日立のコードレスの得意分野は?どんな人にオススメか?
”最近良く見るコードレス掃除機・・欲しいとは思っているんだけど、どれがいいの?”
ここ数年一気に種類も増え、使っている人も増えてきたコードレスクリーナー。
「いっぱいあってどれがいいのかわからない・・」
そう思う方もたくさんいらっしゃるんではないでしょうか?
多すぎますよね・・・
というわけで、色々なメーカーさんのコードレス掃除機を順番にご案内していきます。
今回はまず日立から。一体どんな特徴があるのでしょうか?
スポンサーリンク
今回紹介する商品はこちら
日立 コードレスクリーナー PV-BD700
日立の高級コードレス第二世代です。
サイクロン式なので紙パックは使いません。
前のモデルはPV-BC500でこちらの記事で詳しく紹介しています。
時間があったら読んでいただけると日立の方向性がより分かると思います。是非。
まずは基本性能からチェック!
(カッコ内)は前年モデルPV-BC500の数値です。
どんな変化があったのか分かりやすいよう併記しておきますね。
吸引力については完全に私の主観です。
コードレスクリーナーは吸引仕事率(W)の記載がないので、使ってみた感じで勝手に決めています。ご了承下さい。
変更があったのは吸引力と本体重量ですね。200g軽くなり、しかもパワーもアップしたように感じます。
このスペックってどうなの?
ここだけ見ると何かで一番を取れるような項目はないですね。
その代わり平均的に性能が高めでバランスが良いのが特徴です。
気になる吸引力は?
クリーナーといえば必ず気になるのが吸引力ですよね。
この項目を最重要視する方も多いんじゃないんでしょうか?
そもそもコードレスタイプってちゃんと吸うの?
まずはここからですよね。
いくら持ち運びができて便利だからといって、吸わないんじゃあ意味がありません。
普通の電源付きの掃除機のようにしっかり吸ってくれるのでしょうか?
結論から先に言いますと、大丈夫です。
確かにコードレスタイプの掃除機のパワーはコード付きの掃除機には及びません。
パワーだけで言えば普通の掃除機の半分程度です。
だからと言ってすぐに”吸わない”と決めつけるのはちょっと気がはやいですね。
コードレスクリーナーには限られたパワーでもしっかりと掃除できる様々な工夫があるんです。
で、それがなんなのかを順番に見ていきましょう。
工夫① 大型回転ブラシ搭載でゴミをしっかり床面から剥がす
以前にも少しお話ししたんですが、ゴミは吸えば取れるってものでもないんです。
床にただ落ちているだけのゴミならいいんですが、
・カーペットやマットに絡んだ髪の毛、ホコリ
・フローリングの目地に押し込まれたホコリ
・畳の目に絡んだホコリ
こういったものはただ吸っただけでは取り除けません。
”吸うための準備が大事”
まずはカーペットやフローリングなどの床面から塵・ホコリをはがして、絡まったり溝に押し込まれてたりしない状態にすることが重要なんです。吸いやすくするんです。
ただ落ちているだけのゴミはそんなに強い力でなくても吸うことができます。
この時に重要なのがヘッドの造りです。
”大型ヘッドでゴミをしっかり床から剥がす”
今回紹介のPV−BD700はブラシの量が多く、密閉性を高める”スマートヘッド”を搭載しています。こんなのがヘッドの中に入っています。
かなりふさふさのブラシですね。
このブラシがしっかりとゴミを床面から剥がしてくれるんです。
”そして大事なのが密閉性”
以前ダイソンフラッフィーを紹介した時にもお話ししたんです、ヘッドと床面の隙間は少ないほどよく吸います。ヘッド内部が真空に近づく分強い吸引力が生まれます。
かといって、ヘッドを床面に完全に密着させると、ゴミがヘッドにぶつかるだけで中に入っていかないという不都合が出てしまいます。
日立はこのフサフサのブラシでしっかりとゴミを前方向からも掻き入れた上で、しっかりと密閉性を保っています。上手なやり方だなぁと感心します。
これでコードレスの宿命とも言えるパワー不足を補っているんですね。
工夫その② きわぴた構造で壁際もしっかり吸引
二つ目の工夫は壁際に強い”きわぴた構造”です。
この図と通りなんですが、ヘッドの一番先端の部分に細い通風路が空いています。
壁際にヘッドをあてると、狭い通風路に流れ込んだ空気が加速し床面にあたります。
こうすることで、壁際のホコリをヘッド内部で巻き上げて、それから吸引します。
エアダスター+掃除機と思っていただければイメージしやすいですかね。
壁際のゴミやホコリは通常ブラシが届きませんので、吸い込みにくいものなんです。
そこでパワーに頼らずホコリを浮かせて吸う”きわぴた構造”がしっかりと掃除できるための工夫その②というわけです。
大型回転ブラシ+きわぴた構造でしっかりお掃除
ここまで紹介しましたように、コードレスクリーナーには少ないパワーでもしっかりゴミをキャッチできる工夫が施されています。
”パワーに頼らずしっかり吸える”
・フローリングやカーペットは大型ブラシでゴミを搔き上げしっかっり吸引。
・壁際はきわぴたでゴミを浮かせてから吸引。
というわけで、パワー不足の心配は少ないことが伝わりましたでしょうか?
続きまして、日立ならではの使いやすさの部分をお話ししていきたいと思います。
手軽に使えてこそのコードレス 便利な機能は?
タイトルにもつけましたようにPV−BD700は非常に使い勝手の良い掃除機なんです。
いろいろといいとこ取りをした機種ですので、順番に説明していきます。
便利① 伸縮機能は日立だけ
コードレスクリーナーでは珍しい伸縮機能が付いています。
持ち手のパイプ部分の長さを4段階で調節できるようになっています。
”伸縮できるメリット”
・見た目がすっきり&収納性アップ
一番伸ばした時で101.5cmあるのに対し、一番小さくした時で高さ78.5cm(本体のみ)と約23cm小さく収納することができます。見た目がコンパクトになりますし、場合によっては棚の中にも収納できるようになるかもしれません。
・半端な長さで階段掃除も得意
あとはなんとういうか、中途半端な長さにできるのがいいんですよ。変な言い方ですが・・
階段掃除や車のシート、ソファーなどのホコリ取りの時には短すぎるよりも少しだけ長さが残った方が掃除しやすいこともあるんです。
・お子様のお手伝いにも
他メーカーですと長いか短いかどっちかしかできないですが、日立は調節できるんです。お子さんのお手伝いなんかもいいかもしれないですね。初めての掃除機みたいなのいいじゃないですか(笑)
便利② くるっとブラシでそのままハンディー
こちらの掃除機はアタッチメントの付け替えなしでそのままハンディー掃除機として使うことができます。
ヘッドを外してブラシ部分を回すだけですぐに掃除を始められます。
わざわざ小さい吸い口を取りに行って付け替えるという手間がかからないのは楽ちんでいいですね。
便利③ 自立式は意外と少ない
自立式というのは、掃除機単体で立てておけるということです。
多くのコードレスクリーナーは台に置くか、どこかに立てかけないと倒れてしまいます。
でもそれって、ちょっと椅子をどかしたりするときに意外と不便ですよね。かといって横に寝かせて置いてしまうとだいぶ屈まないといけないですし面倒です。
PV−BD700は自立しますので、物をどかしながらの掃除には非常に便利です。
便利③ そのまま置ける充電台
充電台って意外と使い勝手のいいものが少ないんです。
ダイソン・パナソニック
コンパクトに収納するためには壁にネジ止めで充電台を固定しないとけない。
(ネジ止めなしでも充電自体は可能です)
東芝
充電台に置くときにパイプを外さないといけない。
使うときもパイプをつなげる1工程が追加になる。
シャープ
充電池を本体から取り出し、充電器に載せ替えないといけない。
このように意外といい充電方法ってないんです。
三菱と日立は壁にネジ止めをしなくても充電できますし、しまうとき・使うときにも手間がありません。
三菱には長さ調節がありませんので、結構高さがあります。
日立なら背も低くできますから、充電・収納がしやすいですね。
便利④ 2つのアタッチメント
こちらの商品には二つの便利なアタッチメントが付属しています。
1つは”細長いアタッチメント”です。
画像のように高いところの掃除もできますし、家具と壁の隙間などの掃除でも活躍します。
2つ目は”布団掃除用ノズル”です。
布団掃除したいというお客様は非常に多いです。布団専用掃除機もいいんですが、コードレスだと手軽に使えて便利ですよ。
ちなみにですが掃除機だけではダニ退治はできませんので、布団乾燥機を使ってから掃除するのがいいですよ。
さて、長くなってきましたが日立の便利ポイントを一気に紹介してきました。
続きましては、前モデルとの比較を軽くしていきたいと思います。
一体どんな進化をしたのでしょうか?
前モデルPV−BC500との比較
新製品が発売されるときになるのが前モデルとの違いですよね。
せっかく新しいものを買うなら、どんな利点があるのか知りたいですよね。
簡単にまとめます。
違い① 軽量化
前モデル
PV−BC500 本体2.5kg
新モデル
PV−BD700 本体2.3kg
200g軽量化されています。
これまで東芝1.9kg、三菱2.1kgに対し日立2.5kgでしたので他社よりも結構重かったんです。
これが2.3kgまで軽量化されてますと、横並びとまではいかなくてもだいぶ近づいた印象です。
違い② 自走力ダウン
ダウンって書くと悪くなったように見えますがそんなことはありません。
自走力は軽い力で掃除するために大事な要素ではあります。ですが、自走力が強すぎると掃除機に引っ張られて掃除しづらく感じる場合があります。
日立は掃除機を押した時だけでなく、引っ張った時もゴミを後ろから吸引できるようになっています。そこで自走力を少しダウンさせ、押しても引いてもスイスイ掃除できるようにしたんですね。
気になるお手入れは?
最後にお手入れについてお話ししたいと思います。
PV−BD700はフィルター式サイクロンですね。
遠心分離はするんですが、小さなチリやホコリはフィルターでキャッチしています。私がよく言う”半分サイクロン”の方式です。
この辺の詳しい話はこちらの記事で解説していますので、合わせてお読みいただけるとわかりやすくなると思います。
お掃除が終わったらゴミ捨てとフィルターの掃除をするようにしましょう。
でないとフィルターが目詰まりして、吸引力が発揮できなくなってしまいます。
付属のブラシでササっと塵落としをして貰えばOKです。
しばらく使う予定がない時はダストケースとフィルターは水洗い可能です。
完全に水分がなくなってから装着するようにしてください。
まとめ
以上、日立PV−BD700の特徴を解説してきました。
長くなりましたので、最後に簡単にまとめます。
日立PV−BD700は独自の使いやすさがいっぱい!
・伸縮でコンパクト&階段掃除も得意
・そのまま置けて、すぐ使える充電台
・くるっとブラシでそのままハンディー
・押しても引いても吸える、壁際も得意
・物をどかしながら掃除しやすい自立式
と、こんなところが他社とは一味違った使いやすさのポイントです。
日立PV−BD700はこんな人にオススメ!
吸引力はトップとはいかなくても十分実用の範囲。しかも日立独自の使いやすさが詰まった機種となっております。バランスの良い性能を求めるならこの機種がオススメです。
特に充電台の問題は結構重要ですね。
ダイソン、パナソニックは収納台を壁にネジ止めしないとお店で飾ってあるのと同じ状態での充電はできないですし、東芝、シャープは掃除機使用時に一手間加わってしまいます。
日立の充電台が一番無難な作りになってますね。見た目はおしゃれではないですけど・・・
おしゃれさよりも便利さ優先っていうのは日立らしい気もします。
そういった良い意味での普通さ。そういうのが好きな方は是非日立で!
以上、日立PV−BD700のご紹介でした。
最後までお読み頂きありがとうございます。