扇風機

【扇風機の選び方】扇風機の種類・方式の解説 AC・DCの電気代の違い サーキュレーターとの違い等

「サーキュレーターと扇風機ってなんか違うの?」

「似たようなものがありすぎる!何を買ったらいいの?」

これからの季節、電気屋さんに行くと扇風機がずらーーっと並んでいますよね。

種類が豊富なのはいいんですが、違いがわからない方も多いんじゃないでしょうか?

というわけで、本日は扇風機のご紹介をしていきたいと思います。

▶︎前半では据え置き型やタワー型など形状・種類について

▶︎後半ではメカやマイコンなどの方式の解説と利点

この辺りを中心に紹介していきたいと思います。

説明する項目と目次

 

 扇風機の種類3つ+1と方式3つ

扇風機にもいろいろな形がありますよね。

見慣れたものから、タワー型のもの、壁にかけるもの・・

そこで、まずは扇風機の種類から解説。

どんなときにどの種類が使いやすいのかを紹介します。

 

種類①
使い勝手の良い”リビング扇”

モーターACモーター
リモコンあり
風量4段階
タイマー入・切 同時設定可

一番見慣れた扇風機の形ですね。

リビング扇の特徴

組み立て式が多い

リビング扇は自分で組み立てる商品が多いです。

めんどくさいように思われるかもしれませんが、自分で組み立て可能=自分で分解可能ということです。

⭕️分解してコンパクトに収納することが出来る。

⭕️分解して羽やカバーを清掃することが出来る。

こういったメリットがあります。

 

羽根が大きい 

扇風機の羽根の直径は30cmが主流となっています。

これはタワーファンやサーキュレーターより大きサイズです。

羽根が大きいと、風量が多い・風きり音が少ないというメリットがあります。
 

上下左右に首振り可能 

リビング扇の多くの機種は左右の自動首振り機能が付いています。

手動で上下の風向きも調節可能ですので、椅子、座布団、ソファーそれぞれの高さに調節しやすいメリットがあります。

 

こんなときにはリビング扇がオススメ

扇風機といえばこの形。

これだけ多くのメーカーがずっとこの形を採用しているのは、これが一つの完成形だからではないかと思います。

使い安さや手入れのしやすさではこの形状が一番でしょう。

反面、少し古臭いデザインに感じることもあるかもしれませんね。

そんな場合はスリムタイプもご覧ください。

 

種類②
スリムな”タワー扇(スリムファン)"

モーターACモーター
リモコンあり
風量3段階
タイマー切のみ

次に種類が多いのがこちらの縦長のタイプですね。

タワー扇やスリムファンなんて呼ばれたりします。

タワーファンの特徴

タワーファンのメリット

省スペース

タワー扇の一番の特徴は場所をとらないことです。

リビング扇よりも台座が小さい場合が多く、本体も細めです。

首振り運転をした場合でも、出っ張りが無いため周りのものにぶつかりにくいです。

部屋の角付近や、家具の近くで使いたい場合には有効です。
 

デザインが良い

羽根が丸見えのリビング扇に比べ、すっきりした外観なのがタワー扇です。

インテリア性の高い商品も多く、お部屋の見た目を損ないづらくなっています。

 

タワーファンのデメリット 

運転音は大きめ

タワー扇は小さな回転する羽根の集まりです。

小さな羽根は風きり音がしやすく、特に強い運転の時に運転音が気になることが多いです。
 

分解不可能が多い

リビング扇とは異なり、分解しての清掃はできないものが多いです。

羽根を洗えない機種も多いので、中に付いたホコリが気になる方はタワー扇は避けた方がいいかもしれません。

とはいえ最近は、一部例外的に分解清掃できるモデルも登場しています。

上に貼ったツインバードの商品がそうですね。
 

上下の角度調節は苦手

機種にもよりますが、タワー扇もリビング扇同様に左右の首振り機能を搭載しているものも有ります。

でも、上下の風向調節は出来ないか、出来てもほんの少しのケースが多いです。

椅子に座る場合、床に直接座る場合で風の当たりやすさが変わってきます。

主に椅子やベッドの高さに合わせたハイタワー扇も有ります。
 

例) 普通のタワー扇

モーターACモーター
リモコンあり
風量3段階
タイマー切のみ


 

