新製品が発表されるたびに何かと話題を集めるダイソン。
そんなダイソンより新たに発売されたのが”ダイソンV6シリーズ”です。
今回はシリーズ一新ということで本体型番も大幅に変更されていますね。
▶︎これまでの製品とどんな違いがあるのか?
▶︎新シリーズ”V6”の製品同士でどんな違いがあるのか?
この2点を中心に紹介していきます。
2016年モデルのV8はこちらの記事で紹介しています。
これまでのシリーズとの違い
史上最高のクリーンな排気
なんと言っても今回の新シリーズ”V6"で注目すべきは排気のキレイさです。
もともとダイソンの掃除機はクリーン排気ではあったんですが、今回V6シリーズのほうがもう圧倒的に排気がきれいです。
じゃあどれくらいきれいなの?っていうのは言葉で説明するよりも動画で見てもらったほうが分かりやすいと思います。
どうですか、この差!!
煙を吸って本体からどれ位もれているのかを実験しています。
普通の掃除機だとやっぱりある程度排気と一緒に煙も排出されていますね。
それに対してダイソンV6からは一切煙が漏れている様子がありません。
吸っているというより煙が”消滅”しているような感覚にさえなります。言いすぎかもしれませんが、まるで魔法のようですね。
この空気のキレイさは一般的な空気清浄機と同等かそれ以上の性能です。
一般的の空気清浄機というのはシャープとかパナソニックの空気清浄機のことですね。
普通の空気清浄機にはHEPAフィルターという集塵フィルターが搭載されています。
HEPAフィルターは直径0.3μmの塵を99.97%以上キャッチできるフィルターのことなんですが、ダイソンもこれと同等の性能があります。
むしろフィルターを密集させることで、普通の空気清浄機よりもキレイな排気を実現しています。
ちなみにですが、比較に使われている掃除機は東芝のVC-CL1200です。
これはこれでかなり高性能な機種なんですが、排気の性能はダイソンV6の圧勝ですね。
ただ、ひとつ誤解してほしくないのは、
東芝はクリーン排気を売りにしているわけではないんです。
ダイソンの得意分野と東芝の普通の分野を比較しているわけですから、当然の結果ともいえます。
勝っているポイントだけを大々的にみせつけているわけです。エグイ見せ方ですね(笑)
きれいな排気のメリット
排気がきれいであることの利点は説明するまでも無いでしょうか?
空気がキレイならそれに越したことは無いですもんね。一応まとめておきますと
掃除機の排気は汚い
これ、当然のことなので皆さんご承知かと思います。
ですが、慣れすぎて感覚がマヒしてしまっている部分もあると思います。
掃除機の排気は掃除機で吸った微細な塵やホコリを含んでいます。
掃除機の中にごみが入っている場合、ホコリの塊の中を通った風が出てきているんです。
ホコリの中にはダニ、ダニのフン、ダニの死骸、カビなどのハウスダストが多く含まれています。
これらはアレルギーを引き起こすことがあるわけです。
小さいお子さんやアレルギーをお持ちの方は掃除機がけすると咳が出たり、くしゃみが出たりすることもあるかと思います。
私もそうです。掃除機をかけるときはマスクをしています。この悩みが無くなるって言うのは大きなメリットですよね。
30パーセント低騒音化
今回のV6シリーズは以前のシリーズに比べ30%運転音が静かになっています。
”ダイソンの掃除機はうるさい”というイメージは根強いですから、弱点を克服するための改善策ですね。
国内の掃除機メーカーのカタログにはよく○○dbって運転音が記載されているのですが、ダイソンにはありません。
ただ”前の機種より30%静音化”と書かれても実際の運手音は分からないですよね。この辺に自信の無さが表れているんじゃないでしょうか?
ところで、30%低騒音化したダイソンの運転音はどれくらいかというと、まぁ相変わらずうるさいです。
もちろん以前のモデルと新製品を2つ並べて比べれば、新モデルのほうが静かではあります。
でも、前の機種に比べれば静かというだけであって”静かな掃除機”というには無理がありますね。
小型で低騒音って言うのは結構無理が大きいので仕方ないですが・・
音が気になる方はぜひ一度近くの電気屋さんで実物を見てから決め手ください。
”30%低騒音化”という言葉のイメージから”静かな掃除機”だと思って購入するとがっかりするかもしれません。
以上2点が以前のモデルからの変更点となります。
5つのV6シリーズモデルの違いは何?
今回登場したV6シリーズの5製品を順番に紹介していきます。
最初に書いておきますが、本体の部分は全て同じ性能です。商品によって色や付属品が違うだけですね。
自分に必要な付属品が何かで、どのモデルにするかを決めてください。
DYSON V6 fluffypro
ダイソンV6fluffyproはメーカー直販限定モデルです。
レッド系のカラーはこれまでのダイソンには無いカラーリング(赤に近いメタリックピンクとか紫はありましたが)なので、非常にレアな商品となっています。
このカラーで購入したい場合は公式ストアで買うしかないですね。レッドカラーの家電は最近多いですね。特に高級モデルに多いカラーです。特別間があっていいですよね。
逆に色にこだわらないですとか、この色が好みじゃない場合はこの機種にする必要はありません。
dyson V6 Fluffyproの主な性能
・超クリーン排気
・フラッフィーヘッド
・3.5時間充電
・強6分、標準17分運転可能
・ツール全部つき
・低騒音化
・本体重量2.34kg
フラッフィーヘッドの凄さについては以前の記事でご説明しています。
コレはマジでヤバイ!最強掃除機ダイソンDC74まもなく発売
読むのが面倒な方のために要約しますと
大きいゴミも小さいゴミもしっかり吸える(以前の機種は大きなゴミが吸えなかった)
大きいゴミが吸えるのに密着度が高く吸引力が強い(普通は大きいゴミを吸えるように設計すると吸引力が落ちます)
このようになっています。超絶画期的なアイデアなんですよ。フラッフィー。
付属ツールはこちら
ミニモーターヘッドと布団ツールはどちらも布団に使えるのですが、ちょっと性能が違います。
ミニモーターヘッドはその名のとおり回転ブラシ搭載のヘッドです。
布団の表面についたホコリや髪の毛をはがして吸うのが得意です。
目に見えるゴミはこっちで吸ったほうがよくとれます。
主のマットレスやカバーを外した状態の敷布団に効果的です。
一方フトンツールはカバー越しのフトンの中身から小さなホコリを吸うのが得意です。
布団の中から強力に塵やホコリを吸い出す役目があります。
重荷カバーのかかった敷布布団や掛け布団にに使うと効果的です。
fluffyproにするべきパターン
・レッド系のカラーがすき
・限定ものがすき
・家中どこでもこの1台で掃除したい
・布団の掃除も考えている
・子供の食べこぼしも掃除したい
この辺が当てはまる方はfluffyproで決まりです。
dyson V6 fluffy+ SV09MHCOM
上で紹介したfluffyproとは色が違うだけです。
こちらが一般流通モデルですので、真の主役となる機種です。
dyson V6 Fluffy+の主な性能
・超クリーン排気
・フラッフィーヘッド
・3.5時間充電
・強6分、標準17分運転可能
・ツール全部つき
・低騒音化
・本体重量2.34kg
当然性能もfluffyproとまったく一緒になります。
付属品も同じなので画像は省略します。
fluffyproとは色しか違いませんので、好みで決めればいいでしょう。
直販限定モデルだと普通の家電店やネットショップでは販売していないですから、買いやすいほうでいいんじゃないでしょうか?
