
内部加工 | なし |
沸騰時間 | 140ml 約50秒 |
カラー | カフェオレ ピンク スカイブルー |
[wpex more="▶︎その他のバリエーションを表示" less="閉じる"]
▼色違い スカイブルー BF805471
▼色違い ピンク BF805774
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先ほどから何度か登場しているティファールのアプレシアシリーズです。
シンプルな構造なだけあって、軽量・コンパクトなのが人気の理由でしょう。丸みのあるデザインと柔らかい色合いで、食卓に馴染みやすいデザインではないかと思います。地味と派手のちょうどいいバランスですね。
ドリテック PO-120
容量 | 0.9L |
内部加工 | なし(容器一体ステンレス) |
沸騰時間 | 記載なし |
カラー | なし |
電気ケトルの中ではもっとも安価な部類に入る機種ではないでしょうか。
内部加工や転倒時お湯もれ防止機能はありませんが、「お湯を沸かすだけだからこれで十分」と考える方も多いようですね。操作・見た目ともにシンプルなのも選ばれるポイントとなっています。
湯沸かし時間の記載がなかったのですが、消費電力900Wということを考えると、カップ1杯で90秒前後になるのではと予想しています。
蓋はティファール同様の跳ね上げ式となっています。
中間価格のおすすめ品
お手頃価格モデルに比べ、安全・清潔性を高めたモデルが登場します。
普通にお湯を沸かすだけであれば、このあたりの価格帯が一番コスパが高いように感じます。
ティファール KO3905JP
容量 | 0.9L |
内部加工 | 銀イオン ウルトラポリッシュ |
沸騰時間 | 140ml 約50秒 |
カラー | ルビーレッド オニキスブラック パールホワイト |
[wpex more="▶︎その他のバリエーションを表示" less="閉じる"]
▼色違い ブラック
▼色違い ホワイト
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先ほど登場したティファールアプレシアの上位モデルとなり、アプレシアウルトラクリーンというシリーズ名となっています。
その名の通り、通常のアプレシアよりも清潔性が高くなっています。
アプレシア→ウルトラクリーンの変更点は
▶︎内部加工なし→銀イオン加工
▶︎底面加工なし→水アカ防止加工
▶︎外せない蓋→外せる蓋
と、なっています。
底面には水滴が残りやすく、水アカ対策が追加されるのは嬉しいですね。手入れがしやすいように、蓋が取り外し式になっています。清潔性優先ですね。
その他、容量や沸騰時間は通常のアプレシアと同じです。価格の差がそんなに大きくないので、こちらの方がお買い得感は強いでしょうか。
タイガー PCJ-A081
容量 | 0.8L |
内部加工 | フッ素加工 |
沸騰時間 | 140ml 約45秒 |
カラー | グレー レッド |
[wpex more="▶︎その他のバリエーションを表示" less="閉じる"]
▼色違い レッド
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カップ1杯あたり45秒のスピード沸騰に加え、蒸気レス構造・内部フッ素加工と機能・性能は最高クラス。満水時でもなんと約4分で沸騰可能です。
その代わり本体は若干大きくて重めです。蓋に蒸気レス機構がついているので、蓋もやや大きめ。
内部2重構造なので、手を添えても熱くなりにくく、重さがある弱点をカバーしています。
もちろん転倒お湯もれ防止機能も搭載しており、安全性・清潔性・便利さと三拍子揃った機種となっています。特別な機能を求めない限りはこのあたりが最高峰と言っていいでしょう。
象印 CK−AW08
容量 | 0.8L |
内部加工 | プラチナフッ素加工 |
沸騰時間 | 140ml 約45秒(予測) |
カラー | メタリックブラウン メタリックレッド |
[wpex more="▶︎その他のバリエーションを表示" less="閉じる"]
▼色違い レッド系
▼容量1.0L ブラウン系
▼容量1.0L レッド系
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カップ1杯あたりの時間は記載がなかったのですが、満水時の沸騰時間と消費電力が同じということで、同等の時間と予測しました。
なんとこの機種は珍しく1時間の保温機能を搭載しています。
▶︎食事の準備にお湯を使って、食後にコーヒーを入れたい
▶︎食後はお茶にしたいけど、家族の食事時間がバラバラ
こんな時に1時間保温が役立ちます。ポットのように真空断熱材が入っているわけではないので、繰り返し加熱することで保温しています。
わずかですが電気代がかかるので、保温を多用するようであればポットの方がいいかもしれません。
また、内部フッ素加工にはプラチナの粒子が練りこまれており、飲み物をまろやかにする効果が見込めます。日本茶を入れる時にはカテキンの抽出を促進する効果もあるとのことです。
蓋は取り外し式。転倒湯もれ防止や熱くなりにくい本体と、基本もしっかり抑えています。
電気ケトルの機能だけでなく、飲み物の味にまでこだわりたい方におすすめの機種となっています。