例) ハイタワー扇

モーターDCモーター
リモコンあり
風量8段階
タイマー切のみ

吹き出し口の高さがそれぞれちょっと違いますよね。

 

こんなときにはタワー扇がオススメ

タワー扇には、

❌音が大きくなりやすい

❌羽根を洗えないモデルが多い

などのデメリットが有ります。

その代わり・・

⭕️省スペース

⭕️インテリア性が高い

というメリットがあります。

「置き場所取るのはちょっと・・」

「部屋の隅に置きたいんだよね」

こんな時にはタワーファンがおすすめです。

価格コムのタワーファンではダイソンが目立っていますね。
こちらのページで紹介しています。

【HP04・TP04→HP07・TP07】ダイソンの空気清浄機2021年モデル HP07・TP07は何が変わった?

続きを見る

 

種類③
エアコンとの相性が良い”壁掛け扇”

モーターACモーター
リモコンあり
風量3段階
タイマー切のみ

その名の通り壁にかけて使用します。

それ以外はリビング扇と一緒で、紐を引っ張って操作するマイコンタイプやリモコンタイプがあります。

 

壁掛け扇の特徴

壁掛け扇のメリット

置き場所をとらない

床に置くタイプではありませんので、設置スペース不要です。
 

エアコンの近くに設置可能

床置きタイプに比べ、よりエアコンの吹き出し口の近くに設置可能です。

エアコンの風の向きを変えたり、部屋の空気と混ぜるのに役立ちます。
  

壁掛け扇のデメリット

穴あけが必要

設置の際には壁に穴あけが必要となります。

あと、高い位置に取り付けすることもあり、目に入りやすい気もします。

 

こんなときには壁掛け扇がオススメ

エアコンの風の向きを変える・部屋の空気と混ぜるなどエアコンとの相性が良いですね。

デメリットは壁に穴あけが必要なことと、電源コードがぶらーっと垂れ下がって見た目がイマイチになりがちですね。

売れ行きから行っても、普通のリビング扇の方が無難かもしれません。

 

その他の種類
部屋の空気を循環させる”サーキュレーター”

扇風機に似たような家電に、サーキュレーターというものがあります。

こんな形のものですね。

モーターDCモーター
リモコンあり
風量8段階
タイマー入・切 同時可能

サーキュレーターと扇風機は、それぞれ代わりとして使えることは使えます。

でも、本来は役割が違うものなんですね。

 

扇風機とサーキュレーターの違い 

一番簡単に説明するのであれば、

人に向けて使う→扇風機

人に向けないで使う→サーキュレーター

となります。

目的が違う

扇風機は人が涼むために使うものです。

それに対し、サーキュレーターは部屋の空気を循環させる為に使用します。

風の進み方が違う

扇風機は広い範囲に風を送りますが、サーキュレーターはまっすぐに風を送ります。

風を押し出すといった方が近いでしょうか?空気の循環効果が高いです。

上下の角度調節範囲が違う

多くの扇風機の上下の角度調節範囲はせいぜい30度程度です。

それに対して、サーキュレーターは多くのモデルで90度調節可能です。

真上を向けて使用することが出来ますので、床面と天井付近の温度ムラを抑えます。

以上がサーキュレーターと扇風機の違いです。

送風機として優れている反面注意しなければならない点もあります。


サーキュレーターの注意点


❌音が大きくなりやすい

❌人を快適にする機能は少ない

❌分解できない・羽根が洗えないものが多い

サーキュレーターは小さめの羽根が多く付いている場合が多く、風切り音がしやすいです。

送風効率は良いものの、風きり音は普通の扇風機より大きめです。

それと、扇風機ほど簡単に羽根を外すことが出来ません。

全くできない機種もあれば工具が必要な場合も有ります。

 

こんなときにはサーキュレーターがオススメ

⭕️お部屋の空気の循環

⭕️お部屋の温度ムラの抑制

⭕️エアコンの風を遠くまで届ける

こんな場合はサーキュレーターが適しています。

エアコンに限らず、石油ファンヒーターとも連携させることでお部屋の快適度がアップします。

年中活躍できるのは、壁掛け扇よりサーキュレーターですね。

 

 

リモコン・首振りありの機種はこちら
ヤマゼン YAR-WED18←おすすめ品

モーターDCモーター
リモコンあり
風量5段階
タイマー切のみ

前カードと羽が工具不要で外せるようになっており、お手入れがしやすくなっています。

また、熱中症の危険度を表すランプが搭載されています。

つい、エアコンを我慢しすぎて熱中症になるケースもあるようですから、こういったお知らせがあると安心かと思います。

 

扇風機の方式 (メカ、マイコン、DCモーター)

扇風機の形状のご説明が終わったところで、次は方式のお話です。

お店や通販で扇風機を探していると”メカ式”とか”DCモーター”とか書いてありますよね。

意味が分からないままデザインや価格で選んでいる方も多いんじゃないでしょうか?

