エアコン

【本当に省エネ?】エアコンの買い替えで電気代は安くなるの?

エアコンの購入となれば・・

省エネ性能を重視する方も多いはずです。

最近は電気代も高いですからね。

ところで・・

「最近のエアコンって、どれも省エネなんじゃないの?

こんな風に思っている方って、結構多いんじゃないでしょうか。

これは合っているとも言えますし、誤解しているとも言えます。

エアコンを新しくすれば、必ず省エネにつながるというわけではないです。

ややこしいですよね。

というわけで、今回はエアコンの省エネ性に内容を絞って解説したいと思います。

エアコン全体の解説記事はこちらです。

新しいエアコンは性能がいい?

最近のエアコンがどれも省エネだと思ってしまう原因は主に2つあります。

①省エネ基準達成率

エアコンにはその機種がどれくらいの省エネ性能かを示す基準が幾つかあります。

よく見かけるのはこちら。

こういったものや

こういったものがあります。だいたい共通した内容です。

最近では基準の改定が行われ、2027年目標のラベルも多く見かけるようになりました。

↓(新ラベル)2027年目標

これまで長らく2010年目標が使われてきましたが、新しい基準が設けられました。

基準策定 2022年

表示切り替え 2023年10月まで

という感じで、今は表示の移行期間中となっています。

現在は新旧ラベルが混在している状況ですが、2023年10月までに全て新しいラベルに切り替わります。

この中で注目するべきは”省エネ基準達成率”です。

▶︎省エネ基準達成率とは・・

”これくらいの省エネ性能でエアコンを作ってください”という国が定めた基準があります。

これをどれくらいクリアできたかを示しています。

100%未満は基準未達成で発売できません。

最低が100%です。

(2027年になれば、現在のお手頃グレード並みの性能では発売できなくなります。)

つまり現在発売されているエアコンは、全て”省エネ基準達成”となります。

どんなエアコンでも「この商品は省エネです」と言っても間違いとは言えないんです。

基準を達成しているわけですからね。販売する際の売り文句として使われている感じがします。

でもそうすると、本当は省エネ度合いは機種によって大きく異なるにもかかわらず、全部が省エネになってしまいます。

本当に知りたい情報とは違うわけですよね。

これが誤解を生む原因の一つです。

 

②省エネ機種だけが目につく

どのメーカーでも、”そのメーカーの顔”となる代表的なモデルというのがあります。

メーカーさんのカタログやCM、あとはテレビや雑誌で目立つのはだいたいこういった機種です。

まぁ、宣伝する側としては自信作を見せたいのは当然ですね。

そういった理由から”他にもたくさん種類があるにも関わらず”、省エネ性が高い商品しか見かけることがないわけです。

テレビや雑誌で省エネ型ばかり見かける=どれも省エネだと感じる

これが誤解を生む二つ目の理由ではないでしょうか。

これでは正しい評価ができないですよね。

そこで機種ごとの省エネ性の違いを見比べてみましょう。

 

実際の電気代を比べてみる

エアコンには省エネ性多段階評価というものがあります。

先程と同じ図です。この中の星マークが評価点数です。

5段階で5つが最高。2つが最低です。

星1つは省エネ基準100%未満を表し発売できません。

その他の指標

APF→電気をどれくらい効率よく使えたかを表す数値です。高ければ高いほど省エネ性が高いと言えます。

期間消費電力量→年間で使う電気の量。電気代の計算に使います。大まかにいうと夏と冬に3ヶ月づつで年間合計6ヶ月、1日18時間使った場合の電気の量です。

 

そしてエアコンのグレードは、だいたいの目安としてこんな風に分類できます。

星5つ→超省エネ
星4つ→準省エネ
星3つ→中間性能
星2つ→お手頃

覚える必要はないんですが、説明しやすくなるので書いておきました。

それぞれどれくらい電気代に違いがあるのかみてみましょう。

あと、せっかくなので一緒に10年前のエアコンとも比べてみましょう。

エアコンの買い替え周期は10年です。

買い替えた時にどれくらい電気代が安くなるのか気になりますよね。

エアコンはグレードの多い三菱でみていきます。リビング用で需要が高い4.0kw(主に14畳向け)モデルで比較します。

現在のモデルをチェック

現在の超省エネモデル
例 三菱 MSZ−ZW4022S

従来基準(2010年目標)
→140%
 年間電気代の目安 31,400円

↓新基準(2027)

これが三菱の代表機種です。

従来基準に対しては140パーセントと大きくクリア。

2027年目標の基準に対しても、100パーセント以上を達成しています。

では次は、省エネ基準達成率と期間消費電力量に注目して、お手頃価格のモデルと比べてみましょう。

 

