エアコン

エアコンで暖房するなら寒冷地仕様を買った方がいい?に店員が回答

では早速、本日のテーマはこちら。

エアコン購入時、寒冷地モデルを買った方がいいの?

この質問にお答えしていきたいと思います。

段々と寒くなってきて、暖房目的でエアコンを買い替える方が増えてきました。

灯油も高いですし、新築の建物なんかだと灯油を使えないケースもありますからね。

また、エアコンの処分シーズンになり、旧型がお買い得な時期も迎えています。

そんな中、よくある質問がこの

っていうものです。

というわけで、このページでは・・

▶︎寒冷地仕様を購入した方がいいパターン

▶︎寒冷地仕様にしなくてもいいパターン

についてご案内したいと思います。

↓動画版はこちら

寒冷地仕様とは・・

ではまず初めに、寒冷地仕様エアコンがどんなものかについて簡単に説明したいと思います。

簡単に言えば、暖房も得意なエアコンですね。

出始めは2015年頃なので、「10年ぶりの買い替え」という場合は初めて見るという方も多いんじゃないかと思います。

寒冷地仕様と聞くと、「北海道とか積雪の多い地域専用」みたいな印象があるかもしれませんが、実際は割と広い範囲で使わるようになってきています。

 

呼び方は色々

広い地域で使われるようになり、最近では寒冷地仕様という言い方は以前ほど使われなくなってきていて・・

寒冷地仕様エアコン

→暖房強化エアコン

→あったかエアコン

などといった表現が使われることが増えてきた印象です。

有名なのはズバ暖

ちなみに、寒冷地仕様エアコン=「ズバ暖」って思っているお客様も時々いるんですが、これは細かくいうとちょっと違います。

ズバ暖は三菱の寒冷地仕様モデルの愛称ですね。

他のメーカーだと

パナソニック フル暖
日立 メガ暖
富士通 ゴク暖
ダイキン スゴ暖
東芝 暖太郎

と、このようにメーカーごとに呼び方あります。

寒冷地仕様っていうとなんだか大袈裟に聞こえるので、親しみやすいようにニックネームを別に用意しているわけですね。

中でも、三菱は早くから寒冷地エアコンに力を入れてきたので、その分知名度が高く、ズバ暖が寒冷地仕様の代表みたいな格好になっている感じですかね。

 