デロンギ ZJX650J
容量 | 1L |
内部加工 | ステンレス加工 |
沸騰時間 | 140ml 約62秒 |
カラー | スパイシーレッド クールホワイト リッチブラック |
[wpex more="▶︎その他のバリエーションを表示" less="閉じる"]
▼色違い ホワイト
▼色違い ブラック
[/wpex]
シンプルなデザインにvividなカラーがマッチした少しレトロでおしゃれなケトルです。こういうのはなかなか国内メーカーにはないんですよね。
テーブルウェアとして食卓をスタイリッシュに飾ってくれます。
こちらのKMIXコレクションにはケトルだけでなく、ポップアップトースターやコーヒーメーカーもラインナップされており、セットで統一感を出すこともできます。
転倒湯もれ防止はなく、湯沸かしもそれほど早いわけではありません。
ですがワンタッチで跳ね上がる蓋は片手で使える便利さがあり、内部もステンレスで清潔性が高くなっています。
安全性よりはデザイン重視の方向性と言える機種かもしれません。ケトルやコーヒーメーカはリビングから見える場所に置くことも多く、デザインも重要なポイントです。見た目も性能の一部と捉えて選ぶのがいいですね。
高級価格のおすすめ品
湯沸かしだけでなく、何か特別な機能がある機種が多くなっています。
目的に合わせて選ぶ価格帯と言えるでしょうか。
ティファール KO6201JP
容量 | 0.8L |
内部加工 | 銀イオン ウルトラポリッシュ |
沸騰時間 | 140ml 約50秒 |
カラー | パールホワイト オニキスブラック |
[wpex more="▶︎その他のバリエーションを表示" less="閉じる"]
▼色違い ブラック
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ティファールのアプレシアシリーズ最高モデルとなります。Ag+コントロールということで、銀イオン加工の他に温度調整機能が搭載されています。
多機能になってきたので、特徴をまとめると
▶︎銀イオン加工
▶︎底面水アカ防止加工
▶︎温度調節
▶︎1時間保温
▶︎外せる蓋
と、なっています。
日本茶・紅茶・コーヒー・カップラーメンとそれぞれに適した温度に調節が可能となっています。
コーヒーやお茶は適温で抽出することで、香りや味を引き立たせる効果が見込めます。淹れたらすぐに適温になっているというのも嬉しいですね。
温度にまでこだわった、飲み物に最適の機種と言えるかと思います。コーヒー・紅茶・日本茶など、いろいろな飲み物を美味しく淹れたいという方におすすめです。
バルミューダ K02A
容量 | 0.6L |
内部加工 | ステンレス加工 |
沸騰時間 | 200ml 約90秒 |
カラー | ブラック ホワイト |
[wpex more="▶︎その他のバリエーションを表示" less="閉じる"]
▼色違い ホワイト
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トースターや炊飯器など話題の製品が多いバルミューダ。実は東京に拠点を置く日本のメーカーさんです。
特徴はなんと言ってもそのデザインですね。こういったそそぎ口が細長いタイプのケトルはコーヒーのハンドドリップに最適です。カフェケトルなんて呼ばれたりしますね。
そそぎ口が細く、お湯が出る量を調節しやすい利点があります。
コーヒーのハンドドリップでは、少しずつお湯を注いで抽出しますよね。そいうった時に便利な種類のケトルとなっています。
バルミューダケトルではそそぎ口の先端の大きさが絶妙にされており、ゆっくりも早くも自由自在に注ぐことが可能となっています。
容量は小ぶりで0.6lと食卓においても違和感の少ないサイズ感となっています。電源オン時には持ち手先端のランプが電球のように優しく光り、食卓を豊かに演出してくれます。
デザイン・機能ともにシンプルでありながら、こだわりの強い内容の機種となっています。
多機能というよりは、高級感・贅沢感が高い商品ですね。ゆったりと贅沢な時間を過ごしたい方におすすめ商品となっています。
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【バルミューダ ポット】小さめ&すっきりデザインがちょうどいい! BALMUDA The Pot はコーヒータイムに最適!?
まとめ
最後に電気ケトルの選び方のポイントをおさらいしておきましょう。
▼ティファール
コンパクトで手頃な価格ならアプレシアシリーズがおすすめです。ウルトラクリーンがお買い得でしょうか。飲み物を美味しく淹れるならAGコントロールが良いかと思います。
▼国内(タイガー・象印)
安全性・清潔性なら国内メーカーがおすすめです。少し大きめのサイズと重さがネックですが、お子さんがいるご家庭では一番良いかとおっもいます。
▼デロンギ
おしゃれなデザインのキッチン家電が揃っています。見た目にもこだわりたい方におすすめです。
▼バルミューダ
一風変わったコンセプトを持つ、こだわりの家電を作るメーカーさんです。知るひとぞ知る上質な家電をお探しの方におすすめです。
以上簡単にまとめてみました。
参考になりましたでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございます。