掃除機

現役店員が詳しく解説 掃除機の選び方 Part1 掃除機の種類を選ぶ

更新日:

「サイクロンの方がいいの?」
「なんであんなに値段の差があるの?」

毎日のお掃除に欠かせない掃除機。最近では種類も増えて・・
✅紙パックタイプ
✅サイクロンタイプ
✅スティックタイプ
✅コードレスタイプ
など種類や形が様々あるだけでなく、値段も5000円~90000円位までと幅が広いですね。
どれを買ったらいいのか悩む方も多いんじゃないかと思います。

今回は、その中でも特に数の多いキャニスタータイプ(車輪とホースがついた普通の掃除機のことです)の選び方をご紹介。

✅紙パックとサイクロンの違い
✅ヘッドの種類と特徴
✅吸引力について
このあたりの掃除機の基礎知識を解説していきます。

解説する項目と目次

1.サイクロンか紙パックか

紙パックがいいか、サイクロン式がいいか。
掃除機選びでは避けては通れない問題です。

それぞれ利点・欠点は何?

紙パック式の特徴

例) 紙パック式の人気商品
日立 CV-PD9

型落ち検索用 CV−PC9

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■紙パック式の利点
紙パックがいっぱいになったら、紙パックごと外して捨てればOK。
ゴミが紙パックの中に入っているので、ゴミ捨てのとき埃が舞にくい。
手軽に使えるのが紙パックタイプの利点ですね。

■紙パック式の欠点
紙パックを定期的に交換しなければいけない。紙パック代と買いに行く手間がかかります。

 

サイクロン式の特徴

例) サイクロン式の人気商品
東芝 VC−C6

型落ち検索用 VC−C3
自走式ではないもののこの価格でパワーヘッド搭載。お買い得。

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■サイクロンタイプの利点
紙パック代がかからない。
ゴミをこまめに捨てる事で嫌な臭いが出ずらい。
コンパクトなボディのモデルも多く種類も豊富です。

■サイクロンタイプの欠点
こまめにゴミを捨てないといけない。
ゴミを捨てるとき、埃が舞いやすい。

このような特徴があります。

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吸引力はどっちがいいの?

ところで、掃除機で一番大事な吸引力はどっちが強いんでしょうか?
「そんなの当然サイクロンタイプ」とお考えの方が多いと思いますが、それは正確な答えではありません。

どういうことと言いますと、紙パックタイプだろうがサイクロンタイプだろうが掃除機の中にゴミが詰まっていれば、風の通り道の邪魔になるので吸い込みは悪くなるということです。

逆に言えば、ゴミが入っていない状態であれば吸引力が十分に発揮されるということです。

そこで、ゴミが入っていない状態に戻し易い方はどっちかと言いますとサイクロンタイプです。

平均的なゴミ捨て頻度

紙パックタイプ→だいたい1〜2ヶ月に一度
パック内にゴミが入っている(吸引力が低下している)時間が長い

サイクロンタイプ→1〜3回使用ごと
ダストケース内が空(よく吸う)になる頻度が高い

サイクロン式は手間はかかりますが吸引力が発揮されやすいと言えます。

今まで紙パックタイプをご利用だった方は、紙パックを交換したら大分吸い込みがよくなった経験をお持ちの方も多いと思います。あの吸引力の回復を毎回できるのがサイクロンタイプです。

逆に、ゴミ捨てをサボってしまうとサイクロンの利点は発揮されません。それなら紙パックの方が楽でオススメです。

簡単で楽な方がいい方は紙パック
✅面倒でも吸引力を優先するならサイクロンタイプ
どちらがいいかは使う方それぞれです。割合はだいたい半々程度でしょうか。

 