エアコンのグレードごとの違い

じゃあ次は、寒冷地仕様のエアコンを説明するための準備として、普通のエアコンの話から始めたいと思います。

みなさんご存知の通り、エアコンはめちゃくちゃに種類が多いんですけど、大まかなパターンみたいなものがあります。

まず、エアコンの性能はどのメーカーでも、ざっくり5段階くらいに分けることができます。

一番安い方から順に・・

シンプルグレード

それに少し機能を足した、ちょい足しグレード

そこにさらにフィルター自動掃除をつけた中間グレード

省エネ性能がそこそこ上がる準省エネグレード

各メーカーの魅力がしっかり入り、看板モデルにあたる超省エネグレード

大体こんな感じに分けることができます。

あとは超省エネの上にプレミアム的な位置付けのモデルがあったりする場合もあるんですが、今回は一旦置いておきます。

例として三菱のグレードを当てはめるとこんな感じですね。

シンプル GEシリーズ
ちょい足し Sシリーズ
中間 Rシリーズ
準省エネ Xシリーズ
超省エネ Zシリーズ

で、これが全部均等に売れるかというと、そういうわけでもありません。

ちょい足しグレードと、準省エネグレードはあんまり注目されないです。

というのも、

価格を抑えたい時はちょい足ししないでシンプルグレードになることが多いですし

逆に性能を重視するなら準省エネにはせずに超省エネにする

っていうケースが多いからです。

まぁ、あんまりいい言い方じゃないですけど、ちょい足しと準省エネは中途半端と受け取られることが多い感じですね。

なので、実質的な選択肢は・・

①一番安いシンプルグレード

②フィルター自動掃除の中間グレード

③看板モデルの超省エネグレード

この3パターンくらいに絞ることができます。

価格ごとの違い

で、価格の違いはどこに現れるかということなんですけど、これは・・

▶︎省エネ性能

▶︎暖房性能

ここに差が出ます。

先ほどの5段階の例に、それぞれ省エネ性能と暖房性能の数値を入れたものがこちらです。

省エネ性能を測る指標はいくつかあるんですが、よく注目されるのは省エネ基準達成率と年間電気代の目安ですね。

省エネ性能解説

まずは省エネ基準達成率から見て行きましょう。

省エネ基準達成率は・・

100パーセントが最低で数字が大きいほど省エネ性が高くなります。

14畳モデルなら140パーセントくらいあると優秀っていう感じですね。

Zシリーズは140パーセントあるので、さすが看板グレードという感じです。

それに対して、中間のRシリーズまでは基準ギリギリの100パーセントとなっています。

つまり、省エネ性能は現在販売されているエアコンの中では最低ランクということになります。

ラベルについて

ちなみに今は省エネ基準の改訂の最中なので、旧基準と新基準の表記が混ざっている状態です。

同じエアコンでも旧基準(2010年目標)と新基準(2027年目標)では達成率が全然違うので、どっちになっているかチェックする必要があります。

暖房性能解説

次はこのページのメインテーマである暖房についてです。

暖房の良し悪しを判断する際には「低温暖房能力」という数値を使うことが多いです。

外が2℃の時にどれくらい部屋に熱を供給できるかを表していて、数字が大きいほど温める力が大きくなります。

14畳用の場合、8くらいあると優秀っていう感じですかね。

三菱の場合だと、超省エネのZシリーズなら8.3。

シンプルグレードから中間グレードまでは5.3となっています。

こうやって比べると、同じ14畳向けでも・・

中間グレードは看板モデルであるZシリーズの6割くらいしか部屋を暖めることができない

というわけなんです。

で、もう一度表を見てみると、シンプルグレードから中間グレードまでは、省エネ性と暖房能力は上がっていないことがわかります。

残念なことに、中間グレードまでは価格は順々に上がっていくんですけど、機能が増えるだけで、基本性能は変わらないわけなんですね。

というわけで・・

エアコンでしっかり暖房したい場合、必然的に価格の高いグレードから選ばないといけないという状況になってしまうわけです。

でも、これでは、メイン暖房をエアコンにしたいと思っても、価格面でのハードルが高くなってしまいます。

そこで注目したいのが寒冷地仕様エアコンです。

 

寒冷地モデルおすすめパターン

通常のエアコンと同様に、寒冷地仕様エアコンにもいくつかのグレードがあるんですが、ざっくり分けると超省エネグレードをベースにしたモデルと、中間グレードをベースにしたモデルがあります。

で、注目なのは中間グレードベースの寒冷地仕様モデルです。

三菱でいうならXDシリーズというものになります。

中間グレードベース寒冷地
三菱 ズバ暖 主に14畳

こちらも省エネ基準達成率と低温暖房能力を見てみましょう。

省エネ基準達成率が110パーセント。

低温暖房能力が7.8となっています。

 

参考モデル(XDのベース)
通常使用 主に14畳

ベースになっているRシリーズは省エネ基準達成率100パーセント。

低温暖房能力5.3だったので、省エネ性能も暖房性能もアップしています。

それでいて、価格的には中間グレードであるRシリーズに少し予算を足すくらいで購入できるので、導入のハードルもいくらか下がる感じですね。

もちろん、超省エネのZシリーズには省エネ性能・暖房性能共優れているので、予算が許すのであればそれが一番だと思います。

ですが、予算をある程度抑えつつ、暖房性能を確保するという意味では、中間グレードベースの寒冷地モデルは有力な選択肢になるんじゃないかと思います。

通常の中間モデルよりは省エネ性も上がるので、通常の中間グレードか寒冷地の中間グレードかで迷った時は、寒冷地モデルをおすすめします。

必ずしも寒冷地仕様じゃなくてものパターン

じゃあ次は通常の超省エネと、超省エネベースの寒冷地モデルで迷った場合についてです。

三菱でいうならZとZDというグレードですね。

寒冷地仕様(超省エネベース)
主に14畳

 

通常仕様 超省エネ
冷房時主に14畳

 

これも省エネ性能と低温暖房能力を見てみましょう。

  Z(通常) ZD(寒冷地)
省エネ基準達成率 140%(31,400円/年) 120%(36,700円/年)
低温暖房能力 8.3 9.2

ZDは寒冷地仕様なだけあって、低温暖房能力9.2と、エアコン全体で見てもトップクラスの能力を持っています。

ただ、暖房がパワフルな分、省エネ性能は少し下がってしまう格好となっています。

この場合、寒冷地仕様でなくても元々暖房性能が高いので、暖房能力の上がり幅も小さめになっています。

↓中間グレードは寒冷地にすると+2.5。
 超省エネグレードは寒冷地にしても+0.9。

というわけで、通常の超省エネが候補の場合、必ずしも寒冷地仕様にする必要はないんじゃないかと思います。

ただ、寒冷地仕様は室外機の凍結防止ヒーターもありますし、暖房能力も上がるのは確かなので、

▶︎なるべく早く暖めたい場合

▶︎積雪の多い地域で使う場合

など、お得感よりも性能を重視する際にはおすすめです。

あと、三菱やパナソニックの超省エネベース寒冷地モデルだと、ノンストップ暖房になるので、寒がりの方におすすめです。

 

超省エネ寒冷地がおすすめの場合も

とまぁ、これが基本なんですけど、購入のタイミングによっては超省エネベースの寒冷地モデルがおすすめの場合もあります。

エアコンの入れ替えは大体10月くらいから始まるんですけど、まず最初に寒冷地モデルが生産完了になり、その後で通常の超省エネが生産完了になります。

寒冷地モデルの方が先に生産完了になるなるわけですね。

ですから、購入のタイミングによっては、寒冷地モデルが一足先に処分特価になっているなんていうこともあります。

本体価格が通常の超省エネと変わらないくらいまで安くなっていれば、寒冷地モデルにするのもおすすめです。

 

寒冷地仕様モデルの注意点

最後に寒冷地仕様モデルのデメリットというか、注意点をお伝えしておきたいと思います。

①小さめサイズの場合

寒冷地仕様モデルは通常のエアコンよりも大きなボルト、もしくはアンペアを必要とします。

6畳用の場合

例えば6畳用の場合、通常の中間グレードなら100V15アンペアで使えます。

ですが、寒冷地モデルとなると、100V20アンペアが必要になります。

このように、エアコンがフルパワーで動いた時の、最大アンペアが5大きくなります。

ですから、他の家電と同時に使ったりすると、ブレーカーが落ちやすくなる可能性があるわけです。

10畳用の場合

また、10畳用の場合、200Vコンセントが必要になるモデルが多いです。

エアコンのコンセントが100Vでも、家に200Vが引き込まれていれば200Vに変更は可能なんですけど、場合によっては費用がかかるケースもあります。

リビング用の場合

リビングで使う場合は、元々200V想定になっているケースが多いので、あんまり気にしなくてOKです。

 

置き場所に注意

ご存知の方も多いと思うんですけど、エアコンを暖房運転すると、室外機から水が出ます。

パナソニックHPより

室外機についた霜を溶かした水が、室外機の底の方から出てくるんですね。

で、これは基本的には垂れ流し状態です。

で、通常のエアコンの場合、「排水が垂れ流しだと通路が濡れ、みずたまりが凍って困ってしまう」という場合に、別売りのホースを取り付けることで、排水の方向を調節することができます。

それに対して、寒冷地仕様モデルは排水は垂れ流ししかできません。

↑寒冷地モデルはこれができない

寒冷地モデルは、ホースとかホースの接続口が凍ってしまう地域で使うことが想定されているため、基本的に排水は垂れ流しオンリーです。

ですから、マンションの共用部分や通路などに室外機を置く場合は避けた方がいいかと思います。

 

まとめ

では最後に簡単にまとめておきたいと思います。

・寒冷地モデルは暖房が得意なエアコンです。

・寒冷地仕様という呼び方ではありますが、最近は割と広い地域で使われています。

・予算を抑えて暖房能力を確保したい場合、中間グレードベースの寒冷地モデルがおすすめです。

・超省エネベースの寒冷地仕様は条件次第でおすすめです。

・寒冷地モデルの買い時は10月〜11月あたりです。

こんなところでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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