価格は一般流通モデルのほうが若干安いですかね。ほんの少しですが。
fluffy+にするべきパターン
・家中どこでもこの1台で掃除したい
・布団の掃除も考えている
・子供の食べこぼしも掃除したい
この辺が当てはまる方はfluffy+で決まりです。
dyson v6 fluffy SV09MH
fluffyproやfluffy+よりも付属品が少ないバージョンです。
本体の性能自体はまったく一緒です。
dyson V6 Fluffy+の主な性能
・超クリーン排気
・フラッフィーヘッド
・3.5時間充電
・強6分、標準17分運転可能
・ツール一部付属
・低騒音化
・本体重量2.34kg
付属品はこちら
フトンノズル、ハードブラシ、延長ホースが付属していません。
V6 fluffyにするべきパターン
・フトン掃除はしない(すでに持っている)
・なるべく安くfluffyヘッドを使いたい
・そもそも付属品に付け替えるのが面倒だから豊富なツールはいらない
こんな場合はv6 fluffyでOKです。
dyson V6 motorhead+ SV07MHCOM
こちらはfluffyヘッドではなく普通のモーターヘッド搭載機種です。
fluffyヘッドは大変すばらしいヘッドではありますが2つの弱点があります。
弱点①
その名のとおりふわふわのブラシなので、カーペットに絡まったペットの毛や髪の毛を取りづらい。
ラーメンを食べるのを想像してもらうといいですかね?
ぐにゃぐにゃ曲がるお箸(やわらかいブラシ)で麺(絡まった毛)は持ち上げられないですよね。
持ち上げようとしても先にブラシが曲がってしまい、持ち上げられないということです。
髪の毛、ペットの毛にお悩みでしたらmotorheadのほうがおすすめです。
逆にフローリングの細かなホコリや塵はやっぱりフラッフィーのほうがよく吸ってくれます。
床面にくっついたホコリをはがす力がフラッフィーのほうが強いからですね。
弱点②
若干ですがモーターヘッドよりもフラッフィーヘッドのほうが重いです。
フラッフィーヘッド機種 重量2.34kg
モーターヘッド機種 重量2.1kg
と、その差は240gです。ダイソンのヘッドは国内メーカー品よりも重いので、女性には少しつらいかもしれません。
軽い使い心地のほうが好みでしたら、モーターヘッドのほうが多少マシです。
dyson V6 motorhead+の主な性能
・超クリーン排気
・モーターヘッド
・3.5時間充電
・強6分、標準17分運転可能
・ツール一全部付き
・低騒音化
・本体重量2.1kg
付属品は全部付いています。
proや+と同じなので画像は省略します。
v6 motorhead+にするべきパターン
・じゅうたん・カーペットの髪の毛やペットの毛を重点的に掃除したい。
・フトン掃除もしたい
・少しでも軽い使い心地のほうが良い
こんなときにはmotorhead+がおすすめです。
dyson v6 mattress HH08COM
最後はこちら。長いパイプが付属していないタイプで、フトン掃除が得意なモデルです。
とは言ってもフトンツールを装着したfluffyproやfluffy+、motorhead+とまったく同じ性能です。
色と長いパイプ&大きなヘッドが付いているか、いないかの違いだけです。
普通の掃除機の変わりに使うのならこれ以外の機種から選ぶ必要があります。
ハンディーとしてしか使わないならこの機種でOKです。
ちなみにひとつ前のDC61MHとは排気のキレイさが違うだけです。
dyson V6 mattressの主な性能
・超クリーン排気
・モーターヘッド
・3.5時間充電
・強6分、標準17分運転可能
・フトンツール付き
・低騒音化
・本体重量1.63kg
v6 mattressにするべきパターン
・普通の掃除機は別で用意がある
・フトン掃除メインで使う
・ハンディータイプとしてしか使わない
こんな場合はV6 mattressがいいんじゃないでしょうか?