予算が合うならフィルターレスサイクロンがオススメ

紙パックタイプ
ゴミが溜まるほど吸引力が低下しやすい。
手入れは紙パックがいっぱいになったら捨てるだけで楽。

サイクロンタイプ
手入れは頻繁に必要だけど吸引力を維持しやすい。

これがそれぞれのタイプの大まかな特徴とお話していきました。

そんな中最近主流になりつつあるのがフィルターレスサイクロンというタイプです。
手入れが楽で吸引力の低下が少ないいいとこ取りの商品もあるんです。

例) フィルターレスサイクロン式
ダイソン CY25AF

 

例) フィルターレスサイクロン式
東芝 VC−MG910

 

型落ち検索用 VC−SG512
布団ノズルが電動ではありませんが、以前の最上位モデルです。

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この辺がフィルターレスサイクロンと言われるタイプです。価格が高めなのが難点ではあるのですが、利点が多く非常に優秀な構造です。

詳しくは次回の記事
現役店員が詳しく解説 掃除機の選び方 Part2
で解説していまいます。

簡単にいうとしっかりと遠心分離を行い、風の通り道を確保して吸引力の低下を抑える構造です。フィルターによるゴミの捕集ではないので手入れも楽です。

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2.吸引力は高ければいいのか

掃除機を買う際によく目にする、吸引仕事率という数値があります。

”吸引仕事率600w” なんて書いてあったりするんですが、これって何を表しているんでしょうか?

吸引仕事率が大きければ良いのか?


凄く簡単に言えば吸い込みのパワーのことなんですが、数字が大きければ吸い込みがいいとは限りませんので注意が必要です。

吸引仕事率で見比べても良いのは紙パックタイプだけです。

紙パックタイプのはどの掃除機も構造が似ていますので吸引仕事率が高ければ、吸い込みも良いと考えても問題ありません。

サイクロン式の場合は・・

サイクロンタイプの場合ダストケース(ゴミが溜まる箱)の形状が商品によって大きく異なり、ゴミの詰まりやすさがかなり違ってくるので吸引仕事率が高いからといって吸引力が強いとは限りません。

ゴミの詰まり易いものほど吸引仕事率が高く、ゴミの目詰まりしにくい優秀な掃除機ほど低い数値になっています

これはどういうことかと言うと、吸引力はゴミが溜まって目詰まりする程低下してしまいます。そこで目詰まりが起きた後でもある程度吸えるように、パワーを強くしているわけです。

逆に吸引力が低下しづらい優秀な掃除機は適度な吸引力を維持できるため、必要以上にパワーを強くする必要が無いんです。

 

パワーがそのまま発揮されるとは限らない

✅紙パック掃除機
✅ハイパワータイプのサイクロン
この2つは車で例えるとトラックに近いです。

トラックは大きなエンジンを積んでいますが、荷物を積むとエンジンの大きさの割りにスピードが出せません。そしてトラックは荷物を積むのが前提でつられていますので、フルパワーを発揮できる場面がほとんどありません。

吸引仕事率の高い掃除機も同じで、フルパワーを発揮できない前提であるため、吸引仕事率を高く設定しているのです。

✅吸引仕事率の低いフィルターレスサイクロン
は車でいうならスポーツカーです。

スピードを出すのに特化した構造なので、トラックほど大きなエンジンがなくても十分性能を発揮できるようになっています。

掃除機の場合で言えば、吸引仕事率は低くてもしっかり吸引するということです。

 

よく吸うことで有名な高級掃除機のダイソンは吸引仕事率170ワット程度です。目詰まりしなければそれで充分ということですね。

このように、吸引仕事率が高い=吸引力が強い では無いとうことが上手く伝わりましたでしょうか?

