ダイソンからまた新たなカテゴリーの商品が発売されました。
その名もダイソンピュアクール。
一体何者かといいますと、空気清浄機能付きの羽の無い扇風機です。
※こちらの記事は2015年に書かれた記事で、内容やリンクが古くなっています。現行品については↓のリンク先ページで解説しています。
そもそも羽の無い扇風機って何がいいの?
はい、まずは基本からですね。
▼羽が無いメリットは
▶︎羽が回っていないので安全
▶︎羽が無いので手入れが楽
▶︎ムラの無いスムーズな風で快適
こんなところでしょうか?
羽の有る扇風機だとどうしても空気の流れにムラが出来やすいです。
羽の有る部分と無い部分が回転してるんですから、それは均一な風を作るのは難しいですよね。
小さなお子様がいても、羽根を触ろうとして怪我する心配も無いですし、ホコリがついてもサッとふき取りやすい形状です。
その羽の無い扇風機に空気清浄機能が付いた!!
今回登場の新製品、ダイソンピュアクール(pure cool)はその”羽の無い扇風機”に”超高性能空気清浄機”が追加されています。
どれくらい高性能かといいますと、pm0.1の微粒子を99.95%除去できる性能です。
普通のHEPAフィルターはpm0.3を99.97%以上除去できるのですが、ダイソンピュアクールはそれよりも小さな粒子を同じ程度の割合で除去できます。
ちなみにpm○○というのは、粒子の大きさを表しています。
pm2.5は2.5μMの粒子。pm0.1は0.1μmの粒子のことです。
花粉が大体30μmといえば、pm0.1がどれだけ小さな粒子か少し分かりますでしょうか?
スゴイ!!さすがダイソン。
あれだけ大量の煙を吸って少しも出てこないなんて魔法のようです。
正直国内有名メーカーよりも、ずっと高性能です。
高性能の理由はグラスHEPAフィルター
今回採用されております、HEPAフィルターは通常よりも目のこまかーいフィルターを使用しています。
しかも、約6.5mの長いフィルターを細かく折りたたんで本体に収納しているんです。
この本体に収まっているとは思えない長さです。
これだけ高密度でフィルターを配置しているからこそ、pm0.1も99.95%除去できるのですね。
そしてダイソンは国内の有名メーカーの空気清浄機に比べ、ゆっくりと空気を流すことで取りこぼしを抑制しています。
現行品のTP03WSではフィルターに含まれる活性炭の量が大幅に増え、脱臭機能も強化されています。
じゃあ、何が微妙なの?
はい、タイトルで書きましたように今回のピュアクールは私としては微妙な商品という気がします。
その理由はただ1つ、
空気清浄機付扇風機であって、どこまで行っても空気清浄機では無いからです。
空気清浄機として物足りない理由。
①自動運転機能が無い
臭いやホコリが多いときに自動で強運転。これが今の空気清浄機の常識。
しかし残念ながら、ダイソンの運転調節は手動のみです。
ずっと強運転にしてれば問題ないかもしれませんが、それはさすがにチョットうるさく感じると思います。
現行品のHP03WSではオートモードを搭載しています。また、スマホとリンク機能があり空気のの汚れをモニターすることも可能です。扇風機と一体としての空気清浄としては優秀です。
ナイトモードも搭載しており、運転音を抑えながら使うことも可能となっています。
②適応畳数が小さい
ダイソンpure coolの適応畳数は10畳。
つまり30分かけて10畳分の空気がきれいになるということです。
この辺の説明は
【24畳用は実は8畳用?】空気清浄機の適応畳数の見方とは?で解説しています。
普通リビング用の空気清浄機は30分で35畳前後の空気清浄が可能です。
これは清浄時間を短縮する為に必要不可欠です。
35畳用の空気清浄機を12畳のリビングで使用すると、約10分で部屋の空気がキレイになります。
これが快適さを感じられるレベルだと言われています。
そういう意味ではダイソンpure coolの適応畳数は小さいと言えます。
そう言う訳で、どこまで行ってもダイソンpure coolは扇風機です。
空気清浄機と呼ぶにはもう少し広い適応床面積が欲しいですね。
まとめ
このダイソンpure coolはどのように見るかによって評価が分かれてきます。
扇風機としてみれば
”画期的な扇風機。この扇風機と一体で空気清浄力には脱帽。さすがダイソン”となります。
空気清浄機としてみると
”適応面積が狭い。パワーは単品の空気清浄機がいいよね”となります。
ちなみに空気清浄フィルターはずっと付けっ放しの場合約半年で交換です。
かなり早いですね。フィルターの価格は\6,480。まぁ高コストは、高性能空気清浄機の宿命でもあります。
扇風機が欲しい方には非常にオススメです。
ダイソンですからそれなりのお値段ですが、それに見合った付加価値だと思います。
以上、ダイソンピュアクールの考察でした。
参考になりましたでしょうか?最後まで読んでいただきありがとうございます。