布団掃除について
新型レイコップに続きパナソニック、日立、シャープと続々と布団クリーナーが発売されています。
今のところおすすめNO.1はやはりダイソンです。
ダイソンが布団掃除機として優れている点
布団掃除機で有名なのはやはりレイコップですね。
その特徴はUVライトによる除菌です。
しかし、アレルギーの原因となるダニは残念ながらUVライトで殺すのは非常に困難です。
ダイソンのアナウンスによれば同じ箇所に1分以上UVライトを当てていないとダニには影響が無いとのことです。
しかも、もし仮にUVでダニを殺せたとしても、レイコップの吸引力は非常に弱く、ダニの死骸やフンを吸引するパワーが不足しています。
ここでも実験の映像があるのでご覧ください。
画面向かって左がダイソンV6マットレスで右側が新型レイコップのRP100です。
新型レイコップRP100に関しては以前の記事で紹介したように、旧型レイコップであるRS300やRE100などの以前のレイコップに比べ格段にパワーアップしています。
それでもこんなに大差がつきます。
吸引力の目安で言うと
ダイソン>>新型レイコップ>>>>>>>旧型レイコップ
この位の感じです。
アレルギーの原因はダニの本体だけでなく、フンや死骸も当てはまります。
ですから効果があるかないか分からない除菌をするよりも、徹底的にダニのフンや死骸を吸ったほうが効果が高いということです。
ただ残念なことにダイソンの力を持ってしても、布団掃除は万全とはいえません。
なぜなら、ダニのフンや死骸を吸い込むことができても、ダニ自体は吸うことができないからです。
生きているダニは布団の繊維にしがみついています。
掃除機で吸ったぐらいでははがれません。そしてフンをして、死骸になります。
これでは根本の解決にはならないですよね。
布団を本当にキレイにしたいならできれば水洗いがいいでしょう。
布団クリーニングの「フレスコ」
布団の水洗いはダニを溺死させますので、100%ダニを殺すことができます。
そして死骸やフンを洗い流してくれますから、これでやっとキレイ状態ということができます。
頻繁に丸洗いを依頼するのは無理だとしても、季節の変わり目ごとくらいには洗ったほうがいいですよ。
クリーニング屋さんに頼めば梱包用の袋も送ってくれますし、クロネコヤマトが家まで取りに来てくれます。
思ったよりも手軽にクリーニングできますので、ぜひ一度お試しください。
布団の丸洗いが無理な場合は布団乾燥機がいいでしょう。
天日干しは効果がいまいちです。ダニは日のあたっていない裏側に逃げてしまうからですね。
布団乾燥機を使えば、布団全体を高温にすることが可能なのでダニを一網打尽にできます。
ただし、布団乾燥機の場合はダニのフンや死骸が布団にそのまま残ることになりますので、念入りな掃除機がけが必要となります。
ダニが布団の中に進入しない&家庭で水洗い可能な布団も販売されていますので、そういったものを使っていただくと手入れがぐっと楽になります。
防ダニ布団【ディーガード】
↑この布団+表面の掃除をダイソンが最強コンビになりますね。
少々お高く感じるかもしれませんが、一生の内3分の1は布団で過ごすんです。
いつでもキレイな布団で寝られることには大きな価値があります。
また、お子さんの咳やくしゃみ、肌の赤いポツポツはダニが原因の可能性があります。
お子さんのために購入して症状が改善したという声も多く聞こえてきますので、ぜひご検討ください。
まとめ
ダイソンの新V6シリーズをまとめて紹介してきました。
新搭載の空気清浄フィルターは脅威的なクリーン性能ですね。
とは言っても、若干過剰性能の気もします。
今までの掃除機で特に排気が問題にならなかった場合は必ずしも必要ではないかも知れません。
まぁ、汚い排気よりはキレイな排気のほうが良いに決まってるんですけどね。
逆に、ハウスダストによるアレルギーでお悩みの方には大変おすすめの商品です。
ここまでのクリーン排気は他のメーカーでは実現できないでしょう。
本体については何度も言うようですが、どれでも性能は一緒です。
あとは自分に必要なツールを考えていただければ、必然的にどの機種がぴったりなのか分かりますね。
個人的にはせっかくなのでツール全部付がおすすめです。
ダイソンの付属品は基本的にメーカー直販のみなので、後から買おうとすると面倒で割高です。
ツールを使うかもしれないなーっていう方は最初から付いているモデルを買ったほうがいいでしょうね。
以上ダイソン新型V6シリーズのご紹介でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
新シリーズ”V8”紹介はこちら