例 安価なサイクロン掃除機
吸引仕事率:高 日立CV−SD8

日立のサイクロン掃除機のなかで一番安価なモデルです。
吸引仕事率は620wです。サイクロンタイプとしては最大級の数値ですね。
だからといって一番よく吸うかというとそうではないんです。

本体が2万円少々で吸引仕事率620wはお買い得!?と思いきや、やはり残念ながらお値段なりの吸い込みになります。この機種は目詰まりしやすい構造で、吸引力が低下しやすいからですね。

 

例 フィルターレスサイクロン
吸引仕事率:低 ダイソン CY25AF

先ほどと同じダイソンのサイクロン掃除機です。
フィルターレスサイクロンタイプの代表選手といえばこちらの機種です。
吸引仕事率は推定ですが170w程度ですから、日立のCVSC8の3分の1以下の数値しかありませんね。

でもご存知の方も多いかと思いますが、ダイソンの掃除機はよく吸います。

それがなぜなのかといいますと、サイクロン構造によりゴミを吸っても風の通り道が常に確保されているからなんです。ですから常に性能を発揮できるんです。

まぁ、それ以外にもいろいろな要因が重なってよく吸う・吸わないが決まります。
他に差が出やすいのがヘッドの違いなので、次にヘッド(吸い口)のご説明をしたいと思います。

 

3.ヘッドの種類

ヘッドとは吸い口の部分のことです。このヘッド部分にも種類がありますので説明します。大きく分けて3つの種類があります。

1 パワーヘッド(パワーブラシ)20000円位~

ヘッドの中のブラシがモーターの力で回転するタイプ。今の掃除機の主流でフローリング、じゅうたん、畳、カーペットどこでも対応できます。

パワーヘッドの中でも特にブラシの回転力により、軽い力でスイスイ進むタイプを自走式パワーヘッドと呼びます。(単に自走式と呼ぶ場合もあります)

高い吸引力を希望の方は迷わずパワーヘッドを選んでください。

自走式ヘッドのおすすめ品
紙パックタイプ VC−PF9

型落ち検索用 VC−PD9
ほぼ現行品とほぼ同等

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この価格で自走式パワーヘッド搭載。本体は決してコンパクトとはいえませんが、パワーは充分。
カーボン採用で軽いヘッド+自走式でスイスイお掃除できます。コスパ高し。

 

2 エアタービン(タービンブラシ) 10000円位~

パワーブラシと見た目は似ているのですが、ブラシが風の力で回るタイプです。パワーヘッドに比べると、ブラシはほとんど回転せず、フローリングならまぁいいかという程度。価格重視の方、フローリングのみの方はこちらで。

エアタービンタイプのおすすめ品
紙パック式 TC−FXG5J

型落ち検索用 TC−FXF5J
現行品とほぼ同等

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三菱のコンパクトタイプです。軽量本体とモーター無しの軽量ヘッドです。

本体重量2,4kgはキャニスタータイプの中では指折りの軽量モデルとなっています。
ダストボックスは比較的目詰まりしやすいのでこまめにお手入れをお願いします。

 

3 その他 (床ブラシなど) 10000円以下

回転ブラシがないタイプ。昔の掃除機。2台目にどうぞ。

と、このように3種類のヘッドがありオススメ度としても1、2、3の順番になります。

ヘッドの重要性

ヘッドの種類は掃除機を選ぶ上で一番と言ってもいい位重要なポイントです。

なぜなら、ゴミは吸っただけでは取れないからです。

フローリングの上に浮いてる埃程度で有ればどの掃除機でも吸えますが、絨毯やカーペットの上のゴミはカーペットに絡まっていますし、畳の上のゴミは畳の目に挟まっているからです。

ですからゴミを床面からブラシで剥がして、吸い込める状態にするのがヘッドの役割です。

吸引力だけではダメ

いくら吸引力の強い掃除機でも床にくっついたゴミは吸うのが難しいです。
掃除機をかけた後にカーペットクリーナー(粘着のコロコロ)を使うと、まだ髪の毛なんかがたくさん取れるっていう話を聞いたことがある方も多いと思います。

これは床から剥がせなかったゴミが吸い取られず残ってしまったということですね。そうならないためにヘッドでゴミをキチンと床面から剥がす必要があるんです。

「うちはフローリングばっかだし、パワーヘッドは高いからタービンブラシでいーかなぁ。」
なんてお考えの方もチョット待って下さい。フローリングメインの方でも出来れば自走式タイプを選んで頂きたいです。