これが分かると扇風機選び上級者かもしれません。

しっかりと違いを知って、自分で扇風機を選びたい方は要チェックのポイントになります。

 

価格が魅力 メカ式

モーターACモーター
リモコンなし
風量3段階
タイマー切のみ

メカ式扇風機とは昔ながらのガチャってなるタイプの押しボタン式の扇風機です。

画像は例ですが、こういった昔ながらの見た目のものです。

meka

 

メカ式の特徴 

低価格

大体3,000円前後の特価品はほとんどメカ式です。予算重視ならメカ式が候補になります。
 

リモコン付は存在しない

メカ式はシンプルな構造なので、リモコン付属のモデルがないんですね。
 

アナログタイマー 

そんなに問題は無いと思いますが、アナログのタイマーは正確に設定するのが難しいです。

デジタルのようにぴったり○時間というわけには行きません。

 

こんなときにはメカ式がオススメ

価格が魅力のメカ式扇風機。

昔ながらのシンプルな機能・操作を好む型も多いでしょう。

予算を抑えたい場合、使用頻度が低い部屋で使う場合におすすめとなります。

 

リモコンつきもあります マイコン式

ボタンが平べったくて、押すと"ピッ"という電子音がするタイプはマイコン式になります。

マイコン式にはリモコンが付属するモデルも多くあります。

リモコン付きリビング扇
日立 HEF-130R←おすすめ

モーターACモーター
リモコンあり
風量4段階
タイマー入・切 

微風・入り切りタイマー・消音・減光など多機能ながら、価格も高すぎずお買い得感の高いモデルです。
 

マイコン式の特徴

リズム運転 

コンピュータ制御により自動的に強弱を変化させながら運転してくれる機能です。

一定の風よりも風量が変化するリズム運転の方が”外で吹く自然な風”に近く優しい運転になります。

ずっと風に当たるのが苦手な方におすすめです。
 

リモコン付も有る 

メカ式と異なりリモコンが付属する機種も出てきます。

リモコン無し→マイコン扇風機

リモコン付き→リモコン扇風機

と分類されることが多いです。

リモコン無しの機種は少なくなっていますが、不要な場合は少しやすく買えますね。

上で紹介したHEF-130Rはリモコン付きです。

リモコンにも種類あり

ちょっと細かい話になるんですが、実はリモコンにも種類があります。

▶︎リモコンで首振り操作できるタイプ

▶︎リモコンでは首振り操作できないタイプ(本体で操作)

リモコンで首振りできるタイプは、普通のリモコンと区別するために"フルリモコン”って呼ばれることもあります。

 

リモコン無しマイコン扇風機の例
日立 HEF-130M

モーターACモーター
リモコンなし
風量4段階
タイマー入・切 

 

便利なタイマー機能 

タイマーはデジタルタイマーなので正確な時間で設定することが出来ます。

中には”切り”タイマーだけでなく、”入り”タイマーを搭載している機種も有ります。

”入り”タイマーが付いていると
2時間後にOFF、それからさらに6時間後にON
のように、電源を切ってからもう一度点けることが出来ます。

寝た頃に消えて、起きる前に動き出すという感じに予約できます。

寝つきや、起床時の暑苦しさ解消に役立ちます。

上のHEF-130Mにも入りタイマー機能が搭載されています。

 

こんなときにはマイコン式がオススメ

せっかくマイコン式を選ぶならリモコン付がオススメです。

上でご紹介したような、フルリモコン・入りタイマー機能付き機種は寝室での運転に最適です。

「夜、暑くて寝苦しい」でも「扇風機やエアコンのつけっぱなしは嫌だ」そんな方にはぜひオススメしたいです。

 

快適・省エネ DCモーター搭載機種

上下首振り付き高機能モデル
パナソニック F-CU339←おすすめ

モーターDCモーター
リモコンあり
風量8段階
タイマー入・切 

ナノイー搭載で、風量も8段階調節可能と細かく設定できるようになっています。

さらに上下左右首振りもあり、部屋の空気を混ぜるのにも適しています。

ここ数年DCモーター搭載機種がどんどん増えてきています。

一体どんなメリットがあるのでしょうか?