現在のお手頃グレード
例 三菱 MSZ-GE4022S

従来基準(2010年目標)
→100%
 年間電気代の目安 44,200円

↓新基準(2027)
一番手頃な価格帯のモデルです。

省エネ性能は低く・・

従来基準で見ても、発売できる基準ギリギリの100パーセント

2027年基準にもなると、達成率74パーセントと大幅に目標を下回っています。

2027年になったら、この性能では発売できないということになります。

 

10年前のモデルをチェック

次は買い替えを想定して、10年ちょっと前のモデルもみてみましょう。

約10年前の超省エネモデル
例 三菱 MSZ-ZW403S

2010年目標

省エネ多段階評価 ★×5
省エネ基準達成率 128%
年間電気代の目安 34,300円

 

このように、今の中間性能機種よりも期間消費電力量は少ないです。

10年前の機種だとは言っても、いいものはいいものなんですね。

 

10年前のお手頃モデル
MSZ-GM403S

2010年目標

省エネ多段階評価 ★×2
省エネ基準達成率 100%
年間電気代の目安 44,200円
 
電気代の安い順番(2010基準)に並び替えると・・

1位 現在の超省エネモデル 31,400円

2位 10年前の超省エネモデル 34,300円

同率3位 現在・10年前のお手頃グレード 44,200円

このようになります。

現在の超省エネモデルが1番安いのは当然として・・

▶︎10年前の超省エネも結構電気代が安い

▶︎お手頃グレードは今も以前も変わらず高い

こんな感じになっています。

だいたい

10年前の超省エネ機種=現在のミドルグレード以上の性能となります。

このように、エアコンを新しいものに買い替えたからと言って必ずしも電気代が安くなるわけではないんです。

「新築だ!せっかくだしいいエアコンを買おう!」
  ⬇︎
「10年経ってエアコンも進化しただろうし、今回は予算を抑えて買い替えよう」

この流れで行くと、電気代は安くなるどころか逆に高くなってしまうこともあるんですね。

引っ越しなんかの時も最初はいいやつをつけたくなりますよね。

心当たりのある方はご注意ください。

あと、今回はあまり詳しく話しませんが、実はエアコンのパワーも同じです。

買い換えればよく効くとは限らないです。

エアコンの省エネ性能イメージ

これだけ読むと「エアコンって進化してないんじゃないか」と感じる方もいるかもしれませんね。

それはそれで新たな誤解になってしまうので、きちんと説明しておきます。

時間の経過による性能アップはこういったイメージになります。

同じグレード・価格帯の機種で比べると性能は確実にアップしています。

ただ、省エネ型とそれ以外では、もともと性能の進化以上の差があるので、10年前の優秀なモデルの方が電気代が安いという結果になってしまいます。

これが正しいイメージなんですが・・・

⬇︎こういう風に誤解してる方が多いですね。

お手頃価格グレードだとしても、「10年前のモデルよりはいいでしょ」みたいに考えていると、勘違いになってしまうこともあります。

このイメージで買い換えるのは”もったいない結果”になってしまう恐れが高いです。注意してください。

 

電気代はどれくらい違うの?

ここまで見慣れない数字ばかりお見せしてしまい申し訳ありません。

実際に電気代としてどれくらい違うのかが一番重要ですよね。これも計算してみましょう。

省エネ順 電気代は百円単位四捨五入しています。


1ヶ月や1年くらいの比較的短い期間で考えると大きな違いに感じないかもしれませんね。

ですが、先程もお話したようにエアコンの買い替えサイクルは10年です。

10年間の電気代の差で考えるとやはり超省エネ型が有利な結果となります。

差はさらに広がる・・

この電気代の目安というのは、エアコンの自動省エネ機能を使わずに測った場合の違いです。

どのエアコンも同じ条件になるようにしてあるんですね。

でもですね、実際の電気代の差はさらに広がる場合があるんです。

なぜなら省エネ性の高いエアコンは賢いので、自動で無駄な電気代を使わないように調節してくれるからです。

今回例として登場した三菱の場合、ブーブアイという高性能な温度センサーを搭載しており、人の快適性は保ったまま、余分な運転をどんどんカットしてくれます。

また、省エネ性が高い機種にはこんなメリットがあります。(全ての機種に必ず当てはまるわけではありません)
▶︎快適性が高い運転が可能
▶︎暖房能力が高い
▶︎清潔さを保つ機能が豊富

▶︎寒くならない除湿がある

ということでやはり超省エネ型がランニングコストの面でも使い心地の面でも優れています。

 

まとめ

最後に要点だけおさらいしましょう。

▶︎最近のエアコンでも省エネ性が高いものと低いものがある

▶︎買い替えをしたからといって必ず電気代が安くなるわけではない

▶︎10年前の高性能モデル=現在の中間性能モデル程度の省エネ性

▶︎電気代の面以外でも超省エネ型が優秀

結論:総合的に見て超省エネ型は偉大。10年前の機種でも侮ってはいけません。

以上で省エネについての説明は終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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