フローリングで使ってもパワーヘッドの利点は十分発揮されます。自走式ならさらに快適にお掃除していただけます。

それに、いくらフローリングがメインとは言ってもキッチンや玄関にマット類はあると思いますし、カーペットを引いてる場合も多いと思います。そんな時にはやはりパワーヘッドがオススメです。

 

4.ヘッドの種類による密着度の違い

3種類のヘッドを紹介しましたが、実はその種類によって床面への密着度が大きく異なります。

密着度とは、ヘッドと床の間に隙間がどれ位あるのかということです。

床に隙間無くピッタリ接している時ほど吸い込みが強く、隙間が多いほど吸い込みが弱くなります。

こんな経験ありませんか?

うっかりカーテンの端っこなんかを吸ってしまうと、ヘッドとカーテンの間に隙間が無くなり凄い力で貼り付きますよね。

このようにヘッドと床に隙間が少ないない程、吸い上げる力は強くなります。ただし、完全に密着させるとヘッドの前方からゴミを吸えなくなってしまいますし、床に張り付いて動きが悪くなっててしまうのでわざと少し隙間をあけてあります。

ヘッドの種類ごとの特徴

パワーヘッド←おすすめ

ブラシをモーターで回転させているので通気口が要らないので密着度が高い。
ゴミを床面から剥がすだけでなく、高い密着度により下から吸い上げる力も強い。
pawa-

✅モーターでブラシを回しているでゴミを掻き取る力が強い
✅通気用の隙間が少なくて良いのでしっかりと床に着き吸う
✅自走式なら軽い力でヘッドを動かせる

 

せっかくなので自走式ヘッドの例をサイクロン式と紙パック式で紹介します。

サイクロン式自走ヘッドの例
日立 CV−SD300

型落ち検索用 CV−SC300
現行品とほぼ同等

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日立の自走式ヘッド搭載サイクロンです。サイクロン式➕自走式だと高額モデルが多い中、この機種は比較的手頃な価格でバランスの良い性能となっています。

コンパクトでハイパワーが売りのモデルです。

髪パック式自走ヘッドの例
三菱 TC−GXG8P

型落ち検索用 TC−FXF8P
本体2.4kgで吸引仕事率500W(少し重いけどパワーがある)

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三菱の軽量モデルシリーズです。新型からは本体2.1kgと更に使いやすくなっています。軽量を売りにしたモデルは最近増えてきているんですが、結構高級なものが多いですね。予算を抑えて軽量モデルをお探しの方には一押しの商品です。

 

エアタービンヘッド

ヘッドの中を通り抜ける風の力でブラシを回転させているので、通気口が必要。
床にヘッドをピッタリ当てても通気口から空気漏れしているので、密着度は低いです。ブラシの回転力も弱く、密着度も低いため下から吸い上げる力も弱くなります。
無題ta-bin

✅ブラシの回転力は風力のため弱い
✅ブラシを回すための空気の流れが必要
✅隙間が多い構造のため空気の漏れが多くパワーが発揮されにくい

その他のヘッド

ブラシ自体がない。価格以外に選ぶ理由も無いですね。
本当に吸うだけなので床がツルツルのお店や事務所なんかなら問題ないと思います。
yuka

✅隙間も多く、ブラシの力もほとんどない

まとめ

長々と書いてしまいましたが、ヘッドの重要性を解っていただけたでしょうか。
長くなったので一旦まとめます。

✅紙パックタイプがいいかサイクロンタイプがいいかはお好みで。
紙パック まとめてポイ楽チン
サイクロン ごみ捨て手入れが面倒 きちんとやれば吸引力は強い

✅ヘッドはなんと言ってもパワーヘッド
中でも軽い力でスイスイ進むのは自走式パワーヘッドです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回 現役店員が詳しく解説 掃除機の選び方 Part2 実際に機種を選んでみる

具体的なオススメ機種をもっと見たい方はこちら
安くて、軽くて、良く吸って、静かな掃除機はあるのか?【紙パック・サイクロン】

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