DCモーターとは?の機械的な詳しい解説は専門の方におまかせするとして、ここでは”扇風機の場合での違い”を説明します。

 

【扇風機におけるDCモーターとACモータの違い】

DCモーター扇風機は普通の扇風機(ACモーター)とどんな違いがあるのでしょうか?

DCモーターはACモーターに比べ

⭕️電気代が安い(省エネ)

⭕️運転の幅が広い 

という特徴があります。

高級機ということもあり、パナソニックのナノイーのように付加機能がついているモデルや好みの運転に調節しやすい豊富な設定を持った機種もあります。

 

①省エネ 

DCモーターは省電力で動かすことが出来ます。

つまり電気代が安いわけなんですね。

扇風機は時に長時間使うこともありますから、電気代が気になっている方も多いんじゃないでしょうか。

ところで、どれくらい電気代に差が出るんでしょうか?

上で紹介した2つの扇風機
▶︎ACモーター 日立HEF-130R
▶︎DCモーター パナソニックF-CU339
で比べて見ましょう。

ACモーター機種 HEF-130R
定格消費電力 40W

1時間あたりの電気代 約1.08円

1日8時間運転するとして、1ヶ月で約259円。

夏の3ヶ月使用した場合 約777円。

この製品の標準使用期間10年で計算すると 約7770円。

DCモーター機種 FC-U339
定格消費電力 22W 1

時間あたりの電気代 約0.6円

1日8時間運転するとして、1ヶ月で約144円。

夏の3ヶ月使用した場合 約432円。

この製品の標準使用期間10年で計算すると 約4320円。

差は約3,500円程度と大きなものではないですね。

省エネという理由だけでDCモーターを選ぶ必要はなさそうです。

電気代は安いに越したことは無いですし、災害時など電力需要が逼迫したときには各家庭での節電は必須です。

ただし、電気代を考えると後々トクになるとは限りません。

「じゃあ、DCモーター意味無いじゃん!」って思う方も多いかもしれないですね。

そんなことはありません。

DCモーター扇風機の魅力は省エネだけではないんです。
 

②運転の幅が広い 

運転の幅が広いというのは、風量をより細かく調節できるということです。

普通の扇風機よりも、風量をより小さく、より大きく調節できるようになっているんですね。

普通の扇風機の風量調節は多くの機種で弱・中・強の3段階です。

それに対して、DCモーター搭載機種は上で紹介した8段階のように、もっときめ細かく調節できるんです。

 

風量を細かく調節できるメリットは

⭕️適切な風量に調節することで快適かつ省エネの運転が出来る

⭕️微風運転で寒くなりずらい

「弱だと物足りないけど、中だと寒い」

「弱にしてたけど、ずっとつけてたら寒くなってきた。でも消すと暑いんだよなぁ」

こんな経験ありますよね。

DCモーター搭載の機種なら解決できるかも知れません。

というわけで、DCモーターの最大のメリットはその快適性にあるわけなんです。

最近では格安のDCモーター機種も増えてきています。

多機能はいらないけど細かな風量調節はしてみたいという方にはおすすめです。

お手頃価格のDCモーター
コイズミ KLF-3013

モーターDCモーター
リモコンあり
風量8段階
タイマー切のみ 

風量8段階調節で、リモコンで首振り操作も可能なお買い得モデルです。

 

こういうときにはDCモーター搭載機種がオススメ

「弱と中の間の風量ないの・・」

「寝てたら寒くて凍えちゃった・・弱だったのに」

そんな繊細な方にはDCモーターがオススメです。

リビング・寝室は比較的運転時間も長くなると思いますので、省エネ効果も若干期待できますね。

DCモーター搭載のおすすめ機種はこちらで紹介しています。

 

まとめ

扇風機の種類・方式を解説してきました。

次回は扇風機の人気の機能やオススメ品を紹介していきます。

扇風機は目的・予算に合わせて上手に選びましょう。

以上扇風機の選び方でした。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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